ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグ1部2016第6節 vs岡山湯郷Belle
今年もいよいよ楽しいゴールデンウィークに突入!
そして、今年のレディースの試合で自分が最も楽しみにしていたカードがやってきた。
日本女子サッカー界随一の名指導者・本田美登里監督が育て上げた2つのクラブ、岡山湯郷BelleとAC長野パルセイロ・レディースの直接対決。
チャレンジリーグで毎年下位に甘んじていたウチを就任時の公約通り3年で1部に昇格させて見せた本田監督としては、自分がクラブの立ち上げから関わり1部の強豪チームに成長させた湯郷との対戦は、やはり特別な思いがあるだろう。
また、もはやすっかり長野に定着しており忘れてしまいそうだが、エース・#10横山久美とW守護神#1池ヶ谷夏美&#21林崎萌維の前の所属先でもあり、彼女らも念願の古巣との対決にいつも以上に気合が入っているハズだ。

この注目のカードに華を添えるように、テレビ中継のスペシャルゲストとして言わずと知れた女子サッカー界のレジェンド・澤穂希さんも来訪。
去年ワールドカップ壮行試合で現役選手として南長野に来た時は、プレーの端々に力強さと共に女性らしいしなやかさが感じられて自分も一発で魅了されたが、引退・結婚されてゲスト解説として招かれ試合前イベントで子供達の質問に答えているその姿は、穏やかさの中にも凛とした気品や気高さがあふれており、現役を退いてもやはりこの人の存在は特別だと感じる。
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そんな澤さんや、現在のなでしこJAPANの顔ともいうべき宮間あや選手を一目見ようと、試合時間が近づくにつれて続々と観客が詰め掛け、連休中という事もあって遠く岡山から湯郷サポの方々も多数駆け付けて、もう一つの人気カードである浦和vs神戸の動員を600人も上回り去年の優勝決定試合に匹敵する3,468人もの大観衆の中で行われた大注目の試合、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 3(1-1・2-1)2 岡山湯郷Belle
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今年ここまでのレディースは、やはり実力あるチームとの初顔合わせが続いた事もあって序盤は相手の力に押し込まれる事が多かったが、今日は選手達もいつも以上に気合が入っていたのか、立ち上がりから積極的に攻め上がるシーンが多くウチが攻撃のペースを掴んでいき、早くも前半8分、相手を背負ってボールを受けた#10横山久美が反転してマークを外し素早くシュートを放つと、ボールは横っ飛びのなでしこJAPANキーパー#1福元美穂の手の先を抜けて左ポストに当たってゴール内に跳ね返り、パルセイロが先制!
自身お得意の、そして国内では他の追随を許さない反転からの鮮やかなシュートを、古巣相手にこんなに早い時間にやってのけ結果を出すとは、改めて横山という選手の底知れぬパワーを思い知らされる。
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この思いがけず早い時間の先制点にスタンドも早くも盛り上がり、その声援に後押しされてなおもウチが攻め立てていくが、しかし、湯郷もなかなかに強かなチームだった。
これまでの試合では、ガンガン前へ押しまくるウチの攻めの姿勢やパルサポの大きな声援に、相手は自分達のサッカーを見失ったようにズルズルとウチの勢いに呑まれてしまうケースが多かったが、今日は前半の半ば頃から湯郷がウチの小さなパスミスを突いたりクリアのセカンドボール争いを制するなど、徐々に相手が攻勢に出る時間が増えてきた。
そして前半29分、左サイドをえぐられて正確なクロスからフリーでゴール前に待っていた選手にドンピシャ頭で合わされる、敵ながらアッパレの見事な得点で試合を振り出しに戻される。

ウチとしては相手のポイントゲッターをどフリーにさせてしまう悔しい失点だけに、試合の流れを向こうに持っていかれないかと心配したが、その後はなんとか踏ん張って前半終了。
ここまで両者が自分達の持ち味を生かしたプレーで互角の戦いを演じてきただけに、次の1点が非常に重要になってくると思っていたが、その1点はパルセイロがもぎ取った。
後半11分、相手ゴール前の混戦から#13児玉桂子が放ったシュートが、守備陣の僅かな隙間をすり抜けてGK#1福元の指先を弾きネットを揺らす2試合連続ゴール!!
初めて長野でのプレーを見た時から、その技術の高さで大きな戦力になると期待を寄せていた児玉が、周囲の選手との動きも噛み合っていよいよ本格的に真価を発揮し始めた。
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そして、その勝ち越しゴールの興奮も冷めやらぬ2分後、高い位置でインターセプトした#10横山がGKと1対1から貫禄のゴールを決めて突き放す。
もう横山については賞賛の言葉を書き倒しておりこれ以上の文言が出てこないが、帰宅してから見た中継録画の中で、このゴールが出た時にレジェンド・澤さんの口から思わず出た「凄いなぁ・・・」という素の呟きが全てを物語っているだろう。
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この1点は試合を決定付ける非常に大きなものだったが、それでも湯郷の選手達は少しも心が折れる様子を見せず、あくまでも強かにゴールを奪いに行く。
さすがは本田監督が長年手塩にかけて作り上げた名クラブ。監督が去ってから選手の入れ替わりはあっても、そのスピリットはしっかり息づいている。
そして対するウチの選手達も、そんな湯郷の選手に負けない気持ちで必死に人にボールに喰らい付いていき、まさにお互いの意地と意地がぶつかり合う息詰まる大熱戦となった。

そんな中の後半36分、GKからのロングフィードがディフェンスラインの裏を抜け出した選手に一発で渡り(この場面、現地で見た時も中継録画を何度かリプレイしてもオフサイドにしか見えなかったけど、ウチの選手が猛抗議しなかったところを見るとオンサイドだったんですかね・・・?)フリーでゴールを決められて1点差まで詰め寄られたが、今日のウチは本当に気持ちが入っていたのだろう、その後も集中力を切らさず攻守に全力プレーをやり続け、3分間のアディショナルタイムをしのぎ切って遂に歓喜のタイムアップ。
まさに“死闘”と呼ぶにふさわしい因縁の対決第1幕を見事な勝利で飾った。

試合終了後、GKの#21林崎は感極まって嗚咽していたし、ヒーローインタビューに立った#10横山も、いつもはクールな受け答えなのに今日は上気した顔で興奮気味な口調になるなど、やはりこの試合にかける両選手の思いは相当なものがあったのだろう。
そしてその他の選手からも、プレーの端々に「本田監督に是非とも古巣からの白星をプレゼントしよう!」との熱い思いが垣間見られたし、当の本田監督もインタビューではいつもの表情で淡々と語っていたが、この大一番を勝ち切ったパルセイロの選手と、最後まで真っ向勝負を演じた湯郷の選手、両チームの“教え子”達を1人ずつ抱きしめてやりたいような気持だったんじゃないだろうか。
とにかく、戦前の期待を裏切らないメチャクチャ熱くて面白い試合が見られ、その中でウチが勝つ事ができて良かった。
そして、そんな素晴らしい試合を3,600人もの多くの観客と、澤穂希さんに見てもらえて本当に良かった。
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これでウチは4勝2敗の勝ち点12で3位に浮上!
上を見ればリーグを代表するベレーザとINACの2強しかおらず、順位表を見ても何だかくすぐったいような、そして「エラい場所まで来てしまった・・・」と若干ビビッてしまうような気持ちになるが、これは夢でもドッキリでもなく、チームとサポが必死で戦い勝ち取った結果であり、ウチらも立派な1部所属クラブの一員として胸を張って(でも決しておごらずに)この嬉しい事実を受け止めたい。

とはいえ、まだリーグ戦も1/3を終えたばかりであり、気を引き締めてかからねば。
次節のアウェイ・伊賀FCくノ一戦は中2日の過密日程で、しかも相手は今節もホームゲームだったので移動なしの万全なコンディションで迎え撃つ形となるし、あちらも今日の試合で強豪・仙台を1-0で破って気持ち的にも上り調子だと思われ、ウチとしては厳しい戦いが予想される。
ただ、会場の上野運動公園競技場はウチもプレシーズンマッチの『忍びの里レディーストーナメント』で何度もプレーしているので全く未知のフィールドではないし、キツい日程も去年の和歌山国体の事を思えば乗り越えていけるだろう。
今日の激闘で身体は疲れていると思うけど、それを補って余りある大きな自信を掴んだと思う。
この勢いで敵地に乗り込み、是非ともアウェイ戦初勝利をもたらして更に弾みをつけてほしい。
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ちなみに、この日は連休真っ只中という事で、自分も思い切って遠征に行こうかと計画していますが、もうひとつの趣味である『乗りテツ』絡みで帰宅は翌日の夜遅くになる予定なので、この試合の観戦記は翌々日以降に時間があったらアップしようかと思うので、なにとぞ期待しないでいてくださいマセ。。。
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プレナスなでしこリーグ1部2016第5節 vsアルビレックス新潟レディース(+トップ試合雑感)
まずは遅ればせながら、今回の熊本地震で犠牲になられた方々に哀悼の意を示すと共に、被害にあわれた方々に謹んでお見舞い申し上げます。
思えば阪神・淡路大震災や新潟県中越地震や東日本大震災など、これまでも大きな地震をニュースで見てきたけど、今回は余震の回数も段違いに多く、その震源が東側の大分県や南西の八代方面に広がっているという不気味さもあり、また交通網の寸断や避難場所の少なさ、更に度々襲ってくる大雨等で避難の環境が悪化し『エコノミークラス症候群』による死者も続発しているという報道を見るにつけ、こちらが簡単に「頑張って!」と口にするのもためらってしまうくらい大変な思いをされていると思いますが、このような自然災害には必ず終わりがあるのだから、どうか希望を捨てず、でもあまり気を張り過ぎないで、力を合わせてこの苦難を乗り越えてほしいと願っています。

今日は南長野でも、去年までチャレンジリーグに所属し元パルセイロ・レディースの北川みなも選手が在籍している九州女子リーグの益城ルネサンス熊本FCを激励するダンマクがゴール裏に張られ、トップとレディースのベンチ外選手による募金活動も行われたけど、義援金の募金は九州から遠く離れた場所に住んでいる我々が今できる最大の支援だと思うので、自分も今日だけでなく、たとえ差し出す金額は少なくても機会があれば何度でも募金に協力して、被災者の力になれたらと思っています。
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さて、話を本題に戻すと、前節のレディースはジェフ千葉レディースに3-4と敗れ3連勝とはならなかったが、前半に失った3点を後半に取り返す意地を見せ、また守備の要である#7坂本理保選手が待望の実戦復帰を果たすなど、今後に向けての確かな手応えも掴んだ。
そんなレディースの今日の対戦相手は、なでしこJAPANメンバーの上尾野辺めぐみ選手率いるアルビレックス新潟レディース。
ウチが大原学園時代の2007年に1部に同期昇格しながら、1年で2部に叩き落され多くの紆余曲折を経てようやく戻ってきたウチとは対照的に、強豪に揉まれながら着実に力を付けていき、ここ数年は年間順位で毎年のように4~5位とリーグの中位をキープする安定した実力を持っているチームだ。
また、チームを率いる辛島啓珠監督は、地域リーグ時代の松本山雅FCやJAPANサッカーカレッジ、そして去年のSC相模原の監督としてウチのトップチームを散々苦しめてきたのが、今度はレディースの敵将として四たび戦う事となり、ここまでくると何だか辛島氏とは‟腐れ縁”のようなものを感じる。

はは~ん、ひょっとして辛島さん、ウチ(長野)に気があるんじゃないの!?

・・・なんて冗談はともかく、トップチームに先駆けて遂に実現した信越オレンジダービー、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 3(1-0・2-1)1 アルビレックス新潟レディース
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今日も南長野名物ともいうべきホーム側からの北風がやや強めに吹き抜ける中、コイントスに勝ったウチがエンドを風下側に代え相手のキックオフで始まったこの試合、立ち上がりからしばらくは予想通り新潟優勢で進んでいった。
新潟は全体的に体格のよい選手が多くてフィジカルが強いうえに体の寄せが上手く、ウチがパスを出してもほとんどカットされてしまい、なかなかボールが繋がらず相手にチャンスを与えてしまう感じで、前半の半ば頃まではほぼ完全に新潟にボールを支配されていた。

しかし、思い通りにならない展開にもグッとガマンしてボールに喰らい付いていくうちに、相手のスピードやフィジカルにも慣れてきたのか徐々にウチがボールを持って攻め込む時間も多くなってくると、前半終了間際に相手ゴール前の混戦から#13児玉桂子が先制ゴール!
今日も苦戦が予想されただけにこの得点はメッチャうれしかったが、それにしても待望の先制弾が児玉選手の古巣への‟恩返し”とは、まったく出来過ぎにもホドがある。
こんなん、たとえこの試合に台本があったとしても、あまりにもベタ過ぎてそんなシナリオよー書けんわ!!
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このゴールは得点した時間帯もさることながら、相手にしてみれば去年までのチームメイトからの手痛い一発でショックも相当なものがあっただろう。
そして、後半開始早々に#8大宮玲央奈が技ありのループシュートを決めて相手の出鼻をくじき、風上側に立った事も相まって完全にウチがペースを握る。
攻撃陣が何度もチャンスを作り、今日も2,127人と多くの観客が詰め掛けたスタンドもそんな選手達の躍動に大盛り上がりだ。

そんな状況を変えようと新潟ベンチは後半5分、10分と立て続けに選手交代で攻撃的な選手をピッチに送り必死の反撃を試みると(そのうちの一人、#4渡辺彩香選手はパルセイロ・レディースの発足初年度に在籍しており、ウチにいた期間は短かったけど攻撃の要として大活躍し強く印象に残っている選手で、今日こういった形で再び南長野で彼女のプレーが見られて自分も感慨深い。そういえば、彼女の出身地も熊本県です・・・)、後半12分に右サイドのスペースを突かれて相手をフリーにしてしまい失点を許してしまった。
あの場面、今季初先発のGK#21林崎萌維が相手と1対1となって出ようか出まいか迷っているうちにボールを振られてしまい、彼女としては悔いが残ったかもしれないが、逆にあそこでセーブできたらフル代表に呼ばれてもおかしくないくらいの非常に難しいシチュエーションであり、これは林崎を責めるより相手のプレーを誉めるしかないだろう。

これで1点差に詰め寄られて流れが変わるかと心配したが、そこから僅か2分後の反撃で、#13児玉からのクロスをフリーで待っていた#10横山久美がヘディングで決めて再び2点差に突き放す。
「やったゼ、横山!さすがはエース!! しかし彼女にしては珍しくアタマ使って決めたな~」(←何とも語弊のある言い回し。。。)と喜んだが、場内のアナウンスではゴールしたのは#13児玉桂子との事。
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アレ? ひょっとしたらボールがゴールに入る前に児玉選手に触ったのかな??
当の横山選手も、直後に給水でベンチ前に来た時に本田監督に向かって「あれ自分のゴールなんだけど・・・」なんてボヤいていたが、まぁまぁ横山クン、今日は古巣相手という事で児玉選手に花を持たせましょうよ・・・なんて思っていたら、その後の記録訂正で正式に横山選手のゴールと認定されたようだ。
これで横山選手は開幕から5試合全てでゴールを奪い7得点と、得点ランク1位を独走中。
開幕前は本人も年間10得点を目標にしていたけど、こりゃ全日程の1/3もいかないうちに早くもノルマ上方修正か?

結局、この1点が大きくモノをいってその後の新潟の反撃にも選手達が余裕を持って高い集中力で対応し、そのままタイムアップ。
立ち上がりこそ非常に苦戦を強いられてきたものの、後半は相手のシュート数を僅か2本に抑える等、終わってみればまさに‟快勝”という言葉がピッタリの非常に気持ちいい勝ち方だった。
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それにしても、ウチの選手達には本当に自分の予想のはるか上を行くパフォーマンスを見せられて驚くばかりだ。
今日の試合に関して言えば、主役はもちろん古巣相手に1ゴール1アシストの#13児玉桂子選手だったが、その他にもゴールという結果こそ出なかったものの#11齊藤あかね・#14泊志穂といった前線の選手が攻守にわたって非常に‟効いて”いたし、怪我から復帰した#7坂本理保・#23野口美也を中心に守備陣も体を張ったプレーで対応して相手の好きなようにさせず、何だか新潟の選手達は「こんなハズじゃない・・・」と少々パニック気味になりながらプレーしているように自分には見えた。

これでレディースはホームゲーム3戦全勝で、順位も5位と好成績。
逆にアウェイ2試合が全敗という内弁慶ぶりだが、その2敗も相手に確かな‟爪痕”を残しての惜敗で、1部昇格初年度のシーズン序盤としては結果も内容も十分に合格点をあげられるだろう。
次節は今度の土曜日、なでしこJAPANメンバーの宮間あや、福元美穂を擁する岡山湯郷Belleをホームに迎えての一戦となる。
湯郷とは当然ながらリーグ戦初顔合わせだが、本田美登里監督がクラブ創設から携わり長らく監督を務めていたチームであり、また以前の記事にも書いたように大原学園から主力選手と監督までが湯郷に大量移籍したという事で、ウチとは浅からぬ因縁がある。
それに、本田監督としても自分が手塩にかけて育て上げたチームに負ける訳にはいかないという強い思い入れがあるだろうが、対する湯郷もその思いは同じはずで、特に宮間選手は「‟育ての親”である本田監督に恩返しを・・・」と並々ならぬ決意で向かって来るだろう。
いずれにしても白熱した戦いになる事は必至だと思うが、ウチとしてはホームゲームという事で、今日の快勝の勢いをそのままに、南長野の声援を追い風に‟内弁慶”ぶりを如何なく発揮して、是が非でも白星を本田監督にプレゼントしてやってほしいと願っている。
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そして・・・

明治安田生命J3リーグ2016第6節@ニッパツ三ツ沢球技場
Y.S.C.C.横浜 0(0-1・0-1)2 AC長野パルセイロ
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前半23分に#7佐藤悠希の今季初ゴールで先制した後は、カードが乱発し両チーム共に退場者を出す少々荒れ気味な展開だったようだが、そんな中で数的優位となった後半13分に#4内野貴志が2点目をあげ、去年からなかなかできなかった追加点を取っての複数点差での勝利が達成できたのが嬉しかった。
この記事を書いている時点ではまだダイジェストを見ていないので詳しい内容は分からないし、三浦監督のコメントによると思いのほか苦戦したようで手放しでは喜べないところもあるかもしれないが、よく聞くサッカーの喩え話で「ケチャップ瓶の口が詰まっている時は中身を出すのに苦労するが、詰まりが取れたらドバッと一気に出てくる」というのがあるように、今年もこれまで結果は出せていても得点力が伸び悩み気味だっただけに、今日の複数点差勝利でウチの得点力も詰まりが取れて一気に浮上してくれたら・・・と願わずにはいられない。
今日は首位の琉球が富山と引き分けたため、勝ち点は同数ながらウチが首位に躍り出たが、まだシーズン序盤だし、順位は気にせず目の前の試合の内容と結果を重視してひたすら前へ進んでいきましょう。(とはいえ、やっぱり‟首位”の響きはいいモンですね~)
次節はレディースの翌日、5月1日のホーム・ガイナーレ鳥取戦。
J2経験のある鳥取は、今日もFC東京U23に敗れて現在15位と予想外に低迷しているが、元々実力のあるチームだし、過去のウチとの対戦はいずれも拮抗した試合を展開しており、決して今の順位だけを見て侮ってはいけない相手だ。
トップとしては今季ようやく3試合目のホームゲームだが、アウェイ戦が続いた分、‟我が家”である南長野で大勢のサポの声援を力に思いっきりプレーして、今日に続いて複数点差での快勝を是非とも期待したい。
明治安田生命J3リーグ2016第4節 vs藤枝MYFC
前節はアウェイでグルージャ盛岡に1-0で勝利し、確実に順位を上げているパルセイロ。
ゴールはコーナーキックから#18荒田智之が地を這うようなヘディングで泥臭く決めたものだが、こういった“ゴールの嗅覚”のようなものを持っている選手はウチには久しく居なかったタイプだ。
その前のホーム開幕戦もそうだったけど、こうして新たな選手が結果を出してくれるのは嬉しいですね。 “荒田”だけに・・・

すんません! 本っ当ぉぉにすんません!!

さて、気を取り直して本題に入ると、昨日のレディース快勝の勢いをもらってトップも3連勝といきたいところだが、相手は過去に何度も肝心なところで勝ち点を持っていかれた苦手チーム・藤枝MYFC。
今シーズンの藤枝は、パルサポにとって名前を聞くだけでゾッとする“長野キラー”こと大石寿治選手が栃木に移籍したという事でこれまでよりはイヤな感じも薄くなってはいるが、それでも攻守にわたって強い気持ちで向かってくるプレースタイルはウチにとってやりづらい事には変わりない。

とはいえ、優勝や昇格の悲願達成のためには、いつまでもこういったチームに対して苦手意識を引きずっている場合ではなく、4月唯一のホームゲームである今日の試合で、大勢のパルサポの目の前でスカッと快勝して勢いを加速させたいところだったが、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 2(0-1・2-0)1 藤枝MYFC
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確かに苦手なチームではあるが、“天敵”の大石選手がいなくなったし、今年ここまでの両者の順位からしても今日はまぁ大丈夫だろう・・・とタカをくくっていたが、試合はそんな甘い考えを打ち砕くように最初から藤枝が小気味よくパスを繋げて攻め込む時間が長く、対してウチはクリアボールも相手に奪われる事が多くて全く攻撃の形を作れず、藤枝のポゼッションサッカーに完全に翻弄されているようだった。

これについては試合後の三浦監督のコメントで、相手のシステムを読み違えて混乱してしまったという事が分かり納得した次第だが、守勢に回る時間が多い中で前半29分にコーナーキックから耐え切れずに先取点を許してしまった時や、反撃の糸口が見えないまま前半を終えた時は、「やっぱり藤枝との相性の悪さはまだ生きていたのか・・・」とやるせない気持ちになった。
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しかし、後半開始から選手の“二枚換え”という思い切った手を打ってシステムを変えてからは一転してウチが攻め込む時間が長くなり、守備に追われる藤枝は前半19分に#19越智亮介選手がこの日2枚目のイエローで退場に。
今日は試合開始早々に#18荒田選手が不可解なイエローを貰ったのを皮切りに、前半だけで両チーム合わせて3枚の不要と思えるカードが乱発して「今日は誰かさんのせいで荒れる試合になるかも・・・」と嫌な予感がしていたが、その“とばっちり”を藤枝が受けてしまったようだ。

そんなアクシデントで思いがけず数的優位のチャンスを貰ったウチは直後の後半20分、コーナーキックを#2松原優吉がドンピシャ頭で合わせて同点に追い付きそれまでの重苦しい雰囲気を一掃すると、更にその6分後、再びコーナーキックからの波状攻撃で#23東浩史のシュート性の低いクロスを、またしても#2松原優吉っつぁんがディフレクション気味に足で合わせる技ありゴールで遂に逆転!!
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そしてその後の藤枝の反撃もしっかり食い止めて、苦手の藤枝から苦しみながらも見事な逆転勝利を収める事ができた。
前半でシステムのミスマッチに気付いて的確に修正の策をとった首脳陣の分析力と、後半あたまからの二枚換えという迅速かつ思い切った対応力、そしてそんなベンチの思惑にしっかり応えて結果を出した選手達の実行力に拍手を贈りたい。
何しろ相手がこれまで何度も苦い思いをさせられた藤枝だっただけに、ここでまたしても同じ相手から勝ち点を失っては今後のチームの士気に大きな影響を及ぼしてしまいかねず、そういった意味でも何とか勝ち点3を取れたのは本当に大きかった。

しかし、自分は今日の試合に関しては手放しで喜ぶ事ができない。
優勝や昇格という高い目標を見据えると、不満な点が数多くある。

まずは前半、確かに言われてみれば当初の予想から外れた相手のシステムに混乱してしまったのだろうとは思うが、それを差し引いても相手に簡単にポゼッションを与え過ぎという印象で、ミスマッチなりにもうちょっと何とか対応できなかったものか。
前半のウチの戦いぶりは、まるで上のカテゴリーのチームにいいように操られているように頼りなく見えた。

それから、数的有利も手伝って首尾よく逆転できたまではよかったが、その後の攻撃で相手の息の根を奪うような追加点が奪えず、それどころか終盤は1人少ない相手に完全に押し込まれて防戦一方となってしまったのはいただけない。
そりゃ相手だって何とか追い付こうと捨て身で向かって来る訳だから、こちらが思っているよりも簡単にはいかないとは思うが、それにしてもあそこまで相手の攻撃を許してしまうのはどうかと思う。

今日の試合を見ていると、やはり序盤戦では勝ちはしたけど内容的にはパッとしない試合が続き、それでもそのうちに攻撃も噛み合ってくるだろう、調子も上向いてくるだろう、そのうちに、そのうちに・・・と言われながら、結局最後までパッとしないまま終わってしまった去年のシーズンを思い出してしまった。
もちろん、前記のように前半の劣勢をしっかり分析して逆転勝ちにつなげたチーム力は見事だったし、去年に比べればその点が大きな成長だとは思うが、数的優位にもかかわらず試合を決定付ける“もう1点”が取り切れなかったところは去年のままで、しっかり反省すべき点だと思う。

ただ、試合終了後の選手達に浮かれたような様子はなく、表情は一様に厳しいものだったので、自分がそんな小言を言うまでも無く、ちゃんと危機感を持っているのだろう。
今日は琉球vs大分の首位攻防戦で本命の大分が敗れ、上位陣の勝ち点差がグッと詰まった状態となったが、それだけに、この混戦に喰らい付き抜け出していくためにも、この課題をしっかり克服して、得点力や展開力をもっともっと高めていってもらいたい。
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次節はセレッソ大阪U-23とのアウェイ戦だが、一応は若い年代中心の育成目的セカンドチームではあるものの、格上クラブなので若年層でもハイレベルな逸材が隠れているかもしれず、オーバーエイジも認められており戦力も戦術も読みづらい不気味な存在だが、ガンバやFC東京も含めこれらU-23チームとの対戦が優勝戦線生き残りのカギを握っていると思うので、まずはその初戦となるセレッソとの戦いは、そのクラブ名やお馴染みのピンク色のユニ、そして会場となるヤンマースタジアム長居の雰囲気等に飲み込まれず、強い気持ちで何としても勝ち点3を持ち帰ってきてほしい。
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プレナスなでしこリーグ1部2016第3節 vs浦和レッドダイヤモンズレディース
長野市でも例年よりかなり早く桜の満開宣言が出され、ポカポカ陽気の今日は最高のお花見日和となったが、我々パルサポにとっての“花”はピッチの中にある。
そんな訳で、今が盛りの桜の花に負けない美しさで咲き誇るパルセイロ・レディースの選手達の躍動を愛でるため、城山公園や松代城跡には目もくれず南長野に直行です。
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と、上手く持ち上げたところで(←コラコラ!)本題に移ると、前節は出来過ぎなくらいの快勝で記念すべき1部初勝利をあげたレディースだが、今日は強豪・浦和レッズレディースが相手という事で「先週のようにはいかないハズ」と気持ちを引き締めスタンドへ入ると、既に浦和の選手達がピッチの外周を黙々とランニングしており、またゴール裏のみならずメインスタンドにも赤いユニを着た浦和サポが数多く陣取ってアップする選手が目の前を通るたびに拍手を贈っており、今までのホームゲームには無いようなピッチの内と外から発せられるただならぬ雰囲気に「ここは駒場か?」と早くも試合前から圧倒されそうだが、ウチとしても新参者ながらホームの意地にかけても無様な試合は見せられない。

次世代なでしこJAPAN有力候補が名を連ねる強敵にどこまで食い下がれるかと期待と不安で見守ったこの試合、結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 2(1-0・1-1)1 浦和レッドダイヤモンズレディース
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やはり予想通り、試合序盤の主導権を握ったのは浦和。
司令塔の#8猶本光を中心に、正確なパスワークや鋭い飛び出しでウチのゴールに襲い掛かり、何度か危ない場面もあったが、今日のウチは前線や中盤の選手が高い位置から積極的にプレスを仕掛けにいく場面が目立ち、またディフェンス陣も相手の動きに振り回されながらも最後のところは落ち着いて対応し、なかなかどうして、善戦以上の試合を繰り広げている。

そうこうしている間にウチにも徐々に攻撃のリズムが出てきて、それまで厳しいマークにあっていた#10横山久美にボールが収まる場面も増えてくると、浦和の陣地に波状攻撃を仕掛けるという夢のような光景が展開されていく。
そんなイケイケな中で迎えた前半31分、エリア外から放った横山のミドルシュートがゴール左隅のポストに当たってゴール内に吸い込まれ、なんとパルセイロが先制!
そしてその後もウチのペースで試合が進み、リードしたまま前半終了。
この戦前には予想だにしなかった展開に、自分はハーフタイムに購入したコーヒーの紙コップを持つ手が震えていた。

しかし、ハイレベルな1部の世界で常に上位争いを演じている浦和の事、後半はネジを締め直して向かってくるハズ・・・と思っていたが、ウチの選手達はそんな相手の仕掛けにも浮き足立つ事なくしっかりと対応し、前半と同様に互角の試合を演じて見せる。
そして後半19分、再び横山がエリア外から1点目とほとんど同じコースのミドルシュートを決めて追加点をゲット!!
一進一退の緊迫した状況で、もし相手に点が入って追い付かれたら一気に流れを持っていかれそうなところだったが、そんな中でエースがもぎ取ったこの1点は、1部上位陣からの勝利に向けてチームにもサポにも勇気を与える価値ある一発だった。
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浦和もその後は意地を見せて反撃し、後半31分には耐えきれず失点を許してしまうが、3人の交代枠を使い切った後のアディショナルタイム突入直前に大黒柱である猶本選手の負傷退場で代わりの選手を出せず数的不利を強いられるというアクシデントもあって(この猶本選手の退場はウチとしては非常にラッキーだったが、いち女子サッカーファンとしては、次世代日本代表の中心選手となるであろう逸材の怪我の具合が心配なところだ・・・)、最後の相手の抵抗も無難にやり過ごしてタイムアップ。
昨年末の皇后杯では0-2で完敗を喫した強豪・浦和に対し、臆する事無く自分達のサッカーを貫き通し、堂々とした戦いで勝利を掴み取った。
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それにしても、予想以上に見事な戦いぶりだった。
前節はちょっとした隙を突かれて2失点を許してしまったが、その時の反省がしっかり生かされていたのか、今日は相手にワイドにボールを振られても、#5木下栞と#15鈴木里奈(元浦和)の新センターバックコンビを中心に最後まで集中力を切らさず落ち着いて対応できていたし、サイドからの仕掛けも#22牧井毬音と#13児玉桂子の両サイドバックがしっかり体を張って防いでくれ、肝を冷やすような決定的なピンチも前節よりずっと少なくなった。

また、今日は前線の選手が積極的にフォアチェックを仕掛けてボールを奪いに行く姿が印象的で、その中でも#11齊藤あかね・#14泊志穂の元浦和の2選手が90分間攻守にわたって走り回る大車輪の活躍で、ゴールという結果は出せなかったものの、前出の鈴木選手も含めて、古巣相手に十分に“恩返し”ができたんじゃないかと思う。

正直、自分はこの試合に勝てるなんて思っておらず、今後につながるような善戦ができれば御の字という気持ちでいたが、その考えは完全に間違っていた。
本当にウチのレディースは、自分の予想をはるかに越えるスピードで成長を続けている。
さすがは相手も実力者だけに無失点とはいかなかったが、今日は内容的にも“快勝”と言っていいだろう。
そういった意味では、この勝利を“金星”という言葉で表すのは選手達にとって失礼かもしれない。
まだ完璧とは言えないかもしれないが、勢いやビギナーズラックではなく、僭越ながらチームとしての実力をもって勝利したものだと信じたい。

次節のレディースは、アウェイでのジェフ千葉レディース戦。
このチームとは2月に敵地に乗り込んでのトレーニングマッチで1-5と大敗を喫しており、特に2年連続得点王に輝いたなでしこJAPANメンバーの#9菅沢優衣香選手の存在は脅威だが、ウチにも2部で2年連続得点王となったエース・横山がいるし、今この国で最も“旬”なストライカー同士の直接対決は大注目だ。

そんなジェフだが、今年は未だ勝利が無く勝ち点1の9位と苦しんでおり、それに加えて「高いところから失礼します」でお馴染みの(←お馴染みか?)日本代表長身GK#17山根恵理奈選手が今日の試合でレッドカードを貰って次節出場停止となった模様で、ウチとしては好材料が揃った格好だ。

この追い風に2戦連続快勝の勢いをプラスして、いっちょジェフも沈めちゃう?

・・・なーんて思わず調子コキたくなるところだが、そこはあくまでも謙虚に、昇格1年目のチャレンジャーである事を忘れずに臨むのが重要だ。
ただ、今日の試合で浦和に勝った事を大きな自信にして、ここまでの3試合と同じく自分達のサッカーを貫き通して真正面から挑んでいけば、必ずや好結果が得られるはずだ。

ジェフは自分にとっても思い入れのあるチームなので是非とも東金まで駆け付けたいところだったが、諸般の事情により今回は残念ながらお留守番。
ただ、長野からしっかり念を送っているので、3連勝の朗報が入るのを大いに期待している。
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プレナスなでしこリーグ1部2016第2節 vsコノミヤ・スペランツァ大阪高槻
祝、なでしこリーグ1部2016年シーズン開幕!!
前節の開幕戦では残念ながら敗れてしまったものの、去年2位のベガルタ仙台レディース相手に途中までリードし、また最終的なシュート数も13-11で“攻撃的”と呼ばれる仙台を上回る等、1部でも自分達のサッカーで十分にやっていけるだけの大きな手応えを掴んだ。

そして迎えたホーム開幕戦。
国内女子サッカーの最高峰リーグが、遂に我等が聖地・南長野に初見参!
・・・いや、前身の大原学園からクラブの魂が脈々と受け継がれている事を思えば、2007年シーズン以来9年振りに1部の舞台に“帰ってきた”という表現の方が正解だろう。
いずれにしても、観客200~300人程度の頃から一生懸命応援してきたパルセイロ・レディースが、発足当時は遥か遠い夢の世界に思えた1部リーグで、こんなに大勢の観客の中で戦う姿を見る事ができると思うと、感慨もひとしおだ。
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そんな記念すべき今日の対戦相手、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻とは2年前に当時のチャレンジリーグで1度対戦しているが、その時は1-3と完敗を喫しており、2部に降格してきたばかりで限りなく1部に近い実力を持つ高槻とのレベルの違いを見せつけられただけに、1つ上のカテゴリーで行われる“リターンマッチ”は、ウチのレベルが2年前からどれだけ成長したかや今後1部でやっていけるかの指標となる重要な試合になる。

いかにも春らしいポカポカ陽気のもと、2,554人という多くの観客が見守る中で行われた大注目の1戦、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 5(3-0・2-2)2 コノミヤ・スペランツァ大阪高槻
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やはり立ち上がりは少し硬くなっていたのか、相手に押し込まれる場面もあったが、守備陣の体を張ったプレーでピンチをしのいでいくと徐々にウチの動きもよくなっていき、前半10分、センターライン付近でボールを受けた#10横山久美がそのままグイグイと中央突破し、ゴールエリアに入った直後に撃ったミドルシュートが決まってパルセイロが先制!
レディースの記念すべき1部ホーム初得点は、エース・横山らしさ200%の実にシビれるゴールだった。
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この予想外に早い得点にスタンドも大いに盛り上がったが、しかし1部はそんなに甘くない。ここから高槻の反転攻勢が始まった。
不用意なバックパスを、元日本代表でドイツW杯優勝メンバーだった敵方エース#14丸山桂里奈にさらわれてのゴールをキーパーチャージで取り消され命拾いしたのも束の間、その後もウチのディフェンスラインの寄せの甘さやショートパスの曖昧さにつけ込んで高い位置でのターンオーバーから何度もゴールに襲い掛かるが、そこに立ちはだかったのが#1池ヶ谷夏美。
1対1の接近戦は勇敢な飛び込みで体を張って阻止し、体制を崩されたクロスも超絶反射神経のパンチングで掻き出す等、まさに“神降臨”のスーパープレーで、「もうダメか・・・」と目を覆うような絶体絶命の大ピンチを何度も防いだ。

そんな頼れる守護神の奮闘に応えたのが前半33分、#10横山がゴールエリアでボールを受けると、必死に喰らい付く相手DFを何度も何度もかわして斜め45度からシュートしたボールが、まるで糸を引くようにきれいな弧を描いてピンポイントでサイドネットにボールを突き刺す。
これから先、なでしこリーグで何個のゴールが決まるか分からないが、この横山の2点目は、それら数多(あまた)のゴールシーンを差し置いて年間ベストゴールに選ばれてもいいんじゃないかと思うくらいで、自分はちょうどボールの軌道の真後ろ辺りから見ていて、決まった瞬間は思わず鳥肌が立ったし、大型ビジョンにリプレイが流れるとスタンド全体に歓声を通り越してどよめきが起こったくらいだった。

このスーパーゴールで流れは俄然パルセイロに傾き、前半アディショナルタイムには#10横山がエリア内でDF数人を十分に引き付けてから逆サイドフリーで駆け込んできた#8大宮玲央奈に絶妙なパスを出し、それを相手に詰められながらも力強く決めて3点目。
勝負の流れを決めるという意味では、前半終了直前というタイミングで決まったこの3点目が実に大きかった。

そして迎えた後半は両者一進一退の攻防が続いたが、後半13分に#11齊藤あかねのミドルシュートがGKとポストの僅かな隙間を抜けてゴールとなり4点目。
その後、後半26分に見事なヘディングシュートを決められて失点してしまったが、その僅か2分後に#14泊志穂がゴールライン際の角度のないところから難しいシュートを決めて突き放し、再び流れをウチに呼び戻した。

結局、試合終了直前に相手にマークを完全に外されてしまい2失点目を許すというミソが付いてしまったものの、地上波民放の生中継も入った大注目のこの試合を5得点の快勝で飾る事ができた。
この5つのゴールは内容的にもとても素晴らしいものばかりだったし、何より横山1人に周囲からの注目と相手からのマークが集まる中で、それ以外にゴールを上げてほしい大宮・齊藤・泊といったセカンドストライカーが揃って結果を出せたのが何より嬉しい。

またゴールシーンばかりではなく、それ以外の時間も全選手が昨シーズンと同じように思い切って前へと向かう攻撃的な姿勢を貫き、全力で、しかもノビノビとプレーする姿を見ていて、自分もこの90分間を大いに楽しめた。
今日初めてレディースの試合を見たお客さんにも、「また来てみたい」と思わせるような試合ができたんじゃないかと思う。
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ただし、守備面に関しては課題が浮き彫りになった感じだった。
とにかく今日は、GK池ヶ谷と彼女をサポートする“クロスバー”氏が大当たりで何とか2失点で済んだが、攻め込まれている場面でのボールへの寄せの甘さや判断の遅さ、不用意なバックパスや自陣深い位置での中途半端に繋ごうとする緩い横パス等には本当にヒヤヒヤさせられ、もしかしたら逆に4~5点取られていてもおかしくないような内容だったし、実際の失点も1つ目は仕方ないとしても2つ目は絶対にやってはいけない余計なものだった。
これから上位陣との対戦になってくると、こういった小さなミスや判断の甘さが命取りになってくるので、今日の失点シーンやピンチだった場面を絶好の教材として、反省点をしっかり修正して次節に備えてほしい。

その次節は、ホーム・南長野に浦和レッズレディースを迎える。
浦和は去年は6位と不本意な結果に終わってしまったし、主力選手も何人か移籍で抜けてしまったようだが、猶本光や柴田華絵といった次世代なでしこJAPANを担うべき若手のホープを擁する強敵である事には変わりないし、何より熱さも声量も日本一の強力なサポーターが押し寄せてくるはずで、ウチとしてはピッチの内外から強力なプレッシャーを受け厳しい戦いになると思うが、選手達は1部チャレンジ2試合で7点を取った事実を自信にして、思い切って真正面からぶつかっていってほしい。
そして我々サポも、ホームゲームのプライドに賭けても、相手の強力な応援でホームジャックされないよう、今日と同じくらいの動員でスタンドをオレンジ色に染めて選手達に勇気を与えると共に、応援の“熱”を引き続き南長野から全国に発信して、この素晴らしき女子サッカーを盛り上げ続けていきましょう!!
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