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ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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信州産アジアリーガー絶賛奮闘中!
今回の日光遠征では、バックスの連勝の他にも個人的にワクワクするような光景を味あわせてもらった。

それは、バックスの#48上野拓紀・#21大町典聖、チャイナの#30酒井大輔と、長野県出身のアジアリーガー3選手が揃い踏みした事だ。
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上の写真は、そんな3選手を一枚に収めた夢のスリーショット!
・・・といっても後姿なのが残念だが、北海道や東北の出身者が大半を占める中、長野県出身の選手は過去には居らず、この3人がパイオニア的存在なので、彼らがこうして第一線で活躍しているのを見られるのは、長野の“ホッケーバカ”にとっては最高にシアワセなんである。

そんな訳で、今日はこの3人を大々的に取り上げプッシュしたいと思う。

栃木日光アイスバックス #48 上野拓紀(ひろき)選手
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堂々日本代表FWも務める上野選手は、長野市の裾花小から犀稜中を経て、釧路武修館高校~早稲田大学というホッケーのエリートコースを歩み、3年前に韓国のHigh-1に入団。
そして今季バックスに移籍してくると、早速チームの主力としてフルに活躍しており、今季はここまで22ゴール(リーグ3位)・32アシスト(リーグ5位)・54ポイント(リーグ3位)と結果もしっかりと残している。
特にゴール数とアシスト数を足した数のポイントランキングは日本人トップで、得点力もゲームメイクも兼ね備えた、高い総合力を持った選手といえる。

自陣でパックを奪い敵陣にドリブルで斬れ込んでいく時の、思わず目を見張るようなスピード、向かってくる相手をスルスルとかわしていく絶妙なボディーバランス、高いパックのキープ力、ボディーチェックを喰らっても簡単には倒れない身体の強さ、守備の時の積極的なフォアチェックと、どれを取っても“超一流”と呼べるハイレベルなプレーを見せてくれる。

日本代表ヘッドコーチのマーク・マホン氏は、彼のスケーティングを見て「クレイジー・レッグス!!」と大絶賛したそうだ。
“ワンダフル”や“マーベラス”ではなく“クレイジー”と形容するところに、上野選手の並外れた実力の高さが読み取れる。

そんな上野選手はまさに“長野の至宝”であり、近い将来に“日本の至宝”と呼ばれる時が来るものと大いに期待している。

栃木日光アイスバックス #21 大町典聖(のりとし)選手
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長野県で最もホッケーが盛んな軽井沢町からの待望のアジアリーガー第1号となった大町選手。
軽井沢高校から強豪の東洋大学に進み、4年生の時にはハイレベルな関東大学リーグ1部で優勝に貢献しベスト6に選ばれるほどの実力を持つ、期待のルーキーだ。

大町選手の魅力は、身長163cmと小柄ながら、大学時代は「日本一の運動量」と絶賛されただけあって、とにかくよく走ることだ。
先週のチャイナ戦では、それまでの若手中心で普段はあまり出番のない第4セットから、「若手にも活躍と勉強の場を」と“準主力級”の第2セットに抜擢されて上野選手とラインを組み、積極果敢にパックを追ってチャンスメイクしている姿が強く印象に残った。

また、目の肥えた日光のファンの間でも大町選手の思い切りのよいプレーは好評のようで、早くもお手製の大きな選手ダンマクが掲げられていたほど。

積極補強で実力派の選手が増え、層が厚くなったチームの中では、さすがにルーキーの大町選手は滞氷時間も少なく、上野選手のようにポイントなどの目に見える結果を残してはいないが、その小さな身体をものともしない闘志溢れるプレーは、見た人の心にしっかり残る事だろうし、バックスの次の時代を背負って立つ“ダイヤの原石”と、これからの活躍を大いに期待している。

チャイナ・ドラゴン #30 酒井大輔選手
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上野選手と同じく3年前にアジアリーグ入りを果たした酒井選手は、長野市で唯一のアイスホッケー部がある長野工業高校出身。
去年までは東北フリーブレイズに籍を置いていたのだが、チャイナ・ドラゴンが経営難でリーグ撤退の話が出た中、フリーブレイズのメインスポンサー(実質的には“親会社”)のゼビオスポーツが支援に乗り出した縁で、チームの底上げと中国選手の育成のため、そしてプレー機会が少ない若手有望選手にチャンスを与えるために、荒城監督と5人の選手がチャイナに派遣されたのだが、その中の一人が酒井選手という訳だ。

東北時代は、百戦錬磨の守護神、橋本三千雄選手の陰に隠れ控えに回っていたが、チャイナでは堂々の正ゴーリー。
そして、滞氷時間が増えた事で、その実力も飛躍的に高まっている。

今シーズンこれまで、酒井選手はリーグ2位の1075本というシュートを浴びているが、そのうちの906本をセーブし、防御率84%という高いアベレージを記録している。
いわゆる“正ゴーリー”と呼ばれる選手は大体90%前後の防御率なので、この数字も一見すると少ないように見えるが、他のチームに比べ守備力が格段に落ちるチャイナに所属していてのこの数字は高く評価できると思う。

いかんせんチームが弱いので、勝利という結果が付いてこないのが辛いところだが、30歳を超える年齢が多数を占めるGKというポジションでは、25歳の若さでこれだけの滞氷時間を得られるのは本当に貴重な事であり、武者修行の期間を終えて日本に戻ってきた暁には、きっと頼れる正ゴーリーとなって東北のゴールを守ってくれる事だろうし、次世代の日本代表ゴーリーも決して夢ではないと思う。
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そして、その酒井選手の勇姿を、今週長野で見る事ができる。
アジアリーグ公式戦、東北フリーブレイズvsチャイナ・ドラゴンの一戦が、今週の木曜日(2月2日)午後7時から、ビッグハットで行われるのだ。

長野を準本拠地としていたSEIBUプリンスラビッツが廃部となっていらい、ビッグハットでアジアリーグが行われるのは3年ぶり。
しかも、酒井選手の地元凱旋試合という事で、自分は日程が発表された時からこの試合を本当に楽しみにしていた。

それに、酒井選手はパルセイロとも少し関わりがある。
シーズンオフの夏の間、パルセイロアイスリンクで製氷作業などの仕事を手伝ってもらったり、ウチのアイスホッケーチームを始め市内の少年プレーヤーの指導をしたりしてもらっていたのだ。

平日夜の試合だし、正直カードとしてはちょっと“微妙”なところがあるけど、同じパルセイロに関わる者としてホッケーチームのために働いてくれた事に感謝の意を表すためにも、時間が取れる方は是非ともビッグハットに足を運んでいただき、酒井選手を熱く応援してください。
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