ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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中国の車窓から~『和諧号』試乗記~
昨日の予告通り、今日は先日の中国出張時のアクシデントから乗る事ができた、中国の鉄道試乗記を書いてみたいと思う。

この日の行程としては、青島(チンタオ)駅からほぼ真西へ3時間弱、山東省の省都・済南(ジーナン)まで行き、そこで会社の迎えの車に1時間半ほど乗って、目的地の泰安(タイアン)まで行く。

昨日迎えに来た現地会社の部長さんとタクシーで向かった青島駅は、いかにもターミナルらしい堂々とした駅舎。

と、ここで早くも日本の鉄道との違いが。
中国では、乗車券は駅の外にあるチケットオフィスで購入し、駅の中には、入口で係員に券を見せ、飛行機のように金属探知機をくぐって(荷物もX線探知機に通して)入る。
どうやら、日本のように誰でもフラッと来て気軽に駅の中に入る事はできないようである。

我々は既に券を持っていたので、そんな物々しい儀式を通過して駅の中へ入り、待合室でしばし休憩の後、改札時間となりいよいよホームに出て乗車する車両とご対面。
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先頭車の正面と側面に『和諧号』と書かれたこの車両を見て、「あれ?どっかで見た事ある形・・・」と感じたあなたはスルドイ!
前照灯の位置や塗色が違うので少し印象が変わるが、この車両は、長野新幹線を走っているお馴染みの車両・E2系(正確には東北新幹線『はやて』号用の1000番台)と全く同じ、日本製の車両なのだ。

8両編成で、2両目にグリーン車(中国では“一等車”)が付いているのも同じなら、座席の構造など車内の造作も日本と全く同じ。
おまけに、走行中は車内販売のおねーさんが来るのも日本と同じ。(中国の売り子さんは2名体制、商売っ気はあまりナシ。。)
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せっかく中国に来たのに、日本と全く同じ車両とはいささか拍子抜けだが、それでもやっぱり初めて乗る列車というのはワクワクするもので、夢中でホームを往復しながら写真を撮っているのを、同行の部長さんが半ば呆れた顔で見守っていた。

さて、我々を乗せた済南(ジーナン)行きD6004列車は、定刻8:55より3分早い8:52分に青島駅を出発。
・・・・って、始発駅なのに定刻より早発とは、日本の常識では考えられない事であるが、まぁ細かい事は気にしないのが中国人気質・・・かどうかは分からない。

列車は青島の街中を抜けると、時速170~200km/hくらいの速度で軽快に走っていく。
日本の新幹線車両と同様の性能を持つ列車としては、おそらく7割くらいの力で“流して”いるようなものだろうが、それにしても結構高速で走っている割には音も静かで揺れもほとんど無く、本当に滑るような感じで乗り心地は最高で、このあたり、中国の鉄道の線路や路盤整備の優秀さを感じさせる。

・・・と、なんでそんなに正確に速度が分かるかというと、客室両端のデッキ出入口扉上部にあるスクロール式の電光掲示板(日本の新幹線にあるヤツと同じ)に、度々現在の速度が表示されるからである。
こういった事は、日本の新幹線でもやってくれると、結構楽しめるかもしれないなー・・・

その他に、駅に到着する前に電光掲示板にその駅の外気温が流される事や、走行中に車内放送でピアノ曲がBGMとして流されていた事、そして、編成中央の5号車のうち1/3は、簡単な軽食が摂れるビュッフェコーナーとなっている点などが日本と違うところだ。

そして車窓風景だが、自分が乗った青島~済南間は、途中3つの停車駅付近の他は町や集落と呼ばれるものはほとんど見当たらず、広大な畑が一面に広がるだけで、風景自体にあまり変化は無かったが、そんな中で圧巻だったのがこの景色。
s-DSCN4231.jpg

自分は最初、陽に照らされて一面青白く光るこの景色を見て、「こんなところに結構大きな湖があるんだな・・・」と一瞬思ったが、次の瞬間、その青白いのが全部ビニールハウスであるのが分かった。
地平線まで、車窓に見える範囲が全てビニールハウスで占められている光景に、思わず目を見張らされる。
何でも、日本に輸入される中国産野菜は山東省産のものが多いようで、もしかしたらこの中で育った野菜が日本に輸入され、我々の口に入るのかもしれない。

そんなこんなで3時間弱に及ぶ列車の旅はあっという間に過ぎ、11:43の定刻より3分早い11:40、無事に済南駅に到着した。
s-DSCN4242.jpg

始発が3分早発で、終着が同じく3分早着だから、まぁ運行自体は“定刻運転”という事か・・・

到着したホームの両隣には、鉄道雑誌などでしか見た事が無い中国鉄路公司の在来客車があって、向かい側の緑色の客車は、上海の近くで経済特区のシンセンへ向かう寝台列車だった。

あ~、今度はあっちの車両に乗って中国を旅してみたいな~・・・

と、そんな訳で、大きなアクシデントから思いがけず体験できた列車の旅は幕を閉じた訳だが、こんな楽しい事なら、もう1~2回くらい出迎えを忘れてくれてもいいかな? なんちゃって。。。
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