ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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2016プレナスなでしこリーグカップ1部 Bグループ第4節 vs岡山湯郷Belle
先週は1回休みで2週間ぶりの試合となったレディースの今日の相手は、3試合行い未だ勝ち点1で最下位に低迷している岡山湯郷Belle。
ゲームシートを見てみるとカップ戦に入ってからエースの宮間あや選手がベンチにも入っておらず、今日もチームには帯同していたがスタンドでスコアリングの仕事をしており、敵ながらその容体が気になるところだ。
そんな訳で相手はエース不在ではあるものの、監督も途中交代して心機一転し選手達は気合が入っていると思うし、前節は強豪・仙台相手にドローに持ち込みカップ戦初勝ち点をゲットして波に乗っており、今の順位に関わらず要注意の存在ではあるが、ウチとしても決勝トーナメント進出を見据えると、ここは何としても勝って下位の差を広げておきたい。

心配していた雨も未明には止んで、梅雨らしい蒸し暑さもそれほど感じない絶好のコンディションの中で行われたカップ戦予選3戦目の結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 2(2-0・0-0)0 岡山湯郷Belle
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カップ戦のもう一つの注目点であるスターティングラインナップには、#2田中菜実と#22牧井毬音が久々に名を連ねた他、#18五嶋京香がカップ戦に入ってスタメン皆勤賞と、リーグ戦に対してディフェンスラインをいじってきた。
一方の攻撃陣はいつものメンバーだが、戦いぶりは『いかにして横山選手にいい形でボールを渡せるか』をメインに全体的にガンガン前へ突き進むといった普段の展開とは違って、チーム全体で丁寧にパスを繋いで相手を崩していく事を主題にしている感じで、あくまでも勝利を目指しつつもチームとしてワンランク成長するためのチャレンジも欠かしていないという印象を受けたし、実際に小気味よくボールが繋がってチャンスを作り出す場面が何度も見られ、これまでにない新しいレディースの魅力や可能性が垣間見られた。

一方の湯郷も大黒柱の宮間選手こそ不在ながら、正確なパス回しや鋭いカウンターで果敢に攻め込むシーンも見られ一進一退の緊迫した攻防が続いたが、そんな中、意外な形で試合が動いた。
前半30分、相手GK#1福元美穂がクリアしようとしたボールを詰めていた#14泊志穂がインターセプトし、すかさずループ気味に放ったミドルシュートがガラ空きのゴールに吸い込まれてパルセイロが先制!
前の試合の新潟戦で横山選手と共に取った先取点とほとんど同じシーンを今日は泊選手1人で再現したような感じで、ウチとしてはまさに“してやったり!”の痛快なゴールだった。
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対する湯郷としては、歴戦の大ベテラン・福元選手をもってしての手痛い失点だけに、かなりショックも大きかったと思われ、このゴールを機に流れはグッとウチに傾いてきた。
そして、このまま前半終了となるかと思われたアディショナルタイムに、またしても思わぬ形で追加点が生まれる。
ウチの攻勢から#10横山久美が惜しいシュートを外し、ディフェンスラインがサッと上がって広々と開いたスペースをゆっくり歩きながら戻ってきたところ、その足元に測ったように正確にボールが転がってきた。
これを見て自分は一瞬「あらら、こりゃがっつりオフサイドだわ・・・」と思ったが、副審の旗も上がらず主審の笛も鳴らず、あれっ?と思ってよく考えたら、横山にパスを出したのは味方ではなく相手の選手。
つまり相手のバックパスが一番取られたくない選手に“どフリー”で渡ってしまった形となったのだ。
当の横山選手もボールを受けた瞬間はビックリしたような素振りを見せたが、瞬時に状況を察すると素早く反転してGKと1対1となり、こうなればさすがの福元選手も止める事はできず、これ以上ないような“ごっつぁんゴール”を決めたところで前半終了のホイッスルが鳴った。

これで余裕が出てきたレディースは、守備陣が安定している事もあり後半はベンチの攻撃的選手を次々と投入。
そして、#28山崎円美・#24神田若帆・#20内山智代・#19藤村茉由と出てきた選手がそれぞれ自分の持ち味を発揮しノビノビとプレーして何度もチャンスを作り、本日も安定の2,000人超え(2,721人)となったスタンドも大いに盛り上がって、トップの試合では“失点フラグ”となっている感もある『花唄』チャントが流れるアディショナルタイムも危なげなく守り切ってタイムアップ。
攻めては相手のミスを逃さず決め切るソツの無さ、守っては今季ホームゲーム初となる無失点と、まさにここまでのチームの成長を示すような気持ちいい快勝でカップ戦2勝目をあげた。

今日の試合のMVPを選ぶとすれば、もちろんゴールを決めた横山選手や泊選手もあるだろうが、自分としては守護神#1池ヶ谷夏美と#2田中菜実・#7坂本理保・#18五嶋京香・#22牧井毬音のディフェンスライン、そして序盤の大ピンチを救ったワンボランチ#6國澤志乃という守備陣全員に差し上げたい。
とにかく今日の守備陣の活躍は素晴らしく、相手の動きを冷静に見計らって何度もオフサイドを取っていたし、誰かが抜かれたらすかさず他の誰かがカバーして相手にチャンスを作らせず、こちらも本当に安心して見ていられた。
湯郷だって決して悪い内容ではなかったと思うが、そんな相手のシュートを前後半2本ずつに抑えたのは立派の一言に尽きる。

また、前記のように途中出場した選手も全員が貴重な出場機会の中でしっかりと自分のプレーをして勝利に貢献していたし、とにかく今日は本当に収穫の多い試合だった。
欲を言えば、後半のイケイケな展開の中でダメ押しの追加点が取れていたら最高だったんだけど、これ以上望むとバチが当たりそうだし、今後の課題として取っておきましょうかね。
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逆に湯郷としては、不用意なミスからの失点を重ねての完敗で、悔やんでも悔やみきれない試合だっただろう。
今日もリーグ戦と同様に遠路はるばる熱心なサポが南長野に多数やってきたが、そんなメインスタンドのサポに向けて選手達が深々と頭を下げたまましばらく動けなかったシーンや、そんな選手の背中をピッチに降りてきた宮間選手が優しくたたいてなぐさめるシーンが強く心に残ったし、なかなか結果が出せなかったチャレンジリーグ時代のレディースと重なって心にグッとくるものがあった。
女子サッカーのようなまだまだ厳しい環境にあるマイナースポーツの中では、対戦相手は敵であると同時に運命共同体の仲間でもある。
湯郷も今シーズンはリーグ戦・カップ戦ともに苦戦が続いているが、自分は湯郷については地方から女子サッカーのムーブメントを起こした大先輩クラブとしてリスペクトしているし、余計なお世話ではあるが、是非ともここから巻き返してもらい、今度の美作での試合ではまたお互いナイスゲームができるよう頑張ってほしいものだ。

そして次節は、現時点でBグループ首位を走る浦和レッズレディースをホームに迎えての一戦だ。
浦和もリーグ戦の予想外の低迷から一転、カップ戦に入ってから前節まで2戦全勝と遂に本来の実力を取り戻してきた感じで、リーグ戦ではホームもアウェイも勝たせてもらっているウチとしても、今度ばかりはかなりの苦戦が予想される。
ただ、決勝トーナメントに進出するためには絶対に落とせない試合であり、今日のような攻守がガッチリ噛み合った試合運びで是非とも勝利を掴み取ってほしい。

という訳で実に気持ちよくスタジアムを後にする事ができたし、これから岡山県観光PRブースでいただいた湯郷温泉の入浴剤を入れたお風呂につかって、明日のトップの試合に向けて鋭気を養おうと思います。
あ~、パンフレット見てたら無性に美作に行きたくなってきたゾ・・・
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コメント
この記事へのコメント
おもしろかった
宮間さん来てたんですね。
少し休んだら、なでしこのピッチに戻ってきて欲しいです。
GK池谷選手の守備範囲の広さと、DF陣の労を惜しまないプレーこそ、パルLの攻撃的守備の要。
逆に、相手DFのミスを誘う前線からのハイプレスが、レディースの攻撃の形。
決してラッキーなだけじゃなく、警戒されてなお、しっかり狙って確実に決めてる事が素晴らしい。
内容も、宮間選手不在とはいえ、地力ある湯郷相手に完勝。
後半はノーゴールでしたが、親子で来てた子供が「おもしろかった~」と言ってたくらい、自分も楽しみながら応援してました。
来週も強敵ですが、今度はどんなプレーを魅せてくれるかと思うと、本当に楽しみです。
ちなみに、天気予報も監督の想定も覆す我らがレディース。
昨年から引き続き、南長野での屋根いらずをどこまで伸ばすのか(笑)
2016/06/26(日) 19:48:45 | URL | レディースファン #-[ 編集]
レディースファン様
お返事遅くなりました。今週はちょっとバタバタしていたもので・・・
ところで宮間選手は、試合中はメインスタンド自軍ベンチ上の席でスコアリング(たぶん)の仕事をしていました。
湯郷のホームページを見ても情報が無いのでどのような容体なのか分かりませんが、怪我や体調不良だとしたら地元でじっくり療養したらと思うのですが、わざわざ長野くんだりまで帯同して裏方の仕事をこなしているあたり、責任感の強い宮間選手ならではといったところでしょうか。
また、試合中の席の移動も他の観客に配慮してプレーが止まった時に行うなど、彼女の誠実さやサッカー愛がひしひしと感じられました。
そして見事ホーム初完封を遂げたレディースの守備陣は、特に6月に入ってからの成長は目覚ましいものがありますね。
この試合は湯郷だってそんなに悪い動きではなかったけど、1部に入って初めて安心して守備を見ていられました。
更に狙った獲物は外さないFW陣の決定力や、途中出場した選手達の納得できる働きなど、親子連れが「面白かった」と喜ぶのも当然の戦いぶりですよね。
来週は決勝トーナメント進出に向けて勝負の試合となりますが、レディースらしいノビノビとしたプレーで大いに観客を魅了し、勝利を掴んでほしいものです。
2016/07/01(金) 21:48:39 | URL | ぼー   #-[ 編集]
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