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AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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パルセイロ2013年総括~トップチーム・栄光編~
パルセイロの2013年総括は、前回のレディースに引き続き、3度目の正直で遂にJFLチャンピオンに輝いたトップチーム編、まずは最高の結果となったリーグ戦のリザルトからおさらいするが、今年がどのくらいスゴい成績かを比較するために去年の成績と並べてみましょう。

【2013年】 21勝9分4敗 ・ 勝ち点72 ・ 61得点 ・ 23失点 ・ 得失点差+36
【2012年】 17勝7分8敗 ・ 勝ち点58 ・ 57得点 ・ 34失点 ・ 得失点差+58
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去年より4つの勝ち星を積み上げ、負け数は半分に減り、勝ち点は美濃部監督が優勝ラインと目標にしていた70点を2つ上回り、得点はリーグ最多、失点はリーグ最少で、オマケに5月1日の第9節横河武蔵野戦から優勝を決めた11月10日のブラウブリッツ秋田戦まで24試合負け無しのJFL新記録を樹立。
そして個人タイトルでも、宇野沢選手が2位に5点の大差を付ける20得点で得点王になり最優秀選手(MVP)とダブル受賞、更に美濃部監督が最優秀監督賞、西口選手が新人王、ベストイレブンにはGK諏訪・DF大島・MF大橋、佐藤・FW宇野沢と5人もの選手が選出されるなど、実力伯仲の戦国リーグの中でこれ以上望んだらバチが当たると思わせるほど充実した、“おなかいっぱい”な最高のシーズンとなった。
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そして忘れちゃいけない天皇杯は、長野県選手権(県予選決勝)の上田ジェンシャン戦と1回戦のトヨタ蹴球団戦は大勝したものの格下相手にピリッとしない内容だったが、2回戦の名古屋グランパス戦では“パルセイロのサッカー”がJ1の強豪・名古屋グランパスを圧倒して2-0の快勝、3回戦のギラヴァンツ北九州戦では1人少ない状況での延長戦を0-0で戦い抜き、PK戦に“諏訪大明神”が降臨して5-3で死闘を勝ち抜き、4回戦の横浜F・マリノス戦でも先制されたものの宇野沢のフリーキックで追い付き、延長戦に入って惜しくも勝ち越され敗れたものの、パルセイロらしい唯一無二のパスサッカーで当時J1首位のマリノスと互角に渡り合った姿が全国に生中継され、「長野にこんな魅力的なサッカーをするクラブがあるんだ!」と全国のサッカーファンに知らしめた。
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ウチは地域リーグ時代から、実力は十分にあったもののとにかく勝負弱いところがあり、いつも肝心なところで痛い星を落として“No.2”に甘んじていたところがあったが、今年になって一気にブレイクしたのは、やはり今年から就任した美濃部直彦監督の手腕が大きいだろう。
クラブ初のS級ライセンス保持監督となった美濃部監督は、Jリーグでの豊富な経験と解説者時代に培った卓越した理論でチームに意識改革をおこし、なかなか破れなかった殻を見事に打ち破ってくれた。

また、持論を頑固に押し付けるだけでなく状況を見極めて臨機応変に対応するところも凄い。
今年は開幕から5連勝と順調に勝ち星を積み重ねていったが、4-3-3の新システムがうまく機能せず結果の割に内容が伴っていない試合が続くと、5月末のY.S.C.C.戦(この試合はミノさんは前節の退席処分でベンチ入り禁止だったのだが・・・)から去年までの4-4-2に戻してチームが勢いを取り戻したし、それでも満足せずにこのチームに合ったシステムを模索して8月のリーグ中断期間中に時に5バックにもなる3-4-3の斬新なシステムをチームに叩き込み、格下相手の県選手権と天皇杯1回戦の実戦で熟成させて天皇杯2回戦で見事に花開かせた。
これがもしも4-4-2のままシーズンを戦っていたら結局去年までとあまり変わらず、天皇杯で旋風を巻き起こす事も、無敗記録更新も、そしてリーグ優勝もできなかったんじゃないかと思う。

そして美濃部監督は、理論だけでなくメンタル面も重要視する。
この件で最も印象的だったのがSC相模原との開幕戦、JFL初陣の相模原の積極果敢なプレーに押されて0-0のまま迎えたロスタイムに投入された佐藤が直後に決勝ゴールを叩き込んだのだが、その起用の理由が「前日に頭を丸坊主にしてきたので、その意気込みに対して時間をやりたかった」というもので、これを聞いた時は予想外のコメントに驚くと同時に、この監督はデータや理論だけでなく精神面でもしっかり選手を見ているんだ・・・と感心したものだ。

優勝を決めた秋田戦後の監督会見で「これで初めて長野の人達も“美濃部が来てよかった”と思ってくれるんじゃないか」と話していたが、またまたそんなご謙遜を。
こちらの方こそ、「数々のJリーグクラブからのオファーを蹴ってJFLのセミプロクラブであるパルセイロを選んだのは間違いじゃなかった、長野に来て本当によかった」と思ってもらえたら、サポとしてこんなに嬉しい事はないです。
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と、ここまで今年のトップチーム回顧は“美濃部監督礼賛”に終始してしまった感じだが、もちろんサッカーは監督ではなく選手がするものであり、そんな美濃部監督の高度な要求を自分のものとして吸収し見事に具現化して結果を出してきた選手達は本当に素晴らしく、今年の活躍はJリーグや欧州どんなスター選手よりも輝いて見えた。

美濃部監督就任から静岡キャンプを経て開幕後数試合までは、監督の高度な要求が理解できなかったり思うように動けなかったりで悩み苦しんだ選手も多かったと聞くが、そこで挫折せず少しずつ“ミノベイズム”を具現化させていき、最後に大輪の花を咲かせてくれた。
自分は4月のアウェイ秋田戦で終了間際に追いつかれて痛恨の引き分けを喫したのを速報で知って、その日の記事末尾の雑感で大昔に流行ったCMソングを持ち出し、「どんなに偉い人たちもみんな悩んで大きくなった。ウチの選手達も今はどんどん悩んでどんどんチャレンジし、真に強くてでっかいチームになれ!」と檄を飛ばしたが、選手達はあれから様々な経験を積んで本当に強く大きく成長した。
天皇杯の中継を通して全国のサッカーファンを驚かせ魅了させたオレンジ戦士達を、自分はとても誇りに思う。

そんな訳で、今年は美濃部監督のおかげで素晴らしいシーズンを送る事ができたが、一つ声を大にして言いたいのは、たとえ優秀な指導者が来たとしても一朝一夕でこんな最高の結果が出せる訳はなく、このブログでも何度も書いているように、この優勝は1990年の長野エルザSC発足以来チームとしてのポリシーを一貫して追い求めてきた結果であり、このチームにかかわった全ての監督や選手が23年かけて築き上げてきた“人もボールも動き回る攻撃サッカー”が実を結んだもので、こうして突き詰めていくと、今年の結果は単に今年だけの成果ではなく、このクラブがコツコツ積み上げてきた歴史とひたむきな姿勢が勝ち取ったものと言えるだろう。

今回この記事を書くに当たり、本格的に年間スローガンを定めて活動を始めた2008年からのサポーターズクラブ会員特典ステッカーのコレクションを引っ張り出して見たのだが、その当時の『Let's try harder!』から今年の『結心』に至るまで、全てのスローガンの積み重ねが今に繋がっているんである。
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もちろん、こんな最高なシーズンだったけど来年一発でJ2昇格を決めるには色々と課題もあり、その点に関しての個人的な考えは別の機会にまとめてみたいと思うが、とにかく今はあまり難しい事は言いっこなしで、優勝という何物にも代えがたい素晴らしい贈り物をくれた選手やスタッフの皆さんに心から感謝したい。

改めまして、日本アマチュアサッカーの頂点に立った選手、スタッフ、その他パルセイロの運営にかかわったすべての皆さん、本当に本当にありがとう!!
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コメント
この記事へのコメント
本当に今年はパルセイロのすばらしい年になりましたね。
ぼーさんも一年間の応援お疲れ様でした。
来年は更に良い年になりますように!
2013/12/28(土) 19:39:00 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
パオロロッシ様
本当に今年は、長年の応援が報われた最高の年になりました。
来年はいよいよJ2昇格を賭けた“勝負の年”なので、今年以上に嬉しい思いができたらいいな・・・と期待しています。
2013/12/28(土) 23:42:54 | URL | ぼー #-[ 編集]
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