ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグ2部2015第26節 vs愛媛FCレディース(+トップ試合雑感)
遂にこの時がやってきた!
前節にしっかり勝ち切って“マジック1”とし、引き分け以上で2部優勝&自動昇格が決まる大事な試合。
その晴れの舞台にふさわしい我等がホーム・南長野は、快晴ながら木枯らし1号となる冷たい強風が吹きつける肌寒さにも関わらず、歓喜の瞬間に立ち会おうとする観客の列が開場時にはGate-2前からビクトリーロードの下端まで達し、開場後もその列がなかなか途切れないという女子2部の試合としては異例ともいえる出足。
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そして入場時に渡された、かねてより告知の“優勝時記念品”には、『注意!!試合終了まで絶対に開封しないでください』と書いてあり、更に『選手はこの事を知りません。気づかれないようにお願いします。』、『もし何も無かった場合は、開封せずそのままお持ち帰りください。』なんて意味深な記載があって思わずニヤリとすると共に、「どうか最後の注意書きが実現しませんように・・・」と祈りつつカバンに忍ばせる。
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そうこうしてる間にも続々と席が埋まり、上層階が閉鎖されている分トップの試合よりスタンドの人口密度が高くなった南長野。
さぁ、舞台は整った!!
今年の・・・いや、パルセイロ・レディースが発足してから6年間の集大成ともいえる一大決戦、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 6(4-0・2-0)0 愛媛FCレディース
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まだほとんどの選手が経験した事のないリーグ優勝が目の前に迫り、しかもこれだけ大勢の観客が見つめる中での試合とあって、選手達は緊張やプレッシャーで固くなっていないか心配していたが、選手入場や写真撮影の間も選手からは普段通りの笑顔が出ており一安心。
そしてキックオフ後も動きが固くなる事もなく普段通りのプレーを見せて攻め立てると、前半12分、中央で#14泊志穂がヘディングで出したパスを絶妙なタイミングでディフェンスラインの裏に抜けた#10横山久美がフリーで決めてパルセイロが先制!
このような大一番ではとにかく早く先取点が欲しいと思っていたが、こんなに早く実現するとは!!

そしてここからレディースの華やかなゴールラッシュが始まる。
歓喜の先取点から4分後にゴール前混戦からのこぼれ球を#6國澤志乃が豪快に蹴り込んで2点目を決めると、その2分後、更にその3分後と立て続けに#10横山久美が決めて前半21分で早くもハットトリックの離れ業!
前にも書いたけど、本当にこの横山という選手は、大舞台になればなるほど、応援の声が大きくなればなるほど力を発揮する天性の勝負師だ。
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当初は苦労するかと思われたのに、フタを開けてみればイケイケドンドンな展開で嬉しいのを通り越して拍子抜けするくらいだったが、後半になっても攻撃の手を緩めず、後半17分に#10横山久美が今日4点目となるフリーキックを直接決めて開幕前に宣言した目標に到達する今季通算35ゴールの大記録を達成すると、ユニホームを脱いで下に仕込んでいた『35点目達成!』と手書きしたTシャツを見せてアピールしてイエローを貰うオマケ付き。
横山も試合中にユニを脱いだらカードを貰う事は当然ルールとして分かっていたであろうが、それでも敢えてこうやってアピールしたあたり、この目標達成が相当嬉しかったのだろうし、それより何より試合前の時点であと4ゴール必要だったにも関わらずこの“ネタ”を仕込むあたりに彼女の並々ならぬ決意と自信を感じ、改めて恐れ入るんである。
(ただし、試合終了後の整列挨拶が済む前にもう一度ユニを脱いでメッセージシャツをアピールし、2枚目のイエローで次節出場停止になったのはマズかった。 遠足は家に帰るまでが遠足、試合は最後の挨拶が終わるまでが試合ですよ、横山クン!)

そして、場内に今日の入場者数3,828人という発表があってスタンドが沸きかえり、その余韻が残る後半31分には途中出場の#24内山朋香が相手のクリアミスを受けると自らキープして、長野入団初年度の活躍を彷彿とさせる彼女らしい思い切ったシュートを決めてシメの6点目。
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また守っては、愛媛のサイドチェンジを主体とした攻撃に何度か危ない場面もあったものの、キャプテン#2田中菜実を中心に全選手が体を張り粘り強くボールに絡んで効果的なシュートを許さず、最終盤も相手に猛攻の機会を与えずウチが最後まで主導権を握ったまま時間が流れて試合終了の笛が鳴り響く。
その瞬間、AC長野パルセイロ・レディースのなでしこリーグ2部2015年シーズン優勝と1部への自動昇格が決定し、スタンドの観客も注意書きを守って忍ばせていた袋を開封してチャンピオンエンブレム入りのビニール製ビブスを着用して、優勝Tシャツを着た選手達と喜びを分かち合った。
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それにしても、レディースの選手達の精神力の強さはハンパじゃない。
緊張して動きが固くなって当然のこの試合で大量6得点をあげただけでなく、ここのところ弱くなっていたディフェンス面でも、今日は最後まで集中力を切らさず見事に守り抜いて第3クールに入って初めての完封劇を演じるなど、今季最も注目される今季最も大事な試合に、出場した選手全員がそれぞれの持ち味をフルに発揮して今季で1・2を争う快勝をやってのけるとは・・・
最後までレディースらしいひたむきなプレーで、リーグ優勝にふさわしい試合を堂々と演じた選手達。
試合後の優勝セレモニーでも、泣き上戸な田中キャプテンが挨拶中にちょっとウルッとなって言葉を詰まらせた以外は涙など皆無で、あるのは弾けるような笑顔、笑顔、笑顔・・・
この底抜けに明るく、最高にキュートで強くてカッコいいパルセイロ・レディースの選手達と、本田監督以下チームを支え続けたスタッフ。 本当にこのチームは最高だ!!!
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そして優勝セレモニーのハイライト。
8月の県選手権決勝の表彰式のように選手全員がメインスタンドの貴賓席に上がると、加藤長野市長から田中キャプテンに優勝シャーレが贈られ、それを高々と頭上に掲げると、周りの選手が手に持っていた金色の紙吹雪をまいてそのままバンザイ!
前身の大原学園末期からレディース発足当初の苦難の頃を知っている者としては、本当に夢にも見なかった至福の光景だ。
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※クラブおよびリーグ関係者の皆様、どうしてもこの喜びを伝えたくて許可なくセレモニーでの選手の写真をアップしましたが、優勝に免じて何卒お許しください。(もしマズかったらコメントいただければ削除します。)

今年は第2クールまで17勝1分無敗と出来過ぎなくらい順風満帆にきていたのが、#19齊藤あかね・#7坂本理保という攻守の柱となる選手が怪我で離脱した第3クールになって最初の4試合で3敗を喫し、失点も増えてどうなる事かと思ったけど、そこから本当によく立て直したと思う。
まだまだ個の選手の力に頼る部分もあるけど、去年の今頃に比べると他の選手のパフォーマンスも飛躍的に向上したし、何より優勝という快挙は選手全員の力が結集しなければ決して成し遂げられない訳で、試合に出ていた選手だけでなく裏方としてチームを支えた面々も含めて、パルセイロ・レディースというチーム全員で掴み取ったこの栄光をいちサポとして誇りに思うし、選手、監督、コーチ、そして試合運営に携わったスタッフやボランティアも含めた全てのパルセイロ・ファミリーに心からの祝福と感謝の念を贈ります。
こんなに素晴らしいシーズンを体験させてくれて、本当に本当にありがとう!
そして本当に本当におめでとうございます!!

信州・長野の26人の愛娘たちに乾杯!!!

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そして・・・・

明治安田生命J3リーグ2015第35節@山口県・維新百年記念公園陸上競技場
レノファ山口 1(1-1・0-1)2 AC長野パルセイロ

レディース優勝の興奮で忘れるところだったが(←コラコラ!)、首位をひた走るレノファ山口とのアウェイ戦は、最近のチーム好調の立役者ながら自身のシュートはフカしまくっていた(←コラコラ!!)#25有永一生の“やればできる”ループシュートと、ケガから復帰したドリブラー#8菅野哲也の決勝ゴールで勝利し、第2クールの大逆転負けの雪辱を見事に果たしてくれた。
きっとトップの選手達も、レディース優勝の報を聞いて「オレ達も負けてられねぇ!」と奮起したんだろう。
とにもかくにも、今年昇格してきた山口に去年J3で2位になった“先輩”としての意地を見せる事ができてホッとした。
2位の町田は今日も勝って、勝ち点差が縮まらないまま残り試合だけが確実に減っていき、目標実現に向けての数字的なリミットも刻々と迫ってきているが、もうここまできたらそんな事は関係ない。
今年の残り試合はあと4つとなったが、そのうち3試合がホームゲームという事もあるし、最終的な結果はともかく、選手達は最後の最後まで死力を尽くし、パルセイロ戦士としてのプライドと強い気持ちを我々サポに見せてほしい。
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コメント
この記事へのコメント
田中さんが大原のことに触れたくだりで3人の名前を出すあたり、できる子だと感心しました。
そして本田監督のトップチームの昇格、ダブル昇格をまだ諦めていないよとのお言葉。
彼女は最高に持っている女ですのでまだ本当にわからないですよ。
2015/10/26(月) 00:04:47 | URL | 某コテ #mQop/nM.[ 編集]
お久し振りです。自分はまさかここまで人が来るとは思ってもいませんでした。
今年から応援に時間を割けるようになり、レディースのサポマガを3人で創刊しました。拡声器で回っていた奴は僕です。
ちなみに、コウモリのコスプレで回っていたのは昔アウェイで度々ご一緒に声出しをしていたふくよかな男です(自分もかなり痩せましたが彼はもはや別人のようにスリムになりました)。
レディースは大原時代の選手へのリスペクトもさることながら、新旧色々な仲間たちが集い大きな輪をつくっていることもとても素晴らしいと思います。
来年は厳しいと思いますが、同時に楽しみでもあります。
ぼーさんの観戦記、楽しみにしてます。
ではでは。


2015/10/26(月) 19:27:25 | URL | nidone #-[ 編集]
おめでとうございます!
来年はフクアリと臨海でお待ちしています。
是非お会いしましょう!
2015/10/26(月) 19:46:42 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
いやー、やりましたねぇ(^^
すばらしい試合でした。

大原サッカー部が長野に来ると聞いたときは、こんな日が来るなんて予想してなかった。
来年はなんとしても1部にくらいついていきたいね!

さて、記事をリンクさせてくださいな。
喜びすぎてか、3点目までのゴールシーンの詳細を重い出せなくて(汗
引用させてもらいます。
よろしくお願いします。
2015/10/26(月) 20:21:43 | URL | まるいたろう #RVp6i8PI[ 編集]
驚嘆と感謝
雨の入れ替え戦から3年、まさかこんな日が来るとは……。
確かに、カリスマ監督に驚異のスーパーエース、ビッグセーブGKにレッズ3人衆と、これだけ揃っていればこの結果は必然でしょう。
しかし、タレントを揃えたからといって、必ずしも結果が伴わないのがチームスポーツの常。
余裕で優勝するかに見えても、やはりあった落とし穴。
主力の離脱に大敗・連敗、更に過密日程と、特にアンクラスにホームで負けた時は、自分の中では優勝は黄色信号が点滅しましたよ。
でも、その危機的状況を自らの力で乗り越え(たと信毎に出てた)、失点はあったものの再び連勝。
更に昨日の大一番では、今まで経験した事の無いような大観衆の中、「プレッシャー? なにそれ美味しいの?」と言わんばかりにのびのびとプレーし、最高のパフォーマンスを魅せてくれました。
本当に今季のレディース、ここは絶対に勝たなければという試合に、悉く勝って(しかも大勝で)きた印象があります。
これもひとえに、チーム全員の確かな成長と、何と言っても信じられないような「心の強さ」無しには、この結末は決して有り得なかったでしょう。
昨日の試合も含めシーズンを通して、自分としては歓喜よりもむしろ、驚嘆の方が大きいです。
おっさんは特にヘタレなんで、半分以下の年齢の彼女達を、心から尊敬します。
パルセイロレディース万歳!!
こんなに素晴らしいチームが地元にある事、本当に幸せです。
選手・スタッフ・クラブ・スポンサー・メディア・サポーター、レディースに関わる全ての方に感謝です。
あ、勿論、精力的に更新されてるぼーさんにも感謝です。
特に今回、良い写真がいっぱいで嬉しいです。
削除される前に保存出来て良かった良かった(笑)
2015/10/26(月) 21:21:21 | URL | レディースファン #-[ 編集]
某コテ様
あの田中キャプテンの挨拶から、選手の間でも大原からの3人がリスペクトされているのを知って、大原時代を知っている者として本当に嬉しかったですね。
彼女は感情も豊かで人をしっかりまとめる力もあるし、きっと結婚したらいい奥様になりそうです。
そして本田監督のお力、本当に藁をも掴む気持ちですがりたいです。(笑・・・って、あまり笑えないっス。。。)

nidone様
毎回はるばる長野まで駆け付けて応援してくださり、更にマガジンまで刷って頑張っている姿、感服いたします。
当時我々が将来を信じてやっていた砂漠に水を撒くような努力が、遂に報われましたね。
あの当時からそうでしたが、本当にウチのレディースはどんな困難にも挫けない素晴らしいチームです。
来年はこれまで以上に厳しい現実を突き付けられるかもしれませんが、引き続き頑張って応援していきましょう!

パオロロッシ様
どーもご無沙汰しております。
いよいよ“敵”としてフクアリや臨海に乗り込む時がやってきました!
それにしても、トップより先にレディースの方がこういう状態になるとは、ちょっと予想外でした。
お互いだらしない“兄貴”を持つ身はツライですね~。。。
なんて冗談(半分以上本気)はともかく、来年は是非とも遠征したいと思いますので、どうかお手柔らかにお願いします!

まるいたろう様
本当に素晴らしい試合でした。
今年はトップが不甲斐なかった分、レディースに救われたところが大きかったですね。
自分もチームがパルセイロに移管された当時はこんな日が来るなんて夢にも思わなかったけど、これもクラブの本気で女子サッカーを育てたいという思いと、選手達の並々ならぬ努力の賜物でしょう。
来年はとにかく1部に喰らい付いて、大原時代の悪夢を繰り返さないように頑張ってほしいものです。
記事については、自分もうろ覚えでまるいさんの的確なレポに耐えられるか自信がないけど、こんなんでよければ遠慮なくお使いくださいませ。
2015/10/26(月) 21:39:41 | URL | ぼー #-[ 編集]
レディースファン様
そういえば3年前は地域リーグのチームと入替戦を戦ったんですよね。
なんだかもの凄く遠い過去の事のように思いますが、その翌年に入った本田監督が公約通りの期間でチームを優勝させてしまうとは・・・
選手達の個性豊かなキャラクターも含めて、映画にしてもいいようなサクセスストーリーです。
自分も攻守の大黒柱が抜けて日体大と福岡に連敗した時は、優勝こそ疑わなかったものの本気で最終節の広島行きを考えていましたが、そこからの立ち直り方もまた劇的で、あらゆる逆境を全て自分達の力に変えてしまう選手達のタフネスぶりには感心や驚きを通り越して笑っちゃうほどスゴいですね。
このチームは本当に全国のサッカーファンに自慢できる素晴らしいチームだし、トップが地域リーグの頃に大原学園を引き取ってトップと同じくらいの力を入れてチームを育て上げたクラブの先見性と英断を誇りに思います。
そして忘れちゃいけない、選手達を受け入れて午後3時までの勤務時間と恵まれた環境を提供しているスポンサー企業の皆様にも、いちサポとして感謝、感謝ですね。
これからも、この底抜けに明るいチームカラーはそのままに、もっともっと大きなチームに成長できるよう、我々も今以上に力を入れて応援していきましょうね。
2015/10/26(月) 22:13:46 | URL | ぼー #-[ 編集]
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