ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
201706<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201708
countdown
東和田で感じた事2題
昨日のbjリーグでは、試合の前と後にとても強く心に残るシーンに出会う事ができた。
このシーンはウォリアーズのみならず、パルセイロも含めた日本のスポーツ文化全体に通じる大事なものだと思うので、昨日から日を改めてここで紹介します。

【 その1~試合前 】
ウォリアーズのホームゲームでは、毎回試合前に小学生のミニバスケチームによるエキシビジョンマッチが行われるが、昨日は長野市内の篠ノ井と芹田のチーム同士の対戦だった。
試合は両者点を取り合うシーソーゲームで、小学生の前座ながらとても白熱して思わずのめり込んでしまうような面白い試合だったが、このうち芹田のミニバスケチームは、ウォリアーズ唯一のご当地選手である#12宇都宮正選手がかつて在籍していたチームとの事。(因みに、宇都宮選手が在籍していた時は全国大会まで行ったそうな!)

で、毎回試合終了はウォリアーズの選手が何人か出てきて一緒に記念撮影&ハイタッチというのが恒例なのだが、この日は#34タイラー、#3松原両選手と共に当然宇都宮選手も加わり、撮影が終わってプロバスケ選手という夢を叶えた大先輩の周りに子供達が集まりハイタッチをかわしたシーンはとても印象的だった。
s-写真00134

地域にこのようなトップリーグのクラブができるという事は、単にその試合を見て、オラが街のチームを応援して楽しむという事の他に、大歓声の中で行われるハイレベルなプレーを見た子供達が「将来は自分もああなりたい」と夢に見てその競技に打ち込める、いわば子供達にとっての憧れであり目標となるべき大事な使命があると思う。

ちょっと“クラブ”という趣旨からは外れるが、以前このブログでも紹介した長野市出身のアイスホッケートップリーガー、上野拓紀・酒井大輔両選手は、小学生の時に見た長野オリンピックに強く影響された。
上野選手は、日本代表が大勢の観客の中で世界を相手に戦う事の“カッコよさ”に惹かれ、また酒井選手はカナダ代表の試合で当時のカナダのカリスマ的GK、パトリック・ロワ選手(自分も大好きな選手でした)の勇姿を見て「いつかは自分もああなりたい」という強い思いを持ち続け、遂には北海道出身者が幅を利かせるホッケー界で、史上初となる長野市出身のアジアリーガーにまで登り詰め、上野選手に至っては堂々日本代表に名を連ねるまでになった。

まぁオリンピックはちょっと極端な例として、今もパルセイロやグランセローズの試合では目の前で繰り広げられるプレーを子供達が憧れの眼差しで見つめ、ウォリアーズでは外国人選手の迫力あるダンクシュートに大歓声をあげ、選手達から嬉しそうにサインをもらう光景を見ているが、こうして生で試合を見た子供達が夢を持ち、中学~高校~大学と頑張ってトップリーガーとなり故郷・長野に凱旋する事例が一つでもできたら、クラブとしてはリーグでの成績如何に関わらず活動自体が“大成功”といえるんじゃないかと思う。

そして、サッカー・バスケ・野球・アイスホッケーとどんな競技でもいいから、是非ともそんな選手が長野から出てきてほしいと願っている。

(オマケ)
これは男の子だけでなく、女の子にも言える。
ウォリアーズの試合では、コートサイドでボンボンを持って踊るジャスパーズの横で、お手製のボンボンを持って一緒に楽しそうに踊っている幼稚園か小学校低学年くらいのカワイイ女の子が何人かいる。
彼女達も、この経験が元になって将来はチアリーダーやダンサー、そして全国的なアイドルにでもなって、インタビューで「この世界に入るきっかけはバスケのおねーさんと一緒に踊った事」なんてなったら、これはこれでスゴい快挙なんじゃないかな?

【 その2~試合後 】
今回の対戦相手である高松ファイブアローズは創設当時にウチの青木幹典HCが率いた事があり、その時に最優秀コーチの賞をもらっているだけに、本人としても特別な思い入れのある試合だったんじゃないだろうか。
その高松も青木HCが在籍していた頃は2位になった事もある強豪チームだったが、大口スポンサーが撤退してからはクラブの経営状態が思わしくなく、それと同時にチーム力も落ちて、今年の成績もここまで44試合で僅か2勝しかあげられず非常に苦しい状況だ。

そんな古巣の苦境を憂い、昨日の試合後のセレモニーで青木HCはこう挨拶した。

「以前私が率いていた高松は、今は非常に苦しい状況にあります。でも、そんな苦しい中でも、今日の試合でも最後まで諦めずボールを追い続ける姿勢には胸を打たれました。私達も、これから様々な困難が待ち受けているかもしれませんが、今日の高松を見習って、どんなに苦しい状況になっても決して諦めずに戦えるようなチームを目指していきたいと思います。」
s-写真00141

確かに高松は、どんなにウチが点を取っても圧倒的なアウェイの空気の中でも、コツコツと取り返して4Qの半分まではリードしていたし、最後の最後までファールゲームを仕掛けて諦める素振りを全く感じさせなかった。
また、数は少ないながらはるばる高松からブースターが駆け付けて最後までチームの勝利を信じて応援していて、そのひたむきな姿には敵ながら本当に素晴らしく思えた。

思えば、自分が熱烈に応援している栃木日光アイスバックスも、度重なるクラブ解散や選手への給料遅配などの危機にも決して諦めずに活動を続けていき、また1~2年で消えて無くなって当然のクラブを熱烈なファンが必死で支えて12年間も生き長らえさせ、遂にはアジアリーグ準優勝という快挙を達成したが、自分もそんな歴史にほんの少しではあるが関わっていたので、この青木HCの言葉はズシンと胸の中に響いた。

この言葉は、ウォリアーズはもちろんパルセイロを初め全てのスポーツクラブに当てはまる事だし、選手やクラブ関係者だけではなく、ブースターやサポーターにも当てはまる事だ。

パルセイロも、J昇格に関してはスタジアムや観客動員などに課題はあるが、それらはクラブの存続に関わるほどの危機的な問題ではなく、今は概ね順風満帆に成長してきている。
それにウォーリアーズも参入1年目にしてチェアマンも驚くような熱いブーストで素晴らしい船出となっているし、グランセローズも戦績はともかく球団経営は他所から視察が来るほどあの手この手の戦略で健全経営を続けている。

でも高松やバックスのように、いつ何時クラブ運営の危機が襲ってくるか分からない。
その時に、クラブもサポもどこまで腹をくくって襲ってくる問題に立ち向かっていけるかが重要だと思う。

今回、対戦相手を敬う心やファンとして決して諦めず愛するチームを応援する強い気持ちを再認識させてくれた青木HCに感謝し、またこの先もずっとずっとウォリアーズを率いて我々に素晴らしい試合をたくさん見せてほしいと強く感じた次第である。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
ぼーさんのおっしゃる通りだなあと思いながら読ませていただきました。

ファイブアローズは徳島出身の友人が応援しているので、誘われて2回ほど関東での試合を見に行ったことがあります。
数年前に穴吹工務店が撤退してチームも消滅の危機にあると聞いた時にはショックでしたが、現在も存続できていて本当によかったです。

現在の経済状況ではどこのチームも楽ではない状況だと思いますが、どんな時も諦めずに、好きなチームを支えて行きたいですね。
2012/04/03(火) 22:45:45 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
パオロロッシ様
高松ファイブアローズは、今シーズン自分が見てきた対戦相手の中で最も印象的なチームでした。
チーム状況から選手層は薄くても、どの選手も本当に諦めず食い下がる姿は本当に素晴らしかったです。
bjリーグは東京のチームが運営難から昨シーズンで解散てしまった事例はありますが(来季には早くも新体制のチームが参入するそうですが・・・)、このような事はこの1度きりにしてもらい、高松を初めとしてどのチームも末永く存続してリーグを盛り上げてほしいものです。
そしてbjに限らず全ての競技・全てのリーグで、アイスホッケーやバレーボールなどの実業団チームに見られるような活動撤退がこれ以上起こらないでほしいものですね。
2012/04/04(水) 22:28:56 | URL | ぼー #-[ 編集]
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.