ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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第37回皇后杯2回戦 長野ラウンド2日目(+トップ試合雑感)
昨日に引き続き皇后杯2回戦in南長野。
今週末狙い撃ちの傘マークで心配していた天気も、今朝方までは結構な降りだったものの開場時間の9時を過ぎてからみるみる雲が切れ、キックオフの頃には陽の光がまぶしくて長野の11月中旬としては暑いくらいまで回復して嬉しい限り。
そんな中で行われた楽しみなカード2試合、さっそく振り返ってみましょう。

【 第1試合 】
浦和レッズレディース 5(4-0・1-0)0 横浜FCシーガルズ

なでしこ1部の強豪・浦和レッズレディースにチャレンジリーグEAST首位・上位4チームで争うプレーオフ3位の横浜FCシーガルズが挑んだこの試合は、とにかく浦和のスゴさにド肝を抜かれた。
浦和は選手の体格も全体的に大きくて、スピードもフィジカルもテクニックも2部のチームが束になってかかっても敵わないほどレベルが高く、また去年はリーグ優勝を果たしたものの今年はレギュラーシリーズも上位リーグも6位と不本意な成績に終わったので「皇后杯は絶対に獲りにいく」という気迫が感じられ、おそらく2回戦という事で流し気味にスタートしたと思われる昨日の1部2チームと比べるとキックオフから選手の動きも明らかに違っていた。

そんな中で生まれた浦和の得点を挙げていくと、
1点目:コーナーキックを身長170cmの大型DF・#2長船加奈がドンピシャ頭で合わせる。
2点目:中央からのスルーパスがDFの裏に抜けたところ、エース・#10吉良知夏が絶妙な飛び出しからフリーでシュート。
3点目:絶好な位置からのフリーキックを才色兼備のヤングなでしこ#8猶本光が見事な軌道で直接決める。
4点目:相手のクリアをカットした#5岸川奈津希がミドルの位置から技ありのループシュート。
5点目:途中出場の#25白木星が素早いパス交換から中央突破のドリブルシュート。
・・・と、どれも選手達の完璧なプレーから生まれた実にビューティフルなゴールばかりで、1部トップクラスのパフォーマンスにただだた感心するばかりだった。

またゴールシーン以外でも、恵まれた体格をフルに使っての全力プレーが攻守にわたって見られ、昨日のベレーザのようなポンポンと小気味よくパスが繋がるような“ブラジリアン”な感じとは一味違う、浦和の伝統とも言える質実剛健な“ドイツ流”のプレースタイルに唸らされた。
特に大注目の#8猶本光選手は、中盤から気の利いたパスを送ってチャンスを作り出す活躍を何度も見せる等その存在感は想像以上で、これは間違いなく次世代なでしこJAPANの中心選手になる事だろう。

ウチは来年、こんなもの凄いチームと対戦する事になると思うと全く生きた心地がしない。
今からかなり覚悟を決めておかないと・・・と、その前に来週の3回戦で早くも対戦するという事を忘れるところだった。
ひぇ~~、どうしましょう。。。 と、とにかくウチの選手達が壊れない事を祈るばかりデス。

と浦和の事ばかり書いてきたが、対する横浜もなかなかどうして、そんな浦和に臆する事無く真っ向勝負を挑んでいたのは立派だった。
横浜もかなり体格のいい選手が多く、浦和に対しても当たり負けせず果敢にボールを奪いに行き、相手ゴールを脅かすシーンも何度か見られた。
そんな中でも#7山本絵美選手は、日本女子代表に『なでしこJAPAN』という愛称が付けられた頃に司令塔兼プレイスキッカーとして活躍しており自分も大好きだった選手で、今日もしっかり攻撃の起点として活躍していた他、球足の速いえげつないフリーキックや正確なコーナーキック等も見る事ができ、まだまだ老け込む事なく主力として若いチームを引っ張っている姿が見られて嬉しかった。
横浜はなでしこリーグ2部昇格をかけて福岡J・アンクラスとの入替戦が控えているが、今日の戦いぶりなら福岡もかなり本気を出さないと足元をすくわれかねないだろう。

そんな訳で、点差が離れた割にはかなり見応えがあり、非常に楽しく観戦できた第1試合だった。

【 第2試合 】
AC長野パルセイロ・レディース 6(0-0・6-1)1 静岡産業大学磐田ボニータ

そしていよいよ2日間の長野ラウンドの大トリを飾る、我等がパルセイロ・レディースの試合。
ここまでの3試合も本当に楽しめたが、待ちに待ってようやくマイ・クラブのユニを着て応援に集中しながら観戦できるのは格別のものがある。
リーグ最終戦は優勝決定直後の試合という事もあってか残念ながら負けてしまったが、南長野での今シーズン最後の公式戦という事で、優勝の貫禄を見せつけてスッキリ快勝してサポを喜ばせてほしいところ。
対戦相手の静産大ボニータはチャレンジリーグWEST2位・プレーオフ4位で、激戦の東海地区予選をトップ通過して本選に出場してきたという事で好ゲームを期待したが、同校OGで去年までウチに在籍していた#27金札杏選手がキャプテンとしてチームを率いて南長野に凱旋参上し、リーダーとして成長した彼女のプレーを見るのも楽しみだった。

そんな見所満載の試合だったが、前半は全く精彩に欠けた内容だった。
格上相手に思い切ってぶつかってくるボニータの気迫に押されてしまい、強さを見せつけるどころか逆に相手に主導権を握られ防戦の時間が長くなり、「ヤラれた・・・」と肝を冷やした場面も一度や二度じゃなかった。
とにかくウチは選手達の動きがバラバラでボールがなかなか繋がらず、頼みのエース#10横山久美が裏を取ってフリーでシュートするチャンスも2回ほどあったけど、そんな場面は今まで百発百中だったのに今日は枠を外したり力ないシュートで簡単にGKに取られたりという“らしくない”プレーに終わってしまい、「リーグ優勝の“燃え尽きシンドローム”がまだ尾を引いているのか?最終節だけなら仕方ないけど、ここまで引っ張ってくるのはイカンぞ・・・」とヤキモキしてくる。

こんな感じで前半はシュート数も僅か2本のみと、おそらく今シーズン最低ともいえるお寒い内容で、特に今日は第1試合で浦和のスゴさを見た直後だっただけにその低調さがことさら際立って見えてしまい、『ジャイキリ』なんて嫌な言葉も頭の中にチラついてきたが、後半8分にフリーキックのこぼれ球を#3矢島由紀が頭で押し込んで先制点を奪い一安心・・・と思ったのも束の間、その1分後には相手の反撃に守備がバタバタしてクリアーボールをカットされて失点し、すぐに振り出しに戻ってしまう。

ただ、ここから#19齊藤あかねや#28大宮玲央奈を起点に徐々に攻撃が繋がり出し、後半15分のコーナーキックでニアに飛んだ低いボールを#6國澤志乃が頭で後に擦らす技ありゴールが決まり勝ち越したところでようやく本格的にエンジンが回り出して、いつもの元気なプレーが見られるようになった。
そして前半の重さがウソのようにどんどん相手にプレスを仕掛けシュート数も多くなり、後半26分に相手ボールをインターセプトした#14泊志穂からパスを受けた#10横山久美がきっちり決めて追加点を挙げると、その3分後にはGKのクリアボールを取った#19齊藤あかねがミドルから豪快に蹴り込む大怪我からの復活ゴールで4点目、更にその3分後には#10横山からのスルーパスを受けた#14泊志穂が自身の交代前ラストプレーでゴールを決めるという彼女らしい勝負強さが飛び出して5点目と怒涛のゴールラッシュ。
そしてアディショナルタイムには足の止まった相手のクリアボールを楽々カットしてトドメの6点目を決め、前半の不安はどこへやら、終わってみれば圧勝で2回戦突破と相成った。

まったく前半のダメダメぶりは何だったのかと思わせるような後半の豹変ぶりだったが、まぁ今シーズン最後の南長野での試合だし、細かなところはともかく、取るべき選手がしっかり取って最後は気持ちよく終わる事ができて本当に良かった。
色々と言いたい事はあるけれど、試合後の選手達の屈託のない笑顔を見れば、そんな小難しい思いも消えてなくなってしまう。
それに、最終盤には大原学園からの生え抜きでここまで本当に本当に苦労してきた#16波多野早選手が出場できたのが嬉しかったし、あまりプレーには絡めなかったけど多くのサポの前で新生・南長野のピッチを走っている彼女の姿には自分も感慨無量だった。

とにもかくにもこれで2回戦を無事突破し、来週は藤枝で浦和レッズレディースと3回戦を戦う事になる。
さっきは冗談半分で書いたけど、本当に浦和のプレーを見ていると今のウチの実力では到底敵いそうもないと思ってしまうが、“負ければ終わり”のカップ戦では何が起こるか分からないし、勝ち負け以外でも自分達の力が1部の強豪チーム相手にどれだけ通用するかを試して今のチームの1部での“立ち位置”を測るにはまたとない機会なので、とにかく「当たって砕けろ!」の精神で真正面から思いっきりぶつかってきてほしい。
そうやって真剣勝負を挑んで何か掴むものがあったら、たとえ“勝ち”はできなくとも十分に“価値”ある試合になる事だろう。

それから最後に、試合後一通りの“儀式”が済んだ後で、明日誕生日を迎える本田美登里監督に対して『ハッピーバースデー』の歌が場内に流れるサプライズがあったが、今年は本田監督にとっても忘れられない年、忘れられない誕生日になった事だろう。
先週にはめでたく来シーズンの続投が決まった事だし、これからもチームをより強く魅力的に育てていただくよう、末永くよろしくお願いいたします。
我等の頼れるアネキ、本田監督。 30歳の誕生日おめでとうございます!!(一部に不確かな情報があるかとは思いますが、ご指摘は一切受け付けません。)


そして・・・

明治安田生命J3リーグ2015第38節@神奈川県・相模原ギオンスタジアム
SC相模原 2(2-0・0-0)0 AC長野パルセイロ

トップチーム、終戦・・・・
ウチの結果にかかわらず町田が勝てば今年の昇格の道は断たれる事は百も承知。
そしてまだ優勝の可能性がある中をホームで戦う町田がそう簡単に負けてくれるとは考えられず、これで昇格しようなんて虫が良すぎるから今年はどうなってもしょうがないと腹をくくってはいたし、結局別会場で町田が勝ったので最終的な結果は変わらなかったのだが、それにつけても最低限今日の試合は勝って意地を見せてほしかった。
もちろん、選手達は決して弱気になっていた訳ではないと思うし、夕方のニュースのダイジェスト映像からも最後まで試合を捨てずに戦う姿が見られたが、去年・今年とこういった肝心な試合でことごとく勝ち点を取りこぼしており、いくら相手のモチベーションが高かったからといっても同じ轍を何度も何度も踏んでいる事が本当にやるせない。
まぁ、ここでいくら愚痴ってみても結果が変わる事は無いのだから、無理矢理にでも気持ちを切り替えて先に進んでいきましょう。

次節はいよいよ今シーズンの最終節、そして相手は2位の町田ゼルビアだ。
開幕前はこの試合が両者の優勝と昇格を賭けた一大決戦になるだろうと予想していたのだが、まさか優勝はおろか昇格の望みも絶たれた状況で迎える事になろうとは思わなかった。
しかも今日は山口が引き分けて町田と勝ち点が再び並んだため、町田にとっては優勝のかかった大一番として高いモチベーションで臨んでくるだけに、迎え撃つこちらとしても非常にやりづらいものがある。
ただ、ウチにだって意地というものがあるだろう。
あれだけ苦労してやっと手に入れたJ1規格の夢のホームスタジアムである新生・南長野総合球技場のオープンの年、こけら落としの試合に逆転負けされた上に最後の試合も落として相手に優勝を決められたとなれば“恥の上塗り”もいいところだ。
もちろん町田さんには何の恨みも無いし、それどころか是非とも今年J2に昇格してほしいと心から願ってはいるが、直接対決ともなればまた別の話。
優勝が懸かったチームにとっては“ホーム最終戦の意地”なんてチンケなこだわりだと思うかもしれないが、ウチにとってみればそれだって立派な勝利へのモチベーションだ。
今年に限っては『終わり良ければ総て良し』なんて都合のよい言葉は当てはまらないが、それでもせめて最後の最後くらいはスッキリ勝って気持ちよくシーズンを締めくくりたいし、選手達はこの試合に全ての力を出し切って燃え尽きるまで戦い、長野のプライドに賭けて必ずや勝利を掴み取ってほしい。
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コメント
この記事へのコメント
南長野劇場
連日の更新お疲れ様です。
女子サッカーファンとしては、本当に楽しい2日間・4試合でした。
児野楓香ちゃんはU17の時から目を付けてる選手です。
本田監督のカリスマで来てくれる事を切に願ってます(笑)
それにしても、なでしこJAPANの試合やレディースの快進撃&優勝と、自分にとっては南長野オープンイヤーは一生忘れる事の無い最高の1年になりました。
おっさんはいつも同じ事ばかり言ってますが、こんな地方の小さな街で、こんなに素晴らしいスタジアムが出来て、女子とはいえ世界に繋がるサッカーの試合が観れるなんて、未だに夢のようです。
だから、このスタジアムを誕生させたパルセイロファミリーには、常に感謝の気持ちを忘れません。
レディースのホームでの戦いはめでたく千秋楽となりましたが、夢のようなレッズ戦(女子とはいえ、あのレッズですよ)にスーパーエースの代表招集と、シーズンはまだまだ熱いです。
という訳で、まずはアリーナさんの応援バスツアーが、ちゃんと催行になるよう祈るだけです(笑)
2015/11/17(火) 20:30:07 | URL | レディースファン #-[ 編集]
レディースファン様
いや~、本当に楽しい2日間でした。
それにしても、藤枝順心の児野選手、よかったですね~。
自分は恥ずかしながら、こんなエラそうな事を書いている割にはウチ以外のチームの選手についてほとんど無知なので、ああいった素晴らしい選手に巡り合えてとても有意義だったし、これこそスポーツ観戦の醍醐味というものでしょう。
よく「スポーツ観戦は好きだけど選手が分からないからあの試合は見に行かない」なんて意見を聞くけど、自分からしたら何てもったいない事をしているんだろうと思ってしまいます。
それにしても、本当に今年は女子サッカーについて充実した1年でした。
ちょっと前までは県内の高校で女子サッカー部があるのが2~3校だった事を思えば、これだけ進歩したのは全国的にも珍しいでしょうね。
改めて、今年1年楽しませていただき、また女子サッカーの魅力を教えてくれたパルセイロ・レディースに感謝です。
2015/11/18(水) 21:11:48 | URL | ぼー #-[ 編集]
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