ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
201706<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201708
countdown
日光バックスと『七人の侍』
今日はちょっとアイスホッケーについて語らせてください。
そして、ホッケーに興味がないという方も、是非最後まで読んでみてください。

アイスホッケーアジアリーグは、日本代表選手を数多く擁するSEIBUプリンスラビッツが昨シーズン限りで廃部となったが、この不況下で新天地への移籍が決まった選手は少なく、有能な選手の多くは未だ今シーズンのプレー先が決まらず、あるいは生活のためにホッケーを諦める選手もいる。

そんな中、慢性的な資金難にあえぎながらも頑張っている日光アイスバックスが、元SEIBU6選手の獲得を発表した。

メンバーは、FW鈴木貴人・FW内山朋彦・GK菊池直哉・DF河村正博・DF大久保智仁・DF山口和良

ビッグハットでアジアリーグの試合を見たりして、ホッケーについて少し知っている方なら、特に日本代表キャプテンも務める鈴木や、同じく代表ゴーリーでアジアリーグMVPに何度も輝いている菊池の名前は知っているでしょう。

1年間の活動資金もままらなず、選手への給料遅配も起きているバックスにとっては、質的にも量的にも“大バクチ”ともいえる、まさにクラブ史上最大の補強であり、このニュースを聞いたときはイスから転げ落ちそうになるくらい驚いた。

この6選手、中でも最大の目玉である鈴木貴人選手の、SEIBU廃部からバックス入団までの心境をレポートした記事が、社会派週刊誌『AERA』の最新号に、“日本一小さなプロクラブに参じた現代版「七人の侍」”と題して掲載されている。(“七人”のあと一人は、消防署員から志願してクラブ職員に転職した小川達也氏)
s-DSC_0008.jpg

内容についてはここでは詳しく書かないが、去年までバックスでプレーし、今年からヘッドコーチに就任した村井忠寛氏が鈴木と幼なじみで、また東洋大学ではチームメイトとして大学日本一に導いた仲で、村井HCの熱意に押され、数多くのオファーを断って、最も条件の悪い日光に移籍してきた。

長年バックスを応援してきたファンとしては、今まで散々ブーイングを浴びせ、それでも散々バックスを奈落の底に突き落としてきた憎っくき選手達が、突然味方になる訳だから、中には気持ちの整理が付かない人もいるようだ。

しかし、自分は少し離れたところからバックスに関わっているし、以前行なわれていた国際大会長野カップで、SEIBUの時とは違ったクリーンなプレーをする彼らを見ていたので、そんなに抵抗なく彼らを歓迎する気持ちになった。

大企業・西武鉄道の契約選手として、会社から十分な給料と仕事をもらい、自前のリンクでたっぷり練習できる前チームから、給料は1/3以下に減り、氷上練習は県営リンクの営業時間から外れる早朝か深夜、またスポンサー獲得のため自らスーツを着て営業にも出なければならないという、選手にとって過酷な条件である事は知っていながらのバックス入りは、相当な決断力が必要だったと思う。

また、今までいくら勝っても、何度優勝を飾っても、観客の少ない(または客の多くがアンチSEIBU・・・って、バックス戦のコトです。。)ところでプレーしてきた彼らにしてみれば、たとえ条件は悪くても、熱狂的なファンの熱い声援に後押しされてのプレーを望んでいたんじゃないかな~・・・なんて、自分勝手な妄想も働いたりするんである。

ただ、彼らが入ってきた事で、何人かの選手が“戦力外”としてチームを離れるのは辛いものだ。
特にバックスは、廃部になった雪印や、コクドとの合併で消滅した旧・西武鉄道から流れてきた選手や、他のチームからは声がかからなかったものの、トップリーグでプレーする夢を捨てきれずトライアウトで入ってきた“雑草”選手が多く、ファンも選手に対する愛着が大きいだけに、エリート選手に押し出されてしまう選手がでるのは複雑な心境だ。

しかし、結果が全てを左右する勝負の世界にあっては、これも仕方のない事である。

日本でも有数の熱いファンを持つバックスは、しかし毎年のように続く下位低迷と運営難から、本拠地の日光霧降アイスアリーナに足を運ぶ観客の数も年々少なくなっており、それが経営難に拍車をかけているが、この遠ざかった観客を元に戻す最大の特効薬は『勝利』であり、彼ら6選手の加入で、戦える戦力は整いつつあると思う。

生活の安定よりも、多くのファンの前でホッケーする道を選んだ6選手の心意気やヨシ!

9月後半から始まるアジアリーグ2009-2010シーズンは、パワーアップした新生バックスが“オレンジ旋風”を巻き起こす事を大いに期待したい。

そして、このブログを読んでいただいた長野の皆さんも、是非『AERA』8月10日号を購入して、バックスの記事を読んでみてください。(ちなみに表紙はコブクロのご両人の写真です。)

夢だけではクラブを運営していけない事は紛れもない事実。

でも、夢がなくっちゃクラブそのものが成り立たないのも大きな事実。

この記事を読んで、ほとんど夢と情熱だけで生き延びている日光バックスの事を少しでも知っていただけたら、きっとパルセイロをサポートする気持ちにも、何らかのプラスになるんじゃないかと思います。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
とにかく会場へ見に行くこと
これが大事ですね! 
2009/08/07(金) 21:09:03 | URL | まるいたろう #-[ 編集]
まるいたろう様。
そうですね。やっぱり会場へ行って応援してやるのが、選手にとってもクラブにとっても一番嬉しい事だと思います。
そしてサポとしては、どんなに壁に当たっても、チームが夢を持って頑張っている限り、チームを信じて諦めずに応援し続ける事でしょう。
バックスの荒波だらけの10年間に比べれば、パルセイロの逆風なんてちっちゃいモンです。
これからも頑張って我が街のクラブを盛り上げていきましょうね!
2009/08/07(金) 22:06:46 | URL | ぼー #-[ 編集]
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.