ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグ1部2016第2節 vsコノミヤ・スペランツァ大阪高槻
祝、なでしこリーグ1部2016年シーズン開幕!!
前節の開幕戦では残念ながら敗れてしまったものの、去年2位のベガルタ仙台レディース相手に途中までリードし、また最終的なシュート数も13-11で“攻撃的”と呼ばれる仙台を上回る等、1部でも自分達のサッカーで十分にやっていけるだけの大きな手応えを掴んだ。

そして迎えたホーム開幕戦。
国内女子サッカーの最高峰リーグが、遂に我等が聖地・南長野に初見参!
・・・いや、前身の大原学園からクラブの魂が脈々と受け継がれている事を思えば、2007年シーズン以来9年振りに1部の舞台に“帰ってきた”という表現の方が正解だろう。
いずれにしても、観客200~300人程度の頃から一生懸命応援してきたパルセイロ・レディースが、発足当時は遥か遠い夢の世界に思えた1部リーグで、こんなに大勢の観客の中で戦う姿を見る事ができると思うと、感慨もひとしおだ。
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そんな記念すべき今日の対戦相手、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻とは2年前に当時のチャレンジリーグで1度対戦しているが、その時は1-3と完敗を喫しており、2部に降格してきたばかりで限りなく1部に近い実力を持つ高槻とのレベルの違いを見せつけられただけに、1つ上のカテゴリーで行われる“リターンマッチ”は、ウチのレベルが2年前からどれだけ成長したかや今後1部でやっていけるかの指標となる重要な試合になる。

いかにも春らしいポカポカ陽気のもと、2,554人という多くの観客が見守る中で行われた大注目の1戦、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 5(3-0・2-2)2 コノミヤ・スペランツァ大阪高槻
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やはり立ち上がりは少し硬くなっていたのか、相手に押し込まれる場面もあったが、守備陣の体を張ったプレーでピンチをしのいでいくと徐々にウチの動きもよくなっていき、前半10分、センターライン付近でボールを受けた#10横山久美がそのままグイグイと中央突破し、ゴールエリアに入った直後に撃ったミドルシュートが決まってパルセイロが先制!
レディースの記念すべき1部ホーム初得点は、エース・横山らしさ200%の実にシビれるゴールだった。
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この予想外に早い得点にスタンドも大いに盛り上がったが、しかし1部はそんなに甘くない。ここから高槻の反転攻勢が始まった。
不用意なバックパスを、元日本代表でドイツW杯優勝メンバーだった敵方エース#14丸山桂里奈にさらわれてのゴールをキーパーチャージで取り消され命拾いしたのも束の間、その後もウチのディフェンスラインの寄せの甘さやショートパスの曖昧さにつけ込んで高い位置でのターンオーバーから何度もゴールに襲い掛かるが、そこに立ちはだかったのが#1池ヶ谷夏美。
1対1の接近戦は勇敢な飛び込みで体を張って阻止し、体制を崩されたクロスも超絶反射神経のパンチングで掻き出す等、まさに“神降臨”のスーパープレーで、「もうダメか・・・」と目を覆うような絶体絶命の大ピンチを何度も防いだ。

そんな頼れる守護神の奮闘に応えたのが前半33分、#10横山がゴールエリアでボールを受けると、必死に喰らい付く相手DFを何度も何度もかわして斜め45度からシュートしたボールが、まるで糸を引くようにきれいな弧を描いてピンポイントでサイドネットにボールを突き刺す。
これから先、なでしこリーグで何個のゴールが決まるか分からないが、この横山の2点目は、それら数多(あまた)のゴールシーンを差し置いて年間ベストゴールに選ばれてもいいんじゃないかと思うくらいで、自分はちょうどボールの軌道の真後ろ辺りから見ていて、決まった瞬間は思わず鳥肌が立ったし、大型ビジョンにリプレイが流れるとスタンド全体に歓声を通り越してどよめきが起こったくらいだった。

このスーパーゴールで流れは俄然パルセイロに傾き、前半アディショナルタイムには#10横山がエリア内でDF数人を十分に引き付けてから逆サイドフリーで駆け込んできた#8大宮玲央奈に絶妙なパスを出し、それを相手に詰められながらも力強く決めて3点目。
勝負の流れを決めるという意味では、前半終了直前というタイミングで決まったこの3点目が実に大きかった。

そして迎えた後半は両者一進一退の攻防が続いたが、後半13分に#11齊藤あかねのミドルシュートがGKとポストの僅かな隙間を抜けてゴールとなり4点目。
その後、後半26分に見事なヘディングシュートを決められて失点してしまったが、その僅か2分後に#14泊志穂がゴールライン際の角度のないところから難しいシュートを決めて突き放し、再び流れをウチに呼び戻した。

結局、試合終了直前に相手にマークを完全に外されてしまい2失点目を許すというミソが付いてしまったものの、地上波民放の生中継も入った大注目のこの試合を5得点の快勝で飾る事ができた。
この5つのゴールは内容的にもとても素晴らしいものばかりだったし、何より横山1人に周囲からの注目と相手からのマークが集まる中で、それ以外にゴールを上げてほしい大宮・齊藤・泊といったセカンドストライカーが揃って結果を出せたのが何より嬉しい。

またゴールシーンばかりではなく、それ以外の時間も全選手が昨シーズンと同じように思い切って前へと向かう攻撃的な姿勢を貫き、全力で、しかもノビノビとプレーする姿を見ていて、自分もこの90分間を大いに楽しめた。
今日初めてレディースの試合を見たお客さんにも、「また来てみたい」と思わせるような試合ができたんじゃないかと思う。
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ただし、守備面に関しては課題が浮き彫りになった感じだった。
とにかく今日は、GK池ヶ谷と彼女をサポートする“クロスバー”氏が大当たりで何とか2失点で済んだが、攻め込まれている場面でのボールへの寄せの甘さや判断の遅さ、不用意なバックパスや自陣深い位置での中途半端に繋ごうとする緩い横パス等には本当にヒヤヒヤさせられ、もしかしたら逆に4~5点取られていてもおかしくないような内容だったし、実際の失点も1つ目は仕方ないとしても2つ目は絶対にやってはいけない余計なものだった。
これから上位陣との対戦になってくると、こういった小さなミスや判断の甘さが命取りになってくるので、今日の失点シーンやピンチだった場面を絶好の教材として、反省点をしっかり修正して次節に備えてほしい。

その次節は、ホーム・南長野に浦和レッズレディースを迎える。
浦和は去年は6位と不本意な結果に終わってしまったし、主力選手も何人か移籍で抜けてしまったようだが、猶本光や柴田華絵といった次世代なでしこJAPANを担うべき若手のホープを擁する強敵である事には変わりないし、何より熱さも声量も日本一の強力なサポーターが押し寄せてくるはずで、ウチとしてはピッチの内外から強力なプレッシャーを受け厳しい戦いになると思うが、選手達は1部チャレンジ2試合で7点を取った事実を自信にして、思い切って真正面からぶつかっていってほしい。
そして我々サポも、ホームゲームのプライドに賭けても、相手の強力な応援でホームジャックされないよう、今日と同じくらいの動員でスタンドをオレンジ色に染めて選手達に勇気を与えると共に、応援の“熱”を引き続き南長野から全国に発信して、この素晴らしき女子サッカーを盛り上げ続けていきましょう!!
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コメント
この記事へのコメント
得点がたくさん入って、あまり試合を見たことのない人達にはいい試合だったと思います。
横山選手の2点目は、会場のビジョンでリプレーを見て
こんなゴール決められたら相手ディフェンダー選手も
呆れるしかないレベルのシュートでした。
来週もホームで試合があるので楽しみですね。
2016/04/02(土) 23:39:55 | URL | 某コテ #mQop/nM.[ 編集]
某コテ様
なんか“出来過ぎ”って感じでしたね(笑)
それにつけても、去年の優勝決定試合の時もそうだったけど、あれだけ注目が集まる試合でも緊張する事無くノビノビと自分達のサッカーをやって結果を出せるレディースの選手達は本当にスゴいの一言に尽きます。
この試合で始めてレディースを見に来た人達も、きっとファンになってくれる事でしょう。
そして来週はいよいよ上位陣をホームに迎えての対戦という事で、どんな試合になるか本当に楽しみですね。
勝てるかどうかは分からないけど、大いに期待しましょう!
2016/04/04(月) 18:17:35 | URL | ぼー #-[ 編集]
レディース劇場
結果次第では、早くも残留に黄色信号が点灯しかねない大事な一戦。
しかしながら、そんなおっさんのチキンハートをあっさり粉砕してくれた、常に想像の「斜め」上を行く我らがレディースイレブンには、もう脱帽しかありません。
まあ課題は、ぼーさん始め、TV解説の大竹さん・土橋さんもおっしゃっる通りなので、今後の修正に期待する事としても、ボクシングで言えば壮絶な打ち合いの末の見事なKO勝利という事で、TV局としても大勝利で良かった良かった(笑)
スタンドも湧きに沸いて、重苦しかったアジア予選とはうって変わった楽しさがあって、今後のなでしこリーグに旋風を巻き起こす可能性と魅力が詰まった、素晴らしい試合だったと思います。
個人的には、試合を左右する誤審や過剰ジャッジが無かった事も良かった事の一つですかね。
まあそれはさておき、何と言っても選手個人のプレー自体が凄かった。
日本の至宝(と呼ばれる日も近い)超絶ファンタジスタ、#10王様・横山様
才能一人占め、全てが高スペックな司令塔、#11齋藤あかね
決定力とキャラは一番際だってる、スピードスター#14泊志穂
前線のこの3人だけも、お金を払って見る価値は充分にあります。
他にも、
あの小さな体からは想像もつかない強烈なミドルシュートが打てる、#8大宮選手
これこそ1部のプレー、みんなに見習って欲しい、#13児玉選手
これまた1部でしか見れない高度なDFスキルを持つ、#5木下選手
惜しみない運動量で90分間全力の上下動ダッシュの両サイドバック、#3矢島選手&#22牧井選手(この二人の頑張りが、レディースの爆発的な攻撃力を支えてると思ってます)
空中戦の強さは攻撃のセットプレーでも脅威、#2田中選手
規格外の反射速度と勇気、神セーブ率#1・GK池谷選手
危機察知能力・ボール奪取能力・シュート力、そして若干の天然と、まさにリトル澤。本田監督、真の秘蔵っ娘・#6國澤選手
と、おっさんの願望と妄想が多々混じっておりますが、本当に個性豊かな、試合内容や結果とは別に、その選手ならではの魅力溢れるプレーを見るだけも楽しめました。
残念ながら、今年のオリンピックでなでしこJAPANは見れませんが、週末の南長野に限って言えば、スタジアムのかぶりつきで見れるパルセイロがあります。
しかも、そのパルセイロから次のTOKYOでは、何人もの選手がその夢舞台に立ってるかも知れません。
多くの方が南長野に足を運んで下さる事で、夢物語りが現実に近づけると思ってます。
もう本当に、おっさんの血圧は上がりっぱなしです(笑)
まあ、夢は膨らむばかりですが、残留は最低限の絶対的条件であります。
夢を繋ぐ為にも、応援あるのみ。
がんばれ、パルセイロ・レディース!!
TV局も、また生中継お願いします。
4月1日に告知があったので、念の為番組を確認したのは御愛嬌(笑)
2016/04/04(月) 22:34:20 | URL | レディースファン #-[ 編集]
レディースファン様
1部残留のためには絶対に勝ち点を落とせない相手に快勝できて本当によかったです。
それどころか、中継の解説の大竹さんが後半になると「すごぉ~い!」と連呼するくらい、試合内容でも観客動員でもパルセイロの力を披露する事ができたのが嬉しいですね。
初めてウチの試合を見た人達にとっては横山選手の2ゴールが強烈な印象に残ったかと思うし、「長野は“戦術・横山”だ」なんてネットの論評もありましたが、ずっとこのチームを見ている我々的には、全ての選手が自分の役割をきっちりこなして全員の力で勝ち取った素晴らしい試合だったと思います。
大げさな表現ではなく、現時点でウチは“なでしこJAPAN”よりも魅力的なチームだと感じます。
この調子で次の浦和戦も、勝ち負けはともかく最後まで我々を魅了し続けるような試合を期待したいですね。
2016/04/06(水) 20:08:34 | URL | ぼー #-[ 編集]
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