ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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明治安田生命J3リーグ2014第23節 vsFC町田ゼルビア
発足初年度のJ3リーグも早いもので今日から最終第3クールに突入するが、その初戦にいきなり今季最大の山場がやってきた。
勝ち点5差で首位を行く町田ゼルビアとの最後の直接対決。

自分はシーズン前に日程を見て、この試合が『勝った方が優勝に大きく近づく天王山』と予想していたものの、実際はここでウチが勝っても首位には立てない、いわゆる“自力優勝の芽が無い”状態なのが少々ツラいところではある。
それでも勝てば勝ち点差が2まで縮まり残り10試合に逆転優勝の望みをつなぐ事ができるが、逆に負けるような事があればその差は8まで広がり優勝がほぼ絶望的になってくるばかりか、他会場で金沢が勝てば2位との勝ち点差も4まで広がり昇格圏内の確保も厳しくなってくるだけに、ここは負けはもちろん引き分けも許されない、今シーズンで最も重要な試合である事は変わらない。

と、そんな事は言われなくても分かってるとばかり、ウチとしては異例ともいえる大勢のサポによる選手バスの入り待ちを決行。
オレンジ色でびっしり埋め尽くされたエントランスからの大声援に、きっと選手達も改めて気合いが入った事だろう。
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町田からも大勢の熱いサポに足を運んでいただき(平均観客動員アップにご協力いただき熱烈感謝!)、6,334人という多くの観客が詰めかけた長野市陸上競技場。
両サイドがオレンジと青に染まったそれぞれのゴール裏からは声高らかに両チームのチャントが聞こえてくる。

さぁ、舞台は全て整った!
今年のパルセイロの運命を決める、スタジアムMCの口調を借りれば「絶っ・・・・・っ対に負けられない」大一番、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ 2(1-0・1-0)0 FC町田ゼルビア
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まずは選手達がピッチ内練習に入る前に整列してメインスタンドに挨拶した時に驚いた。
遠目では「なんかいつもと違う選手が先導してるな・・・」と思っていたら、なんと#10宇野沢が頭を丸坊主にしているではないか!
これこそキャプテンとして、またエースとしてこの試合に賭けるウノの気合の表れであり、この時点で自分もグッと胸に迫るものを感じたが、いざ試合が始まると、ウノだけでなく全ての選手の動きがこれまでとは比べ物にならないほどアグレッシブで、見ているこちら側にも選手達の気合が痛いくらいビンビンと伝わってきた。

とにかくグイグイと積極的にボールに向かっていくから、相手もその動きに圧倒されて思うようにコントロールできず、結果セカンドボールも面白いようにウチに納まって相手陣内に攻めまくり、「厳しい戦いになるだろう」という戦前の予想を良い意味で裏切るようなイケイケムードとなった。
そして早くも前半10分、コーナーキックからのボールを#13勝又が頭で押し込んでパルセイロが先制!
2週間前にこのピッチで不可解極まるレッドカードを受けて退場となり、前節は出場停止の屈辱を味わった勝又が、そのウサを一気に晴らすように古巣・町田の出鼻をくじく先制ゴールをあげるとは、何という劇的な展開!!
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このゴールでスタンドのボルテージも一気に上がり、その良い雰囲気に乗ってウチも更に攻め立てるが、惜しいところまでいくも追加点を上げられないでいると、そこはさすが高い実力を持つ町田だけに前半30分過ぎあたりからジワジワと盛り返してきてウチも守りに回る時間が多くなり、5分間という前半にしては異常に長いアディショナルタイムを何とかやり過ごしてハーフタイムに入った時は思わず「助かった~・・・」と大きく息をついたほどまで挽回されていた。

そしてこの流れは後半になって変わるどころか更に加速してきた感じで、ウチは何本も連続でコーナーキックを献上するなど、ほとんどの選手が自陣に釘付けとなり防戦一方の展開に。
それでも、ウチも守備陣が高い集中力を持ってボールや相手選手に対応しギリギリのところで決定的なチャンスを作らせない必死のディフェンスを見せていく。
また、いつもなら自陣深い場所で相手にプレッシャーをかけられてもボールを繋ごうという意識が強過ぎて、中途半端なパスをカットされ墓穴を掘ってしまうケースも見られたが、今日は繋ぎを意識しつつも危ないボールはセーフティーに遠くへ蹴り出す意識が全選手に徹底されており、どんなに攻め込まれても不思議と「失点されるかも・・・」という切迫感は薄かった。
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そんなこんなで相手の猛攻を防いでいくと、ウチも美濃部監督がインタビューで答えていたショートカウンターから再び敵陣に攻め上がるチャンスを増やしていき、後半31分、#26山田が積極的にサイドを突破してゴール前にあげたクロスを相手が弾いたこぼれ球を#10宇野沢が猛然と突っ込んできてゴールに突き刺し、遂にノドから手が出るほど欲しかった追加点をゲット!!!
ゴールを決めたウノはそのまま両手を広げて猛然と味方の待つベンチに駆け寄ってきたが、その表情は今まで見たこと無いような気迫みなぎるものだった。
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そしてベンチ前でひざまづいてガッツポーズを決めると控えの選手達が折り重なって揉みくちゃにされ、美濃部監督もその選手達の“小山”に自分も上から乗っかろうかという勢いで駆け寄っていき、またアシストの#26山田は前田GKコーチや衛藤ヘッドコーチと抱き合い何度もガッツポーズを作るなど、まるで優勝を決めたかのように選手やスタッフ全員が喜びを爆発させた。
こんな光景も今までのウチでは見た事がなく、チーム全体のこの試合に賭ける思いがビンビンに伝わってきた。
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結局この1点が決定打となり、それでも食い下がる町田の攻撃にも余裕をもって対処し、3分間のアディショナルタイムも無難にやり過ごして遂に歓喜のタイムアップ。
とにかく厳しい戦いになるだろうと予想された試合だったが、攻めては取るべき人がしっかり決めて複数得点をあげ、守っては強力な相手の攻撃陣を集中したディフェンスで無失点に抑えるという“完勝”で大事な大事な大一番をモノにした。

この試合の勝因をいくつか挙げるとすれば、まず何と言っても選手全員の気合の入り方だろう。
キャプテン・ウノの丸刈りを始め、全ての選手がこれまでにないくらい闘志をむき出しにしたプレーで相手に向かっていった。
ウチはこれまで伝統的にあまり気持ちを表に出さずスマートに勝っていくところがあり、それが時として“おとなしい”という印象になって相手の気迫に圧倒され無残な負け方をしてしまう事もあったが、今日の選手達からはそんな弱い部分を微塵も感じさせないほどの気迫を感じた。

そしてその中でも、今日のMVPといって間違いない活躍を見せたのが#26山田だ。
もともと積極的に前へ向かっていくプレースタイルだったが、今日の山田からは本当に鬼気迫るものを感じた。
山田とは初対戦となった町田も、今までのウチにはいないタイプの山田のプレーに面喰い、ゲームプランを狂わされたんじゃないかと思う。
2点目のアシストを決めてベンチに駆け寄り衛藤コーチと抱き合う直前の、力強くガッツポーズを作り「どうだっ!!」と言わんばかりの表情が、この選手の特徴を雄弁に物語っていると感じるんである。
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また、観客も試合開始から積極的に声援や拍手を送ってホームの雰囲気をしっかり作り出しており、これも勝因の大きな一つに挙げていいと思う。
対戦相手の町田サポは、佐久での試合で見せたように比較的少人数のアウェイでもパワフルな応援でホームのサポに負けないくらいの声量の応援をしているが、今日はそんな町田の応援が聞こえないくらいゴール裏もメインやバックスタンドも気合の入った応援で選手達をしっかり後押しできたと思う。
また、勝又選手や宇野沢選手が途中交代でベンチに退く時に、メインスタンドの多くのサポがスタンディングオベーションで迎えており、そういったシーンもこれまではなかなか見られなかった事で、ホームの雰囲気作りに一役買っていた。
今日スタンドに足を運んだ皆さんは、「オレ(ワタシ)も勝利に貢献したんだ!」と自分で自分をホメてあげましょう!

それから、これは蛇足になるけどどうしても書きたい事があって、ウチはここのところ上位陣との対決で不可解な判定に泣かされるケースが続いたので今日はレフリーのジャッジにも注目していたのだが、この試合の担当である眞鍋レフリーは、ともすればお互いの意地がぶつかり合って荒れた展開になりそうな試合を、常に冷静で公正・中立な笛でコントロールしていたし、激しいボディコンタクトにも無闇にイエローカードを乱発せず必要最低限に抑えていたずらに試合を荒れさせず、見応えのあるナイスゲームを見事に演出していたと思う。
この眞鍋レフリーは先月行われた佐久での鳥取戦を担当し、試合終了間際に“疑惑のPK”のジャッジをした張本人であるが、自分はその時の記事で『あの判定以外は常に公平で的確なジャッジをしていたし、判断や指示も早くて引き締まった試合展開に一役買っており、自分は全体的には高く評価している』と書いており、今日の試合であの時に自分が感じていた事が間違いじゃなかったと嬉しく思った。
この重要な一戦を、勝敗を左右するようなミスジャッジもなく無事に最後まで運んでくれたレフリー陣にも感謝の拍手を送りたいと思う。
(自分だってレフリーに文句を言うだけじゃなく、ホメる時はしっかりホメますよ。。)

と、ちょっと話がそれてしまったが、とにもかくにも負けたら今季が終わるという“背水の陣”を最高の形で勝利できたのは非常に大きく、これで首位とは勝ち点2差まで迫り逆転優勝へ望みをつなぐ事ができる。

しかし、勝利に浮かれるのも今日限り。
現実に目を向ければ、こんな素晴らしい勝ち方をしたのに首位は未だ町田がキープしているし、他会場で金沢が勝ったので2位の座もそのままで、確かに勝ち点差はギュッと縮まったけど順位は戦前と何ら変わっておらず、ウチは昇格圏外の3位のままなんである。

そんなウチに突き付けられた最終クールの目標はズバリ、『人事を尽くして天命を待つ』。

もう町田との直接対決が全て終了し自力優勝の芽がないウチとしては、とにかく残り試合を全勝して町田にプレッシャーをかけ続け相手がコケるのを待つしかない訳で、まさにこの格言がピッタリ当てはまるだろう。
また、優勝だけでなく昇格圏内というところまで視点を広げると、2位の金沢も視野に入れねばならず大変ではあるが、とにかく“追う立場”のウチとしては四の五の言わずに勝利のみを目指して突き進むだけ。

次節は佐久で現在11位の秋田との対戦だが、これまでの対戦成績や順位などに惑わされて油断せず、今日と全く同じモチベーションを持って全力で立ち向かい、ラストスパートに勢いをつけるような快勝を期待している。
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コメント
この記事へのコメント
昨日は、選手もサポも試合もまぢ凄かったです。
オリンピックでもないのに、長野の片田舎でこんなにも熱い時間を過ごせるとは……。
勝又選手のゴールはハンパ無く嬉しかったし、宇野沢選手がゴールを決めた時は、思わず目から汗が。
でも個人的に一番良かったのは、一瞬たりとも相手を自由にさせなかった守備だったと思います。
攻め込まれはしたものの、決定機を作らせなかった選手の集中力と、体を張った頑張りには感服するばかりです。
とにかく、みんなの期待に全身全霊で応えてくれたチームに拍手喝采・感謝感激です。
最後まで厳しい戦いが続きますが、昨日の試合で魅せてくれたチームを信じて応援するだけです。
ところで、山田選手のドヤ顔、ドリブルと同じくまぢ凄いですね。
いつも思いますが、あの歓喜の嵐の中、よく撮ったものです(笑)
2014/09/01(月) 22:19:44 | URL | レディースファン #-[ 編集]
ぼーさんこんばんは!
ゲーフラ隊隊員のよっちゃんと申します

今回も力のこもった観戦記で昨日の感動がさらに強くなりました

ぼーさんのブログの大ファンで、みんなにも見てほしくていつも勝手に更新をツイートさせていただいています
特に今回は、涙が出たとか感動したとか、うれしい反応をもらっています

いつか会場でごあいさつさせていただければうれしいです
7日秋田戦は応援されますでしょうか?
2014/09/02(火) 00:15:15 | URL | よっちゃん #-[ 編集]
毎回、更新を楽しみにしてます。
 (久しぶりのコメントです。)
町田戦、選手もサポーターも良かった!
あのような試合ならば「J2」でも活躍できると思います。
山田の写真、良いですね!良いプレーをして、良い顔をして、良い被写体です。
私的には、高野がピッチに姿がないのが淋しいです。
2014/09/02(火) 20:26:22 | URL | みなで南長野へ #-[ 編集]
レディースファン様
本当に物凄い試合を体験させてもらいました。
オリンピックといえば、自分は金メダルを獲得したジャンプ団体を現地で観戦したんですが、大げさではなくあの時の興奮と感動に負けないくらいの凄さでした。
前節出場停止の勝又と頭を丸めた宇野沢の2選手が得点するという神がかり的な展開や守備陣の魂のこもった必死のディフェンスなど、ドラマを作るにもベタ過ぎて脚本にするのが恥ずかしくなるような最高の内容でしたね。
とにかく、こんな素晴らしい試合を見せてくれた選手達には本当に感謝したいです。
それから写真ですが、自分はパルセイロのゴールが決まった後、自分が喜ぶのは後回しにして選手達の喜びの輪が解けるまでひたすらシャッターボタンを押し続けています。
自分のカメラは廉価版より少しだけハイスペックの一眼レフで秒間5コマの連写ができるので、その中には1枚くらい“使える”写真が出てくるもんです。
今回の山田選手の“ドヤ顔”も全く意識せず無我夢中でシャッターを押した中で生まれた一枚で、自宅に帰って写真をチェックしていてこのカットが出てきた時は自分でもビックリしました。
まさに『ヘタなシャッターも数撃ちゃ当たる』ですね。(笑)

よっちゃん様
記事をお褒めいただき大変恐縮です。(照)
ただ今回は、自分の記事ではなく試合そのものが素晴らしかったんですよ。
こんな興奮と感動が長野に居ながらにして体験できるんだから、本当にこの街にパルセイロがある幸せをしみじみ感じますね。
ところで、ゲーフラ隊の創造力と行動力には会場に来るたびに感服しています。
絵の芸術性の高さやキャッチーでクスッと笑えるコピーなど、そのセンスの良さは素晴らしいですね。
自分は絵心がゼロ以下なので、作られた隊の皆さんは無条件で尊敬してしまいます。
来週の秋田戦は、緊急の用事ができない限りもちろん行く予定ですので、もしお会いできたらよろしくお願いします。

みなで南長野へ様
久し振りのコメント、いらっしゃいませ!(笑)
町田戦は、今まで人数で勝るホームでも声量では負けてるかも・・・という時が多かったけど、今回は本当にゴール裏の声量でもメインやバックスタンドの熱さでも完全に相手を凌駕していました。
あの雰囲気を、是非ともJ2の舞台で・・・そう、新しい南長野のスタジアムで再現したいものですね。
山田選手の写真については前で書いた通りですが、自分の撮った歴代の写真の中でもトップクラスの出来だと自画自賛しています。
そんな山田選手に押し出される形になってしまった高野選手は自分も本当に大好きで、姿が見えないのがとても寂しいけど、高野選手には高野選手の良さがあるし、同じ“コーヘイ”同士で切磋琢磨しレベルアップして、再び14番がピッチで躍動する姿を見たいですね。
2014/09/02(火) 21:46:15 | URL | ぼー #-[ 編集]
ぼーさん
ありがとうございます!!

本当に、パルセイロがあるしあわせ、ですよね!
これがあるから平日も乗り切れます

秋田戦でお目にかかれそうで本当にうれしいです
よろしければぜひゲーフラ隊貸し出しブースにもお立ち寄りください!
お待ちしております^^
2014/09/02(火) 22:16:55 | URL | よっちゃん #-[ 編集]
まさに気迫とスピードの勝利だった。
この演出も監督の計算か・・・
と考えたりしているけど、もしそうならとんでもない人が監督になったというものですな(^^
でも最近の監督コメントを見ていると、ある程度は策略しているみたい・・・

ところで、山田訓の写真を下さい。
長崎から来ていた女の子にあげたいと思います。
2014/09/02(火) 22:58:02 | URL | まるいたろう #-[ 編集]
がとても良いです(^^♪
2014/09/03(水) 16:18:22 | URL | まるいたろう #V0AgkuTY[ 編集]
まるいたろう様
気迫とスピード・・・まさにその通り。
今年のウチに足りなかったこれらの要素が、この大事な試合で遂に出てきた感じですね。
これも美濃部監督の演出だとしたらかなりの“策士”ですが、それならそれで監督に一言もの申したい。
「どうせならもう少し楽な展開にしてくれ!」と・・・(笑)
山田選手の写真の件は了解しました。
L判のプリントでいいですかね。
あのカットの他にも何枚か見繕ってお持ちいたします。
2014/09/04(木) 21:07:23 | URL | ぼー #-[ 編集]
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