ぼちぼちいこか
AC長野パルセイロ・信濃グランセローズを中心に、スポーツいろいろ見聞録
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ありがとうJFL!
今年最後のスポーツ観戦も終わらせたし、パルセイロの年間総括も済ませたし、例年なら後は明日の大晦日に締めの記事をアップするだけなのだが、今年はもう一つだけ、年内にどうしても書いておきたい事がある。
それは、3年間お世話になったJFLへの感謝と惜別の思いだ。
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振り返ると自分が応援を始めた9年前、長野エルザSCはその当時の北信越リーグ有力クラブの中で唯一JFLやその先のJリーグ昇格を目標にしている事を公言し、翌2005年にはリーグを制して地域決勝に駒を進めたが、高知で行われた1stラウンドではジェフユナイテッドアマチュア(後のジェフリザーブズ)やTDK秋田(現ブラウブリッツ秋田)の後塵を拝して“全国”との差を思い知らされ、JFL昇格に立ちはだかる“壁”はとてつもなく高く、その道のりは果てしなく長く感じられたものだ。

その後、“ムダに熱い”と揶揄された戦国リーグの荒波に揉まれて浮き沈みを繰り返し、後発の松本や金沢に先を越される屈辱を味わいながらもウチらしくコツコツと上で戦えるだけのチーム力を付けていき、遂に2010年の地域決勝で長年の悲願だったJFL昇格を達成。
そしてワクワクしながら指折り数えて待ち続けた滋賀県佐川守山競技場での開幕戦は、その2日前に発生した東日本大震災の影響で念願のJFLデビューは1ヶ月の“おあずけ”となってしまったが、思いがけず南長野で迎える事ができた開幕戦では、震災の追悼で半旗ではあったが誇らしくはためくJFL旗の下、選手入場の晴れがましいシーンを目にしながら着ていた真新しいユニフォームの袖にあるJFLマークをギュッと握りしめて胸が熱くなったのを昨日の事のように覚えている。
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あれから3年が経つが、初年度からの2年連続準優勝を経て今年遂にリーグ優勝を達成したし、連続無敗記録更新や個人タイトルほぼ総ナメなど、このリーグでやれる事はほぼ全てやり切った感がある。
それでも自分は、このリーグとリーグに所属する全てのクラブをリスペクトし、パルセイロがこのリーグの一員でいる事を誇りに思っていたし、このリーグでの試合を本当に楽しみにしており、まだまだこのリーグでの試合を見たいと思っている。

JFLの魅力、それはJリーグを目指しているセミプロクラブも、そうではない純アマチュアクラブも、企業クラブも、現在は存在していないけど加盟条件さえ満たせば大学などの学校クラブも、様々な性格のアマチュアクラブが集まって、それぞれの環境や条件の垣根を取っ払って同じ土俵の上で純粋に日本一を争う“分かりやすさ”というか“潔さ”というか、そんなところにあると思う。
そして、限られた戦力や厳しい環境の中で活動しているクラブが元Jリーガーなどの有力選手を揃えサポの数でも資金面でも比較的恵まれているJ志向チームと互角に渡り合って面白い試合を見せてくれるところに、大きな魅力や浪漫を感じるんである。
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正直に言うと、自分は今年の春先にJ3構想の話が出てきた頃から、この案には否定的な考えを持っていた。
そして、J3のエンブレムや日程などの概要が発表された今でも、来年から始まる新リーグにはあまり魅力を感じていない。
それはなぜかというと、観戦者の立場(いわゆる興行面)で見た場合、個人的にはJ3に参加しないアマチュアチームの方が個性的で試合を見ていても面白く感じていたからだ。

硬派で骨太な攻撃サッカーを展開して毎回熱戦を見せてくれたHonda FC。
水も漏らさぬ守備と電光石火で正確無比なカウンターにJFLのレベルの高さを思い知らされた佐川印刷。
最後まで諦めない姿勢と驚異の粘り腰に苦しめられた横河武蔵野。
震災による活動休止を乗り越え見事に“北の門番”復活を遂げたソニー仙台。
どんなに悪天候でも大勢の社員応援団が駆けつけ熱心に声援を送っていたホンダロック。
そして残念ながら今年はJ3の審査をパスできなかったが、MIOびわこ滋賀や栃木ウーヴァやHOYO大分のどんな相手にも強い気持ちでぶつかってくるひた向きなプレーには、観戦するたびに敵ながら心に迫るものがあった。

J3をどう思うかについてサッカー解説者に尋ねると、「プロとアマを分けて昇格志向のチームだけでリーグを戦うのは、お互い切磋琢磨できて良い事だ。」という肯定的な意見が大半を占めたが、自分はこの意見に強い違和感を覚える。
プロだろうがアマだろうがサッカーはサッカーで、クラブの形態なんか関係ないし、むしろ純アマクラブのサッカーに対する姿勢から学ぶべきものの方が大きいように感じる。
プロはレベルが高くてアマは上昇志向が無いなんて考えは、アマチュアを冒とくした非常に失礼な発言だと思う。
このような考えを本心で持っている解説者は、一度頭の中の偏見を捨てて真正面からJFLに向き合ってみてほしいと思っている。
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と、色々な事を書いてきたけど、来年からパルセイロはJFLを離れてJ3を戦う事になる。
本当はJ2ライセンスを取得してリーグ優勝し堂々胸を張ってJFLを卒業したかったのだが、そうではなく“横滑り”(J3も年を追うごとにそれなりの“格”は出てくるだろうが、来年は鳥取と盛岡以外のほとんどのクラブはJFLからの横滑り組であり、少なくとも来年のJ3とJFLは自分の中では“同格”と思っている)でこのリーグを離れてしまうのはとても残念だ。
ただ、もう全ての事が来シーズンに向けて動き出している今は前向きに気持ちを切り替え、来るべきJ3を精一杯戦ってリーグを盛り上げていく事が、JFLへのせめてもの恩返しになると思う。

パルセイロが優勝を決めた時に掲げ、優勝パレードにも使った横断幕には、普通はドーンと大きく書くべき『優勝』や『Champion』の文字は隅っこに置かれ、『ありがとうJFL!』の言葉がメインを飾っていたが、それを見て自分はクラブの心意気が感じられてとても嬉しかった。
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地域リーグ時代は過酷な昇格争いに揉まれながらも大きな目標として高いモチベーションを保てる憧れの存在だったし、夢が叶ってリーグの一員として過ごした3年間は個性豊かなチームとの対戦を通じてクラブやサポを大きく成長させてくれた。
そんな素晴らしいリーグであるJFLには自分も心から感謝したいし、このリーグの一員でいられた事をとても誇りに思う。
そして、JFL所属最後の年に優勝を決め、その栄光の1ページにパルセイロの名前が刻まれた事を本当に光栄に思う。

来年から14チームで始まる新生JFLが、今後も全国のアマチュアクラブにとって憧れの存在であり続け、独自のステータスを持って発展を続ける事を願ってやまない。
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コメント
この記事へのコメント
地域リーグのチームにとって、JFLは目指すべき存在であり続けると思います。
来年からJ3リーグが盛り上がることを期待するとともに、これからもJFLの発展を願ってやみません。
2013/12/30(月) 21:35:25 | URL | パオロロッシ #-[ 編集]
パオロロッシ様
JFLでの3年間は本当に素晴らしい体験をさせてもらいました。
こんな事を書くと語弊があるけど、条件が万事整っていて僅か1年でJ2に上がるより、JFLに3年間いた方が、個人的にはクラブにとっても良かったんじゃないかと思っています。
JFL名物サポのロック総統も常々言っているけど、Jリーグだけがサッカーじゃない。
頑張っているアマチュアクラブとJFLには、s日本サッカー全体の発展のために、これからもずっと元気でいてほしいですね。
2013/12/31(火) 14:00:00 | URL | ぼー #-[ 編集]
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