ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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明治安田生命J3リーグ2014第23節 vsFC町田ゼルビア
発足初年度のJ3リーグも早いもので今日から最終第3クールに突入するが、その初戦にいきなり今季最大の山場がやってきた。
勝ち点5差で首位を行く町田ゼルビアとの最後の直接対決。

自分はシーズン前に日程を見て、この試合が『勝った方が優勝に大きく近づく天王山』と予想していたものの、実際はここでウチが勝っても首位には立てない、いわゆる“自力優勝の芽が無い”状態なのが少々ツラいところではある。
それでも勝てば勝ち点差が2まで縮まり残り10試合に逆転優勝の望みをつなぐ事ができるが、逆に負けるような事があればその差は8まで広がり優勝がほぼ絶望的になってくるばかりか、他会場で金沢が勝てば2位との勝ち点差も4まで広がり昇格圏内の確保も厳しくなってくるだけに、ここは負けはもちろん引き分けも許されない、今シーズンで最も重要な試合である事は変わらない。

と、そんな事は言われなくても分かってるとばかり、ウチとしては異例ともいえる大勢のサポによる選手バスの入り待ちを決行。
オレンジ色でびっしり埋め尽くされたエントランスからの大声援に、きっと選手達も改めて気合いが入った事だろう。
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町田からも大勢の熱いサポに足を運んでいただき(平均観客動員アップにご協力いただき熱烈感謝!)、6,334人という多くの観客が詰めかけた長野市陸上競技場。
両サイドがオレンジと青に染まったそれぞれのゴール裏からは声高らかに両チームのチャントが聞こえてくる。

さぁ、舞台は全て整った!
今年のパルセイロの運命を決める、スタジアムMCの口調を借りれば「絶っ・・・・・っ対に負けられない」大一番、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 2(1-0・1-0)0 FC町田ゼルビア
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まずは選手達がピッチ内練習に入る前に整列してメインスタンドに挨拶した時に驚いた。
遠目では「なんかいつもと違う選手が先導してるな・・・」と思っていたら、なんと#10宇野沢が頭を丸坊主にしているではないか!
これこそキャプテンとして、またエースとしてこの試合に賭けるウノの気合の表れであり、この時点で自分もグッと胸に迫るものを感じたが、いざ試合が始まると、ウノだけでなく全ての選手の動きがこれまでとは比べ物にならないほどアグレッシブで、見ているこちら側にも選手達の気合が痛いくらいビンビンと伝わってきた。

とにかくグイグイと積極的にボールに向かっていくから、相手もその動きに圧倒されて思うようにコントロールできず、結果セカンドボールも面白いようにウチに納まって相手陣内に攻めまくり、「厳しい戦いになるだろう」という戦前の予想を良い意味で裏切るようなイケイケムードとなった。
そして早くも前半10分、コーナーキックからのボールを#13勝又が頭で押し込んでパルセイロが先制!
2週間前にこのピッチで不可解極まるレッドカードを受けて退場となり、前節は出場停止の屈辱を味わった勝又が、そのウサを一気に晴らすように古巣・町田の出鼻をくじく先制ゴールをあげるとは、何という劇的な展開!!
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このゴールでスタンドのボルテージも一気に上がり、その良い雰囲気に乗ってウチも更に攻め立てるが、惜しいところまでいくも追加点を上げられないでいると、そこはさすが高い実力を持つ町田だけに前半30分過ぎあたりからジワジワと盛り返してきてウチも守りに回る時間が多くなり、5分間という前半にしては異常に長いアディショナルタイムを何とかやり過ごしてハーフタイムに入った時は思わず「助かった~・・・」と大きく息をついたほどまで挽回されていた。

そしてこの流れは後半になって変わるどころか更に加速してきた感じで、ウチは何本も連続でコーナーキックを献上するなど、ほとんどの選手が自陣に釘付けとなり防戦一方の展開に。
それでも、ウチも守備陣が高い集中力を持ってボールや相手選手に対応しギリギリのところで決定的なチャンスを作らせない必死のディフェンスを見せていく。
また、いつもなら自陣深い場所で相手にプレッシャーをかけられてもボールを繋ごうという意識が強過ぎて、中途半端なパスをカットされ墓穴を掘ってしまうケースも見られたが、今日は繋ぎを意識しつつも危ないボールはセーフティーに遠くへ蹴り出す意識が全選手に徹底されており、どんなに攻め込まれても不思議と「失点されるかも・・・」という切迫感は薄かった。
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そんなこんなで相手の猛攻を防いでいくと、ウチも美濃部監督がインタビューで答えていたショートカウンターから再び敵陣に攻め上がるチャンスを増やしていき、後半31分、#26山田が積極的にサイドを突破してゴール前にあげたクロスを相手が弾いたこぼれ球を#10宇野沢が猛然と突っ込んできてゴールに突き刺し、遂にノドから手が出るほど欲しかった追加点をゲット!!!
ゴールを決めたウノはそのまま両手を広げて猛然と味方の待つベンチに駆け寄ってきたが、その表情は今まで見たこと無いような気迫みなぎるものだった。
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そしてベンチ前でひざまづいてガッツポーズを決めると控えの選手達が折り重なって揉みくちゃにされ、美濃部監督もその選手達の“小山”に自分も上から乗っかろうかという勢いで駆け寄っていき、またアシストの#26山田は前田GKコーチや衛藤ヘッドコーチと抱き合い何度もガッツポーズを作るなど、まるで優勝を決めたかのように選手やスタッフ全員が喜びを爆発させた。
こんな光景も今までのウチでは見た事がなく、チーム全体のこの試合に賭ける思いがビンビンに伝わってきた。
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結局この1点が決定打となり、それでも食い下がる町田の攻撃にも余裕をもって対処し、3分間のアディショナルタイムも無難にやり過ごして遂に歓喜のタイムアップ。
とにかく厳しい戦いになるだろうと予想された試合だったが、攻めては取るべき人がしっかり決めて複数得点をあげ、守っては強力な相手の攻撃陣を集中したディフェンスで無失点に抑えるという“完勝”で大事な大事な大一番をモノにした。

この試合の勝因をいくつか挙げるとすれば、まず何と言っても選手全員の気合の入り方だろう。
キャプテン・ウノの丸刈りを始め、全ての選手がこれまでにないくらい闘志をむき出しにしたプレーで相手に向かっていった。
ウチはこれまで伝統的にあまり気持ちを表に出さずスマートに勝っていくところがあり、それが時として“おとなしい”という印象になって相手の気迫に圧倒され無残な負け方をしてしまう事もあったが、今日の選手達からはそんな弱い部分を微塵も感じさせないほどの気迫を感じた。

そしてその中でも、今日のMVPといって間違いない活躍を見せたのが#26山田だ。
もともと積極的に前へ向かっていくプレースタイルだったが、今日の山田からは本当に鬼気迫るものを感じた。
山田とは初対戦となった町田も、今までのウチにはいないタイプの山田のプレーに面喰い、ゲームプランを狂わされたんじゃないかと思う。
2点目のアシストを決めてベンチに駆け寄り衛藤コーチと抱き合う直前の、力強くガッツポーズを作り「どうだっ!!」と言わんばかりの表情が、この選手の特徴を雄弁に物語っていると感じるんである。
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また、観客も試合開始から積極的に声援や拍手を送ってホームの雰囲気をしっかり作り出しており、これも勝因の大きな一つに挙げていいと思う。
対戦相手の町田サポは、佐久での試合で見せたように比較的少人数のアウェイでもパワフルな応援でホームのサポに負けないくらいの声量の応援をしているが、今日はそんな町田の応援が聞こえないくらいゴール裏もメインやバックスタンドも気合の入った応援で選手達をしっかり後押しできたと思う。
また、勝又選手や宇野沢選手が途中交代でベンチに退く時に、メインスタンドの多くのサポがスタンディングオベーションで迎えており、そういったシーンもこれまではなかなか見られなかった事で、ホームの雰囲気作りに一役買っていた。
今日スタンドに足を運んだ皆さんは、「オレ(ワタシ)も勝利に貢献したんだ!」と自分で自分をホメてあげましょう!

それから、これは蛇足になるけどどうしても書きたい事があって、ウチはここのところ上位陣との対決で不可解な判定に泣かされるケースが続いたので今日はレフリーのジャッジにも注目していたのだが、この試合の担当である眞鍋レフリーは、ともすればお互いの意地がぶつかり合って荒れた展開になりそうな試合を、常に冷静で公正・中立な笛でコントロールしていたし、激しいボディコンタクトにも無闇にイエローカードを乱発せず必要最低限に抑えていたずらに試合を荒れさせず、見応えのあるナイスゲームを見事に演出していたと思う。
この眞鍋レフリーは先月行われた佐久での鳥取戦を担当し、試合終了間際に“疑惑のPK”のジャッジをした張本人であるが、自分はその時の記事で『あの判定以外は常に公平で的確なジャッジをしていたし、判断や指示も早くて引き締まった試合展開に一役買っており、自分は全体的には高く評価している』と書いており、今日の試合であの時に自分が感じていた事が間違いじゃなかったと嬉しく思った。
この重要な一戦を、勝敗を左右するようなミスジャッジもなく無事に最後まで運んでくれたレフリー陣にも感謝の拍手を送りたいと思う。
(自分だってレフリーに文句を言うだけじゃなく、ホメる時はしっかりホメますよ。。)

と、ちょっと話がそれてしまったが、とにもかくにも負けたら今季が終わるという“背水の陣”を最高の形で勝利できたのは非常に大きく、これで首位とは勝ち点2差まで迫り逆転優勝へ望みをつなぐ事ができる。

しかし、勝利に浮かれるのも今日限り。
現実に目を向ければ、こんな素晴らしい勝ち方をしたのに首位は未だ町田がキープしているし、他会場で金沢が勝ったので2位の座もそのままで、確かに勝ち点差はギュッと縮まったけど順位は戦前と何ら変わっておらず、ウチは昇格圏外の3位のままなんである。

そんなウチに突き付けられた最終クールの目標はズバリ、『人事を尽くして天命を待つ』。

もう町田との直接対決が全て終了し自力優勝の芽がないウチとしては、とにかく残り試合を全勝して町田にプレッシャーをかけ続け相手がコケるのを待つしかない訳で、まさにこの格言がピッタリ当てはまるだろう。
また、優勝だけでなく昇格圏内というところまで視点を広げると、2位の金沢も視野に入れねばならず大変ではあるが、とにかく“追う立場”のウチとしては四の五の言わずに勝利のみを目指して突き進むだけ。

次節は佐久で現在11位の秋田との対戦だが、これまでの対戦成績や順位などに惑わされて油断せず、今日と全く同じモチベーションを持って全力で立ち向かい、ラストスパートに勢いをつけるような快勝を期待している。
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プレナスチャレンジリーグ2014第16節 vs静岡産業大学磐田ボニータ
プレナスチャレンジリーグは約1ヶ月半の長い中断期間を終えて、いよいよ今日から最後のクールが始まるが、ここでパルセイロ・レディースのこれまでの成績をおさらいしておくと、8勝2分5敗の勝ち点26、得失点差+20で6位と、チームの目標だった1部昇格には少々厳しいものの、去年までの実績を考えれば大健闘で、十分に合格点を与えられる結果だと思う。

そんなレディースの今日の対戦相手、静岡産業大学は、ここまで勝ち点17で11位と少々低迷しており、また前回の対戦(4月の開幕戦)ではウチが4-1の大差で勝たせていただいたが、元々実力のあるチームだけに決して楽な試合にはさせてもらえないだろう。
ただ裏を返せば、ここで強敵・静産大にしっかり勝ち切る事ができれば、より上の順位でのフィニッシュに向けて大きな弾みがつくだろうし、ここは是非とも中断期間の練習の成果を発揮して内容を伴った快勝を期待したいところ。

心配していた天気も予報に反して青空が顔を覗かせ、暑からず寒からず絶好のサッカー日和の東和田に930人もの多くの観客を迎えて行われた、レディースの更なる飛躍に向けての大事な一歩となるこの試合の結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 4(0-0・4-0)0 静岡産業大学磐田ボニータ
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この試合、前半はウチの攻撃にあまり迫力がなく、少々低調な内容だった。
どちらかといえばウチがボールを持っている時間が長かったが、中盤での味方へのパスが緩すぎたり見え見えのパスを読まれたりで相手にカットされる場面が目立ったし、敵陣深く攻め込む場面もあったが満足な態勢でボールを受けられずシュートまで持っていけないシーンが何度か見られた。
また、シーズン序盤は相手が2~3人かかってきても余裕で振り切るだけのスゴさがあった#10横山久美のドリブル突破も、最近は研究されてきたのか今日も何度もトライするも全て相手のブロックにあって不発に終わったし、もう一つの得点パターンである#11橋浦さつきのサイドアタックに期待するも、やはりマークされているのかほとんど良い形に持ち込めず見せ場が作れない。
それでも前半も30分過ぎくらいから徐々に連続した攻撃が出せるようになり、後半に向けて期待を持たせるような良い雰囲気を作ってハーフタイムへ。
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そして、その期待が早くも後半6分に現実のものになった。
後半開始から積極的に前へ出るプレーで獲得したコーナーキックのチャンスに、#10横山久美の蹴ったボールを#2田中菜実がドンピシャ頭で合わせてネットに突き刺し、遂にパルセイロが先取点をゲット!
そしてその興奮が冷めやらぬ1分後、相手のクリアーをフリーで受けた#10横山が右斜め45度の位置から思い切り振り抜いたミドルシュートがGKの頭上を越えてネット上段に突き刺さる目の覚めるようなゴールで早くも2点目!!
前半はドリブル突破がうまくいかず、それならばと脚の長いシュートでしっかり結果を出すあたり、やはり横山久美という選手はタダモノではない。

この立ち上がりの連続得点で波に乗ったパルセイロはその後も優位に試合を進めていくと、ここでもう1点ほしいという時間帯の後半34分、またしても#10横山が、今度はGKの動きを十分に見極めて技ありのループシュートを決めて試合を決定付ける3点目を奪うと、終了間際の42分には三たび#10横山が、相手のバックパスをGKが蹴り返したところに体を当て、そのボールがゴールに転がり込んでハットトリックを達成しダメ押し。
特にこの4点目は一見偶発的なラッキーゴールのようにも見えるが、横山はこれ以外にもGKのフィードに対して再三チャージを繰り返しており、ゴールの可能性がある限り何度も何度もトライする積極性や1点でも多くゴールを奪おうという貪欲さが産んだアッパレな得点だと思う。

そんな訳で、今日は久々にスーパーエースが3ゴール1アシストと大暴れして見事快勝!
しかも今日は、彼女の職場である長野信用金庫から大応援団が駆けつけた中で文句のつけようがないくらいの結果を残すあたりが素晴らしい。
きっとこの選手は、大舞台になればなるほど、人から注目されればされるほど、その実力を如何なく発揮できるのだろう。 まさに“大物”であると改めて思い知らされたんである。

・・・と、ここまでの記事は横山選手の独壇場で、実際にこの試合のMVPを選ぶとなれば観客の誰に聞いても「横山選手」と答えるであろう事は間違いないが、自分はそれ以外に無失点勝利を達成したウチの守備陣の頑張りに大きな拍手を贈りたい。

両サイドでしつこく相手に絡み攻撃の芽を摘んでいた#3大島稀と#18矢島由希、落ち着いてラインを統率し後半のピンチには顔面にボールを当てて相手にクロスを上げさせなかった#2田中菜実など守備陣が高い集中力で的確に相手に対応していたし、その中でも特に#5金札杏は、何度かあった相手の決定的なチャンスを冷静な判断と体を張ったプレーで全て阻止する等、地味ではあるが際立った活躍で勝利に貢献しており、自分は今日の金札選手はハットトリックの横山選手と同列の働きをしたと絶賛の拍手を贈りたい。

確かに、今日は静産大の攻撃陣にあまりスピードが無かったり強力なストライカーがいなかったりと相手の攻撃にあまり脅威を感じなかったところはあり、これが上位陣との対決なら少し違った結果になっていたかもしれないが、世田谷や常盤木やac福島といった強豪との残り試合でもこれだけ集中して守り抜く事ができれば、順位もあと6試合で一気にジャンプアップする事も大いに期待できると思う。

レディースの次節は現在最下位の清水第八プレアデスとアウェイで対戦するが、ここは順位に油断する事なく今日のような勝ちっぷりで確実に勝ち点を積み重ね、その流れに乗って最終クールを全勝するくらいの勢いでシーズン終了まで突っ走っていきましょう!
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それから、明日はいよいよトップチームの今シーズン最大の山場である町田ゼルビアとの直接対決が今日と同じ東和田で行われるが、レディースが最高の勝ち方で良い流れを作ってくれたので、選手はそのバトンをしっかり受け継ぎ、そしてサポは会場に足を運んでありったけの声援と拍手でホームの雰囲気を作り上げ、全員の力で何が何でも勝利を掴み取ろう!!
FISサマーグランプリジャンプ白馬大会2014 男子ラージヒル2日目(+パルセイロJ3試合雑感)
昨日に引き続き、FISサマーグランプリジャンプを観戦に白馬ジャンプ競技場へ。
昨日は昼間の女子の競技中は天気も何とか持ってくれたけど、今日は1本目が始まってすぐにポツポツと雨が落ちてくる生憎の天気になってしまったが、自分が到着した9時ちょっと過ぎ頃には、朝早いにも関わらず既に多くの熱心なファンが足を運んでいた。
昨夜行われた男子ラージヒルの1日目は、日本勢では竹内択が4位に入る健闘を見せたようだが果たして今日はどうなったか、ここでは日本人選手を中心に結果をレポしてみたいと思う。
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初めは傘なしでも大丈夫だった雨が徐々に本降りになりかけた頃に日本勢の先陣を切ってスタートした“レジェンド”葛西紀明だったが、結果は112.0mと低空飛行。
葛西は2本目も111.0mで最終的には26位という低調な結果に終わってしまったが、ソチ五輪から続く超多忙なスケジュールが災いして調整不足は明らかだったし、白馬に入ってから練習中に足を痛めてしまったとの事で、この結果も仕方ないだろう。
本人も2本目が終わった直後のインタビューに「ダメだったっすね~」とサバサバした口調で答えていたが、42歳という年齢と最悪なコンディションを考えれば2本目に残れただけでスゴい事だと思うし、まぁ次の五輪に向けてシーズンも始まったばかりだから、本人だけでなく我々周囲のファンも目先の結果にとらわれずじっくり見守っていく必要があるだろう。
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さて、1本目の葛西の結果で会場の雰囲気が少し重くなってしまったが、その直後にスタートした清水礼留飛が121.5m、続く栃本翔平が122.0mと揃ってK点超えのナイスジャンプを見せて再びスタンドを盛り上げる。
2人は2本目も共に122.0mで栃本9位、清水10位となかなかの順位でフィニッシュ。
ソチ五輪のジャンプ団体で銅メダル獲得に貢献した若手のホープ清水選手と、期待されながら最近は結果が残せず伸び悩んでいた栃本選手が、本人達にとっては納得なジャンプではなかったとは思うがこれだけの悪天候の中でK点超えを揃えて地元のファンを盛り上げてくれたのは頼もしい限り。
自分もこの2人には次の世代を担う選手として大いに期待しているので、これからもガンガン活躍していってほしいと願っている。

そして日本の次世代エース、飯山が産んだ“空飛ぶイケメン”こと竹内択は、雨脚が更に強くなった1本目に127.0mを飛んでその実力を見せつけると、2本目はヒルサイズに迫る131.5mの大ジャンプで日本人最高の4位につけた。
残念ながら昨日と同様に表彰台にはあと一歩届かなかったが、大きな期待がかかった地元での大会で、多くのファンの声援に応えてしっかり結果を出せたのは立派だ。
竹内選手も全日本デビューからソチまでの間はかなり苦労してきたが、ここから平昌までの3年間はエースとして葛西選手と共に日本選手団をグイグイ引っ張っていってほしいものだ。
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と、ここまで日本勢4選手を紹介したが、あと一人、1本目で竹内選手の後に飛んだのが新鋭の小林潤志郎。
竹内選手より後に飛んだという事は現在サマーグランプリの総合成績で竹内選手より上にいるという事で、自分は初めて聞く名前でどんな選手かと思ったが、1本目で127.0mを飛ぶと2本目も悪天候の中で125.0mと健闘し、見事6位に食い込む活躍を見せた。
岩手県出身で東海大学から名門・雪印チームに今年入ったばかりの社会人1年生で、前記の清水選手と並んで楽しみな若手が出てきた。
昨日の女子の伊藤諭果選手もそうだが、こうして新しい若手有望選手を見つけるのもこういった大会の醍醐味の一つだ。
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そんな訳で日本人5選手の結果は以上だが、見事に表彰台をゲットしたのはこの3人。
1位:フィリップ・シュエン(ノルウェー)
2位:ダニエル-アンドレ・タンデ(ノルウェー)
3位:イェルネイ・ダミアン(スロベニア)
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やはり世界の実力は高く、特に表彰台に上がったこの3選手の爆発力は圧巻だった。
中でも昨日に引き続き優勝したシュエン選手はサマーグランプリ総合リーダーの証であるイエロービブスをつけているだけあり、直前にタンデ選手が135.0mの大ジャンプ見せた後でも焦らず騒がず134.5mを飛んでみせ、着地後に高々と人差し指を天に突き刺し“イチバン”をアピール。
彼は若干18歳の若手だが、ノルディック王国のノルウェーにはこんな強い選手がゴロゴロいるのかと思うと恐ろしくなってくる。
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今回はソチ五輪直後のシーズンとあって海外の有力選手が軒並み欠場し、それだけに日本人選手の表彰台が期待されたものの実現できなかったのが少し残念だったけど、それでも竹内選手が2日ともK点超えを2本揃える結果を出してくれて満足だったし、小林選手という新鋭を知る事ができたのも大きな収穫だった。
そんなこんなで2日間大いに楽しんだ白馬でのサマージャンプ。
最近の白馬は、本格シーズンの冬にワールドカップなどの大きな大会がなかなか行われずジャンプファンとしては少々寂しいが、昨日も今日も会場には大勢のファンが駆けつけていたし、これだけ立派な施設なんだから今後も積極的に大会を誘致して生のジャンプの迫力を味あわせてほしいものだ。


そして・・・

明治安田生命J3リーグ2014第22節@神奈川県・相模原ギオンスタジアム
SC相模原 0(0-0・0-1)1 AC長野パルセイロ

ジャンプは午前中に競技が終了したので、試合経過は自宅に帰ってJ3のホームページで確認していた。
前節で#13勝又が“疑惑のレッドカード”で、#19向がイエローカードの累積でと攻撃のキーマン2人が出場停止となっており、しかも前回の対戦でも土壇場で追い付かれるなど相性があまりよろしくないSC相模原が相手という事で、なかなか得点が動かない画面とニラメッコしながらヤキモキしていたが、後半37分にオウンゴールで先制した時は思わずガッツポーズが出てしまった。
ただ、最近のウチは最終盤で失点する傾向があるので最後まで緊張しながら見守り、試合終了の文字が出た時は肩の力が一気に抜けてホ~~~ッと深く息をついた。
試合の流れ自体は全く分からないし、得点は流れの中で自ら獲ったものではなくオウンゴールだったけど、おそらくウチの勝利に賭ける気持ちや勢いが相手のミスを誘ってのものだったんじゃないかと良い方に捉えたい。
まぁ何はともあれ、この厳しい状況の中アウェイで勝ち点3をもぎ取れたのは本当に大きい。
そして他会場では、2位の金沢は勝ったものの首位の町田がホームで琉球に敗れる波乱があり、ウチと町田との勝ち点差が再び5に縮まった。
そんな町田との今季最後の直接対決が、いよいよ来週、我等がホーム・東和田で行われる。
日程的には第3クールの最初の試合で、まだ多くの試合を残してはいるものの、首位を直接叩けるチャンスはこれだけであり、優勝のためにはこの直接対決が最後のチャンスだ。
正直なところ、今日勝ったといってもチームはまだまだ本調子には程遠く、来週に向けて自分の中では期待よりも不安の方が大きいけれど、もうジタバタしてもしょうがない。
2位の金沢も好調な中、昇格圏外の3位に甘んじているウチはただひたすらに勝利を信じ、強い気持ちで攻めまくるのみ。
それにここで町田に勝つ事ができれば、これまでの停滞していたムードも払しょくされて必ずやチームに勢いが出てくるだろう。
来週の東和田には是非とも大勢の観客に足を運んでもらい、オレンジ色に染まったスタジアムで選手もサポもこれまでの鬱憤を全て吐き出すように全力でぶつかっていき、絶対に勝利を掴み取りましょう!
FISサマーグランプリジャンプ白馬大会2014 国内女子ラージヒル
今週末はパルセイロもアウェイ(自分は相模原戦はお留守番)だし、グランセローズもホームゲームは飯田なのでさすがに遠すぎて行かれないから、この土・日は特に何の予定もないな・・・なんて思っていたら、昨日の仕事帰りのラジオで「明日と明後日は白馬でサマージャンプの大会がある」という情報をゲット。

白馬での夏の国際大会『FISサマーグランプリ』は、長野五輪後にジャンプ台がサマージャンプ対応に改装された2001年からほぼ毎年開催され、今年で実に12回目を迎える毎年恒例の大会だが、自分は例年サッカーと日程が被ってしまい見に行けなかった年が多かったのが、今年はうまくホームゲームの無い週末に開催してくれたので、まさに“渡りに船”とばかり本当に久しぶりに白馬ジャンプ競技場まで出かけてきた。
自分が情報に疎いのもあるが、新聞やテレビなどのメディアで大きく宣伝していなかったにもかかわらず、会場には自分の予想よりはるかに多くの観客が駆けつけており、いちジャンプファンとしても嬉しい限りだ。
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競技1日目の今日は14時から国内女子ラージヒル個人戦が、17時半から男子ラージヒル個人戦の初戦が行われるが、男子のナイタージャンプも魅力的ではあるが予報では夜に天気が崩れそうなのと帰宅が遅くなるのがちょっとアレなので、今日は女子の試合だけを見てきた。

長い歴史を持つ白馬でのサマーグランプリにあって女子の大会は初開催。
ジャンプも女子はまだまだ競技人口が少なく今回は僅か8名だけのエントリーで、しかも残念ながら第一人者の高梨沙羅選手は欠場だが、ソチ五輪代表の他の2名(伊藤有希選手・山田優梨菜選手)は出場しており、他にも“ポスト沙羅ちゃん”を狙う若手選手の活躍が期待される。
(もっとも当の高梨選手もまだ若干18歳で、五輪も年齢的にはあと2大会は余裕で出場できる訳で、あと数年は“ポスト”も“次の若手”もクソも無いんではあるが・・・)

そんな訳で自分も初めて観戦した女子のサマージャンプの結果。
まず期待されたソチ五輪代表で地元・白馬高校の山田優梨菜選手は、残念ながらブービーの7位に終わった。
山田選手はソチ五輪直前の練習で左足の靭帯を部分断裂する大怪我をしており、五輪には手術をせず強行出場したのだが、おそらく五輪後に手術したのであろう患部がまだ治りきっていないのか、それとも怪我をかばってフォームを崩すなどのスランプに陥ってしまったのか・・・
いずれにしてもあまり元気がなくて心配だが、まだ高梨選手と同世代の若手有望株だし、次の五輪まではあと3年の猶予があるので、ここでの結果だけにとらわれないで焦らずクサらずじっくりと調子を上げていってほしいものだ。
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そして見事に表彰台をゲットしたのはこの3選手。
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まず3位の座についたのは、早稲田大学2年生の小林諭果(ゆか)選手。
この選手は初めて名前を聞くので帰宅してから調べてみたら、今年1月に行われた全日本選手権で優勝しているそうだ。
もっともこの大会には高梨選手などワールドカップ参戦組が不参加ではあったが、それでも並み居る経験者を抑えて優勝したのは実力がある証拠で、身長も日本人選手としては比較的大柄だし、こりゃ3年後の平昌(ピョンチャン)五輪に向けて楽しみな選手が出てきた。
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続く2位には、菅平出身、飯山高校卒で現在は松本大学在学の岩淵香里選手。
ワールドカップメンバーにも選ばれている岩淵選手は国内では表彰台の常連組だが、今日も2本とも120m前後としっかり揃えて3位の小林選手とはポイントで60点の大差をつけており、まさに“貫禄”の準優勝といえるだろう。
下の写真は、2本目を飛んだ後でカメラを構えている自分に向けてニッコリ笑顔でファンサービス♪・・・ではなく、たまたま自分の近くにいた知人に声をかけられてのものです。
この表情を見ても、本人も納得のジャンプだったんでしょうね。
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そして優勝は、ソチ五輪代表で“レジェンド”葛西紀明選手と同じ土屋ホームに在籍の伊藤有希選手。
見た目は本当に小柄で可愛らしい伊藤選手だが、安定したフォームで2本ともK点を余裕で超える130mの大ジャンプを決めてみせ、ソチ五輪7位でワールドカップの表彰台に立った事もある実力を会場に駆け付けたファンの目の前で如何なく発揮した。
ブレーキングトラックでTVカメラに向けてのポーズも、さすが堂に入ってますな。
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そんな訳で、僅か8名だけの大会ではあったものの、世界を舞台に戦っている“美翔女”達の活躍で大いに楽しめた初日の白馬だった。
前記のように女子ジャンプは競技人口が少ないし、日本人は男子よりも女子の方が欧米との体格差が大きくて世界を相手に戦うのは大変だと思うが、高梨選手や長野五輪の“日の丸飛行隊”の例を出すまでもなく日本ジャンプ陣はこれまで体格差を高い技術力でカバーして十分に世界と渡り合ってきたので、女子ジャンプも今日入賞した高校・大学世代の若い選手を中心に大いに切磋琢磨して、3年後は韓国・平昌の空に“神風”を吹かせてほしいと大いに期待している。
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そして明日の男子は、予選が9時から、ファーストラウンドが10時からと朝が早くて少し大変ではあるが、葛西紀明選手や竹内択選手などトップジャンパーのパフォーマンスが間近で見られるし、是非とも早起きして清々しい白馬の空に舞う男達の熱い戦いを大いに楽しみたいと思う。(くれぐれも寝坊しないようにしないと・・・)
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ルートインBCL2014・vs福井・後期1回戦@茅野市運動公園野球場
今年のお盆休みは特に何の予定もなくてお墓参り以外はどこにも出かけなかったが、何となく見ていた高校野球に触発されて生の野球が見たくなり、連休最終日の今日は思い切って茅野市までBCLを見に行ってきた。
長野から茅野までは少々距離があるが、こういう時に地元に気軽に足を運んで応援できる野球チームがある有り難味を感じるんである。(まぁ肝心な成績の方は横に置いといて。。。)
心配された天気も長野市は雨だったが、諏訪地方は雲は低く垂れこめていたものの時折雲の切れ間から明るい陽射しも届く天候で、無事に試合も開催されてまずはよかった。

さて、自分が前回観戦した中野での試合は打線の爆発で大勝したセローズだったが、その後は群馬にノーヒットノーランで敗れるなど2試合連続完封負けで2位に後退。
しかし一昨日の試合は、無安打の屈辱を味あわされた群馬に先制~中押し~追い詰められながら突き放す追加点と効率よい攻めで連敗を脱出し、雨天中止を挟んだ今日の試合は北陸地区最下位の福井を相手に連勝して再び波に乗りたいところ。

梅雨時のような少々ムシムシした天候だったものの、諏訪地方らしい澄んだ空気が印象的な、自身初見参となる緑の中にこじんまりとたたずむ茅野市運動公園野球場で行われた試合の結果は以下の通り。

 福井ME : 000 003 000 = 3
 信濃GS : 002 010 000 = 3
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セローズの先発#16有斗(あると)は立ち上がりからボールが先行しながらも、おそらくシンカーかスライダーか、勝負どころで落ちる(または沈む)変化球が効果的に決まって三振や凡打に抑え、球数は多いがテンポの良いピッチングでリズムを作る。
すると3回裏、先頭打者の7番#4仁藤がヒットで出塁し8番#51尾中の犠打で進塁すると、9番#13西田のタイムリーで先制し、更に2死から2番#33ダイチのタイムリーでもう1点追加。
更に5回裏には下位打線がヒットと盗塁を絡めて1死2・3塁の場面で、1番#2川口のレフト前タイムリーヒットで3塁走者が生還し3点目。
この時に2塁走者も果敢に本塁を狙ったが間一髪アウトで4点目はならなかったが、今日のセローズは下位打線がよく当たっていて効率的に点数を重ね、良いムードで試合を進めていく。(結果的にはこの4点目を取れなかった事が勝負に大きく影響するんであるが・・・)

しかし、直後の6回表に有斗がつかまった。
それまでは尻上がりに調子を上げてテンポの良いピッチングをしていた有斗だったが、グランド整備に並行して行われたファンサービスで福井県某所の観光PRが間延びして大きく時間を取られ、それでリズムが狂ったか、まるで試合開始の立ち上がりのようにボールがうわずって四球を続け、それでも何とか2死までこぎつけたものの、3番#25大松にタイムリー、4番#99ジョニー四球で満塁の後に5番#3栗田に痛恨の押し出し四球を許し、続く6番、去年までセローズにいた#24大谷に左中間に弾き返され遂に同点に追い付かれてしまう。
(この辺りはイベントを見越してイニング間調整をしなかった有斗の未熟さもあるが、運営側もファンへのサービスやスポンサーとの都合もあるにせよ、試合のリズムを重視して本来の目的であるグランド整備の時間内にイベントを終わらせるような配慮をお願いしたいところだ。)

結局有斗はこの回で降板。
それまでナイスピッチをしていただけに本当にもったいなかったが、7回#18小川~8回#99マイケル~9回#20篠田と“1イニング必殺”の継投がうまくいって福井の逆転を何とか食い止めた。
このリレーは自分が前回観戦した中野での試合と同じで、前回は大量リードの場面で3人とも打ち込まれてヒヤヒヤしたものだが、今回はそれぞれランナーは出しながらも慌てる事なく要所を抑えた好リリーフだった。

そんなこんなで9回裏。
リーグ規定でこの回が最後のイニングになるだけに何とかサヨナラ勝利を実現させたいところだが、その祈りが通じたように先頭打者の6番#14笹平が痛烈なライト前ヒットで出塁すると続く#4仁藤が四球を選んで無死1・2塁の大チャンス!
しかし8番#0渡嘉敷が送りバンドを失敗し、それでも今日3安打と当たっている9番#13西田に期待がかかったが、2ストライクからヒットエンドランのサインが出ていたのか高めの釣り球を空振りしてしまい、3塁に走っていた走者も刺されて三振ゲッツーの最悪な結果であっけなく試合終了となってしまった。

今日は首位の新潟も群馬に引き分けたので是が非でも勝ちたかった試合だったが、セローズは投手陣はまぁまぁ踏ん張ったものの、攻撃陣は得点シーン以外は拙攻が多く、特に5回の4点目を欲張って浅いゴロだったにもかかわらずホームに突っ込んでアウトとなったプレーや最終回の三振ゲッツーなど、細かいところの配慮に欠けてみすみすチャンスを潰す場面が目立った試合だった。
また、今日は下位打線は当たっていたものの、#8竜太郎・#1大平・#80バルデスのクリーンアップが全く活躍できず、下位打線が作ったイケイケな流れに水を差してしまったのも痛かった。

これから残り16試合で強豪・新潟を抑えて後期優勝を勝ち取るためには、肝心なクリーンアップの奮起や選手・コーチも含めた状況の判断力など細かなプレーの完成度が重要であり、それらの欠如で勝てるはずだったものを引き分けに終わらせてしまった今日の試合をしっかり反省して今後につなげてほしい。

そして自分は、前回の中野に引き続きビール試飲缶が当たる当選確率50%の抽選にまたしても外れてしまい、前々から自覚していたとはいえあまりのクジ運の無さに打ちひしがれてしまったが、次回観戦する機会があったら今度こそ・・・今度こそ当選の喜びを掴み、135mlの幸せを味わいたいと固く決意した次第である。(←そんなしょーもない事はどーでもいい!・・・つーか、ビールくらい自分で買え!!)
明治安田生命J3リーグ2014第21節 vsツエーゲン金沢
前節は最下位のYS横浜相手に引き分けに終わって貴重な勝ち点を落とす結果となってしまい、昇格のためにはいよいよ一歩も引けない状況まで追い込まれたパルセイロ。
そこへ持ってきて今節からは、金沢~相模原~町田と難敵相手の大きな山場ともいえる3連戦が始まる訳だが、この厳しい戦いを良い形で乗り切れば最低でも昇格圏内の2位以上でのフィニッシュに向けて足場を固める事ができるだけに、ここは何としても全勝して勢いに乗りたいところ。

そんな運命の3連戦の初戦の相手、北信越リーグ時代からの宿敵であるツエーゲン金沢は、前節は鳥取に2-4で敗れてウチとの勝ち点差は2に広がったものの、今シーズンはそれまでのウイークポイントだった守備面が大幅に改善されて失点が少なくなり、元来からの得点力の高さと相まって今年は例年以上に不気味な存在感がある。
また成績面でも、ウチが11勝7分2敗・28得点14失点に対して金沢は11勝5分4敗・31得点14失点とほとんど同じ数字であり、そんな実力的にも伯仲した両者の直接対決は、首位・町田への挑戦権を賭けた重要な戦いといえるだろう。

そんな今季の運命を左右するような絶対に負けられない一戦の結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 1(1-1・0-1)2 ツエーゲン金沢
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出だしこそ両者とも警戒してかお互いに中盤で潰し合う“両すくみ”的な静かな展開だったが、徐々にウチが両サイドを中心に攻め上がり、対する金沢は速攻でチャンスを作るというお互いの持ち味が出る“北信越ライバル対決”にふさわしい緊迫した展開となっていく。
そんな中でもウチが若干優位に試合を進めていくと、前半19分、コーナーキックからのゴール前での混戦から最後は#2松原がねじ込んでパルセイロが先制!
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(ゴール直後の場内アナウンスでは#10宇野沢のゴールと言っていたけど、写真を見ると優吉っつぁんが喜びを爆発させていたから「あれっ?」って思ってたら、やっぱり試合後に訂正されてましたね。)

絶対に勝ちたい金沢との直接対決で、この先制ゴールは非常にデカい!
この選手全員の気持ちが入ったナイスゴールで勢い付いたパルセイロはなおも追加点を取ろうと攻め立てるが、何度かあった決定的なチャンスもシュートがわずかに枠を外れてゴールならず、そうこうしているうちに金沢も徐々に盛り返し、前半41分、ゴールエリアのすぐ外の絶好の位置で与えてしまったフリーキックを直接決められ同点にされてしまう。
これは雨でスリッピーになったピッチ状況をうまく利用した敵ながらアッパレのフリーキックだったが、前半終了間際というウチにとって最悪な時間帯に不用意なファールで与えたセットプレーからの失点という最悪な形で、何となくイヤな雰囲気のままハーフタイムに入った。
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まぁでもまだ後半があるし、ここは休憩時間に気持ちを切り替えて再び勝ち越しを・・・と期待したが、金沢のキックオフで始まった後半はウチがクリアーしたボールをことごとく相手に拾われて攻め込まれる時間が長くなる。
それでもウチもひとたびボールが収まれば果敢に攻め込み何とか悪い流れを断ち切ろうとするが、後半12分に悲劇が起きた。
#13勝又が中盤でインターセプトするとそのままフリーで持ち込み、最後はGKと1対1になって後はゴールに蹴り込むだけ・・・というところだったが、ちょっと力んだかドリブルの球足が長くなってボールがGKの前に出てしまい、慌てて前へ突っ込んでいったところGKと交錯してしまい絶好のチャンスを潰してしまう。
「あ~あ、もったいないなぁ~・・・」と思っていたら、何と主審が勝又に向かってレッドカードを掲げたではないか!?

ちょっと待ってほしい。
確かにGKはエリア内では相手のタックルに対して固く守られてはいるが、あの場面はボールが思いがけず前に転がってしまった事による勢い余っての“不可抗力”であり、イエローだったらともかく、一発レッドはあまりにも極端な判定じゃないか?
これでウチは町田戦の『疑惑のオフサイド』と鳥取戦の『疑惑のPK』に引き続き、またしても上位との直接対決という大事な試合で審判に振り回される結果となってしまった。

この判定、審判アセッサーやマッチコミッショナーはどのように見ていたのだろうか?
確かにピッチ上では審判の判定は絶対ではあるが、観客だって贔屓目線ではあるけど選手の動きが俯瞰できるスタンドからしっかりプレーを見ている訳で、その観客のほとんどが大きな声を上げて異議を唱えるようなジャッジは明らかに何らかの問題をはらんでいると思う。
これは鳥取戦の記事でも書いたが、観客からブーイングが飛び出したジャッジは「審判がそう判断したんだから正しい」で終わらせるのではなく、試合後にしっかり検証して今後の審判技術の向上をしていってもらいたいと重ねてお願いしたい。
そうでないと、何のために審判アセッサーやマッチコミッショナーを置いているのか分からない。

・・・と、話が少し違う方に行ってしまったが、これで数的不利になったウチは当然ながら防戦一方となり、最前線の#10宇野沢以外の全員が自陣に引いて必死に金沢の猛攻をしのぐ展開に。
それでもウチも完全に受け身になる事なく、高い集中力で相手の攻撃を防ぎボールを奪うと果敢に前へと攻め上がり、何度か大きなチャンスを作るなど、全員が勝利に向けて必死にプレーする姿が伝わってきた。
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ただ勝負の世界は非情なもので、5分間という長い長いアディショナルタイムも2分を経過したところで、前掛かりになったウチの裏をとられてフリーで持ち込まれ、最後はGKと1対1の場面となったところで相手にしっかり決められて逆転を許し、「最低でも引き分けて勝ち点1を・・・」という長野の望みを打ち砕かれる、あまりにも痛すぎる敗戦を喫してしまった。

この試合はやはり勝又選手に対する『疑惑のレッドカード』が試合の流れを大きく変えてしまった事は間違いないが、自分はそれを承知で敢えてパルセイロの選手達に大きな『喝!』を入れたい。

確かに今日の選手達は勝利に対する思いを前面に出して最後まで気持ちのこもったプレーをしていたが、少し冷静になって振り返ってみると、流れの中で決定的なチャンスを何度も作り出していたし、数的不利な状況となって押し込まれる場面が多くなってもスコアリングチャンスはむしろウチの方が多かったんじゃないかとも思うが、それらのシュートはことごとく枠を外してしまっていたり、ゴール前フリーのところに出てきたボールを受け損なってみすみすチャンスを逃してしまったりしていた。
要するに最後のフィニッシュの場面で正確性を欠いており、その度にスタンドの大歓声がため息に変わっていたが、逆に金沢は全体的にはウチより攻めあぐねている場面が多かったもののワンチャンスを確実にモノにしており、このあたりの“確実性”が勝負を分けた最大のポイントで、少し意地悪な言い方をすれば、たとえ数的にイーブンな状況のまま90分間戦ったとしても今日の試合に勝てたかどうかは疑問であり、あのレッドカードを敗戦の一番の原因とするのは単なる“言い訳”にしかならないんじゃないか・・・とも思う。

以前のような“横パス病”は影をひそめ最後まで気持ちを込めて戦った選手達には大きな拍手を贈りたいが、今日の結果を“悲劇”とか“不運”の一言で片づける事なく、もう1ランク上を目指してしっかり精進していってもらいたい。

これでパルセイロは再び金沢に抜かれて3位に後退。
また首位の町田は鳥取と引き分けて足踏みしたものの、それでもウチとの勝ち点差は8まで広がり、優勝に向けてはかなり厳しい状況となってしまった。
また町田に引き分けた4位の鳥取が勝ち点5差とじわじわ差を詰めてきており、昇格圏内の2位争いはウチと金沢に鳥取を加えた三つ巴の様相になりつつある。

そんなこんなでここにきて更に追い込まれてしまったパルセイロだが、選手達はどうか下を向かないでほしい。
今日も長野県知事選挙があった上に強力な台風の影響で雨模様の天候という最悪な条件だったにもかかわらず、目標を上回る3,038名という人数が東和田までかけつけてくれたし、敗戦が決まっても選手がロッカーに引き上げるまで多くのサポがスタンドに残って激励の声援や拍手を贈ってくれていた。
そう。 ウチにはJ3レベルでは1、2を争う多くの熱心なサポがついているのだ。
このサポの思いをしっかりと受け止め、もう一度気持ちを奮い立たせてもらいたい。
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次節は現在6位ながら実力も高く決して侮れない相模原とアウェイで対戦するが、今日の記事でド素人にもかかわらず生意気な口調でダメ出しをした偏屈サポ(←ワタクシの事です!)に「どーだ、まいったか!!」と一泡吹かすような快勝をあげてくれる事を大いに期待している。

オレらはまだ諦めちゃいない! そして選手を見捨てちゃいない!
何度でも立ち上がれ! 勇敢な獅子たちよ!!
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BCL2014 vs群馬・後期8回戦@中野市営野球場(+パルセイロJ3試合雑感)
やっと・・・ようやっと、今年初めてのBCL観戦の機会が巡ってきた。

思えば4月12日に開幕した今年のBCLは、パルセイロの試合と重ならない土曜日を中心に何度か見に行くチャンスはあったのだが、そのたびに仕事やら体調不良やら雨による試合中止やらが重なって、気付けば前期はとっくに終了し、後期も既に1ヶ月が経過。
この間の信濃グランセローズは、前期の開幕直後は好調だったものの、その後は波に乗れず12勝18敗6分と上信越地区の借金を一手に背負い最下位の“指定席”に終わった。
しかし後期は、ここまで15試合を終えて9勝5敗1分で2位の新潟と1.0ゲーム差で首位につけている。

そんなセローズの今日の対戦相手、群馬ダイヤモンドペガサスは、カラバイヨ、ラミレス(ヤクルト~巨人~DeNAで活躍したあの“ラミちゃん”です)の両外国人を中心にした強打のチームで、現在最下位ながら決してあなどれない相手だ。
同一チームとの連戦はあまり組まれないBCLにあって、奇しくも群馬との3連戦となった今週末、ここまでそれぞれのホームで勝利し1勝1敗で迎えた“ホームの中のホーム”中野市営球場での3試合目は、セローズにとっては悲願の初優勝に向けて是非ともモノにしたい大事な試合だったが、その結果は以下の通り。

 群馬DP : 000 000 312 = 6
 信濃GS : 300 042 02× = 11
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今日のセローズの先発#74杉山は、コースも低めにコントロールされ球威もあり、現在打撃部門3冠の#42カラバイヨやNPBで大活躍したビッグネームの#3ラミレスに対しても物怖じせず、両者のバットをへし折って凡打に仕留める上々の立ち上がり。
すると1回裏、セローズは5番#80バルデスに3ランホームランが飛び出し幸先よく3点を先制した。

杉山はその後もランナーは出すものの要所を締めて得点を許さないエースの風格満点のピッチングを見せると、5回裏には1死3塁から3番#8竜太郎のタイムリーで1点追加し、更に5番#80バルデスの高ぁ~くバウンドした3塁ゴロが内野安打となって3塁走者が生還、更に3塁から1塁への送球の隙を見て2塁走者の竜太郎も果敢にホームを陥れるナイスランが功を奏して“2点タイムリー内野安打”という離れ業を演じるなど、打者一巡の猛攻で4点を加え、更に続く6回にも2点を追加して9-0と大量リードになった。
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「こりゃ今日は余裕で勝てますな~」と左手で団扇をあおぎながら(←一応“左うちわ”のコトを言っていますので念のため。。)見ていたが、しかし杉山がお役御免でマウンドを降りた7回からがマズかった。
エースの後を継いだ松本大学出身のルーキー#18小川は、球のキレこそあったが単調なピッチングで群馬打線につかまり、8番#9茂原に2ランHRを浴びるなど3失点を許すと、8回に出てきたセットアッパー#99マイケルもテンポの悪いピッチングで1失点。
更に最終回を任された絶対的守護神・#20篠田までもが味方のエラーもあって連打を許し2失点と散々な出来で、セローズも8回にも2点を追加し大量リードで余裕はあったにせよ、群馬も8回には5番#28井野口のライトポールギリギリの大飛球が一旦は「ポールを巻いた」として2ランHRと判定されたもののセローズ側の抗議と審判団の協議でファールに変更になったり、9回には満塁の場面で#42カラバイヨ・#3ラミレスに回ってくるというヒヤヒヤものの展開があり、4時間弱という長い試合時間と相まって最後はドッと疲れが出たような試合となった。

それにしても、中継ぎや抑えの投手は大量リードの時は得てして気持ちが入らず打ち込まれてしまうというのはよくある話ではあるものの、今日の試合はその傾向があまりにも顕著で、勝ちはしたものの今後に向けて少々不満の残る試合となってしまった。(このあたり、なかなか調子に乗り切れないどっかのオレンジのチームと似てますな・・・)

上信越地区は群馬も新潟も実力が高く、今は首位でもちょっとでも隙を見せるとすぐに追い抜かれてしまうだけに、11点取っての大勝という結果だけを見て満足する事なく悪かった点はしっかり修正し、今期こそ悲願の初優勝を掴みとってほしい。
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そして・・・

明治安田生命J3リーグ第20節@横浜市三ツ沢公園陸上競技場
Y.S.C.C.横浜 1(0-0・1-1)1 AC長野パルセイロ

昨日行われたJ3は、横浜という行きやすい場所ではあったものの自分は諸般の事情で“お留守番”となり、携帯速報で戦況を見守っていたのだが、後半15分に#13勝又のゴールで先制して「よっしゃぁ~~!!」と喜んだのも束の間、後半37分に同点を許して結局そのままドローとなり、最下位相手に非常に手痛い勝ち点を落としてしまった。
自分はその日のうちに『J3リーグハイライト』を見られないので詳しい戦況は分らないが、スタッツを見るとシュート数13-2、コーナーキック11-2と圧倒していながら“次の1点”が奪えず下位チームに勝ち切れないあたり、今年のウチを象徴した試合といえるんじゃないだろうか。
特に昨日は、対戦相手が非常に強いメンタルを持ったYS横浜という事で、戦術とか作戦とかではなく気持ちの面で負けてしまっていたんじゃないかと想像する。

今節の上位陣は首位の町田は藤枝に勝ったものの、3位の金沢が巻き返しを狙う4位の鳥取に負けたため、ウチは辛うじて昇格圏内である2位の座は守れたが、ウチも今のままでは虎視眈々と昇格を狙う金沢や鳥取からの突き上げに耐え切るのは難しいだろう。
そんな尻に火が付いた状態で迎える次節は、よりによって直近のライバルである金沢が相手という事で、もしこの試合を落とすようなら今年の昇格はほぼ絶望的となり、某テレビ局の陳腐な煽り文句ではなく本当に本当の『絶対に負けられない戦い』となる。
今年の金沢は、例年なら順位を下げていく夏場のこの時期になってもしっかり上位に喰らい付いており、去年までより明らかにチーム力を上げていて、これまでの対戦成績はほとんど参考にならないだろう。
幸い、この試合は我等がホームタウン・長野市営陸上競技場で行えるので、また大勢のサポに足を運んでもらい、満員の東和田で大きな声援の後押しを受けて、何が何でもこの大一番をモノにしましょう!

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