ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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JFL2013第27節 vsHOYO大分
天皇杯でのジャイキリにリーグ戦首位再浮上と、いい事ずくめの昇り調子で1ヶ月ぶりにホーム・佐久に戻ってきたパルセイロ。
そんなチーム状態を象徴するように、今日の佐久陸からは前回は夏の水蒸気で白く霞んでいた浅間山もくっきりとその雄姿を見せ、反対側に目を向ければ八ヶ岳連峰から美ヶ原、そして遠く北アルプスまで見渡せる見事な秋晴れ!
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こんな絶好のサッカー日和に、苦手意識のあるHOYO大分にこの青空のようにスカッと勝利して、優勝に向けて更なる勢いをつけてほしいところ。
今やパルセイロの攻撃陣に無くてはならない存在となっている#7佐藤悠希選手の記念すべきJFL100試合出場達成のセレモニーも行われた今日の良き日を勝利で飾る事はできたか、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 2(1-0・1-0)0 HOYO大分
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是非とも先制点を取って主導権を握りたいパルセイロは、開始早々に速攻から#10宇野沢が決定的なヘディングシュートを放つも惜しくもバーに嫌われる。
するとそこから先は、ウチが攻め込む時間が長いものの大分の堅い守りに阻まれてなかなかチャンスが作れない。

おそらく「勝ち点1で御の字」という腹積もりであろう大分は予想通りしっかり引いて守りを固めてくる戦法をとってきたが、どの選手も球際が強くボールへの寄せも早く、また組織としてウチのパス回しにしっかり対応してなかなかシュートコースを開けてもらえず、敵ながら「上手い守備だな~・・・」と感心させられたし、数は少ないながらボールを持たれるとウチの守備をかいくぐって確実にシュートレンジまで繋げられ、ヒヤッとする場面も時折みられるなど、スタッツやポゼッションの割にはウチの優位性があまり感じられず、こう着状態のまま時間が流れて行った。
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しかし、「前半はこのままスコアレスか・・・」と思われたロスタイム突入直前、久々に先発出場の#11畑田がゴール真ん前で相手のクリアボールをインターセプトすると、慌てて追いすがるGKを冷静にかわして無人のゴールへ流し込み欲しかった先取点をゲット!
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このゴールはウチにとって本当に大きかった。
単純に守備的なチームに対して主導権を握れたというだけでなく、「前半スコアレスならウチの思惑通り」という相手のゲームプランを折り返しギリギリのところで崩した事で、大分に与えた精神的ダメージは相当なものだっただろう。

そして、ゴールの興奮が冷めやらぬまま迎えた後半もウチの攻勢が続き、後半11分にはゴール前の密集の中で細かくパスを繋いで#10宇野沢が打ったシュートはGKに阻まれたものの、そのリバウンドを絶好の位置で拾った#11畑田が叩き込んで2点目!!
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この後は大分も守備を立て直してきたようで、惜しい場面も何度かあったものの更なる追加点は奪えなかったのが少々残念ではあるが、久々の先発出場でこの試合の全得点を叩き出した#11畑田に加え、後半途中から出場の#28青木や#24藤井もゴールという結果こそ出せなかったが積極的に動き回って攻撃に厚みを持たせていたし、彼らのプレーは警告累積で今日は出場停止の#8田中恵太や最近少しご無沙汰の#27岡田といった攻撃陣にも良い刺激や危機感を持たせただろう。
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こうして出てきた選手が活躍して控え組と激しいポジション争いを繰り広げていけば、選手層も厚くなりチーム自体も元気になるので、そういった意味でも今日の畑田の活躍は嬉しかった。

もっとも、守備的な相手に対して追加点を取れなかったり何度か大きなピンチも招いたりと、これから本当に優勝を争っていくにはまだまだ課題も多いが、とにもかくにもリーグ戦での佐久初勝利を飾って勝ち点3を上積みし首位を堅持したという結果が一番大事だろう。

他会場では讃岐が試合終了間際の逆転ゴールで金沢を下してピッタリと後につけており、また町田がホンダロックに負けて一歩後退したため、優勝争いはいよいよウチと讃岐の2チームに絞られたようだ。
そしてその強豪・町田に完封勝利して波に乗るホンダロックがパルセイロの次節の相手。
ロックには去年もアウェイで手痛い負けを喫っし、結果的にこの敗戦がその後の優勝争いに大きく響いてしまった訳だが、そんなロックに2連連続で“プロレタリアの鉄槌”を喰らわされる事の無いように、今日の試合で出てきた課題を克服して堅守チームに対する対策をしっかり立て、ロック総統から『JFL優勝の鍵』(ホンダロック謹製)を奪ってきてほしい。

【 特別付録 】
弊ブログではフィールドプレーヤーの写真ばかりで、長野が誇る絶対的守護神・#1諏訪雄大選手の写真がなかなか載せられない。
これは、諏訪選手が活躍する・・・要するにウチがピンチの場面では、思わずボールの行方を見守ってしまってカメラを構えるのを忘れているためなのだが、今日は決定的瞬間がバッチリ撮れたので、全国3千万(?)の諏訪ファンの皆様のために、特別にその雄姿をドーンと載せちゃいます。

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諏訪っち、飛んでおります! そしてボールをがっちり掴んでおり、まさに“フライング・ゲット!!”(ちょっと古いッスね。。。)

本当に長野の“最後の砦”として絶大なる信頼をおける諏訪選手。
これからシーズン終盤に向けて更に厳しい戦いが続くけど、その安定感バツグンのセービングで“優勝”というボールもしっかりキャッチしてください!!
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PCL2013最終節 vsJAPANサッカーカレッジレディース(+トップ試合雑感)
今日はトップが金沢でレディースが新潟と、比較的“近場”のアウェイで日程が重なってしまったが、自分は迷わず新潟行きを選択。
その理由として、まずはチャレンジリーグが今季最終戦で、この後も皇后杯はあるものの今年のレディースの試合を見られる最後のチャンスだから。
そしてもう一つは、今年のレディースがどこまで成長できたかを見極めたかったから。

対戦相手のJSCLとは成績が拮抗しており、向こうの昇格初年度の去年はウチがブービーでJSCLが最下位ながら勝ち点は同数、そして今年もここまでウチが10位でJSCLが勝ち点3差の11位と、まるで北信越時代のライバル関係が女子の部で再燃(ただし比較的低いところで。。。)したような感があるものの、去年の直接対決2試合を見た限りではJSCLの方が内容的にずっと“良いサッカー”をしており、1敗1分という対戦成績も悔しいけど“順当”と認めざるを得ないという認識が自分の中にある。

そんなJSCLとの今季唯一の直接対決が図らずもリーグ最終節に組まれたという事は、今年のウチがこの1年間でどれだけ成長できたかを図る意味では絶好のタイミングであり、まさに今年のレディースの“集大成”ともいえる戦いだと思う。

そんな訳で上越ジャンクションで大方のパルサポの皆様とは逆方向に進路を取り、今でも語り草となっている籾谷選手の逆転サヨナラダイビングヘッドゴールで死闘を制した3年前に「もう二度と来ねぇゾ!!!」と大見得切って後にしたJSCグランドに、まさかこんな形で再び戻ってくるとは思わなかったが、リーグスポンサーの立て看板が設置されていた以外はあの時と変わらない懐かしい景色の中で行われた、泣いても笑っても今季最後のリーグ戦、その結果は以下の通り。

JAPANサッカーカレッジレディース 3(2-0・1-1)1 AC長野パルセイロ・レディース
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ミャンマーで行われているAFFの大会に日本選抜として参加している#11橋浦さつきの代わりに#22青島雅を入れて臨んだこの試合、立ち上がりこそウチもパスを繋いで攻める時間もあったものの、やはり前線に橋浦がいないせいか攻撃にスピード感に乏しく、徐々にJSCLの流れになってくる。

JSCLはボールへの寄せや体の入れ方がウチより一枚上手で、中盤で簡単にボールを奪われると素早いパスで前線へ繋ぎ、2トップにボールが渡ると見事なステップで確実にシュートまで持ってくる。
特に#10鳥海麻衣選手の威力は物凄く、彼女がボールを持つとウチのディフェンス陣がズルズルとその動きに引きずられ、ボールを奪いに行こうとすると難なくかわしてゴール前に斬れ込んでくる。

そして前半9分に喰らった失点も、鳥海選手にウチのディフェンスが集中して大きく開いた反対側のスペースに入ってきた#9中島亜弥香に絶妙なパスが入りフリーで打たれてしまったという、敵ながらホレボレするような見事な連携によるものだった。

こんな早い時間での失点はちょっとショックだったが、その僅か2分後にはディフェンスラインのパスミスを相手に奪われフリーで難なく決められて追加点を許すという失態を演じてしまう。
完全に守備を崩されての1点目はまぁ仕方ないとしても、不用意なミスが原因となった2点目はいただけない。
結局、2点先行されたウチは焦りからかプレーにも正確性を欠き、悪い流れのまま前半終了。

そして後半は、それまで海の方角から吹いていた横風(北風)が強くなり、更に風が上空で巻いているのかウチにとっては逆風となる東風も時折吹いて天候上も不利な状況となってきたが、それでも#10浦崎優香のサイドアタックを中心に徐々に反撃に転じ、後半26分、その浦崎が右サイドから放ったミドルシュートがゴールネットに突き刺さり、ようやく1点を取り返す。

さぁ、ここからだ!・・・と長野から駆け付けたサポの応援にも力が入ったが、その10分後、前出の“ボールを持たせたらヤバい”JSCLのエース・#10鳥海の見事な個人技で痛恨の3失点目を喫し万事休す。
この結果、今シーズンのレディースは9勝1分12敗、勝ち点28でJSCLと同点ながら得失点差で抜かれて最終順位は11位で終える事となった。(台風で順延のバニーズ京都vs静産大の結果によっては12位に落ちる可能性もあり)

今日の試合に関して言えば、やはりミスが引き金となった2失点目が大きかった。
勝負の世界に「たら、れば」はタブーだが、あの失点が無かったら、結果はどうあれもう少し違う展開になっていたかもしれず、非常に悔いの残る最終戦となってしまった。

そして自分にとってのテーマだった「今年のレディースの成長度を見極める」という事に関して言えば、残念ながら相手の良い点ばかりが目に付き、現実の厳しさを突きつけられたような感じだった。

そんな感じで少々後味の悪い終わり方となってしまった今年のPCLだが、それでもシーズン全体を通してみると、強豪の福岡や日体大に勝利したり、引き分けを挟んで6連勝したりと結果を出しており、詳しい総括は後日書くとしても、本田監督を迎えての“チーム改革元年”のシーズンとしては“及第点”を与えてもいいんじゃないかと思う。

リーグ戦は今日で終わってしまったけど、この後は2年ぶりの出場となる皇后杯も控えているので、選手達に「お疲れ様でした!」と労いの言葉をかけるのはまだ早い。
まだまだ課題も多いけど、少しずつでも確実にチームとして成長している事は間違いないし、選手達は気持ちを切り替えて前を見据え、皇后杯1回戦突破を目指して頑張ってほしい。
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そして・・・

JFL2013第26節@石川県西部緑地公園陸上競技場
ツエーゲン金沢 1(1-2・0-0)2 AC長野パルセイロ

北信越のライバルであり天皇杯“ジャイキリ”チーム同士の激突、そして何よりウチにとって優勝を狙う意味で絶対に負けられない重要な試合を、#10宇野沢の開始2分の先制弾と#8田中恵太の前半ロスタイムの決勝点で見事に勝利!
スタッツを見るとシュート数こそ5-10とダブルスコアの少なさだが、直接FKは14-7と逆にダブルスコアの多さだし、オフサイドが13-0という事は、シュートまで持っていけなくてもウチが攻め込む場面が多かったという事だろうか?(それにしてもちょっと“引っかかり過ぎ”だけどね。。)
いずれにしても、リーグ戦はここ3試合引き分けが続いて少々モヤモヤしていただけに、エース・宇野沢が先制し、インタビューの度に「試合に出たい、ゴールを決めたい」と答えハングリーさを見せていた恵太が相手に一番ダメージを残す時間帯での“有言実行”ゴールと、携帯速報を見る限り最高の形で勝ち切る事ができて気持ちもスカッとした。
更に首位の讃岐が秋田に敗れたため首位返り咲きという二重の喜びだが、その勝ち点差は僅か1だし、リーグ戦はあと8試合も残っているから油断は禁物。
次節は久々にホーム・佐久での開催で、対戦相手は現在12位のHOYO大分だが、このチームには今年はアウェイで3-1で勝っているものの、去年は2敗しており自分の中では少々苦手意識がある。
今日の勝利を無駄にしないためにも、自分の中にある大分への苦手意識を払拭するような戦い振りで快勝してしっかりと勝ち点3を積み重ね、悲願の優勝に向けて勢いをつけてほしい。
2013年天皇杯第2回戦 vs名古屋グランパス
サッカー天皇杯も第2回戦となり、いよいよJリーグクラブが登場。
そして我等がパルセイロは、J1の名古屋クランパスと対戦する。

名古屋といえば、楢崎・闘莉王・淳吾・隼麿・矢野・玉田・ケネディ・・・と、代表に名を連ねた錚々たる選手達を擁する日本屈指のビッグクラブ。
グランパスの公式HPのトップページにも“次の対戦ガード”としてパルセイロの文字とエンブレムがドーンと掲載され、「ウチも北信越時代から色々と紆余曲折はあったけれど、こんなスゴいクラブとガチで戦える日が来たとは・・・」と感慨深いものがある。
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現在、名古屋はJ1で8位と中位ながら、もっか8試合負け無しと調子は上々のようだ。
しかし、ウチだって曲者揃いのJFLで16試合無敗中(ちょっと引き分けが多いけど。。。)で2位を誇っているし、昨日もJFL勢はJ1勢に全敗したけど、どの試合も相手より2つ下のカテゴリーとはいえロースコアで踏ん張り意地を見せてくれた。
そんな“同胞”の頑張りに刺激を受けて、ウチも自分達のサッカーで真っ向勝負を挑み、勝敗はどうであれ次に繋がる大きな手応えを得るような試合をしてほしい。

2020年のオリンピックが東京に決まった晴れの良き日、前々から名古屋駅に来るたびに気になって仕方なかった“あおなみ線”に念願の初乗車を果たして向かった名古屋市港サッカー場で行われたパルセイロの大いなるチャレンジ、その結果は以下の通り。

名古屋グランパス 0(0-2・0-0)2 AC長野パルセイロ
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試合は予想通り、立ち上がりから名古屋の一方的な攻撃・・・になるかと思いきや、ウチも果敢にボールを奪いパスを繋いで攻め上がる等、普段のリーグ戦を見ているような全く互角の戦いを演じる。
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そして前半13分、ウチらしいパス交換から#7佐藤が放ったシュートが横っ飛びした#1楢崎の手をすり抜けてゴール左隅に吸い込まれ、なんとパルセイロが先制!
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これで名古屋も目を覚まして攻勢を強めるかと思いきや、「さすがJ1」と唸らされるような名古屋の攻撃も全員が高い集中力で守り抜き、逆にボールを奪ってから素早いパス回しで反撃に出るなど、決して守りに入らないアグレッシブなプレーで駆け付けたパルサポを大いに沸かせ、前半41分には最近絶好調の#25有永が自らのシュートのこぼれ球を冷静に頭で押し込んで追加点をゲット!!
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この全く予想外の展開にパルセイロ側のスタンドは大盛り上がり。
逆に、前半終了の笛と同時にバックスタンドを埋めた名古屋サポから自チームの選手に激しいブーイングが上がり、ベンチは堪らず後半開始から温存していたエースの#11玉田を投入。
試合前日の記者会見では、ストイコビッチ監督が「主力級の選手は休んでもらう」と発言していただけに、自分はこの交代を脅威に感じるどころか「よっしゃ、玉田を引きずり出してやったゾ!」と内心ほくそ笑んだ。

そして名古屋の“誤算”はなおも続き、後半13分にDFの#23石櫃がレフリーの見ている目の前でラフプレーを犯し、一発レッドカードで退場処分に。

2点リードしている上に“数的有利”という絶大なアドバンテージを得たウチは、相手の連続コーナーキックのピンチを必死の守備で切り抜けると、1人多い状態とはいえ余裕のパス回しで時間を潰し名古屋の選手達を右往左往させるという、どっちが格上か分からないような展開の時間帯もあり、流れは完全にパルセイロのペース。

結局、名古屋の最後の反撃も冷静に守り切り、我等がパルセイロが“今大会最大”ともいえるジャイアントキディングを見事にやってのけた。
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これでパルセイロは去年のコンサドーレ札幌に続き2年連続の“下剋上”となった訳だが、去年はPK戦までもつれ込む死闘の末の“辛勝”だったのが、今年は2-0という堂々の90分勝ち。
しかも、得点はいずれもウチらしい形の中から生まれた素晴らしいゴールだったし、得点力ある名古屋を全員の高い集中力で完封した事も大きく、パルセイロらしさを存分に出しての“完勝”と胸を張れる価値ある勝利だ。
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それに、ゴール裏の応援の声も“ホーム”の名古屋と全く遜色なく互角に渡り合っていたし、メインやバックスタンドからも多くのパルサポの熱い声援があったし、なんだか港サッカー場を“ホームジャック”したようで、名古屋の皆様にパルセイロの実力と長野の“アツさ”、そしてJFLの底力を披露できた事が一番嬉しい。
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ところで、自分は試合中は「どんなにリードしていても1点取られたら必ずひっくり返される」という危機感から最後までプレーに集中して見守っていたし、終了の笛が鳴った直後は興奮の頂点に達して狂喜乱舞していたのだが、選手の挨拶や恒例のラインダンスが終わってふと我に返ると、自分の足が震えているのに気がつき、放心状態になってしばらくその場を動けなかった。
こんな感覚は初めての体験で、「あー、これが“ジャイキリ”ってヤツなんだ・・・」としみじみ実感した。

本当に今日は最高の試合運びで最高の結果を出したパルセイロだが、選手達は勝ってもお祭り騒ぎをするでもなく、いつものリーグ戦の勝利のように控え目に喜びを表し、一連の挨拶の後は淡々とクールダウンに励む姿に、もう気持ちを切り替え次を見据えているように見えてとても頼もしく思えた。

来週からリーグ戦が再開し、首位攻防天王山の讃岐戦に、今日横浜FCを下して現在JFLで最も勢いのある金沢戦と、いきなり“正念場”ともいえる厳しいアウェイ2連戦が控えているが、今日の試合のように強い気持ちで難敵を撃破し、悲願のリーグ優勝に向けて大きく弾みをつけてほしい。

そして天皇杯の次なる相手はJ2のギラヴァンツ北九州に決まったが、去年同一リーグの横河武蔵野に敗れ果たせなかった3回戦突破を、今年は是非とも成し遂げてほしい。
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最後に、この最高の結果を受けて万感の思いを込めて一吼え。

なんで明日は新聞休刊日なんだぁぁーーっ!!
PCL2013第19節 vsJFAアカデミー福島
まずは本題の前に、昨日飛び込んできた嬉しいニュースから。
長野が誇る“かっとび娘”こと#11橋浦さつき選手が、ミャンマーで開催されるAFF女子選手権の日本代表メンバーに選出された。
この大会は東南アジアサッカー連盟が主催する東南アジア女子ナショナルチームによる国際大会で、おそらく日本は招待国として参加すると思われ、メンバーを見るとチャレンジリーグや大学の若手選手中心の構成ではあるが、いずれにしても代表は代表。遂に長野から“なでしこジャパン”メンバーの誕生である。
大原学園時代から勝ち星に恵まれず沢山の辛く苦しい思いをしてきたと思うが、それでも笑顔を絶やさず大好きなサッカーにひたむきに打ち込んできたのが報われたようで、自分も本当に嬉しい。
ミャンマーという慣れない環境の中でハードな日程をこなすのは大変だと思うが、くれぐれも体をこわさず、日の丸と八咫烏のエンブレムの付いた代表ユニを身にまとっていつものようにピッチをノビノビと駆け回り、思いっきり代表の試合を楽しんできてほしい。

そして本題。
早いもので今年のチャレンジリーグもホーム最終戦を迎える事となった。
そしてその相手は、言わずと知れた未来のなでしこジャパン候補生が集まる“金の卵軍団”ことJFAアカデミー福島。
このチームも過去の対戦では引き分けが1つあるだけで後は全て負けており、なかなか越えられない大きな壁のような存在だったが、今年は今のところウチが9位で福島が7位、その勝ち点差は僅か1つと接近しており、今まで高いと思っていた壁も心なしか低く感じ、ちょっと頑張れば乗り越えられるチャンスは大いにある。

前節の日体大に引き続き旧EAST学校系3強を打ち破り、今年のうちにレディースの佐久初勝利を飾りたいところだが、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 0(0-1・0-2)3 JFAアカデミー福島
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天気予報の通りキックオフ前後から雲行きが怪しくなり、時折ポツポツと雨が当る中、まだ明るいながら照明灯に灯が入った状態で行われた試合は、やはり個人のスキルが非常に高い福島が優位に試合を運び、再三裏を狙った攻撃を仕掛けてくるが、ウチの最終ラインも慌てずに対応してほとんどオフサイドとなり難を逃れていたが、前半14分に相手のスピードに崩されて先取点を許してしまう。

一方攻撃に関しては、何とかボールを繋いで相手を崩そうと試みるも、コンビネーションがうまくいかなかったりパスが短くて相手に取られたりでシュートまで持っていけず、なかなか波に乗れない。

そうこうしているうちに、それまで裾野は見えていた浅間山が全て隠れてしまうほどの黒い雲が東の方角を覆い、ゴロゴロと遠雷の音が聞こえ出してきたかと思ったら、その雲がスタジアムまで来て急に辺りが薄暗く風も強くなり、前半41分に遂にピカッと光ったところで試合中断。
選手がピッチから引き上げ、観客も自分のクルマやスタンドの屋根下に避難したところで、大粒の雨も降り出してきた。
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この中断は30分ほど続いたが、雷雲が足早に去って浅間山も再び顔を出し、雨も上がって無事に試合再開。
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さぁ、この中断で流れを変えよう!・・・と意気込んだが、そこで思わぬ落とし穴が。
ピッチ中央付近でウチがファールをとられ、福島がボールを置いてリスタートする時にレフリーが笛を吹き、#14濱垣香菜にイエローカードが出された。
濱垣選手はその前にもカードを貰っていたので、これで累積2枚となり退場処分となってしまったが、スタンドからでは別に濱垣選手が警告を受けるような行為をしたとは思えず、その時は1人少なくなってしまったショックよりキツネにつままれたような不思議な気分のまま受け流してしまったが、帰宅して公式記録を見たら『遅延行為』との事。

ちょっと待ってもらいたい。
レフリーの判定は絶対だし、このブログでもレフリーのジャッジに対する批判は極力避けるようにしているが、今回ばかりはどうにも我慢できない。
あの場面で濱垣選手が警告に相当するような遅延行為を本当にしたのだろうか? 遠目からでは全くそんな風には見えなかった。
でも資格を持ったレフリーが間近で見ていたのだから、やっぱりそういった行為があったのかもしれないが、例えば試合の終盤に勝っているチームがあからさまな行為をしたのならともかく、前半が終わろうかという試合の流れの中でさほど重要とも思えないタイミングに、負けているチームの選手が些細な遅延行為をしたところで、それがカードを出すほど重大な過失といえるだろうか?
増してや濱垣選手は既に1枚カードを受けており、そういった選手には余程悪質な行為でない限り2枚目のカードを出すのは慎重にしなければならないハズだ。
前にも書いたが、レフリーというのはどの競技でも、杓子定規で違反を取り締まる“警察官”ではなく、全体の流れを見ながら試合を円滑に進め試合を作っていく“コンダクター”であるべきだと自分は思っているし、それがファールの基準が他の競技より曖昧でレフリーの裁量に委ねられる部分が大きいサッカーならなおさらである。
レフリーも人間だからミスジャッジだってするし、それについてはいちいち揚げ足を取るつもりはないが、『試合を作る』という部分についてはしっかりと自覚していただくよう、切にお願いしたい。
せっかく選手達が頑張って作り上げた試合をレフリーの笛一つでブチ壊してしまう事もあるし、出したカード一つが一人の選手の今後をも左右しかねないんである。

と、ちょっと話が脱線してしまったが、このハプニングで後半は丸々1人少ない状態で戦う事になってしまい、大量失点による惨敗も覚悟したが、どっこい選手達は諦めていなかった。
中断の影響で少し短いハーフタームが明けて後半が始まると、むしろ前半よりも積極的に攻撃を仕掛け、数的不利を全く感じさせなかった。
また、相手がフリーになるような大ピンチの時も、#1松本あずみのスーパーセーブやディフェンスラインの捨て身のカバーでゴールを死守し、足が止まってきた後半30分と44分に失点してしまった悔しさはあるものの、選手達は最後まで本当によく頑張った。

試合全体を見てみると、やはり福島は選手個々のスキルもチームとしての連携もレベルが高く、それに対してウチはパスが長すぎたり短すぎたりで連携がうまくいかずシュートの精度も悪く、冒頭で「今年は低く感じる」と書いた“壁”も実際はまだまだ簡単に乗り越えられるほど低くはなっていないと思い知らされたが、それでも数的不利の状況の中でその後の失点を終盤の2点で終わらせる事ができ自分達のチャンスも作る事ができたのを見て、“壁”は去年までより確実に低くなっているという事も確信した。

試合終了後、監督やキャプテン、この試合を最後に代表に合流する橋浦選手の挨拶などホーム最終戦としてのセレモニーを期待していたものの、ちょっと後味の悪い敗戦の後だったせいか残念ながら行われず少々拍子抜けだったが、その代わり選手達が整列し深々とお辞儀した向こう側に雨上がりの虹がかかるという、予期せぬ自然の“演出”があった。(写真では肝心の虹が分かりづらくて申し訳ないです。。)
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女子指導者の第一人者である本田美登里氏を監督に迎えるという破格の人事でスタートした今年のPCLは、なかなか思うようなプレーや結果が出せず苦しい時も多かったが、チームとしてのプレースタイルも固まりつつあるし、現時点で既に9勝をあげ福岡や日体大などの上位チームに勝利するなど、残留争いに苦しんでいた去年までの事を思えば内容も結果も上々の出来だと思う。

あの虹のようにキレイに輝いていた今年のパルセイロ・レディースの選手達。
そして虹の向こうにある夢に向かって、残りの2試合も内容や結果を貪欲に追い求めて最後まで走り抜けてほしい。
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