ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグ1部2016第9節 vs日テレ・ベレーザ
今年もやってまいりました、1日でレディースとトップの試合が両方見られる豪華ダブルヘッダー!
朝から晩まで南長野にドップリ漬かった贅沢な1日、まず今日は時系列でレディースの試合から書いてみたいと思います。

さて、先週のINAC神戸からの大金星に沸いた試合の余韻が未だ頭の中に残りまくってる中で迎えた今節の相手は、現在首位を走るディフェンディングチャンピオン、日テレ・ベレーザ。
日本女子サッカーリーグ創設当初から読売ベレーザとして名を連ね、ご存じレジェンド澤穂希、新しく代表監督に就任した高倉麻子、テレビでお馴染み美人解説者の大竹七未、そして我等が本田美登里と、日本の女子サッカー界に名を残す錚々たるメンバーを数多く輩出してきた名門中の名門クラブだ。
また、今年の登録選手18人中13人が下部組織のメニーナ出身という事で、戦術理解や選手間の連携もバッチリで他所とは強さの“質”が違う、ある意味クラブの理想形ともいえる強豪中の強豪だ。

そんなスゴい相手に、ここまでホームゲーム全勝でリーグにオレンジ旋風を巻き起こしてきたレディースがどこまでやれるか、パルサポならずとも大注目のこの試合、結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 1(0-3・1-2)5 日テレ・ベレーザ
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今日はもう遅いので試合内容の詳細は省略するが、さすがに前節ほどではないにしても女子サッカーとしては破格の動員である5,160人という多くのサポの後押しを受けるも、女王・ベレーザの牙城を崩す事はできず、ホームゲームの連勝記録も5で止まってしまった。
速く正確なパスワーク、ウチの必死のプレスにも簡単には倒れないボディバランスとキープ力、ディフェンスラインの裏へ抜け出すタイミングの絶妙さ・・・等々、“格”の違いをまざまざと見せつけられた攻撃力や、他のチームがどんなに厳しくマークしても止め切れなかった#10横山久美に対して満足に仕事をさせずノーゴールに抑え切った守備の堅さと、「さすがベレーザ・・・」と唸るしかない見事な完敗ぶりだった。

そんな試合だったが、とかくこのくらい点差が離れてしまうと時計が進むのがやたらと遅く感じられて針のムシロに座らされている気持ちになるものだが、この試合に関しては不思議と試合終了まであっという間に終わってしまった・・・というのが率直な感想だ。

そのように感じた理由は、こう書くとパルサポとして変な表現になってしまうけど、ベレーザが「こんなプレーをしてくるんだろうな」と自分が“期待していた”通りのハイレベルなサッカーを、90分間手を緩めずにやり切ってくれた事だ。
#22岩清水梓・#5有吉佐織の円熟味と#2清水梨紗・#3村松智子の若々しさが融合した鉄壁ディフェンス、#20阪口夢穂の中盤での攻守にわたる圧倒的な存在感、#9田中美南の強烈なシュート、#10籾木結花の絶妙な裏への抜け出し、そしてその他の若手選手もメニーナからの一貫指導に裏打ちされたコンビネーションとスピードで、勝ち負けとか敵味方を超えて、日本女子サッカーをずっと牽引し続けてきた名門の名に相応しいパフォーマンスを大いに楽しめた。

それともう一つ、そんなベレーザに対して、どんなに点差を離されても最後まで決して諦めず、足を止めず貪欲にゴール目指して攻め続けたウチの選手達の心意気も、試合を最後まで集中して見ていられた要因だ。
レディースも選手がだいぶ入れ替わったし、去年からの大躍進で知名度も上がりマスコミに取り上げられる数も観客動員もトップチームを喰っちゃうくらい(←実際に喰っちゃったし・・・)飛躍的に増えたが、サッカーにかけるひた向きさと決して折れないハートは、苦しい時を過ごしたチャレンジリーグ時代から変わらず、しっかりと受け継がれていた。
そして、そんな「どんなに叩かれても前進あるのみ!」の不屈の精神が、後半7分の#8大宮玲央奈の貴重なゴールにつながったんだと思う。
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ただ、このゴールの後にいいところまでいきながら追加点が奪えず、逆に後半16分に1点返されてしまった事と、後半34分に守備のバタバタから余計なダメ押し点を献上してしまった事が悔やまれるが、その他の失点はウチの守備の甘さもあるけどそれ以上に相手の方が上手だったという印象で、ちょっと甘い評価になってしまうかもしれないけど、スコアの割には大健闘だったと言っていいんじゃないかと思う。
試合終了後には、これだけ大敗だったにもかかわらず、スタンド全体からレディースの選手達に温かい、そして力のこもった拍手が贈られたが、きっと多くの観客の胸にも選手達の頑張りが強く響いたのだろう。
そしてその拍手は、素晴らしいサッカーを見せてくれたベレーザの選手にも平等に贈られたものだと思う。
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もちろん、勝負の世界に生きる以上は勝つ事こそが最も大きな目標であり、強豪チームに勝つ事がチームを成長させる最高の薬ではあるのだが、決してそれだけが全てではなく、負けて得られる事もある。
今年ここまでのレディースの快進撃は、もちろん選手達の頑張りで勝ち取った胸を張って良い事実ではあるけれど、特にホームゲームはちょっと気持ち悪いくらい出来過ぎな結果で、ここでベレーザにも勝っちゃったら選手もサポも完全に“勘違い”してしまいそうだったので、今日の負けは1部のチャンピオンチームと昇格したての新参チームの実力差を身をもって実感し、調子に乗って浮足立ちそうな気持ちを正して地に足を付けていくという意味では、口に苦い良薬のような“実のある敗戦”と前向きにとらえたい。
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さて、これでリーグ戦もちょうど半分を消化した訳だが、ここまでのレディースの成績は5勝1分3敗の勝ち点16で堂々4位に入る大健闘!
果たして、開幕前は誰がこんな好位置で折り返すと予想しただろうか?
自分は、勝利はせいぜい2つくらいで、逆に今日みたいな大敗が少なく見積もっても3~4試合はあるだろうと覚悟していただけに、南長野のピッチで選手達が巻き起こす旋風に驚かされてばかりだった。

思えば5年前のトップチームJFL昇格初年度も、「あの憧れだったHonda FCに勝っちゃったよ!」、「地域リーグ時代から強豪だったV・ファーレン長崎や町田ゼルビアも負かしちゃったよ!」、「アマチュア最強軍団のSAGAWA SHIGAと互角に渡り合えたよ!」と興奮の連続だったが、そんな楽しい記憶を思い出させてくれるような快進撃だった。

ただ、前半戦は昇格の“ご祝儀日程”なのか9試合中6試合がホームゲームだったけど、後半戦は当然アウェイがグッと増える訳で、ここまでアウェイで1勝もできていない“内弁慶”としては、そんなに手放しで喜んでばかりもいられない。
それに、前半戦でウチに負けた相手も、エース#10横山を中心にウチの戦いぶりを研究してしっかり対策を立ててくるハズで苦戦は必至と思われ、それだけにウチとしては、これまで以上に攻撃の精度や守備力を高めていく必要がある。

もっとも、ウチだってこの9試合で1部のスピードやパワーを実感してある程度の感覚は掴めていると思うし、現に予想に反して5つも勝てているんだから、1部でも十分にやれるという自信と手応えも感じているだろう。
それだけに後半戦もチャレンジャー精神を全面に押し出して決して受け身にならず、自分達を信じてこれまで通りの攻撃サッカーを貫き通してほしい。

まずは来週行われる後半戦最初の試合、伊賀上野でのコノミヤ・スペランツァ大阪高槻との一戦で、是非ともアウェイ初勝利を掴み取りましょう!!
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コメント
この記事へのコメント
不屈のライオン
本当に、ほんと~にお疲れの所、更新お疲れ様です。
何から何までおっしゃる通りなので、ウザイコメントするのも憚れましたが、自分が感じた全部の事をぼーさんも語られていて嬉しくなりました。
1部昇格が夢にすらならなかった時代、どんなに大差をつけられても、最後までゴールを奪いに行く不屈の精神は、しっかり受け継がれて、それが今日の躍進に繋がったんですね。
いずれにせよ、本田監督のコメント通り、現状も今後もチーム全員がしっかり分っているので、我々は全力で応援するのみです。
まあ、良くも悪くも予想の遥か斜め上を行くのが、我ら愛すべきレディースチーム。
今後の南長野もきっと、ハラハラ・ドキドキ・ワクワクの連続でしょう。
この大敗でネガティブになる事無く、生暖かい目で見守っていくの吉(笑)
蛇足ですが、ベレーザもパルセイと同じく主力が若いぶん、調子の波がけっこあって、昨日は完全に絶好調の回でした。
大アウェイにも拘わらず、たくさんの観客の前で自分達のサッカーが出来る喜びに満ち溢れてました。
今夏のU20W杯、期待大です。
神田選手も、何が何でもメンバーに選ばれるよう頑張って欲しいです。
2016/05/16(月) 20:27:34 | URL | レディースファン #-[ 編集]
レディースファン様
本当にあの試合のレディースの選手達の堂々とした戦いぶりは立派の一言でしたね。
そして、試合終了後の観客の拍手の大きさからも、この試合を見た全ての観客がレディースの最後まで戦う姿勢に魅了されたと思うし、その事が長年レディースを応援してきた自分としては一番嬉しいです。
これでレディースのファンももっともっと増えればいいですね。
ところで、ベレーザもやっぱり調子の波はあるんですね。
その中であの試合にピークを持ってきたという事は、女王・ベレーザが新参者のウチをリスペクトして全力で戦った証だと思うし、そんなベレーザには改めて感謝したいです。
そして、絶好調のベレーザと対戦できたウチは本当にラッキーだったと思います。
この貴重な経験を、是非ともチームや個人の成長に繋げていってほしいですね。
あと神田若帆選手は、湯郷戦で途中出場した時のプレーを見て、何となく“雰囲気”を持っている選手だと感じました。
代表では多くの経験を積んで、一回り大きくなって長野に戻ってきてほしいものです。
2016/05/17(火) 21:51:43 | URL | ぼー   #-[ 編集]
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