ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグ2016第15節 vs伊賀FCくノ一(+トップ試合雑感)
先月初旬、ホームでのリーグ再開初戦を悔しい負け方で落としたレディースだったが、その後は後半アディショナルタイムの逆転劇でアルビレックス新潟レディースに勝利し、前節は岡山湯郷Belle戦で壮絶な打ち合いを5-4で制する等、苦手のアウェイゲームを劇的に2連勝して2位に再浮上。
そして、久々にホームに戻っての今日の相手・伊賀FCくノ一とは、猛攻・長野vs堅守・伊賀の“ほこ×たて”対決、はたまた超メジャーな伊賀流vs知る人ぞ知る戸隠(とがくれ)流の“忍者ダービー”、更には長野・本田美登里vs伊賀・野田朱美と日本の女子サッカー指導者の第一人者監督同士の超豪華直接対決と、何かと冠を付けたくなる興味深いカードだ。(真ん中のヤツは長野方が超マイナーで若干こじつけ気味なところはあるけど・・・)

自分も見に行ってきた前期のアウェイでの対戦は、ゴールデンウィーク中のタイトな日程の影響か、伊賀の堅守を最後まで崩せずスコアレスドローに終わってしまったが、めっぽう強い南長野での今日の試合は、そんな強固な壁を突き崩して是が非でも勝利を掴み取りたいところ。
先週のトップチームに引き続き、真田武士の“赤備え”にちなんだ限りなく赤に近い濃い目のオレンジに六文銭と長刀(なぎなた)をあしらった超カッコいい記念ユニホームを着用して臨んだこの試合、結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 1(0-0・1-0)0 伊賀FCくノ一
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3週間ぶりのレディースのホームゲームという事でワクワクしながらキックオフを待ったが、立ち上がりはウチの選手の動きが少々硬くてボールがなかなか足に付かず、相手に簡単にボールを奪われて攻め込まれる場面が目立った。
伊賀はシーズン途中に監督が交代したが、さすがはウチの本田監督や代表監督の高倉麻子氏と並ぶ女子サッカー界のレジェンド・野田朱美氏だけあり、5月の対戦では正直あまり印象に残っていなかった伊賀の攻撃(伊賀の関係者の皆様大変失礼!)が、テンポよくパスを繋いで敵陣に攻め込む等、かなりグレードアップしていて驚いた。

ただ、何度かヒヤリとする場面がありながらも、ウチの守備陣も粘り強く相手に喰らい付いて満足な態勢でシュートを打たせず、また相手の肝心なところでのミスや決定力不足にも助けられてピンチを切り抜けていくと、ウチも徐々に盛り返してロングボールから流れを作っていったが、エース#10横山久美は今日も複数の選手に徹底的にマークされて仕事をさせてもらえず、またサイド攻撃からのクロスも長身選手をそろえたディフェンスラインにことごとく跳ね返され、結局は中盤での潰し合いがメインの神経戦の様相のまま前半を終えた。
帰宅してスタッツを見て驚いたのが、前半のウチのシュート数がゼロという事で、まさに相手の術中に完全にハマってしまったような前半の戦いだった。

「う~ん、こりゃ今日は一つのミスが命取りになるガマン比べになるな・・・」なんて感じていたが、ここで本田監督が先手を打った。
サイドで頑張ってチャンスメイクしていた#13児玉桂子に代えて長身FW#28山崎円美の投入。
通常は後半の途中に同じトップのポジション同士での交代がパターンのところ、今日は#10横山と#14泊志穂のツートップを残したまま更にストライカーを追加したという事で、「絶対に点を取って勝ちに行く!」という本田監督の強い決意が感じられたが、その思惑が後半2分に早くも実を結ぶ。
GK#21林崎萌維からのフィードが左サイドを転がって直接ゴールラインを割りそうなところを、#11齊藤あかねが猛然とダッシュしてギリギリのところで追い付いてクロスを上げると、相手GKがファンブルしたところを詰めてきた#28山崎が押し込んで待望の先取点!
本田采配ズバリ的中の痛快さと共に、クロスを上げた齊藤と決めた山崎、2人のボールに対する執念が生んだ、実に価値あるゴールだった。
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そして、このゴールで波に乗ったウチは、連携もイマイチ合わず攻めあぐねていた前半とは打って変わって動きが良くなり、いつものホームゲームのような怒涛の攻撃を見せたが、そこはさすがに堅守の伊賀だけあってなかなか追加点をもらえない。
頼みの#10横山も何度かいい位置でボールを受けて前を向くことはできたのだが、屈強な相手DFに2~3人掛かりで潰されてしまったり、決定的なシュートがポストに当たったりして、前節のハットトリックから一転、今日はノーゴールに終わってしまった。
いつもはボールが当たっても内側に跳ね返ってゴールしてしまうほど“ポスト君”とは仲良しだったのに、今日はことごとく嫌われてしまうとは、横山選手にとってはとんだ厄日になってしまいましたな。
まぁ、長いシーズンにはこんな試合もあるさ。 ご本人には悔しい試合だったかもしれないけど、ふてくされてないで早いとこ“ポスト君”と仲直りしておきましょ。

・・・と、少し話が脱線してしまったが、そうやって惜しいチャンスを決め切れないでいると、伊賀の方も、日本代表にも選ばれ去年の東アジア大会で2ゴールの実績もあるエース#17杉田亜未を中心に、更に途中から大柄のアメリカ人FW#28ローレン・ボハボーイも投入して反撃に出るが、ウチも前半から衰えぬ集中力としつこい守りで対応し、4分間のアディショナルタイムもしっかり守り抜いて逃げ切り勝ち。
試合の立ち上がりは動きも悪くてどうなる事かと思ったし、相手のミスや詰めの甘さに助けられたところもあったが、ガマン比べの“神経戦”ともいえる難しい状況の中で虎の子の1点を守り切って勝てた事は実に大きいし、決して派手な内容の試合ではなかったけれど、両者の意地や気迫が伝わってきた見応えのある試合だった。
試合後、メインスタンドからはウチの選手に対するのと同じくらい伊賀の選手達にも大きな拍手が贈られたが、これも今日スタンドに足を運んだ観客の多くが、男子とは一味違う女子サッカーならではの魅力を満喫できた証だろう。
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今日は他会場で新潟が敗れたため、今日の勝利を持って今シーズンの4位以上が確定!
春先のシーズン開幕前は、一体誰がこれだけの好成績を予想しただろうか?
本当にレディースの選手達の頑張りと勝負強さには感心しきりだが、特に最近については、前々節から2試合連続の終了間際での逆転勝利に引き続き、今日も前半はシュート数ゼロだったので、この試合最初のシュートが得点になった訳で、今年の流行語大賞確実の表現を使えば、まさに『神ってる』としか言いようがない。

そしてもう一つ、観客動員が今日も安定の2,000人超え・・・どころか、3,101人とワンランク上の大台を突破。
他会場では関東で行われたJリーグ系チームの主催試合でも1,100~1,500人台で、これでも女子サッカーの相場からいけば十分な入りなのに、人口30万の地方都市での試合でこの動員は手前味噌ながら「素晴らしい」の一語に尽きる。
しかも、今日はトップチームも相模原という比較的遠征しやすい場所で試合があったにもかかわらず、これだけの数字を叩き出すのは驚きだ。
まぁ、トップの方はもう“アレ”なので、遠征を予定した人がキャンセルして南長野に流れてきたというのもあるかもしれないが、理由は何であれ、これもレディースの選手達のサッカーにかけるひたむきな姿勢と類稀な勝負強さの賜物だろう。
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そんな『神ってる』レディースだが、次節は勝ち点3差ですぐ後ろにつけているINAC神戸レオネッサ、次々節は他チームから頭2~3個分抜け出すダントツの強さを見せる日テレ・ベレーザと、共にアウェイで戦う事となる。
INACは、前半戦の南長野で今まで経験した事のないような『完全アウェイ』の雰囲気に飲み込まれての大逆転負けを喫し、向こうのホーム・ノエスタでリベンジを果たして2位に浮上しようと全力で向かって来るだろうし、ベレーザは若手選手の成長に支えられてクラブ史上でも1・2を争うような充実の強さを誇っており、ウチにとっては今シーズン最大の試練と言える2連戦となるだろう。
しかし、前記の通りウチは既に、今シーズン初頭に掲げた目標である6位以上を軽くクリアする4位以上を確定させており、守るものも失うものも何もない。
だからこそ、2試合ともどんな状況になろうとも最後まで自分達のサッカーを貫き通し、90分間全力で戦い抜いて、来シーズンに向けての成長の糧としてほしい。
そして、今月23日に南長野で行われるベガルタ仙台レディースとの最終節は、2,000とか3,000とか言わずにドーンと5,000人くらいの観客を集めて、1部チャレンジ初年度の集大成となるような試合を見せてほしい。
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そして・・・

明治安田生命J3リーグ2016第24節@神奈川県・相模原ギオンスタジアム
SC相模原 1(0-2・1-0)2 AC長野パルセイロ
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ダイジェストを見ていないので詳しい事は分からないが、監督のコメントを読むと、3つの得点が全てPKという何とも大味な試合だった模様。
相手にトドメを刺す3点目が取れなかった事や、後半に1点献上してしまった事など、相変わらず課題(というか不平というか不満というか・・・)は多いようだが、なにはともあれ、“アレ”な状況の中でどんな形であれ苦手の相模原に苦手なアウェイで結果を出せたのはよかった。
次節は今日の直接対決で鹿児島を破り、首位の栃木に勝ち点2差まで迫った大分トリニータを南長野に迎える。
相手は元々J3に居てはいけないような実力の持ち主である上に、首位の背中がハッキリ見える位置まで来て勢いを増しているので苦戦は必至だと思うが、ホームゲームの意地にかけても、今日のレディースのようにしぶとく粘り強く相手に喰らい付き、気持ちのこもった泥臭い戦いで是非とも“上位イジメ”をやり切ってほしい。
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コメント
この記事へのコメント
想定内外
自分は当初、残留最大のライバルになるであろう伊賀(伊賀サポさんごめんね)に、トータルで勝ち点4を獲れるか否かで、残留が決まると思ってました。
結果的にその通りとなった訳ですが(別に自慢してる訳ではありませんよ念の為)、シーズン終盤のこの時期、下ではなく上から2番目の順位に居るとは、予想どころか、夢にも思わなかったです。
まあこの躍進の要因は、ぼーさん恒例の「シーズン総括」で明らかにして頂く(と、軽くプレスをかけてみる(笑)として、一サポとしてはただ本当に嬉しいの一言です。
ただ一つ言えるのは、大量得点にしろ今回のような1-0ロースコアにしろ、1点差勝利のなんと多い事か。
レディースの粘り強さとか終盤での集中力には、本当に毎回脱帽です。
確かに勝利を挙げてる事が大前提ではありますが、レディースの尋常じゃないこの「頑張り」こそが、今の順位と多くの観客を集めてるんだと思います。
そして、次からはいよいよ、調子が上がって来た前女王と、勝てるイメージが全く湧かない現女王との厳しい戦いです。
終盤にこの2チームから勝ち点を獲らなくても生き残れる状況を幸いと思い、
全力でぶち当って、一つでも多くの爪痕を残して来て欲しいものです。
或いは、あくまで勝ちに拘る本田采配が見れるのでしょうか?
いずれにしろ、この時期に「楽しみ」があるレディースに乾杯!!
ちなみに、3部降格寸前だったチームを3年で1部に昇格させて、更に昇格1年目で旋風を巻き起こしてる本田監督の手腕こそ、「神ってる」以外の何ものでもないかと。
そして更に、願わくばこの「神通力」をトップにも分けて欲しいものです。
2016/10/04(火) 20:22:32 | URL | 長野のおっさん #-[ 編集]
長野のおっさん様
本当に実力伯仲の相手との難しい試合によくぞ勝ち切ってくれました。
この結果も、おっしゃる通り選手全員が最後まで集中力を切らさず粘り強くプレーしたからであり、ワンチャンスを確実にモノにする勝負強さも素晴らしいの一言に尽きますね。
そして、そんな全力のプレーと嬉しい結果を見せてくれれば、自ずと観客数もスポンサー等の支援も増えるもので、今年のレディースは、スポーツ興行におけるクラブ(チーム)とサポ(観客)とスポンサーや行政とがお互いに高め合いながら成長していく理想の関係を具現化した感じですね。
そんな好循環の渦の中に身を置ける我々は本当に幸せ者だと思います。
改めて、レディースをここまで魅力的なチームにしてくれた『神ってる』本田監督と、監督の教えを見事に結果という形で花開かせている選手達に熱く感謝したいものです。
2016/10/08(土) 19:38:28 | URL | ぼー #-[ 編集]
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