ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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パルセイロ2016年シーズン総括~トップチーム編~
年末恒例のシーズン総括、今日はレディースとの明暗のコントラストが去年以上に際立ってしまったトップチームです。

三浦文丈新監督を迎え、“三度目の正直”と意気込んで臨んだ今年のトップチームだったが、結果は去年と同じ3位に終わり、またしてもJ2昇格の悲願達成とはならなかった。
今年は試合終盤の猛攻で逆転勝ちをもぎ取るような勝負強さが出てきた半面、当時最下位のチームにあっけなく敗れてしまう試合が2回もあった(11節FC東京U-23戦、18節ガイナーレ鳥取戦)など下位チームに対する取りこぼしが例年以上に目立ち、とにかく最後までチームとしての戦い方のビジョンが見えてこないままシーズンが終わってしまったように感じた。
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リーグ2番目に少ない失点数となった高い守備力や、シーズン最終盤の上位陣との対戦を全勝して順位を上げた点を評価する声もあるが、自分としては、守備が固いのは去年までも同じだったし、終盤の連勝も夏場の“中だるみ”の帳尻合わせにしか思えず、何より同じ3位フィニッシュでも去年は36試合で21勝7分8敗だったのが、今年は30試合で15勝7分8敗と、試合数が6つ減ったのに引き分けと負けの数が去年と同じで、ご丁寧に勝ち星だけを減らしてしまったという事実が、今シーズンのこのチームの全てを物語っていると思う。

最終戦の後でゴール裏から『責任とるなら辞めるな!』のダンマクが出て、クラブもチーム作りの継続性の観点から監督続投の要請を出し、自分もクラブの考えと同様に方向性さえ間違っていなければ1年くらい結果が出なかっただけで簡単に監督の首を挿げ替えるのはよろしくないという強い持論があるが、こうして改めて振り返ってみると、残念ながら三浦監督退任は妥当な結果だったと言わざるを得ないだろう。
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そんな訳で、トップチームの今シーズンを思い返せば愚痴や文句がどんどん出てくるが、もう過ぎてしまった事だし、監督も交代となったし、辛かったシーズンをこれ以上蒸し返すのはやめにして、ここからは来季に向けて明るい話をしていきましょう。

クラブは来季の新監督に、鹿児島ユナイテッドFCで2シーズン指揮を執った浅野哲也氏を招へいした。
自分は今季最終戦で鹿児島の戦い振りを目の当たりにし、その積極的でスピード感あふれるプレーに「ウチが目指すべきは鹿児島のようなサッカーだろう」と思ったし、そんな魅力的なチームを作り上げた浅野氏が契約満了で鹿児島を去ると聞いて、是非ともウチの監督になってほしいと念じ続けていただけに、その思いが叶って本当に嬉しい。
鹿児島市内にあった2つのクラブが合併してできた若いチームを就任1年目でJ3に昇格させ、今年は新規参入ながら最後まで上位をキープし続けウチに続く4位の座を勝ち取った手腕は、必ずや迷えるトップチームを良い方向に導いてくれると大いに期待している。

そしてもう一人、美濃部直彦氏がゼネラルマネジャー(GM)として長野に戻ってきてくれたのも、個人的には嬉しいニュースだ。
美濃部さんといえば、南長野の旧スタジアムや改修工事中の仮住まいだった佐久と東和田でもチームの指揮を執り、クラブやサポの夢の結晶である新スタジアムが更地の状態から徐々に建ち上がっていくのを“当事者”として実際に見てきており、更にJFLで優勝したのに諸条件が揃わず昇格できなかったやるせなさや、壮絶な入れ替え戦の末に去年までのライバルチームに敗れて昇格を逃した悔しさも身をもって知っており、いわば日本サッカー界の中でAC長野パルセイロというクラブの事情や背景を最も理解している人物と言っていいだろう。
この人選にはサポの間でも賛否両論あるようだが、あの途中退任の真相はご本人とクラブにしか分からない事だし、自分は美濃部さんとクラブの判断を信じている。
去年はあのような形でシーズン途中にチームを去らねばならず、ご本人も本当に不本意だったと思うが、その悔しかった思いをGM職にぶつけ、現場とコミュニケーションを密にしつつも適切な距離感を保ちながら、パルセイロというクラブをもっともっと魅力的に成長させてほしい。

それから肝心の選手については、#10宇野沢祐二・#9塩沢勝吾のチームの“顔”ともいえる2選手の契約更新が早々に発表されたのを皮切りに、今年は不慣れなポジションでの起用で結果が出せず苦労した選手や、実力はあるのになかなか試合に出してもらえなかった選手が次々と来季の契約を結んでくれた。
小心者の自分としては、「去年の主力級選手が今年の起用法に反発し、活躍場所を求めてライバルチームにゴソッと移籍してしまうのではないか・・・」と心配していただけに、更新ニュースがリリースされるたびに心の底からホッとしている。

あの元日本代表のイブシ銀ファイター・明神智和選手を始め新加入選手も続々発表され、それらの選手のプレーも大いに楽しみではあるが、やっぱり同じ昇格するなら、現在のUスタができる前から在籍し悲喜こもごもを共に分かち合ってきた1人でも多くの選手達と達成したいし、特に地域リーグやJFL時代から頑張っていた選手には、盲腸みたいな余計なヤツが外れた真のJリーグエンブレムが袖に付いたユニを着て、上のカテゴリーでプレーしてもらいたい気持ちが強い。

確かに今年の戦い振りや最終成績には残念なものがあったし、下位チームにあっさり負けてしまう脆さにイラついてしまう事もあったけど、その反面、開幕戦ではスコア以上の完敗を喫した大分トリニータをホームゲームでは気持ちのこもったガチンコ勝負で撃破したり、栃木でのアウェイ戦では優勝を期待して駆け付けたホームのサポーターを沈黙させる劇的勝利を奪ったりと、素晴らしい試合を演ずる実力も大いに持っている。
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さっきは最終盤の連勝を“帳尻合わせ”なんて書いてしまったけど、その結果は決してまぐれなんかじゃない。
そう、ウチの選手達はみんな“やればできる子”なのだ! “YDK”なのだ!!

♪ おお、わぃ~、でぃ~、けぇ~ やれば・できる・子、YDK~~(byM光G塾

・・・と、とにかく、選手達は自信を持って、来年は浅野監督の下で持てる力をフルに発揮して戦い抜いてほしいと願っている。
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来シーズンはリーグのレギュレーションが改訂され、入れ替え戦が廃止となって2位のチームも自動昇格できるという事で、ウチにとってはかなりの朗報ではあるが、それは他のJ2ライセンス所持チームも同じチャンスを得た訳で、今まで以上に2位以内に入る競争が激化するだろうし、この3年間で下位チームの実力もかなり上がってきており、もはや確実に勝ち点3を計算できる相手は存在しないと言ってもいいだろう。
そんな戦国J3リーグを勝ち抜いていくためにも、これまでの事は水に流して、フロントや選手、そして我々サポが一致団結し、今度こそ、今度こそは悲願達成を実現させましょう!
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パルセイロ2016年シーズン総括~レディース編~
どーも、11月のトップチーム最終戦以来、1ヶ月以上ぶりのご無沙汰でございます。
こちら一応生存しております。 今月中旬にビッグハットで行われたアイスホッケー全日本選手権の中継に一瞬映り込み、晴れて“BSデビュー”も果たしました。
・・・と、そんなどーでもいい話はともかく、いよいよ年末も押し迫ってきた事だし(自分の中では全然そんな気分になっていないけど・・・)、毎年この時期恒例のパルセイロ今シーズン総括記事、今日はレディース編をアップいたします。

まずは今シーズンの成績をおさらいすると、12勝1分5敗の勝ち点37で堂々の3位!
開幕前は「とにかく降格争いの渦に巻き込まれず6位くらいで1部残留を果たせたら十分合格点をあげられるだろう」なんて思っていただけに、ジェフ千葉レディースを除く8チームから勝ち星をあげ、2位のINAC神戸と勝ち点同数という成績を見てみると、今でもフワフワと宙に浮いたような気持ちになると共に、本当にウチの娘達はどえらい事を成し遂げてくれたもんだ・・・と改めて驚かされる。

今シーズンを振り返った時、監督や選手は開幕戦のアウェイ・ベガルタ仙台レディース戦を一番のキーポイントに挙げていた。
自分はこの試合は実際には見ていないが、フィジカルに長けた強力攻撃陣が揃う仙台相手にボコボコにされるんじゃないかと不安だったのが、後半10分過ぎまでウチがリードを奪うなど予想以上に互角に渡り合った試合内容に、自分も「こりゃ意外とイケるかも・・・」と勇気と希望が湧いてきたものだ。

そんな大きな期待を胸に臨んだホーム開幕戦で、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻を相手に押し込まれながらも5-2の快勝で記念すべき1部初勝利をあげると、翌週のホーム・浦和レッズレディース戦では、「勝てはしなくても強豪相手に善戦できれば・・・」なんて予想を覆して、気持ち的にも内容的にも相手を上回っての勝利で勢いを付けた。
個人的には、この勝利に加え、シーズン途中に挟まったカップ戦で浦和が調子を取り戻す前にリーグ戦での対戦を終えるという日程的な幸運もあって、浦和に2つ勝てたという事が大きなポイントになったと思う。

そして、その後の大躍進は皆さま周知の通り。
今季移籍してきた#13児玉桂子の古巣への恩返し先制弾で波に乗ったアルビレックス新潟レディース戦、本田監督が作り上げた地域密着の大先輩クラブとの死闘を#10横山久美の魂のこもった2ゴールで制した岡山湯郷Bell戦、そして圧巻は、“なでしこ版銀河系軍団”に対して6,700人超の大声援の後押しを受けて0-2のビハインドをひっくり返したINAC神戸戦と、破竹のホームゲーム5戦全勝で一躍今年の女子サッカーの台風の目と化す。
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この勢いは翌週の日テレ・ベレーザ戦でホーム初黒星を喫した後も衰えず、シーズン折り返し後も高槻・浦和と苦手のアウェイ戦で2連勝すると、なでしこリーグカップを挟んでリーグ再開のホーム・ジェフ千葉レディース戦はちょっと悔しい負け方で落としたものの、これで崩れる事なく新潟・湯郷のアウェイ2連戦とホーム・伊賀FCくノ一戦を3連勝し、アウェイ・神戸戦に0-5と惨敗したショックを引きずる事無く、圧倒的強さで早々にリーグ優勝を決めたベレーザに対して相手のホーム最終戦で2-0の完封勝ちをやってのける大サプライズ!
そして最後は、4,000人を超えるサポーターに1年間の成長ぶりを披露するように、開幕戦で敗れた仙台との3位の座をかけた直接対決に勝利して有終の美を飾った。

日本女子サッカーの最高峰リーグで、ワールドカップで世界の頂点にも立った錚々たるメンバーを相手に、逃げる事なく真正面から思い切ってぶつかっていき、最初から最後までパルセイロ・レディースのスタイルを貫き通して戦い抜いただけでも素晴らしいのに、更に3位という考えられない結果を出したとは、本当にいくら選手達を誉めても誉め足りない。
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また、そんなチームの頑張りと共に素晴らしかったのが観客動員の凄さだ。
ホーム開幕戦での2,554人から始まって最終戦の4,370人まで、最多がリーグ・神戸戦の6,733人、最少でもカップ・仙台戦の2,107人と、カップ戦を含めたホームゲーム全13試合で一度も2,000人を下回らず、年間総動員42,540人・1試合平均3,272人(リーグ戦のみなら3,647人)という数字を叩き出したのは、「1,000人で合格点、1,500人で大入り、2,000人なら万々歳」という相場のなでしこリーグにあって、まさに“天文学的”ともいえる快挙だ。(ちょっと大げさだった?)

そして、そんな多くの観客の声援に選手達が発奮し、普段以上に体が動いて気持ちのこもったプレーで強豪を撃破し、そんな選手達のハッスルプレーや勝利の快感、そして女子サッカーならではの魅力を楽しいと感じた観客がリピーターとなり、また次の試合で多くの観客が入って選手達も更に頑張る・・・という好循環を生んだのも、1部参入初年度で3位という結果を得た大きな要因だろう。
これぞまさに、チームとサポとの相乗効果で好成績を勝ち取ったという地域密着クラブの理想の具現化であり、リオ五輪予選敗退という沈滞ムードの中で始まった今年の女子サッカーを長野の地から盛り上げていけたという実績は、手前味噌ながら我々サポも大いに胸を張って自慢していいと思う。
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そんな訳で、昇格初年度としてはこれ以上ない結果を出して最高のシーズンとなった今年のレディースだが、だからと言ってあまり手放しで喜んでばかりもいられない。
確かに今年は並み居る1部の強豪チームを破って大躍進したが、1つ1つの試合を冷静に振り返ってみると、ウチもこの1年でかなり成長したとはいえ、選手個々のプレーの質やチームとしての連携等は、まだまだ1部の先輩である相手チームの方が上回っていると感じた事が多かった。
他所には無い、絶えず直線的に前へと向かう超攻撃的なウチのサッカーが怖いくらいにハマった今シーズンだったが、どこかで少しでも歯車が狂っていたら、もしかしたら苦戦の末に何とか残留を果たせたというような厳しいシーズンになっていたかもしれない。

ただ、運や勢いだけでは日本最高峰のリーグで年間3位なんて順位には決してなれない訳で、この結果は選手達の努力と最後まで決して諦めない強い気持ちで勝ち取った素晴らしい勲章であり、チームにとっても選手個々にとっても大きな財産となった事だろう。
今年は新参者としてほとんどノーマークだったのが、来年は“リーグ3位の強豪”として他の全チームから徹底的に研究され、今年のように自由にやらせてもらえないのは確実だし、チームが1部定着を盤石なものとして今より高い場所を目指していく上では、もっともっと選手の質を高め層を厚くして数多くの課題を克服していかなければならないが、だからといって変に小さくまとまる事無く、無理に王道サッカーをやろうなんて意識せず、常に縦方向を意識して前へ前へと突き進む、見ていてワクワクするようなパルセイロ・レディースのサッカーを、これからも突き詰め磨き続けてほしい。

来年は満を持してノジマステラ神奈川相模原という“大型ルーキー”が上がってくるし、古豪・ちふれASエルフェン埼玉も再昇格を果たして、今年以上に気が抜けない非常に厳しいリーグになるだろう。
また、これからチーム自体にも、『2年目のジンクス』とか『3年目の浮気』とか様々な困難が襲ってくるだろう。(←3年目のヤツはちょっと違うと思う・・・)
でも、いつまでもチャレンジャーとして謙虚に、貪欲であり続け、どんな時も常に明るく、ひたむきに、前向きにサッカーに取り組むレディースらしさを忘れなければ絶対に大丈夫。
立ち塞がる壁も「バカ言ってんじゃないよ~」なんて歌いながら(←だから3年目のは違うってば・・・)、中央突破で蹴散らしていきましょう!

この1年間、我々を熱くさせ、驚かせ、楽しませ続けてくれた本田美登里監督始めパルセイロ・レディースの選手・スタッフの皆様には、改めて心の底から感謝いたします。
来年も今年以上に猛烈なオレンジ旋風を巻き起こし、また信州・長野から全国に向けて女子サッカーの面白さを発信していこうじゃありませんか!!
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