ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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2015年シーズンファン感謝イベント『パル感!』
パルセイロのサッカートップ・レディースチームの今シーズン最後の行事であるファン感謝イベント、題して『パル感!』が南長野総合球技場で行われた。
去年のファン感はみぞれの降る凍えるような寒さの中、急きょオリスタのスタンドに場所を移して行われたという事で足を運んだサポもあまり多くなかったが、今年はちょっと気温は低いものの穏やかな天気に恵まれ、自分が会場に到着した時には既に入場待ちの長蛇の列が延びていた。
今年は新スタジアム開業の効果もあって観客数がグッと伸びたが、今日の動員を見てもパルセイロが確実に長野の街に浸透していると実感する。

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イベントは土橋宏由樹・旗手真也の名(迷?)コンビの総合司会の中、トップ・レディース全選手がピッチに揃ったところでトップの斬り込み隊長・#20都並優太選手の開会宣言でスタートし、直後に始まったサイン会では、選手が陣取るゴール裏コンコースが身動きできないほどの人であふれかえっていた。

そんな大盛況のサイン会の次は、毎年恒例のサポーターアウォーズ。
サポーター投票によって選ばれた今年の受賞者は、まずトップの新加入選手賞は#4内野貴志選手。
開幕からディフェンダー陣が手薄な中にあって、体を張った守備で何度となくピンチを防いでくれたその功績は本当に計り知れない。
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そしてトップのMVPは#7佐藤悠希選手。
新生・南長野のファーストゴールと今季チームラストゴールを決め、チームトップの12ゴールをあげた実績で、これはもう文句ナシといったところだろう。
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続いてはレディース部門、まず新加入選手賞は#14泊志穂選手。
泊選手といえばノジマステラとの対戦で第1クールの神懸かり的6シュート6ゴールに第2クールの2ゴールと、“ノジマキラー”の異名を取る大活躍で優勝に大きく貢献。
いつもニコニコ元気印でサポからの人気も高く、受賞も当然といったところだろう。
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また、キャプテンとして個性的なチームを引っ張ってきたキャプテン#2田中菜実選手に特別賞が授与された。
今年のレディース優勝の直接の原動力は横山選手や1部から移籍してきた選手の活躍によるところが大きいが、チームの苦しかった頃を知る叩き上げの田中選手の存在なくしてチームはまとまらなかったと思われ、こうして表彰されて自分もとてもうれしい気持ちだ。
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そしてMVPはもちろんこの人。
前人未到の年間35ゴールをあげ、晴れてCMデビューも果たしたパルセイロ・レディースの顔、#10横山久美選手が2連連続の受賞。
この栄えあるタイトルに、ご本人も日本代表の遠征先であるオランダから急きょ駆け付けてくださいました!?
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そしてレディースの表彰とくれば、ファン感で自分が一番楽しみにしている“アレ”の時間がやってまいりました!
今年も大きくて美味しそうなケーキが用意されたが、肝心な犠牲者・・・じゃない、MVP受賞者の横山選手がいないという事で(←ひょっとして危険を察知して逃げたか?)、「誰か代わりに受け取ってください」という司会者の言葉に田中キャプテンに指名されたのは、若手の#23野口美也選手。
野口選手もまた大卒ルーキーとして出ずっぱりの大活躍だったので、若手に花を持たせようという年長者の気遣いだったのだろう。
ああ、美しき体育会系上下関係かな!
そして指名された野口選手も、髪の毛を束ねストレッチをしてヤル気満々でケーキの前に立つと、「いっちゃっていいの?」みたいな感じでチームメイトに聞いていたが、そこは司会者の紳士な対応でフォークに刺した塊を鼻の辺りにペチャっとやる程度にとどめてくれた。
もっと豪快なヤツを期待していた自分としてはちょっと消化不良気味ではあるが(←コラコラ!)、そのエキゾチックなお顔の真ん中ににクリームを付けて照れまくる姿は最高にキュートでした。
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今年はこの他に、グッズを扱うパルネットなにがし様からも表彰があり、トップは#20都並優太選手、レディースは#6國澤志乃選手が選ばれた。 なかなかツボを突いたナイスな人選です。
都並選手は入団2年目にしてお父様を彷彿とさせる思い切りの良いプレーと気さくな人柄でポジションとサポのハートをガッチリ掴む大活躍、また國澤選手もボランチとして存在感を示しただけでなく、後半戦は欲しいところでゴールを決める勝負強さを発揮してくれた。
都並選手は名前が呼ばれると周りの選手からブーイングの手荒い祝福。
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また國澤選手は「なんで私が選ばれるのか分からないけど・・・」なんて謙遜していたが、いやいや、表彰される価値は十二分にある大活躍でしたよ!
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こうして一通りの表彰が終わった後は、選手のお宝グッズが当たる大抽選会が行われたが、クジ運が全く無い自分は当然の如くかすりもしなかったのでさっさとスルー。(当選された方、おめでとうございます!)
その後は今年で現役引退を表明したレディース#11橋浦さつき選手の引退セレモニーが行われた。
大原学園時代から苦楽を共にしてきた#16波多野早選手から花束を受け取り、感激の涙と照れ笑いのゴチャ混ぜで言葉を詰まらせながらも立派にスピーチした橋浦選手。
彼女も大原学園に入団した当初は、まさかこんなに華やかな舞台で引退セレモニーをやってもらえるとは夢にも思わなかったと思うが、これも彼女が今までひたむきにサッカーに取り組んできた事に対する神様からのご褒美だろう。
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こうして今年のファン感もパルセイロらしいアットホームな雰囲気の中で時間が流れ、最後はレディースが副キャプテン#3矢島由希選手、トップが守護神#31田中謙吾選手の締めの挨拶でお開き・・・と思ったら、謙吾選手の「最後は小山内選手の一発ギャグで締めたいと思います」というムチャ振りで担ぎ出された#27小山内貴哉選手が渾身の一撃を放ち(なんて言ったかはあまりにしょーもなさ過ぎて忘れた・・・)、同時にトップの選手が椅子もろとも豪快にコケる“お約束”の展開に。
今シーズンこのメンバーで最後に見せた見事なチームプレー。 その連携をシーズン中にやらんかいっ!!!
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そんな訳で、最後は前代未聞のグダグダな終わり方だったが、シーズンの最後に楽しい時を過ごさせていただいた。
退場時には選手全員が出てサポ一人一人とハイタッチでお別れ。
クラブからは既に退団選手がリリースされ、これから年末にかけて追加発表もあるだろう。
これらのメンバーはどの選手も思い入れがあって、もう来年長野でプレーが見られないのが本当に寂しいが、最後こうして笑顔で「ありがとう」と感謝の言葉を伝えられて本当に良かった。

今年はレディースが念願の優勝&1部昇格を決めたのに対し、トップは最初から最後まで苦しいシーズンで明暗がハッキリ分かれてしまったが、どちらにしてもパルセイロは今までもこれからも長野の街に無くてはならないクラブである事に変わりはないし、顔ぶれが変わる来年以降も変わらぬ情熱を持って応援していきたいと思う。
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明治安田生命J3リーグ2015最終節 vsFC町田ゼルビア
長かった今年のJ3リーグも遂に最終節。
今年は既に前節で昇格への道が閉ざされたのでちょっと気持ちも重くなりがちだったが、そんな思いを吹き飛ばすかのように、このタイミングで満を持してパルセイロのマスコットが発表された。
今朝の新聞にドーンと全面広告で発表された、その名も『ライオー』!
必要以上に細かいキャラ設定がチャームポイントです。
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そして試合前の『パルセイロTV』で三次元の着ぐる・・・あ、いやいや、ご本人様も登場したが、首元のリンゴの花のペンダントがオシャレな、なかなかのイケメン君じゃあーりませんか。(系統的には、シュッとした顔立ちや切れ長の目元あたりが、今日の対戦相手・町田さんちのゼルビー君と通じる雰囲気ですな。)
今日はデビュー日という事で動きも少々ぎこちなく、選手入場後の写真撮影の時もどこか所在無げな感じだったけど、これから中のひ・・・あ、いやいや、ご本人様もこの雰囲気に早く慣れて、群雄割拠のJリーグマスコット陣の中でも存在感を放てるよう頑張ってほしいものだ。
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さて、本題の方に目を向けると、本当だったらお互い優勝と昇格を賭けた天王山になるハズだったこのカードだったが、ウチが不甲斐なかったばかりに開幕前のアテが大きく外れてしまった。
ただ、新生・南長野総合球技場の記念すべき初年度の最後を飾るホームゲームに相応しく、ここは何が何でも気持ちを見せて優勝を狙う町田に抵抗したいところ。
今季初めてアウェイ側ゴール裏がぎっしり埋まり、両チームのサポの声がぶつかり合う最高の雰囲気の中で行われた最終戦、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 1(0-0・1-1)1 FC町田ゼルビア
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実力伯仲な宿敵どうしのガチンコ勝負という事で、試合は序盤からお互い激しく体をぶつけてボールを奪い合う緊迫した内容だったが、町田が勢いよく攻め込んでくるのに対して、ウチもそれなりに応戦するものの、全体的にはそんな相手のボールを跳ね返すのに精一杯で、攻撃も低い位置からロングボールを放り込むだけで効果的に前線に繋がらないケースが目立ち、やはり優勝を狙っているチームと目標を失ったチームの差が出たのか・・・と思ってしまう。
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それでもウチも徐々に動きが良くなってきて相手ゴールに迫る場面も出てきたが、お互い決め手に欠けたまま前半終了。
やはりこのカードはいつ見ても緊迫感があり、今日も息詰まるような攻防で時間の経過がものすごく早く感じられた。
そしてふと気になり携帯速報をのぞくと、町田と勝ち点で並ぶ首位の山口が鳥取に1点リードされている。
前半を見た限りではウチも引き分けに持ち込むのが関の山かな~という感じだったし、これはいよいよ町田がここで優勝を決めるのか!?
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そして迎えた後半は、ウチも課題がうまく修正されたのか前半に比べて連携もよくなり、良い形で攻め込む場面も多くなってくると、後半19分、#28パク・ゴンの絶妙なスルーパスに上手く抜け出した#7佐藤悠希がフリーで打ったシュートが決まってパルセイロが先制!
本当に「ココしかない!」というような見事な連携で町田の壁を打ち破り、青く染まった向こう正面のスタンドを黙らせた。
と、同時に携帯速報の更新ボタンを押すと、ほぼ同じタイミングで山口が得点して同点に追いついているではないか!
この時点で優勝は再び山口に傾いた。 まったくどーなってるんだ、今年のJ3は・・・(←もはやウチの事より優勝の行方に関心が移っている、パルサポの風上にも置けないバカヤロウ約1名。。。)
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正直なところ試合前は、いや、ウチにゴールの匂いが感じられなかった前半終了までは、自分も心の隅に「町田さんに花を持たせてもいいかな」なんて考えがあったが、こうして先制したら話は別。こうなったら何とかこの1点を死守して逃げ切ってほしいと願っていたが、世の中そんなに甘くない。
優勝のためには絶対に負けられない町田が意地を見せ、後半29分に相手のエース・#9鈴木孝司に見事なヘディングシュートを決められて試合は振出しに戻された。
それにしてもさすがはエース。 敵ながら鈴木選手のここ一番での決定力にはいつも唸らされる。

その後は勝って優勝を決めたい町田とホームでの最終戦を白星で締めたいウチとの意地と意地のぶつかり合いで、火花が散るような白熱の攻防に時間が経つのも忘れて見入ってしまい、「今日の入場者数は7,317名でした」というアナウンスに「えっ、もうそんな時間?!」と驚いてしまうほどだったが、なかなか試合が動かずに4分間のアディショナルタイムもあっという間に過ぎ去り、引き分けのまま試合終了。

その少し前の携帯速報では再び鳥取がリードしており、終了の笛が鳴った直後からしばらくはあちらの最終結果が分からず場内が水を打ったようにシーンと静まり返っていたが、そのうち貴賓席の町田関係者が喜び出し、ベンチからも選手達が歓声を上げてピッチに入ってきた。
これは山口が負けて町田が劇的な大逆転優勝を決めたか? こりゃ素晴らしい。優勝オメデトーとホーム側の観客からも拍手が起こったが、そのうち選手達の喜びがトーンダウンし、ピッチにへたり込んでしまった。
あれっ?と思って携帯速報を更新すると、なんと6分間という異常に長いアディショナルタイムの終了間際に山口が再び追いついて引き分けという結果に。
その直後に場内でもあちらの結果を知らせるアナウンスがあって町田の2位が確定し、選手やサポの歓声もヌカ喜びに終わってしまった。 なんじゃそりゃ!!
それにしても今シーズンはウチも町田もレノファ山口というチームに最初から最後まで振り回されっぱなしだった。
本当にレノファってヤツはどれだけ“ジェットコースター”なチームなんだ・・・
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そんな訳で、これまで一度も経験した事のない、何とも言いようのないビミョーな空気の流れるシーズンの終わり方になってしまったが、とりあえず今日の試合に関しては高いモチベーションで向かってくる相手に屈する事なく堂々と戦い、“有終の美”とはいかなかったけど満足いく形で引き分けに持ち込めたのは高く評価したいと思う。
欲を言えば追加点を取って勝ちたかったし、更に言えばこれだけの気持ちの強さをもっと早い時期から見せてくれたら今頃は・・・とも思うが、もう過ぎてしまった事なのでこれ以上の言葉はグッと飲み込んでおこうと思う。
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待って待って待ち続けたJ1規格の、それも全国のサッカーファンに胸を張って自慢できるだけの素晴らしいホームスタジアムができた今シーズンは、周囲の期待とは裏腹に主力の相次ぐリタイアや監督交代など辛く苦しい場面だけが頭に残る形となってしまい、悲願のJ2昇格もまた来年以降にお預けとなってしまったが、今日の転々とした優勝の行方も含めて、勝負のアヤとかリーグ戦の厳しさ、一つの勝ち点や一つのプレーの大事さを嫌というほど教えられた、とても勉強になった1年だったと思う。
これまでは成績は満足していたのにスタジアムの不備で昇格できず、いざ環境が整ったら成績が及ばずにまたしても夢を取り逃がしてしまうとは何とも皮肉な結果だが、今年の悔しさを糧にしてオフの間にチーム体制を立て直し、また来年いい形で悲願に向けてチャレンジしてほしいと思う。
とにもかくにもトップの選手、スタッフの皆様、今年1年間の激闘、大変お疲れさまでした!
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それから町田ゼルビアの選手、スタッフ、サポーターの皆様。
来るべき大分トリニータとの入替戦は、必ず勝って是非ともJ2返り咲きを実現させてください!
今度対戦する時は、お互い袖口のリーグロゴに付いている盲腸みたいなヤツが取れた形でやりましょう!!
第37回皇后杯2回戦 長野ラウンド2日目(+トップ試合雑感)
昨日に引き続き皇后杯2回戦in南長野。
今週末狙い撃ちの傘マークで心配していた天気も、今朝方までは結構な降りだったものの開場時間の9時を過ぎてからみるみる雲が切れ、キックオフの頃には陽の光がまぶしくて長野の11月中旬としては暑いくらいまで回復して嬉しい限り。
そんな中で行われた楽しみなカード2試合、さっそく振り返ってみましょう。

【 第1試合 】
浦和レッズレディース 5(4-0・1-0)0 横浜FCシーガルズ

なでしこ1部の強豪・浦和レッズレディースにチャレンジリーグEAST首位・上位4チームで争うプレーオフ3位の横浜FCシーガルズが挑んだこの試合は、とにかく浦和のスゴさにド肝を抜かれた。
浦和は選手の体格も全体的に大きくて、スピードもフィジカルもテクニックも2部のチームが束になってかかっても敵わないほどレベルが高く、また去年はリーグ優勝を果たしたものの今年はレギュラーシリーズも上位リーグも6位と不本意な成績に終わったので「皇后杯は絶対に獲りにいく」という気迫が感じられ、おそらく2回戦という事で流し気味にスタートしたと思われる昨日の1部2チームと比べるとキックオフから選手の動きも明らかに違っていた。

そんな中で生まれた浦和の得点を挙げていくと、
1点目:コーナーキックを身長170cmの大型DF・#2長船加奈がドンピシャ頭で合わせる。
2点目:中央からのスルーパスがDFの裏に抜けたところ、エース・#10吉良知夏が絶妙な飛び出しからフリーでシュート。
3点目:絶好な位置からのフリーキックを才色兼備のヤングなでしこ#8猶本光が見事な軌道で直接決める。
4点目:相手のクリアをカットした#5岸川奈津希がミドルの位置から技ありのループシュート。
5点目:途中出場の#25白木星が素早いパス交換から中央突破のドリブルシュート。
・・・と、どれも選手達の完璧なプレーから生まれた実にビューティフルなゴールばかりで、1部トップクラスのパフォーマンスにただだた感心するばかりだった。

またゴールシーン以外でも、恵まれた体格をフルに使っての全力プレーが攻守にわたって見られ、昨日のベレーザのようなポンポンと小気味よくパスが繋がるような“ブラジリアン”な感じとは一味違う、浦和の伝統とも言える質実剛健な“ドイツ流”のプレースタイルに唸らされた。
特に大注目の#8猶本光選手は、中盤から気の利いたパスを送ってチャンスを作り出す活躍を何度も見せる等その存在感は想像以上で、これは間違いなく次世代なでしこJAPANの中心選手になる事だろう。

ウチは来年、こんなもの凄いチームと対戦する事になると思うと全く生きた心地がしない。
今からかなり覚悟を決めておかないと・・・と、その前に来週の3回戦で早くも対戦するという事を忘れるところだった。
ひぇ~~、どうしましょう。。。 と、とにかくウチの選手達が壊れない事を祈るばかりデス。

と浦和の事ばかり書いてきたが、対する横浜もなかなかどうして、そんな浦和に臆する事無く真っ向勝負を挑んでいたのは立派だった。
横浜もかなり体格のいい選手が多く、浦和に対しても当たり負けせず果敢にボールを奪いに行き、相手ゴールを脅かすシーンも何度か見られた。
そんな中でも#7山本絵美選手は、日本女子代表に『なでしこJAPAN』という愛称が付けられた頃に司令塔兼プレイスキッカーとして活躍しており自分も大好きだった選手で、今日もしっかり攻撃の起点として活躍していた他、球足の速いえげつないフリーキックや正確なコーナーキック等も見る事ができ、まだまだ老け込む事なく主力として若いチームを引っ張っている姿が見られて嬉しかった。
横浜はなでしこリーグ2部昇格をかけて福岡J・アンクラスとの入替戦が控えているが、今日の戦いぶりなら福岡もかなり本気を出さないと足元をすくわれかねないだろう。

そんな訳で、点差が離れた割にはかなり見応えがあり、非常に楽しく観戦できた第1試合だった。

【 第2試合 】
AC長野パルセイロ・レディース 6(0-0・6-1)1 静岡産業大学磐田ボニータ

そしていよいよ2日間の長野ラウンドの大トリを飾る、我等がパルセイロ・レディースの試合。
ここまでの3試合も本当に楽しめたが、待ちに待ってようやくマイ・クラブのユニを着て応援に集中しながら観戦できるのは格別のものがある。
リーグ最終戦は優勝決定直後の試合という事もあってか残念ながら負けてしまったが、南長野での今シーズン最後の公式戦という事で、優勝の貫禄を見せつけてスッキリ快勝してサポを喜ばせてほしいところ。
対戦相手の静産大ボニータはチャレンジリーグWEST2位・プレーオフ4位で、激戦の東海地区予選をトップ通過して本選に出場してきたという事で好ゲームを期待したが、同校OGで去年までウチに在籍していた#27金札杏選手がキャプテンとしてチームを率いて南長野に凱旋参上し、リーダーとして成長した彼女のプレーを見るのも楽しみだった。

そんな見所満載の試合だったが、前半は全く精彩に欠けた内容だった。
格上相手に思い切ってぶつかってくるボニータの気迫に押されてしまい、強さを見せつけるどころか逆に相手に主導権を握られ防戦の時間が長くなり、「ヤラれた・・・」と肝を冷やした場面も一度や二度じゃなかった。
とにかくウチは選手達の動きがバラバラでボールがなかなか繋がらず、頼みのエース#10横山久美が裏を取ってフリーでシュートするチャンスも2回ほどあったけど、そんな場面は今まで百発百中だったのに今日は枠を外したり力ないシュートで簡単にGKに取られたりという“らしくない”プレーに終わってしまい、「リーグ優勝の“燃え尽きシンドローム”がまだ尾を引いているのか?最終節だけなら仕方ないけど、ここまで引っ張ってくるのはイカンぞ・・・」とヤキモキしてくる。

こんな感じで前半はシュート数も僅か2本のみと、おそらく今シーズン最低ともいえるお寒い内容で、特に今日は第1試合で浦和のスゴさを見た直後だっただけにその低調さがことさら際立って見えてしまい、『ジャイキリ』なんて嫌な言葉も頭の中にチラついてきたが、後半8分にフリーキックのこぼれ球を#3矢島由紀が頭で押し込んで先制点を奪い一安心・・・と思ったのも束の間、その1分後には相手の反撃に守備がバタバタしてクリアーボールをカットされて失点し、すぐに振り出しに戻ってしまう。

ただ、ここから#19齊藤あかねや#28大宮玲央奈を起点に徐々に攻撃が繋がり出し、後半15分のコーナーキックでニアに飛んだ低いボールを#6國澤志乃が頭で後に擦らす技ありゴールが決まり勝ち越したところでようやく本格的にエンジンが回り出して、いつもの元気なプレーが見られるようになった。
そして前半の重さがウソのようにどんどん相手にプレスを仕掛けシュート数も多くなり、後半26分に相手ボールをインターセプトした#14泊志穂からパスを受けた#10横山久美がきっちり決めて追加点を挙げると、その3分後にはGKのクリアボールを取った#19齊藤あかねがミドルから豪快に蹴り込む大怪我からの復活ゴールで4点目、更にその3分後には#10横山からのスルーパスを受けた#14泊志穂が自身の交代前ラストプレーでゴールを決めるという彼女らしい勝負強さが飛び出して5点目と怒涛のゴールラッシュ。
そしてアディショナルタイムには足の止まった相手のクリアボールを楽々カットしてトドメの6点目を決め、前半の不安はどこへやら、終わってみれば圧勝で2回戦突破と相成った。

まったく前半のダメダメぶりは何だったのかと思わせるような後半の豹変ぶりだったが、まぁ今シーズン最後の南長野での試合だし、細かなところはともかく、取るべき選手がしっかり取って最後は気持ちよく終わる事ができて本当に良かった。
色々と言いたい事はあるけれど、試合後の選手達の屈託のない笑顔を見れば、そんな小難しい思いも消えてなくなってしまう。
それに、最終盤には大原学園からの生え抜きでここまで本当に本当に苦労してきた#16波多野早選手が出場できたのが嬉しかったし、あまりプレーには絡めなかったけど多くのサポの前で新生・南長野のピッチを走っている彼女の姿には自分も感慨無量だった。

とにもかくにもこれで2回戦を無事突破し、来週は藤枝で浦和レッズレディースと3回戦を戦う事になる。
さっきは冗談半分で書いたけど、本当に浦和のプレーを見ていると今のウチの実力では到底敵いそうもないと思ってしまうが、“負ければ終わり”のカップ戦では何が起こるか分からないし、勝ち負け以外でも自分達の力が1部の強豪チーム相手にどれだけ通用するかを試して今のチームの1部での“立ち位置”を測るにはまたとない機会なので、とにかく「当たって砕けろ!」の精神で真正面から思いっきりぶつかってきてほしい。
そうやって真剣勝負を挑んで何か掴むものがあったら、たとえ“勝ち”はできなくとも十分に“価値”ある試合になる事だろう。

それから最後に、試合後一通りの“儀式”が済んだ後で、明日誕生日を迎える本田美登里監督に対して『ハッピーバースデー』の歌が場内に流れるサプライズがあったが、今年は本田監督にとっても忘れられない年、忘れられない誕生日になった事だろう。
先週にはめでたく来シーズンの続投が決まった事だし、これからもチームをより強く魅力的に育てていただくよう、末永くよろしくお願いいたします。
我等の頼れるアネキ、本田監督。 30歳の誕生日おめでとうございます!!(一部に不確かな情報があるかとは思いますが、ご指摘は一切受け付けません。)


そして・・・

明治安田生命J3リーグ2015第38節@神奈川県・相模原ギオンスタジアム
SC相模原 2(2-0・0-0)0 AC長野パルセイロ

トップチーム、終戦・・・・
ウチの結果にかかわらず町田が勝てば今年の昇格の道は断たれる事は百も承知。
そしてまだ優勝の可能性がある中をホームで戦う町田がそう簡単に負けてくれるとは考えられず、これで昇格しようなんて虫が良すぎるから今年はどうなってもしょうがないと腹をくくってはいたし、結局別会場で町田が勝ったので最終的な結果は変わらなかったのだが、それにつけても最低限今日の試合は勝って意地を見せてほしかった。
もちろん、選手達は決して弱気になっていた訳ではないと思うし、夕方のニュースのダイジェスト映像からも最後まで試合を捨てずに戦う姿が見られたが、去年・今年とこういった肝心な試合でことごとく勝ち点を取りこぼしており、いくら相手のモチベーションが高かったからといっても同じ轍を何度も何度も踏んでいる事が本当にやるせない。
まぁ、ここでいくら愚痴ってみても結果が変わる事は無いのだから、無理矢理にでも気持ちを切り替えて先に進んでいきましょう。

次節はいよいよ今シーズンの最終節、そして相手は2位の町田ゼルビアだ。
開幕前はこの試合が両者の優勝と昇格を賭けた一大決戦になるだろうと予想していたのだが、まさか優勝はおろか昇格の望みも絶たれた状況で迎える事になろうとは思わなかった。
しかも今日は山口が引き分けて町田と勝ち点が再び並んだため、町田にとっては優勝のかかった大一番として高いモチベーションで臨んでくるだけに、迎え撃つこちらとしても非常にやりづらいものがある。
ただ、ウチにだって意地というものがあるだろう。
あれだけ苦労してやっと手に入れたJ1規格の夢のホームスタジアムである新生・南長野総合球技場のオープンの年、こけら落としの試合に逆転負けされた上に最後の試合も落として相手に優勝を決められたとなれば“恥の上塗り”もいいところだ。
もちろん町田さんには何の恨みも無いし、それどころか是非とも今年J2に昇格してほしいと心から願ってはいるが、直接対決ともなればまた別の話。
優勝が懸かったチームにとっては“ホーム最終戦の意地”なんてチンケなこだわりだと思うかもしれないが、ウチにとってみればそれだって立派な勝利へのモチベーションだ。
今年に限っては『終わり良ければ総て良し』なんて都合のよい言葉は当てはまらないが、それでもせめて最後の最後くらいはスッキリ勝って気持ちよくシーズンを締めくくりたいし、選手達はこの試合に全ての力を出し切って燃え尽きるまで戦い、長野のプライドに賭けて必ずや勝利を掴み取ってほしい。
第37回皇后杯2回戦 長野ラウンド初日
今年のなでしこリーグは既に全日程が終了したが、今日・明日と南長野で皇后杯の試合が2試合ずつ行われ、パルセイロ・レディースの他にも1部のチームの試合が一足早く見られるとあって、日程が発表されてからこの日が来るのを楽しみにしていた。
昨日の夜遅くトイレに起きた時(←歳なもので・・・)は風も強く大粒の雨が屋根を叩く音がして心配していたが、夜半に峠を越したのか、今日はメインスタンド下層階の上の方で見ている分にはほとんど雨粒が気にならないほどの小降りとなって一安心。
今シーズンは全体的に天気のいい日が多かったが、ここにきて新生・南長野の屋根の恩恵を受ける事ができた。

そんな中で行われた長野ラウンド初日2試合をざっと振り返ってみましょう。
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【 第1試合 】
ベガルタ仙台レディース 3(0-0・3-0)0 JAPANサッカーカレッジレディース

今年のなでしこリーグ1部のレギュラーシリーズ3位、上位6チームで争う上位リーグで2位という好成績をあげたベガルタ仙台レディースに、2部最下位でチャレンジリーグに降格となってしまったJSCLが挑む第1試合。
仙台は中野真奈美・有町沙央里という大原学園OGの2選手は残念ながら帯同していなかったが、U-20日本代表にもなり高校生だった2009年に特別強化指定選手として半年ほど大原学園に派遣され長野でプレーしていた浜田遥選手がエースナンバーの10番を背負って出場。
大原在籍当時から身長は比較的高かったが、久し振りに見たら更にたくましい体格になったようで、7年間の成長ぶりが見られて何となく嬉しくなってくる。

そんな仙台に対して、JSCLはお得意のラインコントロールでどこまで相手の攻撃を封じる事ができるかがこの試合の見所でありJSCLの見せ場だと思っていたが、そんな自分の期待に応えるように、JSCLは格上相手にもしっかり自分達のサッカーを貫き、ポゼッション的には仙台に圧倒されながらも、ウチとの試合でも見せたコンパクトで粘り強い守備で対応し、アタッキングゾーンをしっかり固められた仙台は横パスやバックパスでお茶を濁すといったプレーが多く、自分は「仙台よ、これがしっかり守りを固めた時の2部チームの怖さだよ」とニンマリしながらも、どっかの男子チームのデジャヴを見ているようで少し複雑な気分にもなった。

という訳で前半はスコアレスとJSCLのゲームプラン通りの展開となり、後半に向けて「ひょっとしたら・・・」との淡い期待も出てきたが、その後半は開始早々のまだ落ち着かないところで速攻が決まって仙台が先取点。
しかし、その後もJSCLは全選手が必死に食い下がって連続失点を許さず、また前掛かりな相手の隙を突いて時折カウンターを仕掛けて仙台ゴールに迫るなど、なかなかの見せ場を作ってくれた。

結局、最後は少し運動量が落ちてきたところを狙われて後半39分と43分に連続失点して勝負は決したが、随所にJSCLらしさを発揮した予想外に見応えのある試合で、その大善戦にスタンドからも大きな拍手が沸き起こった。
そして“大善戦”といえば、パルサポにもお馴染みJSCLの一人サポ氏も、J1も経験して場慣れしているであろう仙台のゴール裏にも負けない声量で堂々と渡り合っていた姿が印象的だった。

【 第2試合 】
日テレ・ベレーザ 3(1-1・2-0)1 藤枝順心高校

今年のなでしこ1部チャンピオンの名門・ベレーザと、常盤木学園と並んで高校女子サッカーの超・強豪チームである藤枝順心のマッチアップは、自分の中では2回戦でも屈指の好カードとして楽しみにしていた。
ベレーザはご存知なでしこJAPANの岩清水梓選手こそ欠席だったが、リーグMVPの阪口夢穂選手を始めベストイレブンに選ばれた7名中5名が先発に名を連ねる準ベストメンバーともいえる布陣。
対する順心も、体格を見ても全体的にベレーザに引けを取らず女子高生とは思えない立派なものだったし、練習を見ても球回しの速さやテクニックなど下手な2部チームよりよっぽど上手い。

そんな両者の対戦は、早くも前半5分にベレーザが先制して「やっぱりさすがの順心も女王には敵わないか・・・」と思っていたが、その2分後に相手のお株を奪うような個人技からゴールを奪ってすかさず同点に追いつく。
この同点ゴールを決めた#10児野楓香選手は、決定力だけでなくトラップやフェイントなど足元のテクニックも非常に高く、ロビングボールを足でピタッと止めたかと思ったらルーレットの如くクルッと反転して相手を抜き去り、スタンドから「オーッ・・・」とどよめきが起こるなど、レベルの高い順心の中にあっても際立った存在感だった。
楓香ちゃん、卒業の暁には是非とも長野に来て、この素晴らしいスタジアムでプレーしませんか?(でもこのクラスの選手なら既にトップクラブがツバ付けてるんだろうな~・・・)

こうして試合が振出しに戻ると、その後は見応えある攻防が繰り広げられた。
ベレーザが阪口選手を中心にお得意の早いパス回しで攻め込むのは予想通りだったが、順心も決して受け身になる事無く堂々とした戦いっぷりで、フィジカルでもテクニックでも女王・ベレーザに引けを取らず、競り合いに勝って敵陣深く斬り込む場面もしばしば見られた。
もし2年以上前のウチが今の順心と対戦したら、間違いなくウチの方が軽くヒネられるであろうと思わせるような見事なパフォーマンス。
それにしても、常盤木といい順心といい、世の中にはスゴい女子高生軍団がいるものだ。

と、非常に面白い展開の試合だったが、後半12分に#9田中美南のゴールで勝ち越したベレーザが徐々に本領を発揮し始めて効率よくパスが回って相手を翻弄してくると、後半31分に再び#9田中が決めて突き放して勝負を決めた。
(それにしても、公式記録を見るとゴールに至るまでのタッチ数が非常に多く、こういったところに2部とのレベルの差を感じるんである。)

今日はまだ2回戦で実力的に大きな差があるチーム同士の対戦という事で、上位カテゴリーのチームが大差を付ける大味な試合になるんじゃないかと思っていたが、予想に反して2試合とも下位カテゴリーのチームが自分達の持てる力を思う存分発揮して、とても見応えのある面白い試合になった。
1部の実力を披露して勝利を収めた仙台とベレーザはもちろんの事、惜しくも敗れてしまったJSCLと藤枝順心の両チームにもナイスゲームを見せてくれた事に熱く感謝したい。
そして明日は、第1試合が1回戦でチャレンジリーグ覇者の常盤木学園を破った横浜FCシーガルズが浦和レッズレディースに挑むという、こちらもかなり興味深い一戦、そして第2試合は我等がAC長野パルセイロ・レディースがチャレンジリーグの静岡産業大学磐田ボニータを迎え撃つ。
レディースは今シーズン南長野での最後の公式戦という事で、とりあえずはホームタウン・長野のサポに有終の美を見せられるよう、レディースらしい元気全開のプレーでの快勝を大いに期待している。
明治安田生命J3リーグ2015第37節 vsY.S.C.C.横浜
今年のJ3リーグもいよいよ大詰めとなり、勝ち点で並んでいる首位の山口と2位の町田が勝てば、その瞬間にウチの3位以下が確定して今年のJ2昇格の可能性が完全に潰えてしまうところまで追い込まれた。
そんな中で迎えた今日の試合は、現在最下位ながらウチがあまり得意としていないY.S.C.C.横浜が相手という事で、自分の気持ちも今日の空模様のようにハッキリしない部分もあるが、もうここまできたらそんな事は関係なく、とにかくスカッと快勝して楽しいひと時を過ごさせてくれればそれでいい・・・という気持ちもある。

いずれにしても、前節の劇的逆転勝ちの勢いに乗って少しでも望みを繋ぎたい試合、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 5(2-1・3-0)1 Y.S.C.C.横浜
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試合は早くも前半6分、YS横浜にカウンターで先取点を取られてしまう。
本当にもう、素麺や湯豆腐も真っ青の「京風はんなり味どすえ~」・・・ってなくらい実にあっさりと失点してしまい、悔しいというより呆気にとられた感じだったが、最近のウチの傾向である“追い込まれてから力を発揮する”というパターンが早くもこの時間帯に発動されたか、ここから先はウチが攻め込む時間が長くなり、前半22分、#15西口諒のクロスを#28パクゴンがドンピシャ頭で合わせて同点ゴール!
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今までは一度失点すると、「何とかして取り返さないと」という気持ちが強すぎて焦ってしまい、攻撃がちぐはぐになって泥沼にハマってしまうケースが多かったが、今日はこの見事に相手を崩してのゴールで完全に流れを掴むと、更なる攻勢を仕掛けて試合の主導権を握り、前半アディショナルタイムにシュートを相手GKが弾いたところを詰めてきた#3大島嵩弘が冷静に叩き込んで逆転に成功!!
自分も前半の動きを見て、「あ~、これはこのまま1-1で折り返しても後半で必ず勝ち越せるな・・・」と、おそらく今年初めてなんじゃないかというくらい大船に乗ったような安心感を持って見ていたが、その後半を待たずして、相手の戦意を削ぐには最高の時間帯に勝ち越す事ができた。
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こうなると後半は完全にパルセイロのペースで、各選手がノビノビとピッチを走り回り、ボールも面白いように繋がって何度も相手ゴールに迫るプレーを見せると、後半6分、今年これまでどんなにもがいてももがいても取れなかった3点目の追加点が遂に入った。
そしてその重い扉をこじ開けたのは、今年のウチの苦戦を象徴するようにずっと悩み苦しんできたエース・#10宇野沢祐二!!!
味方のパスを受けるとすかさず反転して右斜め45度の角度からきれいに決めるという、いかにもウノらしいゴール。
やっと出た今季初ゴールが決まった瞬間はメインスタンドに背を向けていたので表情は分からなかったけど、後で写真を見たら両手でガッツポーズを作った後ろ姿に万感の思いがこもっていた。
オレ達のエースが、遂に、遂に帰ってきた!
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もう今日はこのゴールが見られただけで大満足・・・と思っていたが、後半28分、もう一人のキーマン・#15西口諒が「オレを忘れてもらっちゃ困るゼ」とばかりの復活ゴールを上げると、ゴール裏に向けてアピールした後にメインスタンドに向けて胸のエンブレムを掴み、そして高々と片手を上げる西口ならではのパフォーマンスを久々に披露。
思えば、調子が上がらないなりに何とか踏ん張っていた矢先に起きた西口の怪我による長期離脱からウチの本格的な不振が始まっただけに、このゴールもまた遅ればせながら“強いパルセイロ復活”を告げる、非常に意味のあるものだと思う。
この、いい意味で“ふてぶてしい”表情のドヤ顔が見られるのを、首を長くして待ってたゼ!
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そして最後は後半34分、#32近藤祐介のスルーパスに鋭く反応した#9高橋駿太のトドメのゴール。
共に途中出場の2選手の絶妙なコンビネーションからのゴールという、これもまた層の厚さを示す価値あるもので、最初の失点が遠い過去のように感じられる見事な大勝を飾る事ができた。
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それにしても今日の選手達の動きは見違えるようだった。
人もボールもよく動き、ゴール前の素早いパス交換で相手を崩したり、クロスから高さを生かした攻撃でゴールを奪うという、ウチの全盛期のサッカーが完全に戻ってきたようで、本当に久し振りに選手やボールの動きを見ているだけでワクワクして自然と笑みがこぼれてくる。
そして周りを見渡しても、他のお客さんもみんな身を乗り出しながら声援を送ったり拍手をしたりと本当に楽しそうで、残り3試合となってようやく、今年のパルセイロが完成したような、そんな印象を持った試合だった。

今日は首位の山口は勝って、ウチは優勝の可能性は消えたものの、2位の町田が鳥取と引き分けたのでまだ2位に入る可能性は残っており、昇格に向けて何とか首の皮1枚繋がった。
それにしても、もう何試合も前から“首の皮1枚”という表現を使っているけど、ウチの“首の皮”って鉄板か何かでできてるんでしょうか? なかなか最後の皮が切れませんね~。

まぁ、そうは言っても次節に町田が勝った時点で今年のウチの夢の実現は消えてしまうという状況には変わりはない訳で、冷静になって考えれば町田さんだって必死だからそう簡単に負けてくれるとは思えず、ウチの望みも単なる“数字遊び”に転がされているだけのような感じではあるが、たとえほんの少しでも可能性が残っている限りは最後まで諦める訳にはいかない。
次節はアウェイでのSC相模原戦で、このチームとは今年も1分1敗と勝てていないし、通算成績を見てもあまり得意とは言えない相手ではあるが、とにかく隣町で行われる他所様の事は考えず、目の前の試合を全力で戦って是が非でも勝利を掴み取ってほしいと願っている。
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パルセイロ・レディース優勝記念特別寄稿 『温故知新』 大原学園JaSRA女子サッカー部の思ひ出
今日は広島でなでしこリーグ2部の最終節が行われ、パルセイロ・レディースはアンジュヴィオレ広島に0-1で敗れてしまった。
エース・#10横山久美が前節の“やっちまったレッド”で出場停止だった以外は概ね現時点でのベストメンバーで臨んだにもかかわらず有終の美を飾れなかったのは残念だが、トップチームも2年前のJFLで、圧倒的な強さを見せて優勝を決めた後の残り2試合を連敗してしまったように、一度張り詰めていたものが緩んでしまうとなかなかリカバリーできないものでもあるし、まぁこの結果も仕方ないだろう。
レディースはまだ2週間後に皇后杯の戦いが控えているが、今日の敗戦で気持ちを切り替えて、今年の締めくくりの、そして来年に繋がる大事な戦いに向けて英気を養ってほしい。
とりあえずレディースの選手・スタッフの皆様、1年間のリーグ戦の激闘お疲れさまでした。

さて、先週の試合はレディースの過去最高を大幅に更新する3,828人という観客が南長野に訪れたが、優勝決定戦という事で初めてレディースの試合を見たという方や、横山選手の加入で躍進を始めた去年あたりからのサポも多いと思われ、レディース発足当初の観客数がせいぜい500人前後だった事を思えば、その当時のなかなか勝てなかった頃を知る人はあの大盛況のスタンドの中のほんの一握りだろうと思えるし、更に言えば、それらのサポもチームがパルセイロに移管してから応援を始めたという方が大半で、前身の大原学園時代から見ている人は更に絞られ、ほんの“一握り”ではなく“ひとつまみ”という表現になるだろう。

ハイ! 自慢じゃありませんがワタクシ、その“つままれた”者です!!
とはいえ、その頃から当然ながらパルセイロ最優先の日程で、大原の試合で実際にスタジアムで観戦したのはパルセイロの試合が無かった時のホームゲーム限定の、年間せいぜい2~3試合のみだったので、当時から熱心に大原を応援していた方には「ニワカめ!」と怒られそうだが、それでも女子サッカーのトップリーグに在籍する地元・長野県のチームという事で、パルセイロやグランセローズと並んで動向は絶えず気にかけていた。

田中菜実キャプテンの優勝挨拶の中でも大原時代からの生え抜き3選手に対するリスペクトの言葉が出るなど、最近レディースの足跡が紹介される中で『大原学園』の名前をよく聞かれるようになったし、“古きを訪ね新しきを知る”じゃないけど、この機会に自分の中での大原学園JaSRA女子サッカー部の思い出をつれづれなるままに紹介して、レディース優勝のはなむけにしたいと思います。
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自分が大原学園の試合を初めて見たのは、チームが1部リーグに昇格した2004年。
(ちなみにこの年は長野のレジェンド・濱垣香菜選手のルーキーイヤーでもあった。)
当時はまだ『L・リーグ』という名称だったが、女子日本代表に『なでしこJAPAN』という愛称が付けられ“第一次なでしこブーム”のようなものが起こって女子サッカーに注目が集まった頃で、ご多分に漏れずそのブームに乗っかった自分は「長野にもL・リーグのチームがあるらしい」という情報を聞きつけ、ホーム開幕戦を当時の本拠地である菅平サニアパークまで見に行った。
その対戦相手であるTASAKIペルーレ(親会社・田崎真珠の経営危機により現在は消滅)は、当時の代表主力メンバーでキャプテンを務めていた川上直子・エースストライカー大谷未央・フリーキックが得意なファンタジスタ山本絵美という豪華な面々を擁する強豪チームで、その時のスコアや内容の詳細は記憶にないが、とにかくボコボコにヤラれた事と、試合後にまだ観客が残っている芝生席を通って土手上の控室に戻る代表メンバーを超至近距離で見られて興奮した事は覚えている。
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結局、その年は0勝2分12敗で最下位となり2部に落ちてしまうが、降格2年目でリーグ名が『なでしこリーグ』と改名された2006年は大原が最も輝いた年となった。
この年は自分も日程の巡り合わせが良く5試合程度観戦できたのだが、キャプテンにして頼れる司令塔の津波古(つばこ)友美子、U-20代表候補にもなっていた中野真奈美、スピードある突破力が武器のルーキー中川千尋ら、決して有名ではないが若くて生きのいい選手が活躍して快進撃を続けた。
特に中川選手は、身長150cmと小柄ながら豊富な運動量で右に左に神出鬼没にピッチを走り回り、ひとたびボールを持てば、まるで牛若丸のように軽やかなステップとスピードで相手DFをヒラリヒラリとかわして突破しゴールを奪う大活躍で、自分も大好きな選手だった。
この年の大原は13勝6分0敗で勝ち点51という素晴らしい成績で、16勝3分2敗で同じ勝ち点のアルビレックス新潟レディースに得失点差で敗れて惜しくも優勝は逃したが、大雨の東京・江戸川陸上競技場で行われた一発勝負の入替戦でスペランツァ高槻を2-1で破り1部昇格を果たす。(こう書くとさも自分が実際に入替戦を観戦したように思うかもしれませんが、さすがに当時はそこまで追いかけたりはしませんデス。。。)
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こうして3年ぶりの1部復帰を果たした2007年。
この頃には既に現在の代表主力選手が“なでしこJAPANメンバー”としてそれぞれのクラブで活躍しており、自分も大原の試合を通してそれらの面々のプレーが見られると楽しみにしていたのだが、前年と打って変わって日程の折り合いがなかなかつかず、残念ながら年間2試合しか見られなかった。
しかし、その2試合は今も強く印象に残るほど衝撃的なものだった。

まず最初に見たのはシーズン序盤にアルウィンで行われた浦和レッズ・レディース戦。
若さあふれる大原のサッカーが1部の強豪にどれだけ通用するかと楽しみに松本に乗り込んだが、結果は惨憺たるものだった。
唯一無二の攻撃の起点である津波古選手は相手の徹底マークで仕事をさせてもらえず、ボールの供給源を失った中川選手は前線でポツンと孤立状態で、稀にボールをもらっても小柄な体は相手の屈強なディフェンス陣に簡単に潰され、あの牛若丸のような軽やかなドリブル突破は一度も見られずじまい。
結局、安藤梢を擁する浦和の強力攻撃陣の前に防戦一方のハーフコートゲームに終始し、自分達のサッカーを全くさせてもらえず大敗してしまった。
自分もある程度は覚悟していたが、予想をはるかに越える1部強豪チームとのあまりにも大きなレベルの差に愕然となり、打ちのめされたようにアルウィンを後にしたのを覚えている。

もう一つの試合は秋口の南長野で、対戦相手はINAC神戸レオネッサ。
当時は澤穂希・大野忍・川澄奈穂美といった代表メンバーは在籍していなかったが、当時強かったブラジルや韓国の代表選手を多数擁する強豪チームである事に変わりは無く、その試合も相変わらず攻められっ放しのハーフコートゲームの様相。
しかし大原も粘ってなかなか点が動かないまま時間が流れ、そんな中で迎えた後半の半ば過ぎ、大原のやぶれかぶれなフィードが運よくスペースだらけの前線に残っていた選手にどフリーでスポッと収まり、前を向けばそこにあるのはゴールマウスだけ。
そんな降って湧いたような状況に、受け取った選手は「えっ?えっ?ワタシこのボールどうしたらいいの?」なんて明らかに狼狽したような仕草を見せつつも、エイヤッと蹴り込んだボールが慌てて飛びつくGKをあざ笑うようにゴールに転がり込み、なんと大原が先取点をゲット!
この、相手にしてみれば“交通事故”みたいな得点に、「こんなところでコケてなるものか」とばかり神戸がこれまで以上の猛攻を仕掛けるが、大原も全選手がゴール前に固まる決死の“穴熊戦法”で虎の子の1点を守り抜き、今も語られるアトランタ五輪での“マイアミの奇跡”に勝るとも劣らない(?)大番狂わせをやってのけた。
で、傑作だったのは試合終了直後で、場内MCを担当していた大原の女子学生があまりの感動と興奮で大号泣してしまったようで、「ご覧のように只今の試合は1-0で大原学園が勝ちました」というお決まりの原稿をヨレヨレ、グジャグジャの涙声で読み上げ、スタンドに居合わせた多分200人前後だったと思われる観客から大爆笑と共に拍手喝采を受けた。
本当にこれほど痛快だった試合はなく、自分が観戦した歴代の試合の中でもトップ5に入るであろう。 当時はスマホなんて無かったから無理な願望だけど、あの試合の動画が残っていたら是非もう一度見てみたいものだ。
ちなみに、この試合には濱垣香菜選手と波多野早選手もベンチ入りしていた他、横山選手の活躍が記憶に新しい今年8月の東アジア選手権で、サイドハーフとして献身的なプレーで注目された現ベガルタ仙台レディースの有町紗央里選手も大原のルーキーとしてリザーブメンバーに名を連ねており、自分はその中継で有町選手が映るたびに「大原OGガンバレ!!」と応援していたものだ。

そんな感じで、数は少なかったものの非常に中身の濃い体験をしたこの年だったが、チームは2勝2分17敗の勝ち点8とブッチギリの最下位で再び2部に転落し、1部のレベルの高さを痛感。
それでも自分は、「まぁこのメンバーなら2部ではそこそこ戦えるし、これからはJFLの佐川急便やHONDAのように1部昇格を目指すクラブの“門番”的な存在にでもなってくれればいいかな・・・」なんてサバサバしていたが、オフに入ってきたニュースに再び1部の恐ろしさを思い知らされた。
津波古・中川・有町を始め自分がレギュラーメンバーの中でも特に注目していた5人の選手全員と、オマケに指揮を執っていた種田佳織監督までゴッソリと岡山湯郷ベルに引き抜かれてしまったのだ。
「ナニコレ!? これじゃ来年の2部もまともに戦えないじゃないか! 今年の大原の活動は1部有力チームに対する選手の“展示見本市”だったのか・・・?」
自分はこのブログでもこれまで事あるごとに「レディースは中途半端な実力のまま1部に上がったら恐ろしい事になるから、軽々しく“昇格”なんて口にしない方がいい」と書いてきたが、リーグでなすすべなくボコボコに叩きのめされた挙句、屋台骨を担う選手を取られて“骨抜き”にされ2部に叩き落されてしまうという、この年の強烈な経験がトラウマになっての事である。
ただ、その“骨抜き”にした湯郷の監督を務めていた人物が、数年後に長野に来て名前の変わったこのチームを圧倒的強さで2部優勝にまで導いてしまう事になろうとは・・・

そんな訳で再び2部に戻った大原は、監督と主力の離脱で昇格争いとは無縁になってしまったうえ、財政難や人材難でリザーブ選手も2~3人しか置けない厳しい状況が続いたが、濱垣に波多野、そしてこの年入団の橋浦さつきに加えて、高木奈央・篠原志穂子・小林菜摘・三間睦美・浦崎優香といった後にパルセイロ・レディース初期の主力となる選手達が頑張りを見せ、2008年は4位、2009年は5位と共に中位をキープ。
このうち、結果的に大原学園として最後のシーズンとなる2009年についてはこのブログにも観戦記が残っているので、いい機会だからこの場にリンクを貼っておきます。
お時間がある方はコチラの方も見てみてください。

 開幕戦 vs清水第八プレアデス
 第9節 vsバニーズ京都SC
 第12節 vsASエルフェン狭山FC
 第17節 vs福岡J・アンクラス
 最終節 vsジュブリーレ鹿児島(パルセイロ移行式)

大原学園はこの2009年を最後に女子の活動を休止した訳だが、その年の最終節、旧・南長野で行われた大原最後の試合を勝利して有終の美を飾った後、パルセイロのスタッフ、選手総動員で行われた移管式で挨拶した、チーム立ち上げにかかわりL・リーグ参入に尽力した大原のオーナー氏は、まるで可愛がっていた大事な娘を嫁に出すような感じで涙ながらにスピーチしていたのが印象的で、自分も「トップと同じくらい応援に力を入れて、サポーターとしてオーナーさんの気持ちを繋いでいこう」と心に誓ったものだった。

それから、大原を語る上で忘れてはならない人物がもう一組いる。
ゴール裏の声出しサポなど全く付かなかったチームにあって、旧・南長野メインスタンドの芝生席に毎試合陣取って、手作りの旗を振りながら熱心に応援していた、当時小学校低学年くらいと思われる可愛い姉妹応援団だ。
普通このくらいの年頃の子供といえば、最初は面白がって応援していてもそのうち飽きてスタンドを走り回ったりするものだが、この姉妹はどんなにチームが負けている時も一生懸命旗を振って応援している姿が印象的で、1部に上がった2007年のリーグガイドブックのチーム紹介ページにある『ストロングポイント』というコーナーでも採り上げられるくらい大原にとって欠かせない存在で、2013年には濱垣選手のリーグ通算100試合出場記念セレモニーで花束贈呈のプレゼンターとしても呼ばれていた。
自分もこの姉妹はレディース・サポの“第一人者”として今でもリスペクトしている。
あの優勝が決まった瞬間、彼女達も南長野のスタンドのどこかで喜んでいたかな・・・
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そんな訳で、自分と大原学園との6年間を駆け足で振り返ってみました。
気が付けば長々と書いてしまいましたが、ここまでお付き合いありがとうございます。
こうして振り返ってみると、大原もかなり波乱万丈な歴史を歩いてきたんだな~と感じます。

2010年にAC長野パルセイロ・レディースが発足し、その年にリーグのカテゴリー再編で誕生したチャレンジリーグでは常盤木学園高校等の強豪チームに全く歯が立たず、2012年には地域リーグのチームとの入替戦も経験するなど厳しい期間を過ごしたが、翌2013年に本田美登里監督が就任してからは皆様ご存知の大躍進を遂げ、とうとう今年、悲願の2部優勝&1部自動昇格を果たした訳だ。
パルセイロは当時まだ地域リーグに属しており、決して運営に余裕があった訳ではなかったと思われるにもかかわらずチームを引き取り、トップと同じくらいの力を入れてここまで育て上げた訳で、その英断と女子サッカーに対する思いには感服するが、これが一から女子チームを立ち上げようとすれば今の何倍もの時間と経費がかかったと思うし、そもそも長野県に大原学園というチームがなければクラブが女子チームを持とうという考えすら思い浮かばなかった可能性が高く、今年こうして女子サッカーの魅力と優勝の喜びを思う存分味あわせてくれたレディースの礎となった大原学園には心から感謝したいところだ。

チーム自体は6年の歳月を重ねてパルセイロ・レディースとしてオレンジ色のユニホームがすっかり定着したが、その根底には大原学園のユニホームの色と同じ赤い血が流れている。(←「フツーじゃん!」というツッコミはナシという事でひとつ。。。)
その大原のフロンティアスピリットをしっかり受け継いで、レディースには来年以降しっかり1部に定着して、女子サッカーのファン層拡大と長野県の女子サッカー発展に尽力してほしいと願っている。
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明治安田生命J3リーグ2015第36節 vsJリーグ・アンダー22選抜
前節は首位の山口に追い付かれながら再度引き離して勝利を収め、その前の琉球戦に引き続き厳しいクロスゲームをモノにして、ここにきてようやく勝負強さを発揮し始めたパルセイロ。
「遅せぇーよ!!」という激しいツッコミが聞こえてきそうだが、それはそれとして、この勢いをさらに加速させるためにも今日の試合は非常に重要な意味を持つ。
対戦相手のJリーグ・アンダー22選抜は、第2クールの対戦で後半アディショナルタイム突入間際に失点を許し対戦5回目にして本当に悔しい初黒星を喫してしまっただけに、今日は絶対に勝ってリベンジを果たしてほしいと強く願っていたが、その試合結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 2(0-0・2-1)1 Jリーグ・アンダー22選抜
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今日のJ-22は、前線のフォアチェックが厳しくてウチがボールを持っても素早いプレスに阻まれてなかなか前へ繋げなかったり、またパスの繋がりもよくてウチが受け身に回って守備が振り回されてしまう場面も目立つなど、およそ“即席チーム”とは思えないほど完成度が高く、これまで対戦してきた中では一番の出来と言っていいだろう。
ただ、ウチの守備陣も集中力を切らさず体を張ってしっかり対応した事もあり、そこそこスピード感もあったし体をぶつけてボールを奪い合う緊迫した場面もあってて一つ一つのプレーを見れば見応えある内容だったけど、双方ともに大したスコアリングチャンスも作れず全体的には淡々と流れていったような前半だったように思う。
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「これはガマン比べの展開で、ウチはワンチャンスを確実にモノにしないといけないな・・・」なんて思っていたが、後半に入るとウチが積極的に攻撃を仕掛けて良い形になる場面が増え始めてシュートの数も多くなり、何度か決定的なチャンスも巡ってきたもののそれらは全て枠を捉える事ができず、スタンドから歓声とため息が交互に沸き起こる中で迎えた後半30分、相手の電光石火のカウンターから完全に守備を崩されて痛恨の失点を許す。
ワンチャンスをモノにしたのはウチではなくJ-22の方だった。
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拮抗した展開の中で巡ってきたチャンスをことごとく潰し、そうこうしているうちに失点を許してしまうという、ちょっと前のウチに度々見られた最悪の展開。
正直、この時点で自分は「終わったかも・・・」という気持ちが頭をよぎった。
しかし最近のウチは、ガキ大将に殴られたイジメられっ子が泣きながら「ワーーッ!!」と両手をブン回す捨て身の反撃でやり返してしまうという昔のマンガによくあるパターンの如く、あるいは犯人を目の前にピンチの場面で尻込みする“噂の刑事”が相方に「オトコオンナのトミ子~っ!」と叫ばれたかの如く(←分からない人は40代後半以上のオジさんに聞いてみよう!)、こうやって追い込まれてから突然スイッチが入る。

今日も失点後にまるで人が変わったように前へと向かう推進力が数段階アップして猛攻を仕掛けると、後半37分、ゴールエリア付近で相手のチェックにも倒れずタメを作った#10宇野沢祐二がチョンと出したボールを#7佐藤悠希が受け、マークを外して打ったミドルシュートがゴール左隅に突き刺さり同点、そしてその3分後には、佐藤がサイドのスペースに出したボールを走り込んできた#8菅野哲也がノートラップでゴールして逆転!!
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失点してから逆転まで僅か10分。
ここで負けたらシーズンが終わってしまうという窮地に立たされた中で、無闇にボールを前に送っての“ショットガン”的なパワープレーではなく、人もボールもよく動き流れの中で相手を崩して点を決めるという、ウチの全盛期を思わせる連続得点の『南長野劇場』には本当にシビれた。
結局、試合は4分という少し長めのアディショナルタイムも無難にやり過ごして見事な逆転勝利!
本当に最後まで諦めずによくぞ勝ってくれたと思うが、そんな頑張った選手達に愛を込めてこの言葉を贈りたい。

「遅せぇーよ!!」 (表情は満面の笑み)

まったく、あの10分間のプレーが最初からできていればこんなに苦労する事もなかったし、こんなにハラハラする展開の試合を続けていては見ているコッチも寿命が縮まるような思いだが、今年の悪い時期ならあの失点で完全に終わっていただろうし(事実、失点した直後に席を立って帰っていった人を目撃した)、その頃の事を思えば本当によくチームを立て直したと思う。
ヒーローとなった菅野は故障でしばらく試合から離れていたが、前節に引き続き2試合連続で途中出場から決勝ゴールを叩き出すラッキーボーイ的な大活躍で、更に前節に復活した#15西口諒も途中出場で地元のパルサポに元気な姿を見せるなど戦力も整ってきたし、ここにきてようやく長く暗いいトンネルを脱したようだ。(後はエース・宇野沢に今季初ゴールが出たら完璧だな。)
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もっとも、2位の町田は今日も勝って首位の山口と勝ち点で並び、次節はウチの結果にかかわらず町田と山口が勝てばウチの3位以下が確定するのでそれこそ「遅せぇーよ!!」なのだが、もうこの際そんな事は関係ない。
もちろん完全に数字の上で望みが断たれてしまうまで奇跡を信じて応援するが、たとえ今季その道が閉ざされたとしても来季に向けて希望の光を灯し続けるためにも、そして何より寒い中をスタジアムに足を運んだパルサポを熱い気持ちにさせ満足して帰ってもらうためにも、残り3試合を全力で戦って絶対に全勝しようじゃありませんか!!
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