ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
201506<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201508
countdown
プレナスなでしこリーグ2部2015第17節 vs愛媛FCレディース(+トップ試合雑感)
まずは横山久美選手、EAFF女子東アジアカップ2015決勝大会の代表メンバー入りおめでとうございます!
まぁ、横山選手に関してはワールドカップ後の代表入りは間違いないと思っていたので、この朗報にも特別な驚きは無く当然の事と受け止めていたが、これで現在の“国民栄誉賞メンバー”を引き継ぐ次世代なでしこJAPANの有力候補に正式に指名されたという事であり、今までの努力と2部での活躍が認められて自分も嬉しい限りだ。
ただ、ご本人も言っているようにこれがゴールではなく、ここからが代表への生き残りをかけた本当の戦いが始まる。
代表は日本のトッププレーヤーが集結してくるから当然レベルも非常に高いものがあるし、クラブとは違う戦術で役割も動きもクラブでやっている事とは違うものが求められるだろうから、その中で自分の与えられた役割をこなし結果を出していくのは本当に大変だと思う。
でも、横山選手は先のアルガルベカップで既にゴールという結果も出しているし、持ち前の度胸と突破力で必ずや代表に無くてはならない選手になってくれるものと信じているので、大会でも普段のリーグ戦で見せるような思いっきりの良いプレーでガンガンとゴールを奪い、大いに存在感をアピールしてきてほしい。(ただし、くれぐれも怪我だけには気を付けて・・・)

と、そんな朗報も追い風にして今日も勝利し無敗記録を伸ばしていきたいところだが、対戦相手の愛媛FCレディースも最近は6試合負け無しで順位もハリマや世田谷を抜いて5位に上げてきており、今現在2部で最も好調なチームの一つと言っていいだろう。
一方のウチとしては、勝ってはいるものの第2クールに入ってから失点が多くなってきている(これも第1クールが良すぎたから、今の状態も普通っちゃぁ普通なのだが・・・)し、前出の東アジアカップ絡みの夏の中断期間前の最後のホームゲームという事でこの試合の後は1ヶ月以上ホームでレディースの試合が見られなくなるだけに、ここはビシッと無失点に抑えての快勝で横山選手を気持ちよく代表に送り出してやりたいところ。

相変わらずの猛暑の中、それでも1,475名という多くの観客が詰めかけた中で行われた愛媛との“オレンジダービー”、またの名を信州りんごvs伊予みかんの“国民的果フルーツ対決”、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 1(1-0・0-0)0 愛媛FCレディース

今日は1部の試合を差し置いて、この南長野になでしこJAPANの佐々木則夫監督も視察に来ているという事で、横山選手のみならず選手全員が気合を入れていいプレーを見せておきたいところだったが、試合開始からしばらくは愛媛のペースで進んでいった。
愛媛の選手はトラップや細かなパス回し、スルーパスなど足元のプレーがウチより優れているように感じ、ボールを持たれる時間が長く裏を取られてヒヤッとする場面が何度かあったが、最後のシュート精度が悪くフリーで撃たれても枠を大きく外れて事なきを得るという感じで試合が進んでいく。
ただ、ウチもそんな愛媛のテンポに徐々に慣れてきてチャンスを増やしていくと、前半18分、#14泊志穂からの縦パスを絶妙なタイミングで受けた#10横山久美がディフェンスラインの裏を抜けて最後はGKと1対1となり、それを落ち着いて決めてパルセイロが先制!
わざわざ長野まで足を運んだ佐々木監督の御前で、横山らしいプレーで見事にゴールという結果を出して見せた。

このゴールでウチも落ち着きを取り戻し、また直後の給水タイムで動きを入念に打ち合わせた効果が出たか、序盤は手こずっていた愛媛の攻撃にもディフェンスラインがしっかりコントロールしてオフサイドを誘うなど守備が安定してきて、こちらも少し安心して見れいられるようになった。

そして、何とかいい形で相手を崩しての追加点を期待した後半だったが、やはり35℃前後の猛暑の中で走り回っていたせいか両チーム共に前半ほど動きに精彩がなく、双方何度かチャンスを作ったものの攻め切れず、アディショナルタイム自体もそんな猛暑を考慮してか給水タイムを取ったにもかかわらず2分という少ない時間で少々あっけなくタイムアップを迎え、とにもかくにも前半にあげた虎の子の1点を守り切って逃げ切り勝利と相成った。

今日も攻撃の起点となるべき#19齊藤あかね選手が不在という事で、やはり攻撃面ではイマイチ迫力不足な感があったが、そんな中であげた唯一のゴールシーンはボールに絡んだ#7坂本理保、#14泊志穂、#10横山久美のそれぞれの良さが融合した素晴らしいものだったと思う。
また、その他の選手もこの暑い中でも精一杯のハードワークで攻守にわたり必死にボールを追いかけている姿が印象的で、横山選手の得点力だけじゃないレディースの魅力やなかなか負けない強さの秘密を改めて実感したような試合だった。

もっとも、今日は相手のシュート精度の悪さに助けられた部分も多く、特に前半の序盤と後半の運動量が落ちてきた終盤にヒヤリとする場面が何度かあり、向こうにもう少し得点力のある選手がいれば少なくとも2~3点は取られていてもおかしくないような内容だった。
それでも無失点に抑えて勝ててしまうところに今年のウチの強力な“勝ち運”を感じるが、無失点という結果だけを見て満足せず、更なるレベルアップを目指して取り組んでほしい。

次節は夏の中断前の最後の試合となるアンジュヴィオレ広島とのアウェイ戦。
開幕からしばらくは“中の下”の順位にいた広島も、今日の試合では強豪・ノジマ相手に敗れはしたものの3-4と接戦を演じ、順位も気が付けばハリマや世田谷を押しのけて4位にまで上げてきた。
一方のウチは、第2クールに入って勢いが少し落ちてきているところに持ってきて、横山選手が明日から代表合宿に出発して次節はリーグ戦に出場できず、また齊藤選手も今日の足の状態を見る限りでは次節の出場もかなり難しいと思うので、ウチは攻撃の要となる2選手を欠いた状態で戦わねばならず、無敗優勝を狙う上では第2クール最大の山場になるんじゃないかと思われる。
ウチも2位のノジマとは勝ち点12ポイント差まで離しているので、このままいけば優勝自体はかなり間違いないところまで来てはいるが、どうせやるなら是非とも無敗優勝を目指してほしいし、それより何より1つ負けると張りつめていた糸が緩んでズルズルいってしまう事だって無いとは言えない。
悲願の優勝を1日も早く決めるためにも、次節は出場選手が全力で戦い抜いて、是非とも勝ち点3を持ち帰って気持ちよく“夏休み”に入れるようにしてほしい。


そして・・・

明治安田生命J3リーグ2015第22節@沖縄県総合運動公園陸上競技場
FC琉球 1(1-1・0-0)1 AC長野パルセイロ

薩川監督率いるFC琉球とのアウェイ戦は、相手のメンツを見ても南長野で行われた第1クールの戦いぶりを見ても非常にやり辛いカードだとイヤな予感がしていたが、早くも前半8分に#7田中恵太選手に決められてそんな予感が的中。
それでも前半36分に#7佐藤悠希選手のゴールで同点に追いつくが、今のトップは1点は取れても2点目がなかなか奪えない傾向があり、今日もご多分に漏れず、Jリーグ公式HPのリポートによると後半はウチがチャンスを多く作ったものの最後の最後で決め切れなかったようでゴールが遠く、結局引き分け止まりとなってしまった。
逆転優勝のためには勝ち点3を確実に積み上げ続けていかなければならない状況の中で、今日のドローは非常に痛い。

今日は首位山口と4位相模原の上位陣直接対決で山口が勝ち、これでウチと山口との勝ち点差は10まで広がってしまった。
第1クールは「山口も2回り目の対戦になればさすがに少しは落ちてくるだろう」と思われていたが、その勢いは衰えるどころか更に加速しているように見え、自分もまだまだ優勝の可能性を捨ててはいないものの、そろそろ入れ替え戦も視野に入れなければならないかな・・・と思い始めているが、その2位争いも町田や相模原といった得点力のあるチームと争っていく中で今日のような重度の得点力不足は早急に治していかなければならない。
そして、次節はそんなライバルチームの1つであるSC相模原との直接対決。
相模原との第1クールは新生・南長野のこけら落としで痛恨の逆転負けを喰らっており、そのリベンジのためにも絶対に負けられない大事な大事な試合となるので、選手達は長距離移動からの中2日というハードな日程ではあるが、ここで負けたら今シーズンは終わるものと思って、石にかじりついても絶対に勝利を掴み取ってほしい。
スポンサーサイト
明治安田生命J3リーグ2015第21節 vsY.S.C.C.横浜(+レディース試合雑感)
ちょっと色々あってアップが翌日になってしまいましたが、まずは先週の試合に触れざるを得ないでしょう。
レノファ山口との首位攻防戦となった注目の試合は、後半途中に連続得点で2点リードしていながら、その後にPK~オウンゴール~PK(しかも2点目と3点目はアディショナルタイム中)という最悪な点の取られ方で信じられないような大逆転負けを喫し、順位も一気に暫定4位まで落としてしまった。
自分はPCの速報で試合を追っていたが、結果が出た時は何が起こったか理解するまでにかなりの時間がかかり、その夜はあまりにも悔しく切なくやるせなくなって全く眠れなかった。
この試合については監督のコメントでも信毎の記事でもウチの戦い方などに批判めいたものが無かったし、ダイジェスト動画を見た限りでは失点はいずれもジャッジやプレーに不運が重なってのもので仕方ない部分はあったと思うが、それにつけても2点リードして少し気が緩んだところ山口の猛烈な勢いに押され守備がバタバタして墓穴を掘ってしまっての“自滅”的な要素が多いと思われ、「気持ちを切り替えて・・・」なんて生易しい考えじゃなく、この崖っぷちの状況にいい加減目を覚まして、リーグの残り半分を本当に死ぬ気になって戦わなければ、“J2昇格”という至上命題は叶うはずもないだろう。

で、そんな悪夢を受けての今回の試合。
相手は現在最下位のY.S.C.C.横浜だが、ここは元々ウチが苦手としているチームだし、前節は鳥取に競り勝つなどチーム状態も上がってきているようで何ともやりづらいところがあるが、そこは#27小山内貴哉、#28パク・ゴン、#32近藤祐介の新加入3選手の力も借りて何が何でも勝ち点3を取らねばならぬ。

アウェイ連戦や“1回休み”等で実に4週間ぶりに帰ってきた南長野で、悲願達成に向けての大逆襲の“初めの一歩”となる注目の試合、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 1(0-0・1-0)0 Y.S.C.C.横浜
s-DSC_7193.jpg

この試合、まず自分は新加入3選手の動きに注目していたが、どの選手も非常に良いプレーをしていて目を引いた。
#27小山内選手は常にサイドの高い位置に張って積極的にボールを要求し、前へと向かう強い意志が感じられたし、#32近藤選手はラグビー選手のようないかつい体型で“重戦車”のような突破と、それでいて見事な足技で相手をかわすテクニックも兼ね備えているし、#28パク選手は連携や経験がモノをいうセンターバックという重要なポジションをソツなくこなしていた。
去年の山田晃平選手や一昨年の岡田武瑠・青木翔大両選手もそうだったが、ウチは途中加入の補強の仕方がなかなか上手いですな。
s-DSC_7196.jpg

ただ、そんな3選手や既存選手の頑張りもむなしく、ゴール前を固めた相手を攻めあぐねて前半はこれといった見せ場も無く淡々と終わってしまった印象だった。
補強選手を入れればすぐにゴールラッシュに繋がるなんて簡単にいかない事は百も承知だが、それにつけても今年のウチは例年以上にゴールが遠く、面白いように点が入り首位を独走中の山口が羨ましく思ってしまう・・・

それでも、後半に入ると徐々にウチのリズムが良くなってスコアリングチャンスも増え始め、後半28分、ゴール前の混戦から最後は#25有永一生が押し込んで遂にパルセイロが先制!
待って待って待ち続けたゴールに、自分は嬉しさよりも安堵感や疲労感の方を強く感じてしまったが、とにもかくにもゴールできてほんとうによかった。
s-DSC_7252.jpg

さぁ、これでリードもできた事だし、この勢いであと1点・・・と期待したが、ここからがいけない。
ゴールした直後のウチのゴールキックで、なかなかリスタートせず時間を潰すようなプレーがあり、その後もゴール前より前へと向かう気持ちが緩んでいるのが目に見えて分かった。
と、その直後にゴール裏から「闘え~、パルセイロ~」と『HEAT!』のチャントが流れてきた。
劣勢を挽回しようという時や気持ちの面で押されている時に出てくるこのチャントが自チームのゴール直後のこのタイミングで出てくるのは異例だが、これも山口での悪夢を二度と繰り返してはならないというゴール裏の切なるアピールだろう。
このチャント選択はゴール裏のファインプレーだ。

そんなゴール裏の気持ちを知ってか知らずか、そこからは何とか追い付こうとする相手の勢いに押されて攻め込まれる場面があったが、「これはヤラれた・・・」と思われた決定的なシュートを#31田中謙吾がスーパーセーブで防ぐと、ようやく目を覚ましたかそこからは何とか体勢を立て直し、少し長めのアディショナルタイムも乗り切って薄氷の勝利を掴む事ができた。

それにつけても、この試合ももう少し楽に勝ってほしかったと思うような内容だったし、今年はそんな試合ばかりで気持ちがスカッとするような快勝が少なすぎるが、ここにきて「今年はそんなシーズンなんだと思った方がいいだろう・・・」という気がしてきた。
最終的には優勝争いに得失点差が大きく影響してくるだろうから、首位との差がまだまだ大きく2位争いが混戦の現状ではそんな悠長な事は言っていられないが、もう1つも負けられない崖っぷちに追い込まれたウチとしては、内容はどうあれこうやってワンチャンスをしっかりモノにしてしぶとく勝利を積み重ねていくのが最優先だ。
こういった戦いが続くと選手もサポも精神的にかなり疲れるものだが、悲願達成のために残り半分をお互い気持ちを切らさず頑張っていきましょう。
s-DSC_7280.jpg

ただ、これだけは選手にお願いしたいが、たとえリードした状態でも最後まで追加点を取りにいく姿勢をどうか忘れないでほしい。
ウチは攻撃だけでなく守備の堅さもJ3トップクラスと自負してはいるが、いわゆる守備的なチームと違ってウチは攻撃にリズムが出てこそ守備も生きてくるのであり、自陣に引っ込んでゴール前を固めるようなのはウチのスタイルではないし、そうやって慣れない事をやっていては結果は出てこない。
ましてや中盤で横パスやバックパスを多用して時間稼ぎしていては必死に追いつこうとしてくる相手の思うツボであり、そうやって攻めるのか守るのかハッキリしないところで相手にカウンターを喰らい失点したケースが何度もあった事をよもや忘れたとは言わせない。
とにかくウチにとっては『攻撃は最大の防御である』という言葉を肝に銘じて90分間貪欲に前へ向かう姿勢を貫いてほしい。
s-DSC_7207.jpg

次節は順位を5位に上げてきたFC琉球とのアウェイ戦。
元パルセイロ戦士が多数在籍し非常にやりづらい相手である上に、ナイトゲームとはいえ沖縄の強烈な暑さの中で戦わなければならず厳しい試合になると思うが、貪欲に、泥臭くゴールを狙って勝ち点3を持ち帰ってきてほしい。


そして・・・

プレナスなでしこリーグ2015第16節@神奈川県・保土ヶ谷公園サッカー場
日体大FIELDS横浜 1(0-0・1-3)3 AC長野パルセイロ・レディース

昨日行われたレディースの試合は、日体大に3-1の快勝で開幕からの無敗記録をまた一つ伸ばした。
・・・なんてシレッと書いてしまったが、あの強豪の日体大が相手でも勝ち点3ゲットが“順当”と言えるくらいの強さが僅か半年足らずの間に身に付いたんだから、改めて本当にスゴい事だと思ってしまう。
まぁ、全てが順調にきている訳ではなく、第1クールは9試合で僅か3つだった失点が第2クールに入って7試合で既に4失点しているのが気になるところではあるが、少しくらい課題があった方が緊張感を持って試合に臨めるでしょう・・・って、ちょっと余裕コキ過ぎかな?
いずれにしても、どんなに劣勢でも跳ね返して勝利を引き寄せるだけの力と勢いが今のレディースにはあるが、『好事、魔多し』なんてことわざもある事だし、目標を達成するまでは決して気持ちを緩めず、高い向上心を持って勝利に対して貪欲になって突き進んでほしい。
プレナスなでしこリーグ2015第14節 vsASハリマアルビオン
なでしこリーグ2部は3週間の中断が先週に明け、前節は吉備国際大に後半アディショナルタイムに失点し同点にされた直後に#10横山久美のゴールで突き放すという、なんとも信じられないような離れワザで薄氷の勝利を収めたが、中断明けで試合勘が戻らなかったのか、相手も実力者だったとはいえ苦戦のリスタートとなったのが気がかりだった。
そして約1ヶ月のご無沙汰となったホーム・南長野に今日迎えるは、前節まで4位につけるASハリマアルビオン。
このチームは3位の日体大からは勝ち点差を付けられて少々苦戦しているようだが、自分は去年の佐久での対戦を見てこのチームの実力を高く評価しており、ここまで無敗のウチがもし足元をすくわれるとしたらこのチームなんじゃないか・・・と警戒している難敵だ。
ただそれだけに今日の試合は、ハリマの戦いぶりが久々に見られるという事も含めて自分は非常に楽しみにしていた。

レディースは開幕からの快進撃や横山久美選手の話題性、更にはなでしこJAPANの活躍の相乗効果等で集客力も止まる事を知らず、メインスタンドだけでは足りず遂に今日からバックスタンドも開放するという“嬉しい誤算”が発生し、また入場時の選手とのハイタッチやスタメン選手紹介時のカッコいい映像の登場などファンサービスもワンランクアップし、ますます楽しくなったレディースの試合。
更に今日は我等がキャプテン#2田中菜実選手が前節に達成したリーグ100試合出場のセレモニーがあり、試合前に花束の贈呈があった。
このプレゼンターとして、田中選手と同期入団で2013年までパルセイロでプレーしていた(そして自分も大ファンだった)、現在はキックボクシング選手への夢を追いかけている佐山万里菜さんがサプライズゲストとして呼ばれたが、突然の登場にビックリしたのか、田中選手はその後の写真撮影やコイントスの間も目をウルウルさせるほど感激していたようだ。

おーい、キャプテンよ。 気持ちはよーく分かるが試合中は「感激しすぎて涙でボールが見えない・・・」なんて無いように頼むよ!
なんて余計な心配をしつつ、簡単には勝たせてくれないであろう難敵を相手にこの記念すべき試合を是が非でもモノにしたいところだが、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 1(1-0・0-0)0 ASハリマアルビオン

試合は立ち上がりからしばらくはハリマのペース。
ハリマは全体的に選手の体格が良くて高い位置から積極的にプレスを仕掛け、効果的にパスを繋いで攻め込んできて、敵ながら「なかなかヤルな・・・」と感心してしまうような攻撃でウチが押し込まれる場面が多かった。
しかし、ウチもそんなハリマのアタックにも落ち着いて対応し、また各選手の球際へのこだわりが素晴らしく、じわじわとプレスをかけて押し返していくうちにいつの間にか形勢逆転で前半20分頃からはウチの方が攻め込む時間が長くなってきた。

そして前半27分、ハリマのゴールエリア内の混戦でウチの選手が倒されてPKをゲットし、これを#10横山久美が落ち着いて決めて先取点。
このシーンは自分の席からは死角になっていて、「あ~、誰かウチの選手が倒れたな~」くらいしか確認できなかったけど、正直ハリマにとってはPKの判定はちょっとかわいそうじゃないかと思ったが、相手選手もベンチの監督も血相を変えて猛抗議する感じじゃなかったから、やっぱりアレはPKでよかったのかな?
とにもかくにも、難敵相手に先制して主導権を握れたのはよかった。

しかし、これでウチがイケイケになるかと思われたものの、イマイチ調子が上がらず攻めあぐねるシーンが多い。
横山は何度かお得意のドリブル突破でいいところまで持っていくものの相手の堅実なマークで最後のところでシュートコースを作らせてもらえず、#11橋浦さつきのスピードを生かしてロングボールを送るもパスが少しズレたり相手に読まれて対処されたりでシュートまで持っていけず、#22牧井毬音も果敢にサイド攻撃を仕掛けるが相手のマークで効果的なクロスを送れない。
選手達も何とかゴールをこじ開けようと頑張る姿勢は十分に感じられたが、やはり攻撃の要となる#19齊藤あかね選手の欠場が響いた感じだったかな?

そんなこんなで攻撃に関しては盛り上がる場面も少ない中で何となく淡々と前半が終了し、気分を変えロッカーで対策や修正をして反転攻勢を期待した後半も流れは変わらないまま、逆にハリマに押される場面も多くなって何度かヒヤリとする場面を何とかやり過ごし、そのままの流れで時間が過ぎてタイムアップとなり、形としては前半にあげた虎の子の1点を守り切り何とか薄氷の勝利を収める事ができた。

今日は今年自分が見た試合の中では最も苦戦した試合となったが、自分はハリマについては冒頭で述べたとおりその実力を高く評価していたので、こういった展開も十分に予想していた。
攻撃面では中盤でのタメが少なかったりちょっと淡白なところがあったし、相手の決定的なシュートがポストやクロスバーを叩いて難を逃れるなどラッキーな面もあって、ちょっと間違っていたらハリマの方に勝ち星が転がっていってもおかしくないような試合だったけど、ワンチャンスをモノにして1点差を勝ち切るあたりは何となく女子ワールドカップでのなでしこJAPANの勝ち上がり方と似ているところもあり、これはひょっとして、解説者として出演し多くのサッカーファンの好評を得た本田監督が“ギャラ”としてなでしこJAPANの強運を少しおすそ分けしてもらったのかな?

なんて冗談はともかく、そんな厳しかった中でも守備陣が相手の攻撃にしっかり対処し、幸運にも助けられたとはいえ集中力と粘り強さで無失点に抑えたあたり、今日は我等が頼れるディフェンスリーダー・田中菜実選手の100試合出場記念(実際の100試合目は前節だけど・・・)に相応しい『ディフェンス力の勝利』といえるだろう。
それに、ハリマのしっかりしたプレースタイルと相まって、決して派手さは無いもののディフェンスの面白さが随所に見られた玄人好みのナイスゲームを見させていただいた。

レディースの次節はアウェイの福岡J・アンクラス戦。
福岡でのアウェイといえば今年のレディースが唯一勝ち点を落としたカードでもあるし、しかも今度の試合会場はトップチームが2008年に掴みかけたJFL昇格のチャンスをあと一歩のところで逃した地域リーグ決勝大会1stラウンド開催の地・北九州市は本城陸上競技場という事で、あの“雨の本城”を知るオールドファンとしては男女の違いこそあれ意識せずにはいられない。
あの伝説的な“本城の悪夢”を完全に払しょくするのは、“当事者”であるトップチームがJ2に昇格してギラヴァンツ北九州を相手に勝利を収めてこそと思うが、まずはレディースが“露払い”として、第1クールの引き分けのリベンジも兼ねてきっちり勝利という結果を出してもらい、まだスタンドのどこかにくすぶっているであろうパルサポの無念を少しでも鎮めてきてもらえたら幸いに思います。
(ギラヴァンツさんやアンクラスさんとしては別にあの時の“当事者”でも何でもないから『いい迷惑』とは思いますが、そこはひとつ信州の小市民のちっちゃいこだわりに付き合ってくださいませ。。。)

そして試合後、改めて田中菜実選手のリーグ100試合出場を祝して本人には内緒のサプライズセレモニーが執り行われた。
大型ビジョンを使った全選手からの笑いあり、笑いあり、そしてなみ・・・もとい、笑いあり(一部にスベりあり?)のレディースらしさ全開のメッセージに、佐山万里菜さんからの手作りの表彰状とチーム全員の寄せ書き入りビッグフラッグの授与、そして全選手からボトルの水をかけられての手荒い祝福(特に本人の挨拶中にやった本田監督の水かけは秀逸!)に、最後はお約束の胴上げと、チーム全体から全幅の信頼を寄せられているキャプテンの働きに相応しい手作り感満点の心温まる素敵なセレモニーだった。

田中選手は2011年に清水第八プレアデスからパルセイロ・レディースに移籍してきたが、それまでのチームは気持ちの強さはどこにも引けを取らなかったものの全体的にチームをまとめる存在がおらずに、ちょっと押したらすぐに倒れてしまいそうな頼りないところがあったのが、田中選手の加入でチームの守備にしっかりした柱ができ、更にそのキャプテンシーでチームをまとめる核ができて、そこからレディースは少しずつ、でも確実に変化を遂げていった。
一人の選手の加入がこれだけ劇的にチームを変えていったというのはなかなか無い事で、いわば田中選手は今の魅力的なレディースを作り上げた立役者ともいえ、自分もこの田中選手の偉業に心からの祝福と、そしてどんなに辛く苦しい時も気丈にレディースをまとめ引っ張ってきた事への熱い感謝の意を伝えたい。
とはいえ、本田監督のコメントにもあるように田中選手にとっては100試合出場なんてまだまだ単なる通過点に過ぎない。
まずは今年のリーグ優勝と1部昇格に向けて、そしておそらく来年からの舞台になるであろう1部でもチームをグイグイ引っ張って、150試合、200試合と出場記録を伸ばしていってほしい。
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.