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AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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アイスホッケーアジアリーグ2014-2015 HC栃木日光アイスバックスvsサハリン@日光
パルセイロは男女ともトレーニングマッチをこなして開幕に向けて着々と準備をしているが、一方でアイスホッケーアジアリーグは先週末がレギュラーリーグ最終節という事で、自分が愛するもう一つの“オレンジ軍団”、栃木日光アイスバックスの今シーズン最後の雄姿を見に栃木県は日光霧降アイスアリーナに行ってきた。

バックスは以前もここで取り上げたように年末の全日本選手権で悲願の優勝を成し遂げたものの、リーグ戦は年明け早々からの中国遠征や二度に分けての韓国遠征等のハードスケジュールで大きく負け越して7位以下の順位が確定し、今季も残念ながらプレーオフ出場権を逃してしまった。
そんなバックスの対戦相手は、アジアリーグ発足初年度の2004-2005年に僅か1シーズンだけ在籍していたゴールデンアムール以来10シーズン振りに極東ロシアから参戦したサハリン。
会場にはロシア語の大きなダンマクがかかり、ロシアオリンピックチームのアウターを着込んだ熱心なロシア人のオッチャンのアツい声援と打ち振られるロシア国旗が新鮮だった。
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そのサハリンはさすがアイスホッケー強豪国・ロシアのチームだけあって、新規加入チームにもかかわらずレギュラーリーグで2位につける強さを発揮しているが、バックスとしてもプレーオフ進出の目はなくなったとはいえ会場に足を運んだ熱心なファンの前で無様な姿は見せられないし、来シーズンに繋げるためにも良い形で最終節を終わらせたいところだが、今季のアジアリーグ見納めとなった先週末の試合結果は以下の通り。

【土曜日】
HC栃木日光アイスバックス 4(1-1・0-2・2-0・OT1-0)3 サハリン
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まず土曜日は1P序盤2分12秒にバックスのペナルティによる数的不利なキルプレーに先取点を許し、その後も概ね相手ペースで試合が進み、終盤にもバックスがペナルティをとられて「1Pはこのままビハインドで終了か・・・」と思っていたが、そのキルプレー時にご存じ長野の至宝・#48上野拓紀が自陣ブルーライン付近でパスカットすると、そのまま猛然と敵陣に斬れ込んで目にもとまらぬ速さでゴールを決める、ずっと試合を見てきた地元ファンからも「今シーズン最高のスーパーゴール」と絶賛された鮮やかなショートハンドゴールで1P終了2秒前に同点に持ち込む。

これで勢いに乗りたい2Pは、その期待に応えるように動きもよくなって何度か大きなスコアリングチャンスがあったもののいずれもあと一歩のところで決めきれず(このあたり、バックスと同じ色のどっかのチームと似てますな・・・)逆に2失点を喫してしまう。
決して防戦一方ではなくそれなりに攻め込んでいるのになかなか結果が出ない何とももどかしい展開だったが、3Pの序盤2分56秒に#5クレッグ・スイッツァーがゴールを決めてそんなモヤモヤを払拭すると、終盤の17分04秒に#17飯村喜則のミドルシュートが決まって遂に同点に追いつき、5分間のサドンビクトリー方式によるオーバータイムの2分06秒、チーム内で唯一、前身の古河電工時代からプレーしているレジェンド・#34高橋淳一がブルーライン付近から放った渾身のスラップショットがゴール左隅に突き刺さり、スタンド総立ちの劇的過ぎるサヨナラ勝利を収めた。
試合後、ヒーローの高橋選手はインタビューで「今ヒロキ(上野選手)がゴールランキングで首位にいるので、明日は皆さんの声援でヒロキを得点王にしてやってください!」と自身のゴールよりチームメイトを思いやる発言をしてスタンドを沸かせた。
さすが多くの修羅場を経験してきた頼れる大ベテラン、泣かせるコメントだぜ!!

【日曜日】
HC栃木日光アイスバックス 5(4-1・0-3・1-1・OT0-1)6 サハリン
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そしてシーズン最終戦という事もあり満員御礼となった日曜日は、開始早々に勃発した乱闘絡みのゴタゴタで得たフィールドプレーヤー5人対3人のパワープレーチャンスを確実にモノにして先制すると、中盤に失点を許すものの、前日のサヨナラゲームの勢いそのままに14分23秒・17分16秒・19分59秒と3連続得点で4-1と突き放す。(しかも4点目は見ての通り終了間際に決まった“ブザービーター”!)

この1Pの4点のうち3点はパワープレーゴールで、バックスは代々パワープレー成功率が非常に悪かったのにこの日はここまで全てのパワープレーチャンスでゴールしており、これまで何度も不甲斐ないプレーを見てきた自分としては何だか気味が悪いくらい上手く行き過ぎていて笑いが止まらなかったが、2Pは気持ちが浮ついてプレーが軽くなったところを突かれて立ち上がり早々とピリオド中盤の失点で猛追され、1Pのお祭り気分も束の間、16分35秒の失点で試合を振り出しに戻されてしまう。

そして迎えた勝負の3Pは両者の意地と意地がぶつかり合う激しい攻防となったが、そんな中で中盤の9分21秒、長野の・・・いや、日本の至宝・#48上野拓紀のゴールで遂に勝ち越して霧降のボルテージも最高潮に達する。
こうなれば後は残り時間を凌いで逃げ切るだけで、スタンドも隣の人の声も聞こえないほどの手拍子と大声援で選手を後押ししたが、そこは実力者のサハリン、木曜日の連戦初戦も敗れているので3連敗だけは絶対にしたくないと残り2分からGKをベンチに上げて6人攻撃を仕掛け、その猛攻に耐え切れずあと50秒足らずという土壇場で遂に失点を許して2日連続のオーバータイムに突入。
その立ち上がりにレフリーの不可解極まりないジャッジでバックスがメンバーオーバーのペナルティを取られ、数的不利な状況の中で相手の圧倒的な猛攻に必死のディフェンスで応戦したが、あと十数秒でペナルティも明けようかという1分45秒にGKとポストとの僅かな隙間に打たれたシュートにGK#清川和彦も反応したもののパックは無情にもゴールラインを越えて氷上に落ち、その瞬間ゲームオーバーとなってしまった。

最後のゴールの瞬間、会場はまさに割れんばかりだった大声援から一転して水を打ったように静まり返ってしまったが、すぐに選手達の健闘を讃える温かい拍手が沸き上がり、また相手が退場する際にバックス応援エリア付近を中心に「サ・ハ・リン! サ・ハ・リン!」の大コールが起きて選手達も大きく手を振って笑顔で応えリンクを後にするという、とても心温まるシーンが繰り広げられたし、2日連続で手に汗握る大熱戦が見られて自分も大満足で帰路に着いた。

この日曜日の試合は1Pの大量リードを思えば勝てなかったのが本当に悔しいが、選手達は最後まで諦めず堂々と戦い抜く姿勢を見せてくれたし、しかもただ頑張っただけではなく、2戦連続オーバータイムの消耗戦にもかかわらず最後まで足が止まっていなかったし、パックにも相手選手にも果敢に向かっていく姿勢が見えており、また体格のハンデを感じさせないほどフィジカル面でも互角に渡り合っていたなど、前回観戦した昨年末の試合より内容的には格段に良くなっていた。
それに何より、これまでのバックスは長年の“負けグセ”がチーム内に染み込んでいて気持ちで相手に負けているところが大きかったが、この2戦は既にプレーオフの道が絶たれているにも関わらず最後まで強い気持ちで闘う姿勢が伝わってきて、メンタル面でタフに成長してくれたのが一番嬉しい。

結局、今シーズンのバックスは20勝28敗・勝ち点58で9チーム中8位という“定位置”で終わってしまったが、チーム力は少しずつでも確実に成長していると思う。
これは自分個人の考え方だが、こういったチームスポーツは、弱いチームであればあるほど、方向性さえ間違っていなければ結果が出なかったからと言って簡単に指導者を変えずに腰を据えてチームを作っていく“継続性”が一番重要だと思っている。
バックスの場合、これまではクラブのフトコロ事情などもあって監督が短期間で変わっていたのでなかなかチームが熟成できずにいたが、岩本裕司監督が就任して2シーズンを経てバックスもようやく戦えるチームになってきたかな・・・と感じており、是非とも来シーズンも、そしてしばらくはずっと岩本体制を維持してじっくりチームを作り上げていってほしいと願っている。

ところで気になる個人タイトルだが、長野のホッケーファンが“神”と仰ぐ上野拓紀選手はレギュラーリーグ全日程を終えて40ゴール・40アシスト・80ポイント(ゴールとアシストの合計)で得点王とポイント王の2冠を達成!(ポイントは韓国・High-1のスイフト選手と同数)
ファンとの交流会ではサインをもらう列が常にダントツで一番長くなるなど、もはや名実共にチームの“顔”となった上野選手のタイトル獲得を自分も本当に誇りに思う。
そしてそんな上野選手を擁し、パルセイロと同様にスポーツを通じて地域に貢献し真のスポーツ文化構築のために活動する栃木日光アイスバックスを、自分はこれからもずっとパルセイロと同様に熱く応援していきたいと思う。
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コメント
この記事へのコメント
「ホーム遠征」お疲れ様でした。
日曜日の試合は徳島ヴォルティスサポの知人が観戦に行っていて、試合経過や会場の様子をネットで中継していたので、後からですが、流れを追うことができました。2連勝できなかったのは残念ですが、チームが前進しているのは嬉しいことです。

今シーズンは「生ホッケー観戦」ができなかったのが返す返すも残念ですが、来季は霧降にぜひ行ってみたいです。
2015/02/24(火) 20:25:47 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
少し前ですが久しぶりに東伏見に弟と一回行きました。
クレインズVSハルラとイーグルスVSハイワンの試合でしたが、劣勢の方が逆転する派手な展開で面白かったです。慣れてきたのでトイレの回数も減りました。
残念ながらバックスは今年観れませんでしたが、来年こそプレーオフに行ければですね。
2015/02/25(水) 23:20:14 | URL | 二度寝 #-[ 編集]
パオロロッシ様
本当にこの週末の試合は2つとも手に汗握る展開だったし、その中でチームとしての成長を見られたのは来季に繋がる大きな収穫でした。
パオロロッシさんも今季の生観戦ができなかったという事で残念でした。
アジアリーグも東京在住の方には見に行きづらい日程になってきましたが、関東大学リーグあたりもハイレベルで面白いリーグだと聞いているので来季は“氷禁断症状”対策に一度訪れてみてはいかがでしょう?
そして霧降は、迫力のオープニングイベントや趣向を凝らしたインターミッションの企画、そして何より、あのウルサ形のセルジオ越後氏を落とした(笑)独特の空気感と、一度行ったら忘れられないような魅力的な空間なので、来シーズンは是非とも一度足を運んでみてください!

二度寝様
なかなか面白い試合が見られてよかったですね。
東伏見、自分はなかなかバックスの日程が合わずしばらくご無沙汰ですね~・・・
でも、サッカーのオフシーズンもこうして楽しめるものがあるというのは、考えてみれば本当に贅沢で幸せな事ですよね。
という訳で、今後もサッカーとパルセイロ同様、アイスホッケーもどうかご贔屓によろしくお願いします。
2015/02/26(木) 20:37:35 | URL | ぼー #-[ 編集]
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