ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
201606<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201608
countdown
なでしこリーグカップ試合雑感と対戦相手のゴタゴタについて思うところ
今日は短いながら、現地には行けなかったけどレディースの試合結果と、女子サッカーファンを騒がせている対戦相手についての雑感を書いてみたいと思います。

まずはいつものように試合結果から・・・

2016プレナスなでしこリーグカップ1部 Bグループ第9節@岡山県美作ラグビー・サッカー場
岡山湯郷Belle 2(0-3・2-0)3 AC長野パルセイロ・レディース

#6國澤志乃・#10横山久美の中心選手2人が代表遠征で抜けた前の試合は新潟に1-3と完敗を喫してしまったが、両選手が戻ってきた中で臨んだ今日のアウェイ・岡山湯郷Belle戦は、前半にテンポよく3得点したものの後半に2点返されたのは少々いただけなかったが、とにもかくにも本田美登里監督や横山選手始め湯郷OG選手達にとって初めての古巣凱旋試合に勝利できてよかった。
シュート数も21-8と相手を圧倒するウチらしい攻撃サッカーができていたようだし、試合の詳細な内容は現時点では分からないが、明日の朝刊でじっくりと確認してみようと思う。

それよりも心配なのは相手の湯郷の方だ。
先日クラブより立て続けに発表された、チームの顔である宮間あや選手と福元美穂選手を含めた4選手と監督代行の契約解除。
本田監督達も、まさかこんな状況の中で湯郷に戻ってくるとは思わなかっただろうし、心中は本当に辛いものがあっただろう。

この話題についてネットで探っていくと、どうも問題の真の原因は監督代行の言動ではなく別のところにあるようで、単なるチーム内の“お家騒動”だけでは収まらない、クラブ自体の存続も左右しかねない非常に根深い問題があると感じたが、あくまでも憶測だけのものなので、ここであれこれ詮索するのは止めておく。

ただ、色々な問題が明るみになった現時点でも、自分は1ヶ月前の南長野での対戦の時にブログに書いた『湯郷については地方から女子サッカーのムーブメントを起こした大先輩クラブとしてリスペクトしている』という気持ちに変わりはないし、問題を起こした“当事者連中”はともかく、南長野でも感じた選手もサポもチームのために現場で本当に真剣になってサッカーに取り組んでいる姿勢は、我々パルセイロ側も見習う事が多々あるだろう。
今日の試合も、ウチ的には反省すべき後半の2失点も、湯郷側からすればあれだけ不利な状況の中でも最後まで試合を捨てず戦った何よりの証であるし、観客数も女子サッカーにとっての大入りの目安である1,000人を超える動員があったし、現場で実際に試合に関わる人達の心はまだまだ折れていないと確信している。

話は突然変わるけど、アイスホッケー好きの自分としては、親会社の業績不振や不祥事を理由に当時の日本リーグのチームが次々と休部や統合に追いやられ、チーム数が少なくなってリーグの存続自体が脅かされたのを目の当たりにしているだけに、前述のホーム・湯郷戦の記事でも書いたように、厳しい環境にあるマイナースポーツの中では、対戦相手は敵であると同時に運命共同体の仲間でもあると痛感している。

サッカーの場合は低カテゴリーからのピラミッドが確立しているので、たとえクラブが1つ無くなっても下のカテゴリーから補充すればいいだけの話かもしれないが、そうは言っても、対戦相手が無くなってしまえば自分達が応援するチームも試合ができなくなる訳で、我々としても何も手を出す事はできないけれど、この騒動も興味本位のスキャンダルとしてではなく、自分達の事として真剣に推移を見守る必要があるだろう。

そして、それだけに湯郷Belleというクラブには今回のゴタゴタを猛省してもう一度初心に帰り、最悪たとえ今年は2部に降格してしまったとしても(湯郷関係者の皆様には縁起でもない話で申し訳ない・・・)絶対に投げ出さないで、この山間の温泉街に咲く魅力的なクラブを立て直して末永く存続させていってほしいと切に願っている。
スポンサーサイト
明治安田生命J3リーグ2016第17節 vsY.S.C.C.横浜
昨夜は試合後にちょっと用事があったので、試合記事は日曜日という事もあり本日ノンビリ更新であります。

さて、前節は難敵・秋田を1-0で破り5試合負け無しで3位に浮上したものの、試合の終わらせ方に大いに不満が残った。
そして迎えた今節は、下位に低迷しているもののウチが苦手としており毎年肝心なところで痛い勝ち点を落としてきたY.S.C.C.横浜が相手だが、優勝戦線に喰らい付いていくためにも、結果的にも内容的にも順位差に見合う勝利を決めて勢いに乗っていきたいところ。
そんなパルセイロを後押ししようと、この日は別の分野で今一番勢いに乗っている真田一族の皆さんが応援に駆け付けてくれた。
s-DSC_4319.jpg
ちなみにご紹介しますと、中央で威勢よく勝鬨を上げているのが大泉サン、その横の黄色い着物の女性が吉田サン、後ろの赤い甲冑が堺サン、黒い甲冑が草刈りサンです。(←役者の名前で呼ぶなっ!!)

この真田の勢いを受けて、最後まで攻めの姿勢を忘れず苦手チーム相手にスカッと快勝する事はできたのか、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 3(1-0・2-0)0 Y.S.C.C.横浜
s-DSC_4327.jpg

最近の好調ぶりの原動力となっていた#35天野貴史が足の違和感もあって欠場し、代わりに本来はFWの#13勝又慶典がサイドバックとして先発出場するという意外性のある布陣で臨んだこの試合も、ウチは相変わらずロングボール中心であまりチャンスを作れないスロースターターぶりで、スピードあるパス回しのYS横浜にペースを握られる場面が多かったが、そんな序盤の戦いを支えたのがリーグ最少失点を誇るDF陣。
相手がほぼフリーの十分な体制でシュートしようかというヒヤリとするような場面も、#2松原優吉や#4内野貴志がギリギリのところで体を張ってピンチを未然に防ぎ、前記の#13勝又も不慣れな守備に必死で対応しつつ、持ち前の運動量で隙あらば積極的に前線に顔を出してチャンスを作り出す等の奮闘を見せた。
s-DSC_4376_201607171432010c4.jpg
s-DSC_4369.jpg

そんな感じで序盤のピンチを切り抜けると、前半17分、#23東浩史がサイドからドリブルで斬り込んで角度のないところから放ったシュートを最後は#19渡辺亮太が押し込んでゴールを決め、押され気味だった流れをグッとウチの方へと引き寄せる。
s-DSC_4367.jpg

意外と早い時間に首尾よく先制してまずは一安心だが、問題はここから先。
まさか残り70分以上をずっとボールキープで時間潰しするとは考えられないものの、去年から続く『追加点取れない病』をどう克服していくかが次の焦点となったが、その後はお互いに何度かあったチャンスを決め切れないまま前半終了。
ただ、ここまで何度もウチのゴールを脅かす動きを見せていた相手のエース#4松田康佑が前半終了間際に負傷退場した事が、試合の流れに大きく影響したようだった。

勝負の後半、ウチは今年これまでの試合と同じように11分に#9塩沢勝吾、28分に#8菅野哲也と攻撃的な選手を次々投入すると、後半33分、ゴール前中央でボールを受けた#8菅野が相手選手をスキーのスラロームでも見ているように次々とかわしてゴールを決め、待望の追加点をゲット!!
ドリブル突破が得意な菅野選手の持ち味が十二分に発揮されたシビれるゴールだったし、決まった後に得点の感触を味わうように、そして自身のゴールを周りに誇示するかのようにゴール前を胸を張ってゆっくり歩きながら会心のドヤ顔をみせたパフォーマンスにもシビれた。
s-DSC_4469.jpg

これでイケイケとなったウチは、前節のように守りに入る事なく前へ向かう姿勢を見せ続け、アディショナルタイム突入直前には攻守にわたり普段以上に走り回っていた#13勝又に代えて久々登場の#15西口諒を投入して更に布陣をテコ入れすると、アディショナルタイムにフリーでボールを受けた#9塩沢勝吾がGKと1対1からベテランらしく落ち着いて2試合連続となるゴールを決めて会心のガッツポーズ!!!
本当にこの選手の勝負強さは頼りになります。
s-DSC_4533.jpg

結局は戦前の不安を払しょくするように、先制~追加点~ダメ押しと理想的な得点経過で、今年初めて心の底から満足できるような最高の試合を見せてもらった。
また、昨日は自分も県外からお客さんが来ていて一緒に見ていたのだが、「たとえ勝ったとしても前節のようなイマイチな内容の試合だったらどうしよう・・・」なんて心配していたけど、最高の勝ち方で大いに試合を楽しんで帰ってもらえたのが一番嬉しい。
観客動員も今年ここまではなかなか4,000人代から上に行けないでいるが、こういう試合をしていればスタジアムに足を運ぶ人の数も確実に増えてくるだろうし、次のホームゲームで行われる1万人チャレンジデーに向けて弾みが付くだろう。
s-DSC_4424.jpg

他会場では首位攻防戦で栃木が鹿児島を破ってウチはいよいよ昇格圏内の2位に浮上したが、その鹿児島も他より1試合少ない状態だし、3位には今年のJ3優勝候補筆頭の大分が再び上がってきたし、一時期より数は絞られてきたとはいえまだまだ大混戦の中で後半戦が始まったばかりなので、順位を気にするのはまだまだ先の事。
今はとにかく一戦一戦を全力で戦い、確実に勝ち点を積み上げていく事が何より重要でしょう。

次節の試合はガイナーレ鳥取とのアウェイ戦。
鳥取との前半戦の対戦ではゴール前をガッチリ固めた相手の守りを崩せず、ほとんど何も見せ場を作れないままスコアレスドローに終わってしまったが、この試合が象徴するようにウチはしっかり引いて守ってくるチームを大の苦手としており、最近の負け無し記録が始まった琉球戦からここまではどちらかというと攻撃的なチームばかりだったからウチとしてもくみしやすいところがあったけど、次節の鳥取戦とその次の富山戦という守備的なチームとの対戦は、ウチのここまでの成長ぶりや真価が問われる重要な試合となる。
鳥取はここのところ8試合勝利から遠ざかっており最下位に沈んでいるが、そんな目先の順位にとらわれず、今回もおそらくガッチリ引いて守ってくるだろうと思われる相手の堅守をこじ開けて、是が非でも勝ち点3を持ち帰ってきてほしい。
s-DSC_4547.jpg

明治安田生命J3リーグ2016第16節 vsブラウブリッツ秋田
J3リーグも早いもので折り返し地点を過ぎ、今日から後半戦に突入。
その最初の相手であるブラウブリッツ秋田は、序盤戦は負け無し記録を伸ばして首位に立ったこともあったが、最近はその勢いも少し止まってきたようで、順位も7位まで下げている。
しかし、ウチとの勝ち点差は4とまだまだ射程圏内だし、先代監督の時から粘り強く継続してきたポゼッションサッカーは今や上位陣と互角に戦えるほどまで成長し、ウチにとっても決して楽な試合はさせてもらえないだろう。
ただ、ウチも序盤戦のモタモタが嘘のように選手の動きが噛み合ってきて調子を上げてきているし、前節は試合終了前最後のワンプレーで泥臭くゴールをねじ込むなど、今までウチに足りなかった執念や勝負強さも身に付いてきており、今日もそんな気迫あふれるプレーで快勝して、反転攻勢に向けて勢いをつけてほしいところ。

元スイス代表GKの#16ジョニー・レオーニがホームゲーム初スタメンという大きな話題もある中、悲願達成に向けて絶対に負けられない大事な後半戦開幕ゲーム、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 1(0-0・1-0)0 ブラウブリッツ秋田
s-DSC_4163.jpg
s-DSC_4207.jpg

この試合、特に前半はハッキリ言ってほとんど見所が無かった。
ウチはシーズン序盤の頃に戻ってしまったようにロングパス一辺倒の単調な攻撃に終始していたうえ、パスやトラップ等の初歩的なミスで相手に簡単にボールを渡してしまう場面も多かったし、セットプレーでも、蹴った瞬間にスタンドから「あ~あ・・・」とため息が聞こえるくらいの全く可能性を感じないミスキックばかり。
まぁプレイスキックに関しては、今日の南長野は風が強かったうえに、バックスタンドのダンマクに風でめくれ上がったものが多かった事から、ピッチの上空では風が複雑に巻いていたと思われ、それが少なからずキックの精度に影響があったんじゃないかと予想するが、それを差し引いても土橋アンバサダーが今日の注目ポイントに挙げていたセットプレーのキックがあんなに“明後日の方”に行っていては、見ている方の気持ちも萎えてしまう。

一方の秋田も、ウチの守備の固さに加えて、リーグ戦7試合未勝利となかなか結果が出ていないので焦りがあるのか、シーズン序盤に旋風を起こしたお得意のポゼッションサッカーも少々不発気味で、お互いに何度か小さなチャンスは作るものの、全体的には自らのミスや連携不足でチャンスを潰し合っているようで、スタンドの盛り上がりも少なく淡々と前半が過ぎていった感じだった。
s-DSC_4180.jpg

そして、この流れは後半になってもしばらくは変わらなかったが、ウチは後半あたまから#18荒田智之、11分に#9塩沢勝吾と攻撃的な選手を続けて投入すると、特に塩沢選手の体を張ったポストプレーなどでじわじわと流れを引き寄せ、28分に早くも最後のカードとして#13勝又慶典を入れたあたりから怒涛の攻勢に出ると、後半35分、#2松原優吉のロングスローから最後は#9塩沢勝吾のヘディングシュートが決まって遂にパルセイロが得点!
それにしても、閉塞的だった試合の流れを引き寄せて自らゴールを決めるあたり、まさに無類の勝負強さを誇る塩沢選手の面目躍如といったところだろう。
つくづく、ウチにショーゴが来てくれてよかった~~・・・・
s-DSC_4260_20160710221925841.jpg

結局、このゴールが決勝点となって後期の開幕戦を見事白星で飾る事ができたが、今年の弊ブログのトップチーム観戦記でワンパターンとなりつつあってまことに恐縮ではあるけれど、個人的には内容に大いに不満の残る試合となった。
その不満の一つ目は、シーズン序盤のモタモタが再来したような前半から後半途中までの全く得点の匂いがしない煮え切らないプレーぶりと、結局は塩沢選手や勝又選手を投入した後のパワープレー気味な展開からしか点が取れない連携力や決定力の無さであるが、これについては内容はどうあれ結果的には勝てている事だし、今年はこれがチームとしての戦い方なんだと自分に言い聞かせ、根気強く応援していくつもりである。

それよりも自分が今日の試合で最も不満だったのは、点を取った後の対応だ。
ようやく苦労してゴールを決め、スタンドの盛り上がりも最高潮となってイケイケなムードだったにもかかわらず、その後はその流れに乗って追加点を奪いに行く事なく、中盤でフリーでボールを持っても最終ラインにバックパスしたり、相手陣内に攻め込んでもコーナーでボールキープするなど時間稼ぎのプレーに終始していたが、アディショナルタイムも含めて残り10分以上あるのに、選手達はその間ずっとボールキープして逃げ切れるとでも思っているのだろうか?
もし本気でそう思っていたとしたら、それは自分達のテクニックを過信し溺れているだけに過ぎないし、相手をナメ切った愚かな行為だと声を大にして言いたい。

現に、あのプレーでウチに大きく傾きかけた流れがピタッと止まって相手の猛攻を受ける羽目になってしまったじゃないですか。
たまたま今回は#16ジョニーのビッグゼーブや守備陣の踏ん張りで逃げ切る事ができたけど、もっと得点力のあるチームやカウンターが得意なチームだった場合、あっさりと同点ゴールを決められ、最悪の場合は完全にペースを奪われて逆転されてしまう可能性も大いにあり得る。
あのようにボールキープで逃げ切りを図るのはアディショナルタイム突入あたりから。
それより前は、プレーが守りに入った時点で相手の必死に追い付こうとする気持ちに押されて取り返しのつかない事態を招いてしまうリスクが高まる事を選手達は肝に銘じてほしいし、たとえリードしていても積極的に追加点を狙って前へと向かう攻めの姿勢を持ち続けてほしい。
s-DSC_4296.jpg

次節は今度の土曜日、Y.S.C.C.横浜を迎えての2週連続ホームゲームとなる。
相手もなかなか結果が出せず最下層に沈んで苦しんでいるが、ウチはJFL時代からこのチームに対しての相性が悪く、現在の順位に関係なく大いに警戒しなければならない相手だし、伝統的にとても気持ちが強く最後まで粘り強く食い下がってくるチームなので、ウチもそれこそ今日みたいな相手に隙を見せるような受け身のプレーをしていたら確実に足元をすくわれてしまう。
こういう喩えを出すとYS横浜さんに対して語弊があるようで大変恐縮ではあるけれど、『獅子はウサギ一匹狩るのにも全力を尽くす』ということわざの通り、試合終了の笛が鳴るまで貪欲にゴールを奪いに行く姿勢を見せ、全ての観客を納得させるような快勝をしてくれる事を切に願っている。

ところで、今日は両者潰し合いの変に神経を使うような停滞した展開だったし、接触プレーで選手が倒れる場面が多くて、ともすれば荒れた試合になりそうだったが、今日のレフリーはちょっとした接触や転倒では簡単に笛を吹かず、またファールの後のアドバンテージの取り方も絶妙で、とてもテンポよく試合を作ってくれたと思う。
そういえば、お互いのベンチから第四審にクレームを付けるようなシーンも今日はとても少なかったし、普段は思わず首を傾げたりあまりにヒドくて苦笑いしてしまうジャッジが多い中、今日はプレー内容はともかく全体的に試合がスムーズに流れて実に気持ちよく観戦する事ができた。
そういった意味で、今日は決勝点を決めた塩沢選手と同じくらいレフリー陣に「ありがとう!」と感謝したいし、毎試合このように余計なファールや明らかなジャッジミスも無く気持ちよく試合が流れるよう、Jリーグのレフリング技術が更に向上する事を願ってやまない。
2016プレナスなでしこリーグカップ1部 Bグループ第6節 vsベガルタ仙台レディース
なでしこリーグカップ予選の後半戦最初の対戦は、カップ戦負け無しでBグループ首位を走るベガルタ仙台レディースを、今シーズン初めて南長野に迎えて行われる。
今年ここまで仙台とはリーグ戦・カップ戦と共にアウェイでの開幕戦で対戦し、2-3・1-2と善戦はしたものの2連敗という悔しい結果に終わっているが、ようやく我々のホームで、質・量共になでしこ屈指となったサポーターを味方にして試合ができる。
幸いにして、昨夜から断続的に降り続いていた雨もピッチ内練習が始まる頃にはすっかり上がるなど天候も味方につけ、心配していた観客数も2,107人と今シーズン開幕からの連続2,000人オーバーの動員記録を更新。
そんな熱心なパルサポの声援を追い風に何とか強豪から勝ち点を奪い、決勝リーグ進出に望みをつなぎたいところだが、その試合結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 2(1-1・1-0)1 ベガルタ仙台レディース
s-P7090001.jpg
s-P7090007.jpg

今日は#11齊藤あかねと#18五嶋京香が戦列復帰して前節のウイークポイントだったトップ下とサイドバックに対する不安も解消され、また仙台の高さに対抗してか長身でフィジカルも強い#23野口美也が今季初めてセンターバックに起用された。
前節は怪我人多発で布陣がイレギュラーとなった事も敗因の一つだったが、この大事な上位決戦をほぼベストな布陣で臨む事ができてまずは一安心。
そして選手達は、今日も最初から積極果敢な攻撃で仙台陣内に攻め上がる。
前節の悔しい完敗を引きずる事なく、何の迷いも無く首位チームに立ち向かっていく様は見ていて実に頼もしく気持ちいい。

しかし、そこはさすが首位を走る仙台だ。
ウチとの直接対決を見るのは初めてとなる仙台の第一印象として、とにかく背が高くて体格の良い選手が多いので、コーナーキック等のセットプレーには要注意だな・・・と思っていたのだが、一進一退のまま迎えた後半38分、その不安なコーナーキックから#6川村優理にヘッドで決められ先制を許す。
今やすっかり代表に定着した川村選手は、生で見ると高身長なだけでなくフィジカルも強い上に動きもしなやかで、そんな川村選手の高い身体能力に完全にヤラれてしまった形となった。

できればウチが先に点を取って主導権を握りたかったのが、逆に相手の得意な形でゴールを献上する事になってしまったが、その僅か2分後、DFからのフィードを受け絶妙なタイミングで裏に抜けた#6國澤志乃が、飛び出してくる相手GKの動きを見計らって技ありのループシュートを決める。
本人にとってもチームにとっても、そしてサポにとっても嬉しい嬉しいなでしこJAPAN初選出の快挙を自ら祝う価値ある同点弾!・・・って、ちょっとコレ、あまりにも出来過ぎな展開でしょうが!!
s-P7090014.jpg

といっても、今年のウチはそんな“出来過ぎ”なシーンが何度も起きているし、もうここまでくると、このゴールももはや“必然”と呼びたくなってくる。

この前半終了間際の劇的ゴールでチームの勢いもスタジアムの空気も完全にウチの流れになったが、仙台もそうはさせじと、後半最初から#24有町紗央里、更に後半28分には#10浜田遥と攻撃の切り札を続けて投入。
スタメン出場し仙台1点目のアシストとなるコーナーキックを蹴った#23中野真奈美と合わせて大原学園出身の3選手が新生・南長野に揃い踏みとなり個人的には感慨深いものがあったが、試合自体を見てみると、攻撃陣が厚くなった相手に対してウチもいよいよここからが本当の戦いだと、祈るような気持ちで戦況を見守る。

しかし、今日のウチは守備陣の頑張りが素晴らしかった。
持ち前の高さとフィジカルを武器に激しくゴールに迫る相手に対しても決して臆する事無く、時に体を張って相手を潰しに行き、その反面冷静なラインコントロールでオフサイドにかけるシーンも多く、ヒヤリとするシュートも守護神#1池ヶ谷夏美のファインセーブで切り抜ける等、「ミスやセットプレーにだけ気を付けていれば、流れの中で失点する事は無いな」と安心して見ていられた。

そんな守備陣の奮闘に支えられて攻撃陣も相手に負けじと落ちる事のない運動量でチャンスを作り出し、思わず身を乗り出すような白熱した攻防が続いたが、試合も終盤を迎え引き分けも頭にちらつき始めた後半40分に得たフリーキックのチャンスに、#10横山久美が放ったシュートが相手の長身GK#21ブリトニー・キャメロンの頭上を越えて吸い込まれるようにゴールネットに突き刺さり、土壇場でパルセイロが勝ち越し!!!
今日は相手の徹底マークでなかなか良い形でボールを持てなかったが、「それならフリーキックで決めるまでよ」とばかりにしっかりと結果を出した横山選手には、ただただ脱帽するばかりだ。

そして、その後の仙台の怒涛の反撃も選手全員が最後まで集中力を切らさず体を張って守り切り、遂に強豪・ベガルタ仙台レディースに初めて勝利する事ができた。
力で押してくる相手に対しても力負けせずに真っ向勝負で掴み取った、まさに“快勝”と呼ぶにふさわしい実に気持ちいい勝利。
しかも点を決めたのが来るべきスウェーデン遠征に代表選出された國澤・横山の2選手とあって、嬉しさも倍増だ。
ピッチ中央での挨拶が終わった後、ベンチに引き揚げてくる横山選手に向かって本田監督自ら大きく手を広げて抱きしめにいっていたのが印象的だったが、きっと監督も今日の勝利は本当に嬉しかったんだろう。
s-P7090019.jpg

試合後には代表合宿に出発する2選手の挨拶があったが、これで2人とも気持ちよくチームを離れ代表の活動に集中する事ができるだろう。
それにしても、我々のクラブから日本代表が2名も選ばれ、南長野から代表合宿に送り出してやる日が来ようとは・・・
何度も言うけど、今日の試合展開も含めて、こりゃ本当に“出来過ぎ”でしょう!!
s-P7090020.jpg
(ところで、横山選手の力強い決意発表と対照的な國澤選手のホンワカした語り口に、観客全員が腰くだけ・・・も、もとい、大いに癒されました。初体験となる代表戦では、同じポジションに阪口夢穂選手という偉大な先輩が控えているけど、その持ち前のマイペースさとワンボランチという“特殊技能”を武器に、是非とも並み居る代表メンバーの中で存在感を発揮してほしいものだ。 そして横山選手、この試合でもシビれるゴールよろしくです!)

この結果を受け、Bグループは順位こそ変わらないものの、首位・仙台との勝ち点差は1まで肉薄し、また2位の浦和は今節は試合が無いものの同じ勝ち点となって、予選リーグを三つ巴の展開に持って行き決勝トーナメント進出に希望を繋げられたのは本当に大きい。
とはいえ、今日で予選リーグのホームゲームが終了し、残り3試合を全てアウェイで戦わざるを得なくなるウチにとっては、ここから先が正念場となる。
しかも次節は日本代表選手が抜けるという事で、ウチの屋台骨を支える國澤選手と横山選手が揃っていなくなるという未だ経験した事のない事態となり、チームとしての総合力が試される試練の場となる。
ただ別の見方をすれば、今までなかなか試合に出られなかった選手にとっては自分を売り込む千載一遇のチャンスであるとポジティブに捉えて、各選手が次節のスタメン奪取に向けて気合を入れて練習に励み、晴れて試合出場を勝ち取った選手には、パルセイロ・レディースの誇りを胸に思い切って戦い勝利を掴み取ってほしい。
対戦相手となるアルビレックス新潟レディースは、幸か不幸か今回は代表に選出された選手はおらず、ほぼベストメンバーで向かって来るハズなので厳しい戦いになると思うが、これまでのような積極的な攻撃姿勢と成長著しい守備の安定力を発揮できれば、必ずや結果はついてくると信じている。

さて、レディースの試合はこれから9月のリーグ戦再開初戦までホームゲームが無く、アウェイゲームも自分は時間的にもフトコロ的にも厳しくて遠征の予定が立たず、彼女達の躍動する姿が丸々2ヶ月も見られなくなるのは少し寂しいが、自分を含め長野から多くのパルサポが応援しているので、敵地でも勝ち点を積み重ねて是非とも決勝トーナメント進出を果たしてほしい。
因みに自分は、もし決勝トーナメントに進めたならば、その時は必ず試合会場に足を運ぶつもりだ。

レディースの選手の皆さん、ワタシを“葉っぱ”(柏の葉公園総合競技場)か“みきぼー”(三木総合防災公園陸上競技場)に連れてって!!
s-P7090026.jpg
2016プレナスなでしこリーグカップ1部 Bグループ第5節 vs浦和レッドダイヤモンズレディース(+トップ試合雑感)
なでしこリーグカップも折り返しとなる第5節の対戦相手は、ここまで2勝1敗・得点数6・失点数3と全く同じ戦績で同率2位の浦和レッズレディース。
リーグ戦では超・予想外の最下位に低迷している浦和も、カップ戦に入って遂に本来の実力を発揮し出したようで、リーグでは2連勝させていただいたウチとしても、改めてその真価が問われる大事な試合になる。

決勝トーナメント進出のためには絶対に負けられない、生き残りをかけた直接対決、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 3(1-1・2-3)4 浦和レッドダイヤモンズレディース
s-P7030001.jpg
s-P7030004.jpg
s-P7030007.jpg

今日のウチの布陣は久々に#3矢島由希と#23野口美也が両サイドバックに起用された他、#6國澤志乃がトップ下に入り#5木下栞がアンカーに付くという具合に変わった。
選手紹介では本来トップ下に入るはずの#11齊藤あかねやカップ戦出ずっぱりだった#18五嶋京香、またスーパーサブ的存在になりつつあった#28山崎円美といったあたりが呼ばれなかったが、そういえば信毎朝刊のプレビュー記事で『怪我人が多くなっている』と書かれているのを思い出し、その怪我人がこれらのメンバーだったらこの先ちょっとキツくなるな・・・という嫌な予感が頭をよぎった。

それでも、試合が始まれば出場した面々がいつも通りの思い切ったプレーでグイグイと前へ攻め込み、立ち上がりからしばらくはウチが優位に試合を進めていく。
普段はワンボランチとして中盤の底にどっしり構えていた國澤選手も今日は積極的に攻撃参加していたし、代役の木下選手もソツなくアンカーの役割をこなしていた。

しかし、復調なった浦和もサイド攻撃からリズムを作り徐々に盛り返していくと、前半29分に見事な速攻から#24長野風花に決められて先制を許す。
う~ん、長野で長野が浦和の長野にヤラれてしまった・・・なんてしょーもない話はともかく、この選手は公式ガイドブックには載っていなかったので帰宅してから検索してみたところ、2014年のU-17女子ワールドカップ代表にも選ばれた若手のホープとの事で、カップ戦に入ってから積極的にスタメンで使われるようになったが、こういった若い選手の台頭が今の浦和の好調を支えているのだろう。

ここまでの試合の流れからいってもこの失点は非常に痛かったが、どっこいウチにはこの人がいる。
前半もこのまま終わるかと思われた38分、ディフェンスラインからのフリーキックを受けた#10横山久美が絶妙なタイミングで相手のマークを外して見事なミドルシュートを決めて同点に。
さすがはスーパーエース、本当に頼りになります。
s-P7030012.jpg

そんな訳で、前半は相手に押し込まれる場面もあったものの、ウチも何度かチャンスを作り出しているし、このまま我慢強く相手に喰らい付いていけば勝機もある。
まずは早い時間に追加点を取ってウチのペースで試合を進められたら・・・と期待したが、その肝心な“次の1点”は残念ながら浦和に入ってしまった。
後半7分、ゴール前の混戦から#11後藤三知の渾身のゴール。
自分は試合前のアップを見てこの後藤選手から並々ならぬ気迫を感じており、腕にキャプテンマークを巻いている事もあって試合中も闘志あふれるプレーぶりで少々嫌な予感がしていたのだが、それが現実となってしまった。

とはいえまだ1点差だし、時間も十分にあるから全く諦める事は無い・・・と思っていたが、これで勢いに乗った浦和が攻勢を仕掛けてウチは受け身に回る時間が増えてくると、後半17分、ウチの守備陣のクリアミスから相手にチャンスを作られ、最後は#13白木星に決められて痛恨の2点差に。
ウチも相手の猛攻に何とか耐えながら反撃の機会をうかがっていただけに、このミス絡みの失点は精神的にかなり響いた。

それでも、その2分後に上手い連携から#10横山久美が2点目のゴールを決めて望みを繋ぎ、更にDFの#2田中菜実に代えて#20内山智代、疲れの見えた#8大宮玲央奈に代えて#9濱垣香菜と攻撃的な選手を投入して打開を図るも、逆に後半40分に受けた猛攻から再び#13白木星に突き放され、アディショナルタイム突入直前に#10横山久美が意地のハットトリックを決めるも時既に遅しで、浦和が逃げ切り勝ち。
ウチとしては、なでしこファンから“魔境”と呼ばれ無類の強さを発揮しているホーム・南長野で、リーグ戦での日テレ・ベレーザとの試合以来の2敗目を喫してしまった。

今日はスコアを見れば1点差の惜敗に見えるが、内容的には肝心なところで失点を許してしまっての“完敗”といっていいだろう。
とにかく、相手の正確なサイドチェンジや素早い突破に翻弄されて完全に相手のペースにはまってしまい、点差以上に実力差を痛感した試合だった。

ただ、自分はこの結果に関しては当然悔しい思いもあるけれど、意外とサバサバと敗戦を受け止めている。
リーグ戦での対戦成績や両者の順位からついつい忘れがちになるが、原点に立って考えてみれば、ウチは1部にあがりたての新参者で、対する浦和は絶えず1部の上位に君臨し2年前はリーグ優勝もしている強豪チーム。
今年はたまたまここまで浦和が不調に陥ってしまっていたが、今日の試合は両者の本来の実力が出ただけで、自分がシーズン前に「1部ではこういった戦いぶりになるんだろうな・・・」と予想していた事がようやく半年遅れて現実のものになったに過ぎない。
今日の浦和の戦いぶりは、去年の冬に南長野で行われた皇后杯で、「来シーズンはこんなスゴいチームと戦う事になるのか・・・」と戦々恐々観戦していた“強い浦和”の片鱗を見せた、敵ながら拍手を贈りたい見事なものだった。
確かにカップ戦の決勝トーナメント進出を見据えれば、ライバルの浦和にはもう少し眠っていてほしかったところもあるが、勝負の世界はそんなに甘いもんじゃないし、むしろ春からの快進撃で「ウチは強いチームなんだ」と勘違いしかけている選手やサポに現在の本当の“立ち位置”を知らせ、1部リーグの厳しさを教えてくれたという意味では、見事にウチを打ち負かしてくれた浦和には逆に感謝しなくちゃならないだろう。
s-P7030019.jpg

そういった意味を含めて、自分が今日の試合を終えて心の底から思ったのは、
リーグ戦で早々に浦和サンと2つ当たっといて本っ当によかったぁ~~~
という事だ。
もしリーグ後期のアウェイ浦和戦がこのカップ戦の後に控えていたら・・・と思うとゾッとする。

という訳で、今日の試合は反省点は多かったとはいえ、決して悲観したり落ち込んだりするものではないと思うので、選手達はしっかりとこの現状を受け止め、気持ちを切り替えて更なる成長に向けて精進してほしい。
次節は早くもカップ戦最後のホームゲーム。そして迎え撃つは、現在Bグループ首位を走るベガルタ仙台レディースだ。
仙台とはリーグ戦もカップ戦もアウェイで惜敗しているが、初のホームでの対戦となる今度の試合に勝てば再び決勝トーナメント進出の可能性が出てくるので、南長野の声援を後押しに思い切って強豪に挑み、チーム全体の力で大金星を狙ってほしい。
それとオールドファンとしては、仙台に所属する中野真奈美・有町紗央里・浜田遥の大原学園出身トリオのプレーも楽しみにしたい。


そして・・・

明治安田生命J3リーグ2016第15節@大阪・吹田サッカースタジアム
ガンバ大阪U-23 1(1-0・0-1)1 AC長野パルセイロ
s-P7030028.jpg

レディースの試合と同時刻に始まったJ3前期最後の試合は、選手の負傷で中断している時に思い立って携帯速報をチェックすると0-1で負けており、「あちゃー・・・」と思いながら得点者を見たら、な・な・なんと『藤本淳吾』とな!?
やいガンバ! J3相手のU-23チームにジュンゴ入れるなんて反則だろーがっ!!(泣)
しかもゴールキーパー藤ヶ谷だし。。。
その後も何度かチェックしても試合は動かず、一縷の望みを託した最後の更新も0-1のまま“終了”となっており、「あーあ、ハズレくじ引いちゃったよ・・・」と肩を落としたが、スタジアムのビジョンは『1-1』と表示されており、「後半アディショナルタイムに勝又選手がゴールして引き分けとなりました」とのアナウンスが。
いや~、なんという劇的な幕切れ! まずは勝又選手、本当によくやった!!!
Jリーグ公式HPの監督コメントによると、何度もあったチャンスに決め切れなかったところもあって、勝ち点3を持って帰れなかったのは残念なところもあるが、今日は上位陣では鹿児島・大分・富山の3チームが敗れる波乱が起きており、その中で最後まで諦めず勝ち点1をもぎ取れたのは、数字的にもメンタル的にも非常に大きいと思う。

これでJ3も前期の全ての対戦を終え、パルセイロは7勝5分3敗・得失点差+5の4位で折り返す事となった。
今日は上位陣で唯一、栃木SCが勝利して首位に立ったが、ウチとの勝ち点差は僅かに4であり、とにかくモタモタしまくった割には差が離れておらず、まだまだ十分に優勝を狙える位置にある。
とはいえ2位から5位までが勝ち点3差にひしめく大混戦なうえ、ライバルチームは鹿児島を除いてJ2経験チームという事で、非常に厳しい状況にあるとも言えるだろう。
だからこそ、後期はホーム・アウェイにかかわらず、“勝ち点1”に満足せず貪欲に“勝ち点3”を狙い、この厳しいサバイバルゲームを生き残って悲願を達成してほしい。
まずは次節のブラウブリッツ秋田戦、相手もこれ以上順位を落とすまいと必死で向かって来ると思うので、それを凌駕する強い気持ちで必ず勝利を掴み取ろう!!
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.