ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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浅田の笑顔を奪った責任者、出てこいっ!!
遂にやってきたバンクーバーオリンピック最大のハイライト、フィギアスケート女子フリー。
どーせ生では見られない自分は、ライブ中継をしっかり録画予約し、「結果が分かってから見るのはつまらない」と会社では一切の情報をシャットアウトし、帰りの車でもラジオをつけずに家路を急ぐ。
しかし、途中で寄ったコンビニで、新聞ラックにささっていた夕刊にこれ見よがしに踊っていた文字が不覚にも目に入ってしまった。

『浅田、銀メダル』

・・・・嗚呼、今までの努力が水のアワ。。。。

と、今見たものは無かった事にして急いで自宅に帰り、ついさっきまで最高の舞台をタップリと堪能させてもらったのだが・・・

さて、ここからはいちフィギアファンとして、超・辛口で吼えまくりたいと思う。

今日のフリーの結果、金メダルは完璧な演技で歴代最高得点を塗り替えたキム・ヨナ。
そして、トリプルアクセルを2回とも見事に成功させた浅田真央が銀メダルで、大会直前に最愛の母親を亡くしてしまった地元・カナダのジョアニー・ロシェットが深い悲しみを乗り越えての銅メダル。

これはショートプログラムが終わった段階での予想通りであり、結果自体は十分に納得している。

しかし、浅田がキス&クライでそれまで見せた事がないような無表情となり、直後のインタビューで悔し涙を堪え切れなかった姿が示すように、なんとも後味の悪い印象となってしまった。

これは、別に浅田が悪い訳ではなく、浅田にあんな難解で窮屈なプログラムを押し付けたコーチや連盟の責任である。

多くの人は忘れているかもしれないが、浅田はまだハタチ前の女子大生。
もっとキャピキャピ(←完全死語!)したいお年頃である。

そしてまた、多くの人は忘れているかもしれないが、浅田はオリンピックは初出場なんである。
4年に一度のオリンピックは、グランプリファイナルや世界選手権とは比べ物にならないくらいの重圧が小さな肩にのしかかるという事は、実際にオリンピックに出た事がない自分にも容易に見当がつく。

それならば、わずか数ヶ月の差でトリノの出場権を得られず4年間待ちに待った今大会は、彼女の最大の武器である若さと可愛らしさを全面に押し出して、本人の思うように気持ちよくノビノビ滑らせてやるのが“親心”というものだろう。

それが、「今までの殻を破るため」という大義名分の下で浅田らしさを引き出す事をせず、そればかりか、それまで難なく跳べていたトリプルアクセルを始めとするジャンプの精度が、難解なプログラムを押し付ける事で少しずつ狂っていってしまった。

このあたり、昨日のエントリーでも書いたけど、“長所を徹底的に伸ばす”という作戦で五輪の大舞台でも持てる力を全て出し切ったキム・ヨナとは正反対で、まさに『策士、策に溺れる』という言葉がピッタリ当てはまる。

でも、それでも浅田は頑張った。
今までは全く曲に付いていけなかったのが、今日は序盤でトリプルアクセルを2度決め、中盤でもそれまで見せた事もないような鬼気迫る表情で、何とかして『鐘』という曲の重々しい世界を表現しようと必死だった。
まるで何かにとり付かれたような浅田の形相を見て、自分も思わず息を呑むほどの気迫を感じた。

しかし、あの曲は観客の歓声も拍手も、浅田自身の物凄い気迫をも全て吸い取ってしまうように無表情に同じ旋律を繰り返し、そして遂に重圧に耐え切れなくなり、普通に滑っていれば絶対にありえないようなミスを犯してしまった。

この悲劇は、4年前の安藤美姫と全く同じである。

当時の安藤も、今の浅田のように飛ぶ鳥を落とす勢いで輝きを放っていたのに、無理をして大人の演技を強要されて自分を見失ってしまい、トリノでは惨敗を喫してしまった。

日本スケート連盟は、安藤・浅田という本当に素晴らしい選手から、“オトナの事情”でオリンピックでの最高の笑顔を奪ってしまうという、決してやってはならない過ちを2度も犯してしまったのだ。

断っておくが、これは決して結果論で物を言っているのではない。
自分が今季の浅田のフリーを初めて見た時に即座に予感した悪いシナリオが、図らずも全て当たってしまった形となった。

「新しい事にチャレンジする」というのはアスリートとしては当然の事であるが、フィギアスケートという繊細な競技では、そんなチャレンジはオリンピックとは関係のないシーズンにやってもらいたい。
今季の浅田のフリープログラムは、明らかに“果敢なチャレンジ”ではなく“無謀な自殺行為”である。

もっとも、他のプログラムにしたとしても、キム・ヨナの上に立つ事は叶わなかったかもしれない。
でも、メダルの色なんてあくまでも結果であり、銀だろうが銅だろが、あるいは4位以下になろうが、自分はなんとも思わない。

でも、たとえどんな結果になろうとも最後は笑って競技を終えてほしかったし、それができなかった浅田が本当にかわいそうでならない。

くどいようだが、日本フィギアスケート界の至宝である浅田真央から笑顔を奪った日本スケート連盟とコーチ陣は、その罪を誠意を持って償ってほしいと思う。
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コメント
この記事へのコメント
同意!!
浅田の敗因はプログラムの選択ミスです。
新聞にもでている浅田の顔は、浅田の良さが全く出ていません。
TV見ながら、「もっと笑えよ~」と思わず叫んでしまいました。
浅田には、笑顔が一番なんですね~
2010/02/27(土) 05:23:15 | URL | とし #-[ 編集]
浅田の武器だった3Aも(´・ω・`)固執させるばかりに仇になった感もありますね。
今回のジャッジの傾向も(´・ω・`)リサーチ不足だったかと。

まぁ、記憶より記録に残る選手が、男女とも金だったということで。

そんな中で(゜∀゜)鈴木明子は見事でしたねえ♪

が、音楽の理解度がイマイチなのは(゜Д゜メ)どーいうこっちゃ?と。
同じ映画音楽をSPでやったヨナとどんだけ違いがあっのかと。
2010/02/27(土) 10:44:08 | URL | やむっち #-[ 編集]
とし様
>浅田には笑顔が一番
まったくもってその通り!!!
浅田にあのプログラムを押し付けた面々は「立派なチャレンジだった」と言うけど、それはただの自己満足でしょう。
浅田もこんな事で挫折するような選手じゃないと思うけど、この悔しさを糧に4年後に向けて頑張ってほしいですね。

やむっち様
伊藤みどりから恩田美栄と続いてきたトリプルアクセル挑戦の歴史が浅田で花開いたと思っていたのに、今回のジャッジで3Aに挑戦する女子が全く出てこなくなりそうで、プルシェンコじゃないけどフィギアの後退を予感し残念でなりません。
しかし、鈴木明子は本当によかったですね!!
ストレートラインステップのところでは自分も思わずウルウルっときたし、演技が終わった瞬間は画面に向かって何度もガッツポーズしてしまいました。
ジャッジについては言いたい事も多々あるけど、あの笑顔と嬉し泣きが「そんな些細なことはどうでもいい」と言っているようで、とにかく感動しましたよ!
自分の中では、ヨナの007も凌ぐ、今大会一番のパフォーマンスでした。
2010/02/27(土) 14:11:58 | URL | ぼー #-[ 編集]
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