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AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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パルセイロ2014年総括~レディース編~
いよいよ今年の暮れも押し迫ってきたが、年末恒例のパルセイロの今年を振り返る総括記事、まずは今年大躍進のレディースから見てみましょう。

まずは今年のレディースのリーグ戦全22試合の成績だが、いかに躍進したかが分かるように去年の数字と比較してみたい。

最初に去年の成績は・・・
順位11位、9勝1分12敗、勝ち点28、34得点、55失点、得失点差-21

そして今年は・・・
順位4位(+7)、13勝(+4)、3分(+2)、6敗(-6)、勝ち点42(+14)、70得点(+36)、37失点(-18)、得失点差+33(+54)

( )内は去年との差を表すが、こうして比べてみると本当に今年の成績のスゴさが際立ってくる。
順位はこれまで見上げるだけの存在だった常盤木学園やJFAアカデミー福島やスフィーダ世田谷を上回り一気に7ランクアップ!
負け数が半分になり、総得点は倍以上に伸ばして堂々チャレンジリーグ最多得点!
いや~、この数字をおかずにゴハン3杯はイケそうですな~♪

また得点ランキングでも#10横山久美が30得点で2位の選手に倍近い大差をつけてブッチギリの得点王になった他、#20内山智代が11得点で7位タイ、#11橋浦さつきが10得点で10位タイとトップ10に3名もの選手が名を連ねており、大きな目標に掲げていたなでしこリーグ1部昇格こそ叶わなかったものの、本当に充実したシーズンとなった。

今シーズンは前記の横山選手の他、GKの#1池ヶ谷夏美やボランチの#4重政絵などセンターラインを中心に大型補強を敢行。
また選手受け入れ企業様の多大なるご理解とご協力のもと、仕事を午後早くに切り上げ3時からじっくり練習できるようになるなど環境面でも大きな改善が図られた。
それが早くも功を奏して、リーグ開幕前の3月に行われた『第12回伊賀市長杯女子サッカー大会・忍びの里レディーストーナメント』でなでしこの老舗クラブ・伊賀FCくノ一を破ってチーム史上初タイトルとなる優勝に輝くと、4月の開幕戦では去年まで全く勝てなかった静産大磐田ボニータにアウェイで4-1と快勝し、その勢いを引っ提げて佐久で行われたホーム開幕戦では、強豪のスフィーダ世田谷を相手に「あわや大金星か?」と思わせるほどの大健闘で3-3と同チームから初の勝ち点をゲット。
特に横山選手は、ドリブル突破で相手のディフェンダー2~3人を引きずり引きちぎって豪快に先取点を叩き込むという名刺代わりの一発を見せつけてホームのサポのド肝を抜いた。

その後も快進撃が続いて第1クールの7試合を4勝1分2敗の好成績で終える事ができたが、別グループとの対戦となる第2クールは夏場の疲れが出たか3勝1分3敗と失速。
しかし最終クールはこれまで一度も勝てなかったスフィーダにアウェイで勝利し、続くホームゲームでは同じくこれまで勝ち点さえ奪えなかった常盤木学園と大熱戦の末2-2の引き分けで初の勝ち点をもぎ取り、最終節では佐久でそれまで全く歯が立たなかったJFAアカデミー福島を4-0で撃破して有終の美を飾るという、去年までの辛く苦しい戦いを思うと信じられないような好成績を収める事ができた。
自分は開幕前のプレビュー記事で「個人的な順位の目標は、最低ラインは1ケタの9位で、そこから少しでも上を目指し6~7位でフィニッシュしてくれれば十分合格点」なんて書いていたが、いくら大型補強をしたとはいえ、あの時はまさかここまでやってくれるとは思わなかった。

今年チームがここまで大躍進した一番の要因は、やはり横山久美選手の額面通り・・・いや、それ以上の大活躍である事に間違いない。
圧巻の年間30ゴールという結果は言うに及ばず、プレイスキックも正確で横山選手のコーナーキックから何本ものゴールが生まれたし、流れの中でも自分が行くと見せかけてパスを出しゴールに結びつけた場面も見られた。
また、プレーだけでなくサッカーに打ち込むストイックな姿勢もチームメイトに好影響を与えていると思う。
5月に大町で行われた6節・JSCレディース戦では、横山選手の1ゴール2アシストを含み4-0で快勝したが、自身は先制ゴールの後は何度も攻め込みながらも相手の厳しいマークにあって更なるゴールを奪えず、そんな自分に腹が立ったか試合後の勝利のラインダンスに加わらず悔しそうにロッカーに引き上げた姿が印象的だった。
それまでのレディースも彼女達なりに一生懸命サッカーに取り組んでいたと思うが、大原学園から続くアマチュアならではのある種の“甘さ”もあったと思われ、そんな風潮に年代別代表の経験もある横山選手が身を持って一石を投じた感じで、事実、その後のレディースは試合を重ねるごとに逞しくなっていき、9月の18節・常盤木学園戦では大熱戦の末に常盤木から初の勝ち点を取るという記念すべき試合だったものの、勝たなければ数字上昇格の望みが完全に断たれてしまうという試合が引き分け止まりだったため、喜ぶスタンドとは裏腹に満足の表情を浮かべる選手は皆無で、中には悔し涙を必死にこらえている選手もいたほど、チーム全体の意識が見違えるように高くなっていった。

そしてそれ以外にも、横山選手の存在で負担が減った#11橋浦さつき選手や#20内山智代選手が前記のようにゴールランキングのトップ10入りした他、期待していた#4重政絵選手がシーズン中盤に大怪我してそのまま退団というショッキングなニュースがあったものの途中入団の#27國澤志乃選手が日に日にチームにフィットして中盤のいいアクセントになっていたし、シーズン終盤には#17市川愛雪選手と#26牧井毬音選手の高卒ルーキーコンビが出場機会を与えられ、積極的に前へと仕掛ける若さあふれるプレーで攻撃にリズムを作ってくれたのも来年に繋がる明るい材料となったり・・・と、様々な選手がそれぞれの持ち味を出して活躍してチームに好循環を作り出してくれた。

一方、守備の方に目を転じてみると、#2田中菜実選手以外は新加入選手ばかりのディフェンスラインでホーム開幕戦からしばらくは連携もあまり良くなく、「好調な攻撃陣に比べて守備の方は少し時間がかかるかな・・・」という印象だったが、選手達の努力の成果か日を追うごとに目に見えて動きが良くなっていった。
去年までのウチの守備は、1対1の場面ではそれなりに相手に喰らい付き善戦を見せるものの、組織プレーでボールを回されると途端にバタバタしてボールに振り回され、つまらない連係ミスによるもったいない失点が多かったのだが、今年はディフェンスラインがしっかり連携した守備ができるようになってミスによる無意味な失点が激減し、新守護神#1池ヶ谷夏美選手の存在も相まって去年とは別チームと思うほど安定感が増した。

また、第3クールの頃には気持ちに余裕が出てきたからか#3大島稀選手が積極的なオーバーラップで攻撃参加したり、サイドバックにコンバートされて最初のうちは危なっかしい守備だった#14浦崎優香選手が試合を重ねるごとに上達してくると与えられた守備の仕事の他に持ち前のスピードでサイドを敵陣深くまで斬り込んでいったり、守備の要である#2田中菜実選手もシーズン終盤にはコーナーキックからゴールを決めるシーンが出てくるなど、守備力アップが攻撃面にも好影響を与えた。

そんな感じで、まさに“横山効果”でチームが生まれ変わったように活性化して勝ち試合や面白い試合を我々サポにたくさん見せてくれ、個人的に点数をつけるとすれば、去年までの事を思えば100点満点中200点!・・・というくらい最高のシーズンだった。

ただし、今年の急成長でそれまでは遠い夢でしかなかった昇格という言葉が一気に現実的な目標にまで近付いた訳で、それを踏まえて来年以降を見据えての点数となると、頑張って70点、少し辛い見方をすれば合格ラインギリギリの50~60点くらいになるんじゃないかと思われ、より上を目指していくには課題も多い。

やはり最大の課題は、まだまだ“横山頼み”の攻撃だろう。
9月に行われた皇后杯全日本女子サッカー選手権の北信越大会で、横山選手を代表合宿で欠いたチームが新潟医療福祉大学にPK戦の末1回戦敗退という番狂わせがあったし、橋浦選手が負傷して思い切ったプレーができなくなった第3クールは特に横山選手にボールが集中して攻撃が単調になるなど、チーム力で昇格を勝ち取るにはまだまだ力不足の感は否めない。
また、肝心の横山選手も相手に研究されてマークがキツくなり、シーズン序盤は相手の守備陣を2~3人引きちぎってドリブル突破できたのが、終盤にはなかなか思うようなプレーをやらせてもらえなかったから、来年になればもっともっと厳しいプレスが待っているのは確実だ。
また、横山選手が代表にでも選ばれてリーグ戦を欠場するような事だって決して無いとは言えない訳で、そうなった時に結果が出せないと「やっぱりあそこは横山頼みだ」なんて思われてしまう。

だからこそ、もっともっと攻撃のバリエーションを増やす必要があるし、またボールを奪った後にすぐ横山選手にロングボールを渡すのではなく、中盤からの“展開力”を高めて攻撃に厚みを持たせなければいけないだろう。
もし攻撃の層が増してくれば、今までは一人だけ重点的にマークしていればよかった相手のプレスが分散して横山選手の負担も減ってくる。
そのためには今年の結果に満足せず、各自が高い意識を持って全体のチーム力を底上げしていかなければならない。

・・・って、もっともらしく来年への課題を指摘してみたけど、ふと考えてみると去年の今頃よりは明らかに高い次元の要求をしているし、女子サッカーにおいてあれだけ『昇格』という言葉にナーバスになっていた自分もしっかりと昇格を念頭においた考え方になってきた事に我ながら驚いており、これもレディースが劇的に成長した証と言えるだろう。

来年からリーグが再編されてパルセイロ・レディースはなでしこリーグ2部に移るが、早くも発表された2部の顔ぶれを見ると、てっきりチャレンジリーグに留まるかと思われた日体大がこっちに入っており、そこに強豪・ノジマステラと降格してきた吉備国際大学の3チームを中心に優勝争いが行われ、その中にASハリマやスフィーダと共にウチがどこまで食い込めるかが焦点になってくるんじゃないかと思う。

こうしてみると、来年ウチが優勝や2位になっての入替戦突破を果たせるかは個人的にはまだまだ疑問符が付くけど、今年トップチームが“やっちゃった”だけに、本田監督がこだわっていた『W昇格』の来シーズンの実現だって、全く無いとは言い切れない。

来年は今年掴んだ確かな手応えを大きな自信にして、また今年浮かび上がった課題をしっかり克服して、今年以上に飛躍できるよう大いに頑張ってほしい。
また、来年はまた南長野に戻って試合ができるし、今までレディースを見た事が無い方も是非とも新スタジアムに足を運んでいただき、少なくとも観客動員は2部の中でもダントツの成績を残せるよう皆でレディースを盛り上げて、女子サッカー界において『信州にパルセイロ・レディースあり』と呼ばれるようなステイタスを我々サポの手で作り上げていこうじゃありませんか!

パルセイロ・レディースの前途は洋々。
来年も持ち前の明るさとガッツで、その可憐な名前とは裏腹ななでしこリーグの荒波を乗り越え、2部にオレンジ色の旋風を吹かせましょう!!
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コメント
この記事へのコメント
横山選手について、今年一年経って意外とサポとの距離が近いいい奴だなーって思うようになりました。
東和田で長野信金様が横山応援のために動員したら鬼のようなモチベーションだったとか、
あと忘れないのがノジマ戦で横山の気迫があまりにも凄かったので、自分、よーこーやーまー○△×□!!(興奮してよく覚えていない)って絶叫したらこっち見てガッツポーズしてくれたりとか。
ツイートも距離が近い感じでいいと思います。
課題はあれでメンタルが繊細なところと、それとこれはチームの問題でもあるけど良い意味で横山があくまで歯車のひとつとしての存在になれればなあ。課題はまだまだ山積みですけど、レディースもようやくここまで来たと感慨です。
2014/12/23(火) 23:37:09 | URL | 二度寝 #-[ 編集]
シーズン中より更新頻度高いですね。
本当にぼーさんにはオフシーズンが無いようで(笑)
それにしても、待ってましたよ我らがレディースの総括記事。
そして、これまたいつもの如くでまさにおっしゃる通り、安定のぼーさん節(笑)
本当にスーパーエースの加入があったとはいえ、ここまでの成長と躍進には心から拍手を送ります。
ただやはり、昇格を見据えた場合は厳しいものがありますね。
単純になでしこもチャレンジも格段にレベルが底上げされてて、3年前なら今のレディースでも上がれたかもしれませんが、更にハードルが上がる来期は本当に厳しいです。
なでしこリーグに至っては、代表や年代別経験者が数名居なければまず残留出来ないし……。
自分の感覚としては、全身全霊を込めたあの最終戦のパフォーマンスが毎試合の最低ラインだと思ってます。
しかも、入れ替え戦は本当に難しいので優勝するしかありませんが、その為には限りなく全勝に近い形での一抜けか、複数チームによるハードな潰し合いを制するしかない訳で。
要するに、今季のトップチームみたいな毎試合負けたら終わりという、極限状態での戦いを続ける事になろうかと。
「昇格」がいかに難しく厳しいか。
嫌というほど思い知らされた自分としては、ぼーさんが常々おっしゃっている通り、しっかりした自力をつけて一歩ずつ階段を上がって行って欲しいと思います。
戦い様によっては大幅に可能性が上がるとは思いますが、上で通用するものでなければ意味がありませんからね。
それにしてもこの時期、退団に移籍やらある意味シーズン中より毎日ドキドキしてます(笑)
野澤選手に続いてレディースも、長い間チームを支えてきた主力選手の引退は本当に残念で寂しいです。
とにもかくにも、今までありがとうございました。
新たなステージでの活躍を願ってます。
出来れば、新しくなったスタジアムに一度は来て欲しいです。
そして、来年5月のなでしこJAPANの試合いっしょに応援しましょう(笑)


2014/12/24(水) 21:19:58 | URL | レディースファン #-[ 編集]
二度寝様
自分も横山選手はちょっと取っ付きにくい選手かな・・・なんて思ってましたが、件の東和田での試合で試合後の挨拶が終わると、ユニホーム姿のまますぐにスタンドまで上がって大応援団の人達に挨拶に向かうという、今どきの言葉で言うと“神対応”を見て印象がガラッと変わりました。
ド迫力のプレースタイルとは裏腹に素顔は本当にフレンドリーでイイ奴ですよね。
チームに関しては、ご一緒に苦しみながらも必死に応援していたレディース初期の頃を思えば本当に成長しましたね。
後はおっしゃる通り横山選手がトップの宇野沢選手のようにエースでありながらチームの歯車の一部になれれば、きっともっと強く魅力的なチームになると思います。

レディースファン様
自分としてはもっとのんびり更新したいところなんですが、トップの入れ替え戦出場で予定が狂い(苦笑)、ちょっと切羽詰って焦り気味なのが正直なところです。。。
レディースも昇格については、おっしゃる通りまだまだ厳しいものがありますが、決して焦らず一歩一歩確実に力を付けて、本当に自信を持って上がれるようになってほしいですね。
ともあれ、来年は今年からどれだけ成長した姿を見せてくれるのか、今から本当に楽しみです。
(退団選手に関しては、また近日中に切羽詰りながらアップする予定なのでその時にでも・・・)
2014/12/24(水) 21:47:39 | URL | ぼー #-[ 編集]
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