ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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キリンチャレンジカップ2015 日本女子代表vsイタリア女子代表~南長野、初夏の夜の夢~
昨夜南長野で行われたサッカー女子日本代表なでしこJAPANのワールドカップ壮行試合、自分も当然行きました。
代表戦の生観戦は男女通じて初めてだったけど、いや~、大いに堪能させていただきました!
という訳で、今日は遅ればせながら当日の夢のような体験をざっと振り返ってみたいと思います。
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さて当日、自分は半日有休を取って午前中で会社を脱出し、一旦帰宅してタンスの奥に眠っていた昔の代表ユニをカバンに押し込むと、電車で篠ノ井駅まで行き平日限定運行のコミュニティバス“篠ノ井ぐるりん号”で開場2時間前に南長野に着いたが、その時には前日夜から解禁されたというシートによる場所取りも含めて既に待機列が構内を越えてバックスタンド側の歩道にまで伸びていた。
まったく、平日の真っ昼間から大のオトナが何やってんだ! 仕事をしろ、仕事を!!(←オマエにだけは言われたくない)

と、地域リーグ時代から所謂“マイナーリーグ”の試合ばかりでこういったビッグゲームから久しく遠ざかっていた身としては、忘れかけていた入場待ちの光景に少々面喰いつつ列に並んだが、開場後は勝手知ったるホームスタジアムという事で、「どこに座ろうか・・・」と席を物色している人達を尻目に一直線でコンコースを抜け、ほぼ希望していた“特等席”にありつけ一安心。
そして改めて場内を見回すと、なでしこJAPANのイメージカラーであるピンクと白のバナーで彩られた場内の様子は普段の南長野とは一味違う華やかさで、試合前のピッチではきれいなおねーさんがでっかいビールや酎ハイの缶を持って立っていて「おー、いつもテレビで見るヤツだ!」と感激したりなんかして。
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そして14,000人以上の観客で上層スタンドまでほぼ埋まる熱気の中で始まった試合は、既に中継やニュース、新聞などで報道されているのでここでは試合の詳しい経過は省略して個人的に印象に残った点をいくつか挙げていくが、まず最初に感心したのはピッチ内練習時のシュート練習のスゴさ。
選手がボールを蹴る時の音も普段のなでしこ2部のシュート練習とは比べ物にならない迫力だし、ヘタすると男子のJ3レベルより大きな音だったんじゃないかと思うほどで、しかもそのシュートがほとんど枠を捉えていて、ウチのトップの選手達に見習ってほしいものよ・・・としみじみ思ったものだ。

次に試合が始まっての印象だが、中でも強烈だったのは#10澤穂希選手と#17大儀見優季選手。
なでしこJAPANのエースを張る大儀見選手は、168cmと女子としては大柄な体格と卓越した技術で相手ゴール前で大きな存在感を出しており、粒ぞろいなメンバーの中でも頭1つか2つ抜けた実力だった。
この試合のハイライトとなったゴールシーンでは、左サイドからの低くて速いクロスを相手に寄せられながらも右のアウトサイドでピンポイントに合わせてゴールに入れる、まさに“神業”ともいえるスーパーゴールには本当にシビれた。

そして澤選手は、他の選手がいかにもアスリートらしい力強いプレーを見せる中にあって、ピッチを走る姿といいボールをさばいたり相手とマッチアップする姿といい、常にしなやかで落ち着いた所作で“ヤマトナデシコ”と呼ぶに相応しいような気品さえ感じさせ、それでいて屈強な外国人選手にも負けないプレーで、とにかく彼女から発せられるオーラはハンパなかった。
自分は試合前にJFAのスタッフから代表戦に関するアンケートを依頼され、その中に『“なでしこJAPAN”と聞いて思いつく事を3つ挙げてください』という設問があり、自分はその3つある欄の第一に迷わず『澤穂希』と書いたのだが、本当に澤選手の存在は“なでしこJAPANそのもの”といっても過言ではないだろう。

もちろん、その他の選手達もいつもテレビで見せるように各自の持ち味を出したはつらつとしたプレーを見せてくれた。
特に会場の雰囲気にも慣れエンジンがかかり出した前半10分過ぎくらいから後半7分にゴールが決まるまでは、いかにもなでしこJAPANらしい早いパス回しや球際の強さ、最後まで諦めずボールを追うひたむきさなど、世界レベルの素晴らしいプレーに思わず引き込まれてしまった。

ただ少し冷静になって見てみると、1点取った後はそれまでの攻撃のスピードがトーンダウンして貪欲に2点目を取りに行く姿勢があまり見られなかったように感じたし、何度か巡ってきた決定機を決めきれなかったのも、ワールドカップ連覇という高い目標を念頭にドイツやアメリカといった強豪との戦いを見据えた場合、少し物足りなさもあったのは否めない。
対戦相手のイタリアが特に目を見張るようなチームではなかったので、なおさら2点目がほしかった。

とはいえ、試合全体を通してみれば本当に面白かったナイスゲームだったし、何より国内最後の壮行試合で課題だった流れの中からの得点で勝利できたのは収穫だったと思う。
試合後の挨拶で佐々木則夫監督と宮間あやキャプテンが共に力強い言葉で決意表明してくれたが、ここ南長野から世界に向けて旅立ってくれるのはいちパルサポとして本当に光栄に思う。
自分は女子サッカーの勢力地図についてはそんなに詳しくないが、あの南長野での戦いぶりを本番でも発揮できれば少なくともグループリーグ突破は間違いないだろう。
後は連覇の前に立ちふさがるライバルを撃破するためにも、現地・カナダでしっかり調整し万全の態勢で大舞台に臨んでほしい。
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最後にバックアップメンバーとして頑張った横山久美選手とパルセイロ・レディースについて。
横山選手は残念ながらユニホームを着て南長野のピッチに立つ事はできなかったが、満員に膨れ上がった会場で他の誰よりも近く代表の空気に触れた経験は本当に大きかっただろう。
この貴重な経験は、自身のレベルアップのためにも、そしてチームのためにも大いにプラスになるハズだ。
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また他の選手達も、いつも自分達がプレーしているスタジアムでワールドレベルのプレーを目の当たりにして大きな刺激を受けただろうし、自分と同じポジションにいた代表選手の動きは最高の教科書となった事だろう。
なでしこ2部のチームで・・・いや、1部を含めてもこんなに恵まれた環境のクラブはなかなか無いと思うし、この経験を是非とも今後のリーグ戦に生かしてこのまま優勝まで突っ走っていってほしい。

という訳で、本当に夢のような最高の時間を過ごしたこの試合。
最後は長野に居ながらにしてこんな素晴らしい体験ができた幸せを噛みしめ、興奮の余韻が残るスタンドの雰囲気をじっくり味わいながら席を立った。
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改めてなでしこJAPANにはこんな素晴らしい試合を見せてもらい感謝すると共に、いよいよ始まるワールドカップではディフェンディングチャンピオンではなく挑戦者の気持ちを忘れずに、最終的な結果はともかく自分達のサッカーを貫いて我々に興奮と感動を届けてほしいと願っている。
そして今度の日曜日は、佐久でのレディース・なでしこリーグ2部から南長野でのトップ・J3という変則ダブルヘッダー。
この代表選で刺激を受けた選手達が、それぞれの舞台でなでしこJAPANに負けないくらいの輝きでピッチを駆け回りアベック勝利してくれる事を大いに期待している。
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コメント
この記事へのコメント
夢の一夜
なんかすみません、自分は自営なので、ここぞとばかりに仕事調整をして、シート張って最前列を確保した口です(笑)
それにしても、おっしゃる通り正に夢のような一夜でした。
日本女子サッカーとパルセイロを生きる糧にしてる者としては、あのなでしこJAPANが地元で試合をしてくれたなんて、未だに夢を見てるようです。
更に満員の南長野まで体現させて貰い、もう感謝の気持ちでいっぱいです。
カナダではかなり厳しい戦いになると思いますが、なでしこが再び世界で輝けるよう応援します。
自分達より強い相手に、「和」をもって勝つのがなでしこJAPANです。
頑張れ、なでしこJAPAN!!
確かになでしこJAPANのレベルは2部に比べればとてつもなく高いですが、パルセイロレディースの選手にだって負けてない部分があると思ってます。
スーパーエースのファンタジスタ力はもとより、野口選手の身体能力、牧井選手の運動量、國澤選手の予測力、橋浦選手のスピード、齋藤選手のミドル、坂本選手のカバーリング、池谷選手の超反応などなど……。
素晴らしい個性を持った選手ばかりの、そして何より、なでしこJAPANのように最後まで諦めずひたむきにボールを追う、本当に魅力あるチームです。
イタリア戦を見て面白いと感じた方なら、レディースの試合だって絶対に楽しめると思いますよ。
2015/05/30(土) 20:39:48 | URL | レディースファン #-[ 編集]
レディースファン様
満員の南長野に世界レベルのプレー・・・本当に夢のようなひとときでしたね。
こんな時間が過ごせるのも南長野に新スタジアムが出来たからだし、更に言えばパルセイロというクラブの存在、そしてそのクラブにレディースチームがあったからこそだと思います。
そういった意味では、改めてパルセイロというクラブが長野にある事に感謝したいですね。
あの試合の中で、自分はなでしこJAPANの選手をウチの選手に重ねていました。
池ヶ谷選手は福元美穂、坂本選手は熊谷紗希、田中選手は岩清水梓、矢島選手は近賀ゆかり、野口選手は宇津木瑠美、牧井選手は鮫島彩、國澤選手は澤穂希、濱垣選手は阪口夢穂、齊藤選手は宮間あや、泊選手は大野忍、橋浦選手は川澄奈穂美、そして横山選手は・・・もちろんなでしこJAPANとしての横山久美でしょう!(笑)
と、それくらいパルセイロ・レディースには期待できるものがあります。
選手達もあのプレーを目の当たりにして相当な刺激を受けただろうし、これから先も彼女達の代表ばりの活躍に大いに期待しましょう!
2015/05/30(土) 21:06:55 | URL | ぼー   #-[ 編集]
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