ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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プレナスなでしこリーグカップ2017予選リーグ第10節 vsノジマステラ神奈川相模原
今年のなでしこリーグカップも今日がグループリーグ最終節だが、なでしこJAPANに選出された#7坂本理保・#14泊志穂の両選手がアメリカ遠征中、更にレディースの心臓とも言うべき#6國澤志乃選手も足の具合が思わしくないようでベンチ外と、主力中の主力である3選手が不在となり、戦力的には非常に厳しい状態で臨まなければならない。
ただ裏を返せば、これは今までなかなか試合に出られなかった選手にとって自分を売り込む大きなチャンスであり、今日は勝ち負けよりも、残された選手達が、ほぼベストメンバーでくるであろうノジマステラ神奈川相模原を相手に、技術面やメンタル面でどこまでのパフォーマンスを見せられるかというところを楽しみにUスタに向かった。
夏の中断期間を経て1ヶ月後のリーグ戦再開に向けてチームを再構築する意味でも大事な試合、その結果は以下の通り。

AC長野パルセイロ・レディース 2(2-0・0-1)1 ノジマステラ神奈川相模原
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注目のスタメンは、坂本選手の抜けたセンターバックに#18五嶋京香、泊選手の抜けたトップに#9山崎円美、そして國澤選手の抜けたボランチには#24神田若帆が入り、ゲームキャプテンは#11齊藤あかねが務めるという布陣になった。
ここ数試合ベンチ外だった山崎選手の復帰は明るい材料だし、五嶋選手もどのポジションでもこなせる技量があるだけに、“専門職”ともいえるCBに入っても心配ないだろうとは思っていたが、FWで点取り屋のイメージがある神田選手がボランチに入ったのは意外で、キックオフ前に各選手がポジションについた時、普段は長身でポニーテールの國澤選手が居る場所に150cm足らずでショートカットの神田選手がちょこんと立っているのを見た時は、ちょっと不思議な気分になると共に、難しいワンボランチの仕事がFWの神田選手に務まるのか・・・という不安もあった。

しかし、いざ試合が始まると、そんな不安も吹き飛んだ。
さすが年代別日本代表に選ばれるだけの事はあり、単なる“点取り屋”ではなく、ボランチとしてもポジショニングやカバーリングにセンスを感じさせ、難しいポジションをソツなくこなせていたし、いざフリーとなれば“本職”の動きで鋭く前へ飛び出しチャンスメイクしていく。
今日の相手のノジマが、全体的にあまり大きな選手がおらず、空中戦やフィジカルプレーが少なくパスワーク主体で“スマート”に攻めてくるタイプのチームだったのも、神田選手にとって有利に働いたとは思うが、とにもかくにも國澤選手の他にボランチがこなせる選手が出てきたのはチームにとって非常に大きい。

また攻撃面では、泊選手の代わりにトップに入った山崎選手の活躍も光った。
普段は泊選手のスピードを生かすような攻撃がメインだが、非常に視野が広く、ポストプレーなどの“潰れ役”や硬軟織り交ぜた多彩な動きができる山崎選手が最前線に入った事で、これまでチャンスメイクに徹していた#22中野真奈美選手にも自ら点を取りに行くプレーが出てくるなど、攻撃にもバリエーションが増えて、久々に見ていてドキドキ・ワクワクするような展開となった。

更にその他の選手も、普段チームを引っ張っている3選手が抜けた事で逆に「自分がやらなければ」という責任感が出てきたようで、またそんな強い思いが力みや焦りなどの悪い方向に出ず、球際の激しさや抜かれても諦めずにボールを追い続けるハードワークに繋がって、「今日は勝ち負けは度外視して・・・」なんて自分の弱気な心に喝を入れるように、序盤からウチが優位に試合を進めていった。

そして前半11分、中野真奈美のクロスに山崎円美が合わせたヘディングシュートを相手GKが弾いたところを、詰めてきた#13児玉桂子が押し込んでパルセイロが先制!
試合序盤の良い時間帯に、ウチらしい積極的な攻撃で幸先の良いゴールを決めて勢い付くと、その後も優位に試合を進め、「コレは決まった!」と腰を浮かし両手を上げかけるような惜しいシュートを何度か外して少しヤキモキしたものの、前半38分、児玉桂子のパスを山崎円美が中央で受け相手DFをかわしてGKと完全に1対1の状態になると、出てくる相手の位置を冷静に見極めて技ありのループシュートを決めて追加点をゲット!!
横山久美選手が抜け、泊選手も國澤選手もいないチームが、新進気鋭のノジマから2点を連取するとは、なんとシビれる展開だろう。
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しかし、後半になると完全に形勢逆転。
前半もウチばかりが攻めていた訳では無く、ノジマの正確なパスワークと鋭いサイド攻撃で守勢に回る場面も少なからずあったので、後半になって選手のスタミナを心配していたが、カップ戦のレギュレーションである5人の交代枠を利用して積極的にフレッシュな選手を投入し攻勢を強める相手に対して、心配していた通り徐々に運動量が落ちだして守勢に回る時間が長くなり、肝を冷やすような相手の決定的なシュートチャンスを何度も作らせてしまう。

それでも、ウチも最後の最後のところで懸命に体を張ってボールをカットし、また相手のシュート精度が僅かに外れていた幸運も手伝って点が動かないまま時間が進み、3分間のアディショナルタイムもほとんどを消化して、これでほぼ勝利を確信。
そんな中、選手達も「このワンプレーを切れば試合が終わる」という一瞬の気の緩みがあったのか、ウチのGKとCBが譲り合ってお見合いした隙を突かれて相手にボールをかっさらわれ、無人のゴールに流し込まれる痛恨の失点を許してしまい、その後2~3プレーで長い笛が鳴り逃げ切り勝利を収める事ができたが、スタンドも素直に喜んでいいのか分からなくて、まるで負けたかのように歓声も上がらずシーンと静まり返ってしまうという、何とも不思議な幕切れとなってしまった。
試合全体を見ても、前半は「あと2~3点は取れてたかも・・・」と思っていたのが、後半は「もう2~3点取られていたかも・・・」と冷や汗を流すほどで、まぁ「かも」の部分の点数が差し引きゼロだから計算上も勝ってしかるべきではあるが(←なんつー計算じゃ!)、久々に少し前のレディースを彷彿とさせるジェットコースターみたいな試合を見させていただいた。
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それでも、勝利したのは紛れもない事実。
特に今日は、何度も言うようにチームの屋台骨を支える3選手が欠席した中、記念すべき横山選手移籍後の初勝利を、本田美登里監督が掲げる『総力戦』を具現化して掴み取ったのは非常に価値がある。
もちろん、最後の失点シーンや、前半は11-4だったシュート数が後半は4-12と完全に形勢逆転された試合展開に持ち込まれた事は今後の課題として反省すべき点ではあるが、戦力的にこれだけ不利な状況となってしまった中、自分達の力でカップ戦Aグループ単独3位の座を掴み取ったのは、今後に向けて大きな自信につながるだろう。
また、前記の五嶋選手(SBからCB)や神田選手(FWからボランチ)の他、FW登録だった#19藤村茉由選手が前節と今節の2試合をサイドバックとしてしっかりこなした等、複数のポジションができる選手が次々と出てきた事も、カップ戦の大きな収穫といえるだろう。
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ともあれ、これにて今年のカップ戦もグループリーグが終了し、決勝トーナメント進出を逃したウチとしては、8月19日のリーグ戦再開までしばしのお休みとなるが、今日欠場した國澤選手以外にも、毎試合続くハードワークで満身創痍な選手が多いと聞くし、そんな選手はこの期間に温泉でも行ってしっかり体をケアし、また万全の状態で後半戦に臨んでもらいたい。
そしてチームとしても、シーズン当初に掲げた『実力で勝ち取る3位以内』の目標達成を目指し、新しい攻撃の形を1日も早く自分達のものにして、今日の試合のように各選手が元気に躍動するプレーと勝利のラインダンスを、後半戦もたくさん見せてほしい。
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2017/07/31(月) 01:02:45 | | #[ 編集]
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