ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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アイススレッジホッケー世界選手権決勝戦
今週月曜日から始まったアイススレッジホッケー世界選手権Bプールも、遂に今日が最終日。

去年Aプール7位でまさかのB降格となった日本としては、1年でAプールに返り咲くためにも、そして長野以来4大会連続出場を果たしてきたパラリンピックへの道を繋ぐためにも、絶対に負けられない大事な大会であったが、昨日の準決勝に勝利して2位以上が確定し、Aプール返り咲きとソチ・パラ世界最終予選進出というとりあえずの目標は達成した。

後は、15年前の思い出の地・長野でBプール優勝のタイトルを掴み取るのみ。

・・・とその前に、午前中に行われたソチ・パラ最終予選への切符最後の1枚を賭けた3位決定戦、イギリスvsエストニアの模様を。

試合は技術力に勝るエストニアが押し気味に進めていたが、1P終盤に得たパワープレーチャンスをイギリスがモノにして先制すると、2Pの立ち上がりにもカウンターから追加点、更に中盤には相手のパスを高い位置でカットしてGKと1対1から3点目と、イギリスが効果的に得点を重ねていく。
エストニアも2P終盤にようやくゴールを決めると、3P序盤にパワープレーゴールで1点差に詰め寄り、残り2分のところで取ったタイムアウト明けからGKをベンチに上げて6人攻撃を仕掛けるが、決定的なシュートがポストに嫌われる等あと一押しができず、少ないチャンスを確実にモノにしたイギリスが3-2で逃げ切って今大会銅メダルとソチ・パラ最終予選出場権を獲得した。
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そんな両者の意地と意地がぶつかった白熱した3位決定戦も終わり、残る試合はただ一つ、世界選手権Bプール優勝を賭けた運命の決勝戦、ゴールドメダルゲーム。
今日は土曜日という事で、選手の関係者を中心に多くの観客が詰めかけたビッグハットで行われた注目の試合、その結果は以下の通り。

日本 2(0-0・0-2・2-1)3 ドイツ
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立ち上がりから主導権を握りたい日本だったが、ドイツはパックに対する寄せが非常に早く、選手のポジショニングもいいので、日本がパックを持って攻め込んでもすぐに体を寄せられたりパスカットされたりでなかなか攻撃の形が作れず、またシュートを打ってもすぐにDFがシュートコースを塞いで体やスレッジに当て、ゴールマウスまで飛んでいかない場面がしばしば見られた。

一方、攻撃の方では一旦パックを持つと積極的にイヤらしい弾道のシュートをドンドンと打ってくるなどドイツが押し気味に進めていたが、日本もGK#39永瀬の再三のファインセーブもあってゴールを許さず、1Pはなんとかスコアレスで凌ぎ切る。
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そんな感じで1Pはあまりピリッとしない展開だったが、昨日も2Pから調子を上げてきたし、今日も何とかこの厳しい状況を打開してほしいと願ったものの、2Pになっても流れはあまり変わらずドイツのペース。
ただ、日本も徐々にスコアリングチャンスが増えてきて、得点の予感も高まってきた・・・と思った矢先の8分00秒、ドイツにゴール前での素早いパス交換から正面フリーで打たれたシュートがGKの肩口を抜けてゴールネットに刺さり遂に先制を許してしまうと、更に日本がペナルティで1人少ない中での11分42秒に、自陣ゴール前でのクリアミスのパックをさらわれて痛恨の2失点目。
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1失点目はともかく、この2失点目は完全に日本のミスからのものであり、ゴールされたのも日本がペナルティを犯してから僅か14秒後という“秒殺”で、これには選手達も精神的にかなり堪えただろうし、スタンドも重苦しい空気が流れてきた。

しかし、それでも日本の同点・逆転を願って力強い声援が送られる中、3P開始早々の2分48秒に2失点目のミスを犯したキャプテン#24須藤が、その借りを返す鮮やかなミドルシュートを決めて遂に日本が得点!

これで何とか波に乗りたい日本だったが、11分34秒に日本がペナルティを取られた僅か5秒後にまたしてもドイツに“秒殺”を喰らい、あまりにも痛すぎる3失点目を喫する。

時間も押し迫ってきたし、正直これで“勝負あった・・・”という感じではあったが、それでも日本代表は諦めなかった。
残り1分34秒というところで、日本は速攻から#25三澤のシュートのリバウンドを今大会の得点王となった#55高橋が押し込んで2点目のゴールを決め、観客を大いに沸かせる。

結局、時すでに遅く、この後はドイツにうまくパックをコントロールされて時計が進みタイムアップとなってしまったが、大会前は得点力不足の克服が大きな課題だった日本が、固い守備のドイツ相手に最後の最後で意地を見せてくれた。
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そんな訳で、惜しくも日本はあと一歩のところで金メダルに届かなかったが、攻守にソツの無いプレーで優勝に相応しい見事な戦い振りを演じたドイツには、悔しいけれど心からの賛辞を贈りたいと思う。
そして、3位になったイギリスや惜しくも敗退しソチへの道が閉ざされてしまったエストニア、更には予選リーグで敗退した5位のスロバキアと最下位でCプール降格のポーランドも含めて、月曜日から始まったこの大会で各国が自分達の力を精一杯発揮して、アイススレッジホッケーの魅力がグッと詰まった本当に面白い試合を見せてくれ、滅多に経験できない特別な1週間を過ごさせてもらった事に、いちファンとして心から感謝したいと思う。
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日本代表はバンクーバー銀メダルの原動力となった若い主力選手が去り、この3年間はただでさえ超マイナースポーツで厳しい環境にあるのに、一からチームを作り直さなければならず本当に大変だったと思うが、限られた戦力・限られた時間・限られた資金の中でよくここまで立て直してきたと思う。
確かに課題も多かったが、それと同じくらいの収穫を得る事ができただろう。

ソチ・パラリンピックの世界最終予選は、Bプールからの出場が決まったドイツ・日本・イギリスに加え、4月に韓国で行われる世界選手権Aプールに出場する8ヶ国(アメリカ・カナダ・ロシア・チェコ・ノルウェー・スウェーデン・イタリア・韓国)のうちの6~8位までのチームの計6ヶ国で争われる。(開催時期は未定。おそらく今秋頃か?)

この最終予選からソチに行けるのは2ヶ国だけという狭き門で、並み居るライバルの中で日本が勝ち上がるのは容易ではないが、1998年の長野以来4大会連続出場の記録を途切れさせないよう、上向き傾向のチーム力を更に磨いてソチへの切符を掴み取ってほしい。
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コメント
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
日本代表、プール優勝を逃したのは残念ですが、今大会で得たものを力にして、最終予選でソチへの切符を勝ち取ってほしいですね。

2013/03/16(土) 22:35:08 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
パオロロッシ様
目の前で優勝のシーンが見られず残念だったけど、日本代表は最後までいい試合を見せてくれました。
この調子で、是非ともソチへ行けるよう頑張ってほしいです。
2013/03/17(日) 06:19:33 | URL | ぼー #-[ 編集]
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