ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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明治安田生命J3リーグ2016第11節 vsFC東京U-23(+レディース試合雑感)
本日南長野で行われたトップチームの試合結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 0(0-1・0-0)1 FC東京U-23
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今日の試合に関しては、全く語る価値ナシ!
これは現在最下位のチームに負けたからという訳ではない。
勝った負けたの結果自体は、相手もある事だしそれだけで非難すべきではないが、今日に限らず今年のトップチームからは、たとえ負けても「次も頑張って応援しよう」と思えるだけの必死さや執念や何とかしようという工夫のようなものがほとんど感じられず、特に今日の試合はそれらの悪いところが際立っていた。

自分は今年のトップチームの試合記事では、たとえ勝った時でも一貫して「攻撃に対する選手間の意図が見えてこない」と苦言を呈してきたが、今日も全く改善された様子は見られず、全てのプレーの中で明確に意図を感じたのはバックパスだけ。
オマケに今日は、今年のウチの貴重な得点源であるセットプレーとロングスローの使い手(#6と#2)が揃って不出場と、ベンチの意図まで見えてこない。
後はただ単にボールをポーンと前線に蹴り出して、その行方はボールに聞いてくれ・・・と言わんばかりの無意味なプレーを90分間延々と見せつけられ、試合終了の笛が鳴った時は思わず「カネ返せ!!」と怒鳴りそうになった。

今から13年前、自分が雨の東和田で初めて試合を見て一発で魅了された長野エルザの小気味よいパスサッカーは、その後クラブ名が変わり、監督や選手が変わっても連綿と受け継がれ、ちょっと勝負弱いところはあっても他所様に誇れる強くて面白いサッカーを展開していたが、そんな代々続いた魅力的なサッカーも遂に木っ端みじんに砕け散って、きれいさっぱり無くなってしまった。
クラブ名をパルセイロと改名しての初代監督としてチーム作りに尽力してきたこの方も、せっかく久し振りに南長野のピッチに戻ってきたのに、顔は笑っていても心の中では泣いておられるぞ。
なぁ、バドゥさんよ・・・
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とにかく今日は怒りと虚しさで頭の中がいっぱいになって、グチや不満も際限なく溢れ出てくるが、いい加減に止めておかないと本当にシャレにならない事を書いてしまいそうなので、このへんで自粛させていただきます。
ただ最後に、先ほども書いたように勝ち負けだけをとやかく言うつもりは毛頭ないが、少なくともプロのサッカー選手として、スタジアムに足を運んでくれた観客の胸に訴えるような、気持ちのこもったプレーを見せてほしい。
そしてそれ以前に、単なる『球蹴り』ではなく、ちゃんとしたプロの『サッカー』を見せてほしい。

と、サッカーなどできもしないド素人がこんなエラそうな事を言って本当に恐縮ではあるが、観客100人そこそこだった頃からずっとこのクラブを追いかけ、このクラブに大きな夢を託してこのクラブを中心に生活を回しているいちサポーターとして、このクラブの将来のためにかなりキツい事を書かせてもらった。
もちろん、こんな酷い試合を見せつけられても地元・長野が誇るスポーツクラブとして今まで通り熱い気持ちで応援し続ける気持ちに変わりはないし、それは今日南長野に足を運んだほとんどのサポも同じ気持ちだろう。
だからこそ、そうやってこのクラブに夢を託した全てのサポーターやスポンサーのためにも、もう一度気合を入れてチームを立て直してほしいと切に願っている。
まずは我々の心を揺さぶるような魂のこもった全力プレーで90分間走り通すことができれば、きっと今の停滞した状況を打開できると信じている。
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ささっ、気を取り直して・・・

プレナスなでしこリーグ1部2016第11節@浦和駒場スタジアム
浦和レッドダイヤモンズレディース 0(0-1・0-0)1 AC長野パルセイロ・レディース

先週のリーグ後期開幕戦でコノミヤ・スペランツァ大阪高槻を相手に記念すべきアウェイ初勝利&初の完封勝利(1-0)をおさめて臨んだ昨日の試合も、最下位に低迷しているとはいえ実力のある浦和レッズレディースに1-0で勝利!
前期は取られたら取り返すノーガードの殴り合い(うら若きレディ達には少々失礼な表現ではあるが・・・)のような試合ばかりだったが、後半戦に入ってガラッと真逆を行く2試合連続の『ウノゼロ』勝利で、しかも今節はINACと仙台が敗れたため2位に浮上という事で、開幕からここまで次々とやって来る予想をはるかに越える結果の数々に、オジさんは付いていくのが精一杯といったところだ。
本当に、レディースはどこまで我々を驚かせ続ければ気が済むのやら・・・
それにひきかえトッ・・・おっと、これ以上引きずるのは止めておきましょうかね。。。

これでリーグ戦も9月まで中断となり、来週からはなでしこリーグカップが開幕する。
元々は、日本女子代表がリオデジャネイロ・オリンピックに出る事を見越して、Jリーグのナビスコカップのように、代表選手がチームを離れる期間に若手選手の出場機会を増やす目的で計画されたこの大会も、残念ながら五輪出場権を逃してしまい思惑通りとはいかなくなってしまったが、来月に行われるアメリカとの親善試合に向けて高倉麻子監督率いる新生・なでしこJAPANも招集されるし、100%ではないもののカップ戦開催の趣旨は生きている。
ウチのレディースも、U-20日本代表に選ばれパプアニューギニア遠征でアメリカU-20を相手に1ゴールを決めた#24神田若帆選手を筆頭に、なかなか試合に出られないながら是非ともプレーを見てみたい選手が沢山いるし、リーグ戦とは違ってたとえ負けが込んでも降格に影響しないこの大会では、思い切って若手選手を起用して貴重な経験をたくさん積ませ、チーム全体の底上げを図ってほしい。
またチームとしては、欲を言えば予選リーグを突破できれば最高なのだが、まずは目の前の試合を大事に、そしてチャレンジャーとして思い切って戦い、リーグ戦と同様にパルセイロ・レディースらしい果敢な攻撃とひたむきな姿勢が随所で見られるナイスゲームを展開してくれる事を大いに期待している。
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明治安田生命J3リーグ2016第9節 vs福島ユナイテッドFC
昨日のレディースに引き続き、今日はその日の夜に行われたダブルヘッダー“男子の部”、J3リーグの記事をアップいたします。

さて、レディースの試合が終わった後に南長野運動公園の木陰の芝生に座り、コンビニで買ってきたアイスを食べつつまったりしながら時間を潰した後、ユニを縦のストライプから横のボーダーに着替えて今日2度目の入場ゲートをくぐる。
トップは前節富山に0-2で完敗を喫しているだけに、今節は複数得点でスカッと勝利して得点力不足の課題を解消し、混戦模様のJ3優勝争いに喰らい付いていきたいところだったが、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 2(0-0・2-1)1 福島ユナイテッドFC
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この試合も細かな内容は省略するが、後半立ち上がりの8分に先制された後なかなか点が入らず、「もうダメか・・・」と諦めかけた最終盤の41分に#9塩沢勝吾が、そしてアディショナルタイム突入直前の44分に#13勝又典慶が決めてギリギリのところで逆転勝利をおさめた、非常に劇的な展開の試合だった。
特に、同点ゴールが松本山雅から移籍後初出場で早速の初ゴールとなった上田市出身の塩沢、逆転ゴールが去年までの主力ながら今年はここまでベンチを外れる事が多かった勝又と、ここまで苦しんできた人気選手の途中出場からの得点という事で、試合展開と相まって試合終了後のスタンドの興奮も最高潮!
今年のホームゲームは、4月の藤枝戦でも逆転勝ちをしているし、リーグに旋風を起こしているレディースに負けず劣らずトップもなかなかドラマチックな勝ち方をしてくる。
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個人的には、やはり塩沢選手のゴールが感慨深い。
自分は「松本から塩沢選手が移籍してくる」という第一報を聞いた時、松本時代もここぞという所でゴールを決める勝負強さがあったし、そんな決定力や松本で培ったメンタルの強さは必ずウチにとって大きな力になると期待していたので、早速こうして結果を出してくれたのは本当に嬉しい。
また、この日の試合前のピッチ内練習も自ら率先して大きな声を出して盛り上げていたし、チーム最年長として態度でもチームメイトを引っ張ってくれている事を頼もしく思う。
開幕前の怪我でちょっと出遅れてしまったけど、これから攻撃の切り札としてガンガン活躍してほしいものだ。
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それから勝又選手も、去年はエース・#10宇野沢祐二選手の大怪我で開幕からゲームキャプテンを任され、チームとしても個人としてもなかなか結果を出せず苦しい思いをしてきたし、今年は開幕からベンチを外れてもどかしさもあったと思うが、またこうして元気に活躍する姿を見る事ができてよかった。
やっぱり前線に勝又選手がいると何かやってくれそうな予感がするし、今後もより厳しくなったFWポジション争いの中で、大きな存在感を出して輝いてほしい。
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そんな訳で、とにもかくにも見事な逆転勝利を収める事ができてめでたし、めでたしではあるが、自分としては、とても劇的勝利を喜べるような気分ではなかった。
あの怒涛の5分間はともかく、そこに至るまでのウチは、何の山場も無くスコアレスドローに終わった鳥取戦と全く同じように、ゴールへ向かう選手間の連携がほとんど無く、どうやって点を取るかという意図が無いまま闇雲に動き回っているようにしか見えなかった。
また、GKや最終ラインがボールを持っても前線へフィードするまでの時間が長すぎてスピード感が全く感じられず、特にこの日は昼間にレディースの試合を見た直後だっただけに、トップの“モタモタぶり”が余計に際立って見えた。
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先ほど「トップもレディース同様ドラマチックな勝ち方をしてくる」と書いたが、同じドラマでも両者の“質”は全然違う。
レディースはエース#10横山久美を軸にしっかりとした攻撃パターンがあり、それぞれの選手が他の選手を信頼して、確固たる信念と勇気を持って格上チームに立ち向かっていった末に起こる“必然的”なドラマなのに対し、トップは追い込まれた末に攻撃的な選手を五月雨式につぎ込んで、パワープレー的なグチャグチャ感の中で何とかゴールに押し込むという“偶然の産物”で、レディースの見る者の魂を揺さぶるような上質なドラマとは程遠い。
そして、そんな戦い方の差が、レディース5,160人に対してトップ3,794人という観客動員の“逆転現象”に繋がっていると思う。
まぁ、トップの方は日曜日のナイトゲームという事でライトなファンがなかなか足を運びにくい条件だから一概には言えないけど、自分的にはこの差は、トップの鳥取戦とレディースのINAC戦という直前のホームゲームの内容の差が、直後の試合のリピーターの数に如実に表れたものと興味深く捉えている。
トップチームの動員数がレディースに負けるなんて今までは考えられなかっただけに、この事実はトップとして少し真剣に受け止めていかないといけないんじゃないだろうか。
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それに、このような綱渡り的なドラマが優勝争いも佳境を迎えたシーズン終盤に出たのなら、チームが更に勢いに乗っていく起爆剤にもなるだろうが、まだまだ序盤のこの時期は、もっと落ち着いて理詰めで勝っていくようにしなければ、優勝争いの輪の中に加わる前に息切れしてしまう。
せっかく勝って気分がいい時にこんな小言を書くのは気が引けるが、優勝と昇格を単なる理想や夢ではなく現実的な目標に据えるチームとしては、誰をエースに据えてどういったプロセスで点を取っていくのかという基本路線を明確にして、ゲーム終盤になって慌てる前にしっかりと流れの中で得点できるようにならなければ、とてもじゃないが悲願を達成することなどできないだろう。

次節はアウェイで現在首位のブラウブリッツ秋田と対戦するが、秋田は去年の第2クールあたりから飛躍的に戦い方が向上しており、今の順位も開幕から9戦無敗(更にホームゲームは去年から12戦無敗だそうな・・・)という戦績も大いに納得できるだけのチーム力と勢いがあるだけに、ウチも今の状態のままでは、これまでの相性など関係なく秋田に勝つのは相当難しいだろう。
選手達は今日の勝利に浮かれる事なくチーム力を高め、またこれまでの対戦成績は頭から外して、あくまでも首位のチームに挑むチャレンジャーとして、貪欲にゴールと勝ち点3を取りに行ってほしい。
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という事で、朝8時過ぎにビクトリーロードの待機列に並び、夜8時過ぎにビクトリーロードを下りて家路につくという、丸々12時間ドップリ南長野に入り浸った長かった1日は、『負けてなお満足』なレディースと『勝ってなお不満』なトップという何とも複雑な思いが胸に残った。

はぁ~、つくづくサッカーって奥が深いスポーツですな~・・・

【 追伸 】
アウェイゴール裏に張られていた福島サポのメッセージダンマク、心に沁みました。
熊本も大分も、そして未だ多くの問題を抱えている福島も、みんな困難に負けずガンバレ!!!
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プレナスなでしこリーグ1部2016第9節 vs日テレ・ベレーザ
今年もやってまいりました、1日でレディースとトップの試合が両方見られる豪華ダブルヘッダー!
朝から晩まで南長野にドップリ漬かった贅沢な1日、まず今日は時系列でレディースの試合から書いてみたいと思います。

さて、先週のINAC神戸からの大金星に沸いた試合の余韻が未だ頭の中に残りまくってる中で迎えた今節の相手は、現在首位を走るディフェンディングチャンピオン、日テレ・ベレーザ。
日本女子サッカーリーグ創設当初から読売ベレーザとして名を連ね、ご存じレジェンド澤穂希、新しく代表監督に就任した高倉麻子、テレビでお馴染み美人解説者の大竹七未、そして我等が本田美登里と、日本の女子サッカー界に名を残す錚々たるメンバーを数多く輩出してきた名門中の名門クラブだ。
また、今年の登録選手18人中13人が下部組織のメニーナ出身という事で、戦術理解や選手間の連携もバッチリで他所とは強さの“質”が違う、ある意味クラブの理想形ともいえる強豪中の強豪だ。

そんなスゴい相手に、ここまでホームゲーム全勝でリーグにオレンジ旋風を巻き起こしてきたレディースがどこまでやれるか、パルサポならずとも大注目のこの試合、結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 1(0-3・1-2)5 日テレ・ベレーザ
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今日はもう遅いので試合内容の詳細は省略するが、さすがに前節ほどではないにしても女子サッカーとしては破格の動員である5,160人という多くのサポの後押しを受けるも、女王・ベレーザの牙城を崩す事はできず、ホームゲームの連勝記録も5で止まってしまった。
速く正確なパスワーク、ウチの必死のプレスにも簡単には倒れないボディバランスとキープ力、ディフェンスラインの裏へ抜け出すタイミングの絶妙さ・・・等々、“格”の違いをまざまざと見せつけられた攻撃力や、他のチームがどんなに厳しくマークしても止め切れなかった#10横山久美に対して満足に仕事をさせずノーゴールに抑え切った守備の堅さと、「さすがベレーザ・・・」と唸るしかない見事な完敗ぶりだった。

そんな試合だったが、とかくこのくらい点差が離れてしまうと時計が進むのがやたらと遅く感じられて針のムシロに座らされている気持ちになるものだが、この試合に関しては不思議と試合終了まであっという間に終わってしまった・・・というのが率直な感想だ。

そのように感じた理由は、こう書くとパルサポとして変な表現になってしまうけど、ベレーザが「こんなプレーをしてくるんだろうな」と自分が“期待していた”通りのハイレベルなサッカーを、90分間手を緩めずにやり切ってくれた事だ。
#22岩清水梓・#5有吉佐織の円熟味と#2清水梨紗・#3村松智子の若々しさが融合した鉄壁ディフェンス、#20阪口夢穂の中盤での攻守にわたる圧倒的な存在感、#9田中美南の強烈なシュート、#10籾木結花の絶妙な裏への抜け出し、そしてその他の若手選手もメニーナからの一貫指導に裏打ちされたコンビネーションとスピードで、勝ち負けとか敵味方を超えて、日本女子サッカーをずっと牽引し続けてきた名門の名に相応しいパフォーマンスを大いに楽しめた。

それともう一つ、そんなベレーザに対して、どんなに点差を離されても最後まで決して諦めず、足を止めず貪欲にゴール目指して攻め続けたウチの選手達の心意気も、試合を最後まで集中して見ていられた要因だ。
レディースも選手がだいぶ入れ替わったし、去年からの大躍進で知名度も上がりマスコミに取り上げられる数も観客動員もトップチームを喰っちゃうくらい(←実際に喰っちゃったし・・・)飛躍的に増えたが、サッカーにかけるひた向きさと決して折れないハートは、苦しい時を過ごしたチャレンジリーグ時代から変わらず、しっかりと受け継がれていた。
そして、そんな「どんなに叩かれても前進あるのみ!」の不屈の精神が、後半7分の#8大宮玲央奈の貴重なゴールにつながったんだと思う。
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ただ、このゴールの後にいいところまでいきながら追加点が奪えず、逆に後半16分に1点返されてしまった事と、後半34分に守備のバタバタから余計なダメ押し点を献上してしまった事が悔やまれるが、その他の失点はウチの守備の甘さもあるけどそれ以上に相手の方が上手だったという印象で、ちょっと甘い評価になってしまうかもしれないけど、スコアの割には大健闘だったと言っていいんじゃないかと思う。
試合終了後には、これだけ大敗だったにもかかわらず、スタンド全体からレディースの選手達に温かい、そして力のこもった拍手が贈られたが、きっと多くの観客の胸にも選手達の頑張りが強く響いたのだろう。
そしてその拍手は、素晴らしいサッカーを見せてくれたベレーザの選手にも平等に贈られたものだと思う。
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もちろん、勝負の世界に生きる以上は勝つ事こそが最も大きな目標であり、強豪チームに勝つ事がチームを成長させる最高の薬ではあるのだが、決してそれだけが全てではなく、負けて得られる事もある。
今年ここまでのレディースの快進撃は、もちろん選手達の頑張りで勝ち取った胸を張って良い事実ではあるけれど、特にホームゲームはちょっと気持ち悪いくらい出来過ぎな結果で、ここでベレーザにも勝っちゃったら選手もサポも完全に“勘違い”してしまいそうだったので、今日の負けは1部のチャンピオンチームと昇格したての新参チームの実力差を身をもって実感し、調子に乗って浮足立ちそうな気持ちを正して地に足を付けていくという意味では、口に苦い良薬のような“実のある敗戦”と前向きにとらえたい。
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さて、これでリーグ戦もちょうど半分を消化した訳だが、ここまでのレディースの成績は5勝1分3敗の勝ち点16で堂々4位に入る大健闘!
果たして、開幕前は誰がこんな好位置で折り返すと予想しただろうか?
自分は、勝利はせいぜい2つくらいで、逆に今日みたいな大敗が少なく見積もっても3~4試合はあるだろうと覚悟していただけに、南長野のピッチで選手達が巻き起こす旋風に驚かされてばかりだった。

思えば5年前のトップチームJFL昇格初年度も、「あの憧れだったHonda FCに勝っちゃったよ!」、「地域リーグ時代から強豪だったV・ファーレン長崎や町田ゼルビアも負かしちゃったよ!」、「アマチュア最強軍団のSAGAWA SHIGAと互角に渡り合えたよ!」と興奮の連続だったが、そんな楽しい記憶を思い出させてくれるような快進撃だった。

ただ、前半戦は昇格の“ご祝儀日程”なのか9試合中6試合がホームゲームだったけど、後半戦は当然アウェイがグッと増える訳で、ここまでアウェイで1勝もできていない“内弁慶”としては、そんなに手放しで喜んでばかりもいられない。
それに、前半戦でウチに負けた相手も、エース#10横山を中心にウチの戦いぶりを研究してしっかり対策を立ててくるハズで苦戦は必至と思われ、それだけにウチとしては、これまで以上に攻撃の精度や守備力を高めていく必要がある。

もっとも、ウチだってこの9試合で1部のスピードやパワーを実感してある程度の感覚は掴めていると思うし、現に予想に反して5つも勝てているんだから、1部でも十分にやれるという自信と手応えも感じているだろう。
それだけに後半戦もチャレンジャー精神を全面に押し出して決して受け身にならず、自分達を信じてこれまで通りの攻撃サッカーを貫き通してほしい。

まずは来週行われる後半戦最初の試合、伊賀上野でのコノミヤ・スペランツァ大阪高槻との一戦で、是非ともアウェイ初勝利を掴み取りましょう!!
プレナスなでしこリーグ1部2016第8節 vsINAC神戸レオネッサ(+トップ試合雑感)
パルセイロ・レディースが発足した当初は、「いつかはこのチームと対戦できる日が来ればいいな~・・・」なんて遥か遠くの存在として憧れていたカードが遂に実現!
お馴染みなでしこJAPAN主力選手や次世代の代表を背負って立つべき若手有力選手が一堂に会する“なでしこ版銀河系軍団”・INAC神戸レオネッサとの夢の対決だ。
自分の周りの女子サッカーにあまり興味が無い人にも「今年は川澄選手とかのチームも長野に来てパルセイロと試合やるんだよ」と言えば、ほぼ100%の確率で「すごーい!これは是非見に行きたいな・・・」という反応が返ってくるほどで、とにかくその注目度はかなり高い。
そんな訳で、同じ日に隣県・富山でトップの試合があり、そちらにも多くのサポーターが応援に行っただろうにもかかわらず、南長野はレディースの試合で初めて上層階スタンドが解放され、開場時間には入場を待つ列がビクトリーロードの麓まで延びるほどの大盛況で、長野という土地の動員に関する潜在能力と、敵方とはいえ全国的なスター選手が人を惹きつける力の凄さというものを思い知った次第だ。
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今年のゴールデンウィークの最後を飾るにふさわしい、豪華スター軍団を迎えての大注目の一戦、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 3(0-2・3-0)2 INAC神戸レオネッサ
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やはり相手はタレント揃いの強豪だけあって、試合は最初から向こうのペースで進んでいく。
#2近賀ゆかりの強烈な削り、#7中島衣美の体の強さ、#3鮫島彩の高速オーバーラップ、#14京川舞のえげつないサイドアタック、そして2トップ#10大野忍・#11高瀬愛実のキレ味鋭いシュートと、代表の試合でお馴染みのハイレベルなプレーを惜しげもなく出して攻め立て、何度もヒヤリとする場面があったが、今日のウチはそんな相手の攻撃にいいように振り回されたりせず、落ち着いてオフサイドを取るなど結構しっかり対応できていたように思えた。

もしかしたら早い時間にあっさりと失点を許してしまうのでは・・・と心配していただけに予想外の大健闘だったが、そこはさすがINAC。
前半27分、#14京川舞が一瞬の隙を突いてスペースへ切れ込むと、逆サイドへ上げた速いクロスを#7中島衣美が体の強さを生かした強烈なダイレクトボレーでゴールに突き刺し、遂に先取点を許してしまう。
京川・中島と次の代表を担うべき2人の“ヤングなでしこ”によるスピード・フィジカル・正確性と全てが合致した完璧なゴールに、自分も「さすが・・・うまいな~・・・」と舌を巻いてしまった。

そんな強烈な失点の僅か2分後、別の意味で“強烈な”形で追加点を献上してしまう。
相手のロングボールが嫌なバウンドをしながらゴール方向へ向かっていくと、GK#21林崎萌維は相手との距離を測りながら思い切ってエリアを飛び出し足でクリア・・・するハズが豪快に空振りしてしまい、そのまま転々と転がっていくボールを走り込んできた#10大野忍がごっつぁんゴール。
この場面、林崎の判断は正しかったと思うし飛び出すタイミングも合っていたと思うが、自分に向かって来る相手選手が目に入ってしまったのだろうか?
とにかく、滅多にはお目にかかれないような“珍プレー”が飛び出してしまった。

ただ、この信じられないような大チョンボによる失点で完全に流れが相手に傾くかと思いきや、ウチの選手達はそんなミスなど無かったかのようにこれまでと同様にしっかりと相手の攻撃に対応し、更なる追加点を与えずに前半終了。
そして後半は、両チームともアタマから選手交代をしてきたが、結果としてこの交代が両者の明暗を分けたように思う。
INACは攻撃の起点として大活躍だった#14京川に代えて#9川澄奈穂美を投入したが、とにかく前半は京川の積極的な動きに対して受け身になってしまうケースが多かっただけに、ウチの守備の負担が減って攻撃へうまく繋げられるようになった。
対するウチは#8大宮玲央奈に代えて怪我から復帰の#11齊藤あかねを投入。
大宮も持ち前の献身的な動きでチャンスを作ろうと頑張っていたものの相手の屈強なDFに阻まれて力を十分発揮し切れていないところがあったが、体の大きな齊藤が入る事で相手のプレスにも対抗できてボールもうまく前線に収まるようになってきた。

これで後半開始早々からウチが攻勢に出ると、僅か5分後に得たコーナーキックで#10横山久美が上げたボールを久々に先発出場の#2田中菜実がヘディングで押し込みゴール!
2部時代にはこの形で何度もゴールを奪ってきた、コーナーキックからの横山~田中の“ホットライン”がこの大一番で見事に決まった。
また、チャレンジリーグ時代のチームが苦しい時からずっとチームを支えてきた前キャプテンが、あのスター軍団からゴールをもぎ取ってくれた事がメチャクチャ嬉しい。
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このゴールでウチも「やれる!」という勇気が出てきたのか、ここからはこれまでの1部の試合で見てきたような積極的な攻めの姿勢が出てきて、前半はほとんど見られなかった#10横山が高い位置でボールを持って前を向くような場面も増えてきたし、#13児玉桂子や#14泊志穂らのカウンターもどんどんと出てくるようになってきた。
一方のINACも「こんなところで負けてなるものか」とばかりに持ち前の選手力で応戦し、お互いにチャンスとピンチを繰り返す一進一退の白熱した攻防となったが、そんな中で迎えた後半25分、相手のクリアを#6國澤志乃がヘディングで返したボールがディフェンスラインの裏に出た#10横山に渡り、こうなるとお得意のドリブルで敵陣深くまで斬り込み角度のないところからのシュートがゴールに吸い込まれ、遂に試合は振り出しに。
このゴールで横山は開幕前に目標としていた10得点をあっさりとクリア。
いやはや、重ね重ね本当にスゴい選手だよ、横山ってヤツは・・・

これでスタンドの声援にも勢いが増し、ゴール裏のチャントに合わせてメインスタンドからもバックスタンドからも自然に手拍子が沸き上がって選手達を強烈に後押し。
そしてその熱さに油を注ぐように発表された公式入場者数は、入りも入ったり6,773人!!
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このアナウンスで更にスタンドの歓声が大きくなると、遂にその時がやってきた。
後半36分に得たコーナーキック、#10横山の蹴ったボールがファーサイドのポストに当たって跳ね返ったところを#6國澤志乃が頭で押し込む劇的な大逆転ゴール!!!
今年もワンボランチとして攻守に存在感を出しながらなかなか自身のゴールが出なかった國澤だが、今季初ゴールがこんな大事なところで飛び出した。
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こうなると流れは完全にウチのもの。
大観衆の大歓声を味方につけて、まるで去年の2部の試合を見ているかのようにイケイケドンドンで相手陣内へ攻め込んでいき、その猛烈な勢いに圧倒されたか、さすがのINACも反撃は単発なものに終始し、2分間のアディショナルタイムも危なげなく乗り切って歓喜のタイムアップ。
あのスター軍団・INAC神戸を相手に、自分達のサッカーを貫き通して大金星を掴みとった。
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それにしても、ウチのレディースはどこまでサポを驚かせれば気が済むのだろう。
今日に限ってはさすがに今までのようには上手くいかないだろうと覚悟して臨んでいたし、前半を2失点で終えた時は「やっぱりINACさんには敵わないか・・・」と思っていたのに、ものの見事にそんな自分の考えを打ち砕いてくれた。
自分は試合終了の笛が鳴ってから今もなお、夢の中をフワフワと漂っているような何とも言えない気持ちに包まれている。

ところで今日の勝因は、2失点したとはいえ守備力によるところが大きかったように思う。
1失点目は実力を考えれば相手の方が1枚上手だっただけであり、失点シーン以外ではしっかりと相手の動きに対応して体を張って攻撃を防いでいたし、冷静なラインコントロールでオフサイドにかける場面も度々見られた。
あのタレント揃いのINACを“実質1失点”(苦笑)で抑える事ができたのは大きかったし、ウィークポイントだった守備力に関しても確実に強化できていると実感した。
また2失点目は、“最後の砦”であるGKとして絶対にあってはならない大チョンボだったが、並の選手だったらあそこで落ち込んでしまうところ、#21林崎選手はしっかり気持ちを切り替えてその後は落ち着いてプレーし好セーブでゴールを死守したのは立派だった。
試合後にロッカールームに引き上げる際、退場口前でスタンドに向かって「申し訳ありませんでしたー」とオデコが地面に付くくらい深々と頭を下げて謝っていたが、観客からは温かい拍手が贈られていたし、本人もこれでまた一つ成長できたんじゃないかと思う。

そしてもう一つの勝因として、6,000人をはるかに越えるサポーターの大声援もあると思う。
さすがのINACも、あれだけの観客を敵に回して声援で圧倒される“完全アウェイ感”を味わったのは初めての事なんじゃないだろうか。
客観的に実力を見ればはるかに相手の方が上手だが、今日のスタンドの雰囲気はそんなハンデを完全に埋めてウチの選手達の背中を押したのは間違いない。
ただ、いくら多くの観客が入ったからといっても、「今日初めてサッカー観戦に来た」という方も少なくないと思われ、そんな観衆からあれだけの声援を引き出したのは紛れもなく選手達の頑張りであり、こんな夢のような素晴らしい試合を繰り広げてくれた選手達には感謝に絶えない。

とにかく、これは夢でもなんでもなく、本当にあのINAC神戸に勝っちゃったんですよ!
今年のゴールデンウィークの最後を飾る最高の試合。
これで明日から、また元気に仕事に復帰できますね!!

そして次節は早くもリーグ前半戦最後の試合、現在首位の日テレ・ベレーザを南長野に迎える。
ここまでホームゲーム全勝のウチとしては、この勢いでベレーザも呑み込んでしまえ!と気勢を上げたいところだが、下部組織であるメニーナから一貫した育成でチームとして1本筋が通った戦いをしてくるベレーザは強さの“質”が違うし、今年もここまでリーグ2位の19得点(因みに1位はパルセイロ)、リーグ最少の5失点という成績がその強さを物語っている。
ただ、今年のレディースはここまでそんな自分の予想をことごとく裏切り続けてきたし、とにかくチャレンジャー精神を忘れずに闘争心を全面に出して戦い抜けば、今日と同じく大金星を掴める可能性だって大いにありうる。
今日もあの珍プレーの後に最高の歓喜がやってきた訳だし、次節も失敗を恐れず思い切って相手にぶつかっていき、パルセイロ・レディースらしい見る者を魅了する攻撃サッカーを繰り広げていってほしい。
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そして・・・

明治安田生命J3リーグ2016第8節@富山県総合運動公園陸上競技場
カターレ富山 2(0-0・2-0)0 AC長野パルセイロ

今現在J3で最も好調なチームとの対戦という事である程度の覚悟はしていたが、スコア的には“完敗”ともいえる0-2という残念な結果になってしまった。
現時点でハイライト映像など見ていないので詳しい内容は分からないが、シュート数は13-13と同数だったのに得点できていないところを見ると、いいところまではいっていながら最後の決定力が足りないという相変わらずの展開だったんじゃないかと思う。
この得点力不足という課題は本当に深刻で、特に今年は流れの中からの得点がまだ無いなど重症のように思われ、これを克服していくには相当な時間が必要な気がするが、幸い今年のJ3は混戦模様なので、何とか上位争いに喰らい付いていきながら徐々に攻撃の連携を高めていってほしい。
次節は南長野でレディースとのダブルヘッダー、対戦相手は福島ユナイテッドとなる。
現在13位と順位的には苦しんでいる福島だが、現在好調の秋田や富山と引き分けたり調子を出してきた栃木に勝利したりとチーム力は去年に比べて確実に上がってきているので、比較的相性が良いウチとしても決して侮れない。
とはいえホームゲームなんだから、レディースのようにガンガンと前へ向かう姿勢を打ち出して、是が非でも勝ち点3を取りにいってもらいたい。
プレナスなでしこリーグ1部2016第7節 vs伊賀FCくノ一(本編より長い前フリ付)
そんな訳で前回のレディース記事で宣言した通り、男女通じて今シーズン初の県外遠征として三重県は伊賀市まで行ってきたので、今日はその様子についてレポしてみたい。

伊賀と言えば皆様ご存知のように、「ニンニン」で有名な服部半蔵(ちょっと史実と某マンガと混同してます)や「実は忍者だった」との説もある俳人・松尾芭蕉を輩出した伊賀流忍者の里という事で、もーとにかく「どんだけ忍者推しやねん!」ってなくらい至るところ忍者ダラケ。
まずは『乗り鉄』趣味も兼ねて地元ローカル私鉄の伊賀鉄道に乗ると、やって来た車両自体がモロ忍者!(作風を見てお気付きの方もいるかと思いますが、デザインは『ヤマト』や『999』の漫画家・松本零士氏です。)
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また途中の小駅にもそこかしこに忍者が潜んでおり、油断も隙もあったモンじゃない。
敵の首を取らんと彼の地に乗り込んだ身としては、相手に曲者と気付かれて手裏剣など飛んでこないように、極力グッズ等は身に付けずに普通の旅人を装おっていたのは言うまでもない。
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そして敵のお膝元である上野市駅に到着し、列車を降りて改札に向かう途中に殺気を感じて振り向くと、緑色のユニを着た敵方の刺客がこちらに向かって戦闘ポーズをとっているではないか!
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ムムムッ、遂に現れたな、くノ一めっ!
お忍びで侵入してきたワタシの素性を見破るとは、さすがは伊賀忍者だ。
しかし今は一戦交えるにはまだ早い。周りにはカタギの衆も多いし、勝負は試合会場までお預けだっ!

こうして間一髪で敵の攻撃をすり抜けたら、まずは手始めにヤツらの拠点である伊賀上野城を襲撃。
我が隊総勢約1名は、「ココを見ずして何が伊賀観光だ!」という真っ当なツッコミを無視して入場待ちの長い列ができている忍者屋敷をスルーして本丸に攻め込むと、入場料500円という尊い犠牲を払いつつも見事に天守を制圧!
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どうだ畏れ入ったか伊賀者め!
お次はいよいよ、あの正面の大型ショッピングセンターの裏に見え隠れしている上野運動公園競技場に進軍じゃぁぁ~~っ!!
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・・・と、くだらない妄想劇場はこれくらいにして、そろそろ本題に参りましょうか。(←長げぇーよ!!)

さて、心配していた雨には降られなかったものの、どんより暗い雲に覆われ、バックスタンドからメインスタンド方向へ湿った強い横風が吹き付ける難しいコンディションの中、前節と全く同じスタメンで臨んだこの試合は、ご存知のように0-0の引き分けに終わった。
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試合内容の詳細等は信毎の記事やネット情報の通りなので省略するが、やはり中2日のアウェイ戦という事もあってか全体的に選手達の動きが重く、これまで南長野で見てきたようなグイグイとゴールへ向かう力強さがあまり感じられなかった。

頼みのエース#10横山久美も、相手の徹底マークでなかなかボールを持たせてもらえず、たまに足元に収まっても相手を引きちぎるドリブル突破や鋭い反転は影を潜めた。
一度エリア内でGKと1対1になった場面があったのだが、ここまで相手をロックオンすれば百発百中のハズなのに、この日は敢えなくセーブされてしまった。
試合毎に見る者の想像を超えるプレーでド肝を抜いてきた“怪物”といえども、やはり人の子。
特別な思い入れを持ち全身全霊で古巣にぶつかっていった前節から日も浅いため、きっと身心共に消耗が激しくてレベルがMAXまで回復し切れていなかったのだろう。

そんな訳で、期待していた1部でのアウェイ初勝利はお預けとなり、また横山選手の開幕戦からの連続ゴールも途切れてしまったのは残念だったが、今季最低限の目標である1部残留に向けて貴重な勝ち点1を取れたのはよかったし、何より1部初の無失点を達成できた事には拍手を贈りたい。
攻撃陣だけでなく守備陣だって疲れは残っていたハズなのに、前記のように強い横風が吹く悪条件の中、最後まで足を止めず相手の攻撃を食い止めたのは今後に繋がる収穫だろう。
連休中だけあってオレンジ色のグッズを身に付けたパルサポも数多く駆け付けたが、そんな我々も納得できる最低限の仕事をやり切ってくれたと思う。
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最後に自身初見だった伊賀FCについての感想として、目を見張るようなスピードやテクニックは見られなかったものの、体格のよい選手が多く全体的にフィジカルが強い印象で、さすがは女子サッカーリーグ創設初年度からずっと参戦し優勝経験もある古豪クラブだけに、決して派手さは無いが堅実なサッカーをしてくる好チームと感じた。
横山がノーゴールだったのは自身の疲れもあるが、伊賀の守備が堅かったのも一因だったと思う。
それから今季新加入の気になる2人のアメリカ人選手だが、試合前の練習では重そうなシュートを放っていたものの、まだ他の日本人選手とのコミュニケーションがうまく取れていないのか、試合中はそれほど脅威には感じなかった。
ただし、これから更に試合を重ねチームにフィットしてくれば大きな戦力になるだろうし、いずれにしても10月に行われるホームでの再戦に向けて警戒すべき選手である事に変わりは無いだろう。

あと一つ重要な情報として、マスコットキャラクターの『くノん』ちゃんが、ダンスが上手くて試合前にアウェイスタンドに向けて手裏剣投げる仕草なんかしちゃったりして、メッチャかわいかった事を付け加えておく。
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次節はいよいよ、多数の代表選手を擁するINAC神戸レオネッサとの対戦だ。
チームの1部昇格で、ほぼ全てのパルサポが真っ先に思い浮かべたであろう待望の対戦が、ゴールデンウィーク最終日に遂に実現する。
神戸も一時期のような向かうところ敵無しの無双状態とはいかず2年ほど優勝から遠ざかっているが、その実力は文句ナシの折り紙付きなのは説明の必要が無いだろう。
今シーズンも首位と勝ち点同数の2位につけており、ここまで全てが良い方向に回ってホームゲーム全勝中のウチとしても、さすがに今回ばかりは大苦戦が予想される。
しかし、ウチはここまで毎回いい意味で我々の予想を裏切り続けているし、勝負は何事もゲタを履くまでは分からない。
我々サポと同じように、きっと選手達も憧れのスター選手とのガチンコ勝負を待ち望んでいただろうし、この“なでしこ版銀河系軍団”との対戦を思う存分楽しんで、自分達のサッカーで真正面から思いっきりぶつかっていってほしい。
16時という中途半端な試合開始時間ながら、きっと数多くの観客が南長野に足を運ぶと思うので、そんな大観衆の声援を味方につけて、必ずや素晴らしい試合を繰り広げてくれるものと期待している。
明治安田生命J3リーグ2016第7節 vsガイナーレ鳥取
昨日行われたJ3のガイナーレ鳥取戦は、ほとんど見せ場も無いまま0-0のスコアレスドロー。
『その日の事はその日のうちに』というのが弊ブログにおける個人的こだわりなので、この試合の模様も昨日のうちにアップするべきだったのだが、あまりにもお寒い試合内容にショックと怒りで全く書く気にならず、一晩明けてほとぼりが冷め、新聞記事や他の方のブログを読んで頭の中を整理してからまとめようと思い、1日遅れとなりました。
ただし、内容はほとんどグチや文句だけのネガティブなものになるので、暗い気持ちになりたくない方は他のサイトにお移りくださいマセ。

さて、開幕戦で大分に敗れてからは4勝1分と負け無しで暫定首位で迎えたこの試合だったが、守備をガッチリ固めてきた鳥取の5バックに手を焼いて最終ラインでボールを回す悪い癖が頻発し、たまに前にボールを出してもその先に味方の選手はおらず、みすみす相手に奪われてほとんどシュートまで持っていけないという悪循環のままいたずらに時間だけが過ぎていった前半。
そして、後半開始からここまでの得点源である#6仙石廉に代えてドリブル突破が得意な#8菅野哲也を投入してからようやく少しだけ前線が活性化し、更に#10宇野沢祐二・#22平岡将豪とFWを次々に投入して何とか点を取ろうと手を尽くすも、最後まで鳥取の守備をこじ開けられず大きな盛り上がりも作れないまま試合終了。
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昨日の観客数は5,440人と、連休中という事で一昨日のレディースの試合より2,000人近くも多くの観客が入ったにもかかわらず、ゴール裏の応援以外にメインやバックスタンドの観客からナイスプレーに対する拍手や声援などの反応がほとんど無く、試合終了の瞬間は観客500人そこそこだった旧スタジアムでの北信越リーグの試合よりも拍手の音が聞こえず、虚無感だけがスタンドを包んだ。
そんな中でバックスタンドの一角からブーイングや怒号が聞こえたが、ホームゲームであれだけ酷い試合をすれば、目の肥えた厳しいサポなら当然の対応だろう。
もっとも、ゴール裏からのブーイングが無かったのは賢明な対応で、まだシーズン序盤の段階で応援の“核”からのブーイングの『安売り』は絶対にするべきではないと思うが、もし次のホームゲームで同じような無様な試合を演じたら、思い切って一発やってやってもいいんじゃないかと思う。
かく言う自分は、もうブーイングをやる元気すら奪われ、しばらく椅子にもたれかかり体を動かすのが億劫になるくらい脱力してしまった。
もちろんウチの選手達に対する拍手はナシ。 拍手するために手を動かす力もナシ・・・

しかしそれにしても酷い試合内容だった。
特に攻撃に関しては、全く意図を感じない“縦ポン”だけで連携も何もあったもんじゃなく、選手達からゴールへ向かう強い気持ちが全く感じられず、同じく煮え切らないプレーに終始していた去年の今頃よりも悪い内容だ。
その前日に強豪・湯郷相手に熱い気持ちがビンビン伝わってくるレディースの素晴らしい試合を見た直後だっただけに、その格差が余計に際立って本当に虚しく感じた。

今年これまでの得点は全てロングスローを含めたセットプレーから取ったものだが、これは裏を返せば流れの中での選手の連携や守備を崩す戦術が確立されていない証だという事が浮き彫りになってしまったようだ。
実際に選手の動きを見ても、まだホームゲームが3試合だけなので新入団選手に対する馴染みが薄いせいもあるけれど、確かに個々の選手はいいものを持っているのは分かるが、チーム全体として見渡した場合にイマイチ歯車が噛み合っておらず、前へと向かう推進力が弱くて、攻撃の迫力が乏しいように感じられる。
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思えば3年前にウチがJFLを制した時は、シーズン中盤から面白いように攻撃がハマって優勝に向けて一直線に駆け抜けていったし、翌年のJ3元年に優勝した金沢も、同じくシーズン中盤から驚異的な粘り腰と得点力で尻上がりに突き抜けていった。
そして去年は新規参入の山口が開幕から台風並みの勢いでリーグをかき回してあっという間に去っていったが、このように優勝するチームというのは何かしら他のチームより頭1つ、2つ抜けた勢いを持っており、端から見ていても「あ、このチーム優勝しちゃいそうだな」という雰囲気があるものだが、今年のウチには現時点で残念ながらそのような“優勝の匂い”は全く感じられず、むしろ、前回の藤枝戦の記事でも書いたけど、「そのうちに良くなるだろう・・・」といいながら最後まで波に乗り切れなかった去年と同じ空気を感じてしまう。

確かに昨日も、監督のコメントにあるように難しい展開の中でありがちな“交通事故的”な失点を防いで勝ち点1を上積みできたのはよかったのかもしれないが、あくまでも優勝や昇格を至上命題としているウチとしては、それでは去年までと全く同じ流れであり、その無限ループから抜け出すためには、今後も何度もやってくるであろうドン引きの守備を強引にでもこじ開けて確実に勝ち点3づつ取っていかなければ道は開けない。
『○試合負け無し』ではなく『○連勝』でなければダメなのは、去年の悔しい経験で骨身に沁みて分かっているハズだ。

もっとも、三浦監督の考え方や試合毎の対応は基本的に間違っていないと思っているので、後は選手が実践に移すだけ。
そのためには理論ももちろん大事だが、気持ちの面でももっと強くならなければならない。
自分は信州ブレイブウォリアーズの試合を見るようになって、バスケのヘッドコーチや選手が気持ちの部分を言い表す上で『エナジー』という表現を使っているのをよく聞くようになったが、その言葉を借りるならば、選手達は相手の堅い守備を打ち砕くような、そして見ているサポの心を揺り動かすような、強い『エナジー』を持ってプレーしてほしい。
いくら選手個々の力は高くとも、そういった気持ちの面で相手を凌駕する事ができなければ、優勝という高い目標を達成する事はできないだろう。
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次節は連休最終日の来週8日、アウェイで現在暫定4位のカターレ富山との対戦。
去年はJ3の洗礼を受けて1年でのJ2復帰が叶わなかった富山だが、今年はここまでチームの顔である#9苔口卓也選手を中心に攻守がうまく噛み合って好調な印象があり、今節もアウェイで優勝候補筆頭の大分を1-0で破っている。
それに、富山と言えば堅守がウリで去年も散々苦しめられただけに、ウチも今日と同じような試合をしていては到底勝機は望めない。
個人的には、ウチに代わって暫定首位に立ったブラウブリッツ秋田と共に、現段階で最も当たりたくない非常に怖いチームだ。
ただ幸いな事に、J3リーグはJ1やJ2と違って日程的にも余裕があるため、連休中も普段と変わらず中6日のサイクルでチームを立て直す時間は十分にあるので、この試合で悪かった点をしっかり修正すると同時に、選手全員が「絶対に勝ってやる!」という強い『エナジー』を注入して、何が何でも勝ち点3を奪い取ってきてほしい。
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