ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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西武アイスホッケー廃部と長野の可能性
昨今の世界的な不況の波が、遂に日本のアイスホッケー界を直撃してしまった。

西武鉄道アイスホッケー部廃部

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日光アイスバックスサポの自分にとってSEIBUプリンスラビッツというチーム自体は正直あまり好きではないが、日本代表選手を数多く擁し、常に日本のアイスホッケー界を引っ張ってきた西武鉄道廃部のニュースは、「日本からアイスホッケーのトップリーグが無くなってしまうんじゃないか?」という不安にかられ、非常にショックである。

また、忘れてはならないのは、西武は『プリンセスラビッツ』という女子チームもあり、男子と同じく代表選手を多く抱えているため、来季のバンクーバーはあと一歩で逃したもののオリンピック出場には男子より近いといわれる女子のホッケー界にも大打撃なのである。

思えば、西武鉄道の前の社長だった“あの”堤義明氏は、日本アイスホッケー連盟の会長も兼ね、その昔日本リーグからチームが一つ撤退する際、当時の西武鉄道から国土計画(後のコクド)を独立させて6チームを維持させるなど、アイスホッケーやウインタースポーツに理解のある人だったが(だから自分は彼を正面きって非難できない)、彼が失脚した後は、コクドと西武鉄道の再統合に始まり、日本のアイスホッケー界も斜陽の一途を辿っているようだ。

しかし、これでSEIBUが廃部となると多数の日本代表級の有能な選手から競技を奪ってしまう事になり、また日本のトップリーグも3チームに減ってしまうので、これを避けるためにも何としても受け皿となるチームを立ち上げる必要があるが、果たしてうまくいくだろうか?

アイスホッケーという競技は用具にもお金がかかるうえ、最も重要なスケートリンクの確保が非常に困難である。
西武鉄道の場合、リンクに関しては東伏見のダイドードリンコアイスアリーナと新横浜プリンスホテルアイスアリーナという自前の施設があったが、別団体となれば高額な使用料が発生するし、そもそも両リンクとも老朽化が進んでいるため、リンク自体が廃止される可能性だって否定できない。

それに、企業からクラブへの移行となると、日光アイスバックスという一応の“成功例”(といえるかどうか・・・)はあるとはいえ、あそこは『日本一熱い』と言われる熱心なファンの後押しもあって首の皮一枚で奇跡的に生き残っているのであり、人口は圧倒的に多いとはいえ日光に比べればホッケーに関する興味や理解も薄い東京で、他のスポーツに比べて何倍もお金のかかるアイスホッケーのクラブがそう簡単に立ち上がるとは思えない。

それでは、SEIBUの準本拠地である長野はどうか?
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会場はビッグハットという文句のないハコがあるし、今でもアジアリーグが開催されれば結構な数の観客が入る。
また、来季は一昨年の長野カップで日本代表にも選出された長野市出身の有望株・早稲田大学の上野拓紀選手のSEIBU入団が内定されているだけに、彼を筆頭に日本代表がズラッと名を連ねる『常勝軍団』が長野を本当の本拠地とするクラブチームができれば、東京よりも人気が出る事は間違いないだろう。

ただし、試合会場については市のバックアップで経費を最小限に抑えられたとしても、前述のように用具に相当なお金がかかる上、アジアリーグは文字通り日本以外に韓国や中国のチームとリーグ戦を戦わねばならず、運営経費はサッカーのパルセイロや野球のグランセローズの比ではないので、ただでさえ不況真っ只中の昨今、協賛企業が集まるかは甚だ疑問である。

それでも、長野県アイスホッケー連盟は、信州のアイスホッケーの人口とレベルの向上のため、いや、そんな小さなレベルより、決して大袈裟な話ではなく、日本のアイスホッケーの灯を消さないため、真剣にクラブ設立を話し合ってもいいんではないかと思うし、もし西武が東京を離れるのであれば、長野こそが受け入れる場所として最もふさわしいと思う。

では、もし仮に本当に長野にクラブができた場合、『アンチSEIBU』の自分はどうするか?

いくらアンチとはいえ、長野での試合観戦機会が増えるのは大歓迎だし、何より日本のアイスホッケーを守るため協力するのはやぶさかではないので、後援会に入って金銭的にクラブを支えていくのは喜んでやらせていただく。

ただし、自分には日光アイスバックスという放っておけない愛すべき『ドラ息子』がいるし、これまで散々ブーイングかましてきたチームを手の平返したように応援する気には到底なれないので、ビッグハットではいつもアウェイ側スタンドに座ってホッケーそのものを楽しむようなスタンスとなるだろう。
(もちろん、バックス戦の時は栃木から大挙して来るであろうサポ仲間と「長野Boooo!!!」とブーイング飛ばしまくります!)

では、もし仮にその長野のクラブが『パルセイロ』を名乗ったら?

それは・・・・・う~ん・・・・・・

まぁ、そんな非現実的な話はやめときましょう。(←問題の先送り)

とにかく、愛すべきアイスホッケーの灯を消さぬよう、日本全国のアイスホッケー連盟は総力を結集してこの難局を乗り切ってもらいたい。
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コメント
この記事へのコメント
本当にショックなニュースですね。
(SEIBUは好きなチームではありませんが、)アジアリーグ、日本のアイスホッケーの将来のためにも何らかの形でチームが存続できることを願うのみです。
2008/12/20(土) 12:25:12 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
パオロロッシ様。
まったくもってその通り。
SEIBUの消滅は、これまでの全ての競技の企業チーム廃部とは比べ物にならないくらい大きな影響があります。
アイスホッケーという素晴らしい競技が日本から消え去らないよう、どんな形でもいいから絶対にこのチームを無くさないでほしいものです。
2008/12/20(土) 14:41:05 | URL | ぼー #-[ 編集]
どうもです。
皆さん同様、別に好きなチームでもなく、それどころか西武と名の付くチームは基本的には嫌いな自分なんですが、それでもいてくれるからこそアンチも成り立つ訳で、廃部というのは本当にショックですね。
ただでさえ、他に日本のトップチームが3つしかない現状では・・。

昨日、このラジオ番組のポッドキャスト(WEB配信版)を聴いて、改めて事態の重さを痛感した次第です。

http://www.tbsradio.jp/st/sakasa/

昨今の経済情勢を思えば、いくら「ハコ」はあっても長野がいきなり受け皿になるのはちと厳しいような気がするのですが、どういう形であれ、チームとして存続はできないものですかね?
そういえば、こんなニュースも小耳に挟んだのですが、長野は関係なさそうですけど・・ここがどう動くかちょっと注目ですね。

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081112c3b1204m12.html
2008/12/20(土) 19:51:28 | URL | 橙☆ツナギ #meqE6SNA[ 編集]
橙☆ツナギ様、情報ありがとうございます。
おっしゃる通り長野で今すぐクラブを発足させるのはさすがにムリだと思うけど、かと言って一つの企業が全て受け継ぐのは相当難しいと思います。
今の不況がなければ、西日本でアイスホッケーチームを持っている穴吹工務店あたりが有力かなとも思うけど、マンションが売れない今の情勢じゃそれどころじゃないでしょう。

まぁ、残された3チームと新規の東北フリーブレイズが選手を受け入れ、東北をアジアリーグに参入させるのが最も現実的な対処だと思うけど、特に日光や新興クラブの東北では選手の収入も激減するだろうし、選手がそれを受け入れるか、それともホッケーを捨てて現実社会に生きるかの二者択一を迫られそうです。(日光の時もそれでかなりの有望な選手が辞めていきました・・・)
また、そうなったらそうなったで受け入れ先チームの控え選手がはじき出される事にもなりかねず、どっちに転んでも厳しい事には変わりない。

いずれにしても、この問題は今後とも注意深く見守っていきたいです。
2008/12/20(土) 20:22:23 | URL | ぼー #-[ 編集]
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