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ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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明治安田生命J3リーグ2014第1節 vs福島ユナイテッドFC
長野史上最大の“頂戦”、その第一歩はこれまで様々な歴史を刻んできた由緒あるサッカー専用スタジアムの東京・西が丘から。
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記念すべきJ3開幕戦は、本来のホームスタジアムである佐久陸がピッチ凍結による芝や選手への悪影響が予想される事から使用できず異例の県外開催となってしまったが、会場の味の素フィールド西が丘は代替地としては長野からも対戦相手の福島からもアクセスが良好な立地が功を奏したか、心配していた観客動員はなんと目標の3000人を大幅に超える4312人!!
自分は少し早く9時半頃に現地に着いたが、その後ホーム側ゲートのある北門の目の前にあるバス停に路線バスが着く度に三々五々グッズを身に付けたパルサポさん達が降りてくるし、長野や佐久からの応援ツアーバスも次々と到着してくるしで開場前には既に長い列が延び、さほど大きなスタンドではないとはいえメインもバックも両ゴール裏もほとんど満席で立ち見も出るほどの西が丘の光景は実に壮観だった。

「ホームゲームだから本当なら佐久か東和田でやりたかったところだけど、まぁ事情が事情だけに長いシーズンの事を考えれば仕方ないか・・・」と思っていたが、長野よりはるかに暖かい気候の中で試合ができたし、両チームのサポ以外に東京近郊のサッカー好きの方々も多く足を運んでいただいたようだし、この西が丘での代替開催は“ケガの巧妙”で大成功だったんじゃないだろうか。
再来週の佐久での今季初試合も、そしてその後のホームゲームも、是非ともこのくらいの動員数を続けていきたいものだ。

さて、記念すべきJ3一発目の対戦相手である福島ユナイテッドは、元長野エルザの石堂和人選手がキャプテンを務めるという事で、個人的には開幕初戦の相手に相応しいと嬉しく思っている。(キックオフカンファレンスで宇野沢選手と石堂選手が握手しているツーショット写真を見た時はオールドファンとして感慨深かった。)
その福島とは去年の対戦は2戦2勝だったが、いずれもスコアは1-0で、南長野のホームでも堅い守備に苦しめられた印象があった。
そして今年からは湘南ベルマーレと業務提携を結び、湘南から若手選手が多数レンタル移籍してきたという事で、監督が変わった事も相まって去年の内容はあまり参考にならないと思われ、また去年のJFL開幕戦では昇格初年度ながら優勝候補だった町田を破ったという事もあり、少々不気味な存在ではある。

一方、パルセイロも今シーズンは初めて試合を見るので、果たしてスタメンはどのような顔ぶれとなるのか、5名全員が交代できるベンチ入りメンバーはどうなるのか、そして戦術やチームとしての仕上がり具合はいかに・・・と様々な期待や不安や憶測が巡るが、果たして大事なシーズン初戦をウチらしいサッカーで飾る事ができたか、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 1(1-0・0-0)0 福島ユナイテッドFC
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注目のスタメンは、GKにリーグ戦初出場となる#31田中謙吾が入るというちょっとしたサプライズがあった他、復帰の#19向も当然のように司令塔の位置に座って2年前を彷彿とさせ、FWにはお馴染み#10宇野沢・#7佐藤と共に期待のストライカー#9高橋駿太も登場。
、ボランチは#5大橋・#25有永という去年から不動の2人で、ディフェンスはセンターに#2松原と#3大島、両サイドに#14高野と#15西口という4バックとなった。

で、試合の方は概ね去年のような安定感ある試合運びで勝利を飾る事ができたが、その中でも特に新戦力選手の活躍が目を引いた。
その代表的な場面が得点シーン。
立ち上がりからの緊張や硬さが消えてようやく動きもよくなってきた前半17分、#19向からのスルーパスを絶妙な飛び出しで受けた#9高橋が相手DFを振り切ってGKと1対1となると、右斜めのあまり角度のないところから思いっきり振り抜いたシュートが見事ゴールに吸い込まれる、いかにもストライカーらしい超カッコいいゴールでパルセイロが先制。

この高橋という選手は琉球時代にも元日本代表の我那覇選手より存在感があったし結果も出していたが、積極的な縦の動きといい自ら勝負を仕掛ける度胸の良さといいチャンスは確実にモノにする決定力といい、今までのウチには無かったような生粋のストライカーで、今シーズンのゴール量産が大いに期待できそうだ。
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そしてそのゴールをアシストした#19向も、去年1年間のブランクを全く感じさせなかった。
実は自分は、向選手が長野に帰ってくるというニュースを聞いて嬉しかった事は嬉しかったのだが、2年前とは監督も戦術も変わっており、果たしてより高度な連係を要求される美濃部体制の下で2年前と同じような活躍ができるのか?進化したウチのサッカーに戸惑い思うようなプレーができないんじゃないか・・・と心配していたが、そんなものは全くの杞憂で、2年前と全く変わらずに中盤を完全に支配して大きな存在感を放っていたし、コースが開けば遠目からでも積極的にシュートを打っていく姿に「あぁ、間違いなくあの向が帰ってきたんだ・・・」と感激した。
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また、後半27分に駿太と交代した#13勝又もゴールという結果こそ出せなかったが、3年前の町田在籍時にそのスキンヘッドの風貌と共に強く印象に残っていた「あ~、この選手なんか厄介だな~」という印象そのままに、得点こそ無かったものの前線でしつこく粘り強くボールに絡みゴールへ向かうプレーを見せてくれた。
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そんな感じで即戦力と期待されてきた選手が期待通りの動きを見せてくれ、既存選手も負けじと頑張ってシュート数でも10-3と相手を圧倒して勝つ事ができたが、全体的にはまだまだ選手同士の連携がうまくとれていないようなところもあったし、何度かあった決定的なチャンスを外して結局1得点のみに終わってしまったし、前半も後半もそれぞれ終盤に守備のちょっとした連係ミスや心の隙から相手の猛攻を受けて少しバタバタしてしまったりと、まだまだ課題は多いように感じられた。

ただ、まだシーズン初戦なんだからそういった課題が出てくるのも当然と言えば当然で、それよりも今日はそんなシーズン開幕戦という緊張する状況の中でしっかり勝ち点3を獲れた事が大きかった。
千里の道も一歩から。優勝&昇格の道も今季1勝目から。
異郷の東京でのホーム開幕戦を4000人を超えるサポーターと共にモノにしたのは、選手にとってもサポにとっても今年1年を乗り切る上での勇気や自信につながったと思う。
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そんなパルセイロだったが、来週は藤枝を3-0と一蹴した町田、再来週はウチの有力な対抗馬となるであろう相模原を敵地で4-0と撃破した金沢と、早くも序盤の山場ともいえる強豪チームとの2連戦が控えている。
この2チームに関しては、去年の序盤のように内容が悪いなりに何とか勝ちを拾っていくというのは通用せず、非常に厳しい戦いを強いられると思うが、これらのライバルチームに泥臭く喰らいついてなんとか2連勝してスタートダッシュを決めてほしいものだ。
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