ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグ1部2016第6節 vs岡山湯郷Belle
今年もいよいよ楽しいゴールデンウィークに突入!
そして、今年のレディースの試合で自分が最も楽しみにしていたカードがやってきた。
日本女子サッカー界随一の名指導者・本田美登里監督が育て上げた2つのクラブ、岡山湯郷BelleとAC長野パルセイロ・レディースの直接対決。
チャレンジリーグで毎年下位に甘んじていたウチを就任時の公約通り3年で1部に昇格させて見せた本田監督としては、自分がクラブの立ち上げから関わり1部の強豪チームに成長させた湯郷との対戦は、やはり特別な思いがあるだろう。
また、もはやすっかり長野に定着しており忘れてしまいそうだが、エース・#10横山久美とW守護神#1池ヶ谷夏美&#21林崎萌維の前の所属先でもあり、彼女らも念願の古巣との対決にいつも以上に気合が入っているハズだ。

この注目のカードに華を添えるように、テレビ中継のスペシャルゲストとして言わずと知れた女子サッカー界のレジェンド・澤穂希さんも来訪。
去年ワールドカップ壮行試合で現役選手として南長野に来た時は、プレーの端々に力強さと共に女性らしいしなやかさが感じられて自分も一発で魅了されたが、引退・結婚されてゲスト解説として招かれ試合前イベントで子供達の質問に答えているその姿は、穏やかさの中にも凛とした気品や気高さがあふれており、現役を退いてもやはりこの人の存在は特別だと感じる。
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そんな澤さんや、現在のなでしこJAPANの顔ともいうべき宮間あや選手を一目見ようと、試合時間が近づくにつれて続々と観客が詰め掛け、連休中という事もあって遠く岡山から湯郷サポの方々も多数駆け付けて、もう一つの人気カードである浦和vs神戸の動員を600人も上回り去年の優勝決定試合に匹敵する3,468人もの大観衆の中で行われた大注目の試合、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 3(1-1・2-1)2 岡山湯郷Belle
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今年ここまでのレディースは、やはり実力あるチームとの初顔合わせが続いた事もあって序盤は相手の力に押し込まれる事が多かったが、今日は選手達もいつも以上に気合が入っていたのか、立ち上がりから積極的に攻め上がるシーンが多くウチが攻撃のペースを掴んでいき、早くも前半8分、相手を背負ってボールを受けた#10横山久美が反転してマークを外し素早くシュートを放つと、ボールは横っ飛びのなでしこJAPANキーパー#1福元美穂の手の先を抜けて左ポストに当たってゴール内に跳ね返り、パルセイロが先制!
自身お得意の、そして国内では他の追随を許さない反転からの鮮やかなシュートを、古巣相手にこんなに早い時間にやってのけ結果を出すとは、改めて横山という選手の底知れぬパワーを思い知らされる。
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この思いがけず早い時間の先制点にスタンドも早くも盛り上がり、その声援に後押しされてなおもウチが攻め立てていくが、しかし、湯郷もなかなかに強かなチームだった。
これまでの試合では、ガンガン前へ押しまくるウチの攻めの姿勢やパルサポの大きな声援に、相手は自分達のサッカーを見失ったようにズルズルとウチの勢いに呑まれてしまうケースが多かったが、今日は前半の半ば頃から湯郷がウチの小さなパスミスを突いたりクリアのセカンドボール争いを制するなど、徐々に相手が攻勢に出る時間が増えてきた。
そして前半29分、左サイドをえぐられて正確なクロスからフリーでゴール前に待っていた選手にドンピシャ頭で合わされる、敵ながらアッパレの見事な得点で試合を振り出しに戻される。

ウチとしては相手のポイントゲッターをどフリーにさせてしまう悔しい失点だけに、試合の流れを向こうに持っていかれないかと心配したが、その後はなんとか踏ん張って前半終了。
ここまで両者が自分達の持ち味を生かしたプレーで互角の戦いを演じてきただけに、次の1点が非常に重要になってくると思っていたが、その1点はパルセイロがもぎ取った。
後半11分、相手ゴール前の混戦から#13児玉桂子が放ったシュートが、守備陣の僅かな隙間をすり抜けてGK#1福元の指先を弾きネットを揺らす2試合連続ゴール!!
初めて長野でのプレーを見た時から、その技術の高さで大きな戦力になると期待を寄せていた児玉が、周囲の選手との動きも噛み合っていよいよ本格的に真価を発揮し始めた。
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そして、その勝ち越しゴールの興奮も冷めやらぬ2分後、高い位置でインターセプトした#10横山がGKと1対1から貫禄のゴールを決めて突き放す。
もう横山については賞賛の言葉を書き倒しておりこれ以上の文言が出てこないが、帰宅してから見た中継録画の中で、このゴールが出た時にレジェンド・澤さんの口から思わず出た「凄いなぁ・・・」という素の呟きが全てを物語っているだろう。
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この1点は試合を決定付ける非常に大きなものだったが、それでも湯郷の選手達は少しも心が折れる様子を見せず、あくまでも強かにゴールを奪いに行く。
さすがは本田監督が長年手塩にかけて作り上げた名クラブ。監督が去ってから選手の入れ替わりはあっても、そのスピリットはしっかり息づいている。
そして対するウチの選手達も、そんな湯郷の選手に負けない気持ちで必死に人にボールに喰らい付いていき、まさにお互いの意地と意地がぶつかり合う息詰まる大熱戦となった。

そんな中の後半36分、GKからのロングフィードがディフェンスラインの裏を抜け出した選手に一発で渡り(この場面、現地で見た時も中継録画を何度かリプレイしてもオフサイドにしか見えなかったけど、ウチの選手が猛抗議しなかったところを見るとオンサイドだったんですかね・・・?)フリーでゴールを決められて1点差まで詰め寄られたが、今日のウチは本当に気持ちが入っていたのだろう、その後も集中力を切らさず攻守に全力プレーをやり続け、3分間のアディショナルタイムをしのぎ切って遂に歓喜のタイムアップ。
まさに“死闘”と呼ぶにふさわしい因縁の対決第1幕を見事な勝利で飾った。

試合終了後、GKの#21林崎は感極まって嗚咽していたし、ヒーローインタビューに立った#10横山も、いつもはクールな受け答えなのに今日は上気した顔で興奮気味な口調になるなど、やはりこの試合にかける両選手の思いは相当なものがあったのだろう。
そしてその他の選手からも、プレーの端々に「本田監督に是非とも古巣からの白星をプレゼントしよう!」との熱い思いが垣間見られたし、当の本田監督もインタビューではいつもの表情で淡々と語っていたが、この大一番を勝ち切ったパルセイロの選手と、最後まで真っ向勝負を演じた湯郷の選手、両チームの“教え子”達を1人ずつ抱きしめてやりたいような気持だったんじゃないだろうか。
とにかく、戦前の期待を裏切らないメチャクチャ熱くて面白い試合が見られ、その中でウチが勝つ事ができて良かった。
そして、そんな素晴らしい試合を3,600人もの多くの観客と、澤穂希さんに見てもらえて本当に良かった。
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これでウチは4勝2敗の勝ち点12で3位に浮上!
上を見ればリーグを代表するベレーザとINACの2強しかおらず、順位表を見ても何だかくすぐったいような、そして「エラい場所まで来てしまった・・・」と若干ビビッてしまうような気持ちになるが、これは夢でもドッキリでもなく、チームとサポが必死で戦い勝ち取った結果であり、ウチらも立派な1部所属クラブの一員として胸を張って(でも決しておごらずに)この嬉しい事実を受け止めたい。

とはいえ、まだリーグ戦も1/3を終えたばかりであり、気を引き締めてかからねば。
次節のアウェイ・伊賀FCくノ一戦は中2日の過密日程で、しかも相手は今節もホームゲームだったので移動なしの万全なコンディションで迎え撃つ形となるし、あちらも今日の試合で強豪・仙台を1-0で破って気持ち的にも上り調子だと思われ、ウチとしては厳しい戦いが予想される。
ただ、会場の上野運動公園競技場はウチもプレシーズンマッチの『忍びの里レディーストーナメント』で何度もプレーしているので全く未知のフィールドではないし、キツい日程も去年の和歌山国体の事を思えば乗り越えていけるだろう。
今日の激闘で身体は疲れていると思うけど、それを補って余りある大きな自信を掴んだと思う。
この勢いで敵地に乗り込み、是非ともアウェイ戦初勝利をもたらして更に弾みをつけてほしい。
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ちなみに、この日は連休真っ只中という事で、自分も思い切って遠征に行こうかと計画していますが、もうひとつの趣味である『乗りテツ』絡みで帰宅は翌日の夜遅くになる予定なので、この試合の観戦記は翌々日以降に時間があったらアップしようかと思うので、なにとぞ期待しないでいてくださいマセ。。。
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コメント
この記事へのコメント
写真撮って勝手に掲載してもいいのでしょうか
2016/05/01(日) 08:26:43 | URL | #-[ 編集]
南長野劇場
南長野でのレディースとスーパーエースの無双ぶり、さすがの澤さんもびっくりでしょう(笑)
因縁の相手&レジェンドなゲストを迎えてのTV中継。
そして、大勢の観客を魅了した試合内容と、これはもう「劇場」と呼んでも良いんじゃないでしょうか。
昨日の余韻と次のINAC戦を想うだけで、ごはん3杯はいけます(笑)
GW最終日を最高のオーラスにする為に、ぼーさんも選手もみんなも、気を付けて遠征頑張って来て下さい。
2016/05/01(日) 21:20:04 | URL | レディースファン #-[ 編集]
名無し様
ご指摘ありがとうございます。良い機会なので、ここで弊ブログにおけるなでしこリーグの写真掲載に関する考えを記します。
元々はなでしこリーグも写真撮影に関する規制はありませんでしたが(大原学園時代は自分も試合の様子をバシバシ撮って積極的にアップしていました)、選手の写真がいかがわしいサイトで性的に悪用される被害が出てきたので、望遠レンズによる撮影を禁止するという趣旨の事を聞きました。
そこで、カメラはルール通りレンズを交換できないコンパクトデジカメを使用し、また選手の顔や体の線が判別できないくらい引いた構図の写真を撮ってアップする事を心掛けています。
昨今は写真に対する規制も少し厳しくなってきたようなので、自分も極力大型ビジョンの画やピッチ全景の写真のみを使用するよう気を付けていますが、今回は試合内容も会場の盛り上がりも本当に素晴らしかったので、この雰囲気を少しでも多くの人に伝えてパルセイロ・レディースや女子サッカーの素晴らしさを知ってもらいたいと思い、メインの被写体をスタンドの観客のリアクションに合わせ(もちろん観客のプライバシーに配慮して個々の顔が判別できないレベルで)、前記の自分で決めたルールに沿って注意してアップしたつもりです。
従って、個人的には今回掲載の写真は全て『セーフ』だと考えておりますが、もし自分の解釈が間違っていて、リーグやクラブから正式に削除要請があればもちろん素直に従いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
2016/05/01(日) 21:27:32 | URL | ぼー   #-[ 編集]
レディースファン様
それにしても澤さんの来訪はタイムリーでしたね。
これでレディースは、澤穂希・大竹七未と女子サッカー界の重鎮2人の心を完全に奪ってしまいましたね。次のターゲットは高倉麻子氏かな?(笑)
それにしても、湯郷の戦いぶりも含めて、この試合はまさに『劇場』という表現がピッタリでしたね。
最高の舞台、最高のキャストによるスペクタクルな劇に酔いしれて、自分も試合終了の笛が鳴った瞬間にスタンディングオベーションでした。
そして、今回の試合は“第1幕”であり、もっと感動的なクライマックスが待っているのを期待したいですね。
ここまでレディースは上々の結果を残し、あとはアウェイ戦初勝利を待つばかり。(開幕前の不安を思うと何とも贅沢な望みですな。。。)
3日の伊賀遠征では、その待望の瞬間に立ち会えるよう、自分も気合を入れて応援してまいります!!
2016/05/01(日) 21:52:40 | URL | ぼー   #-[ 編集]
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